JPS591392B2 - フイルムの巻き取り乾燥方法 - Google Patents

フイルムの巻き取り乾燥方法

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JPS591392B2
JPS591392B2 JP9470380A JP9470380A JPS591392B2 JP S591392 B2 JPS591392 B2 JP S591392B2 JP 9470380 A JP9470380 A JP 9470380A JP 9470380 A JP9470380 A JP 9470380A JP S591392 B2 JPS591392 B2 JP S591392B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塗膜を有するフィルムを巻き取つたのち、能
率よく乾燥する方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、塗膜担持フィルムを巻き取る際に
、テープ状スペーサーを各フィルム間に挿入させながら
巻きフィルムを形成させ、次いで乾燥することにより、
損傷やゆがみを生じることなく巻き取りと乾燥を行う方
法に関するものである。写真用フィルムを製造する場合
のように、支持体表面に塗膜形成溶液を塗布し、乾燥さ
せてフィルムを形成させ、これを連続的に巻き取る場合
、生乾きのフィルムや乾燥後においても接着性を示すフ
ィルムが重ねられている隣接面との間でブロッキングを
起したり、あるいは塗膜面が支持体面と接触して損傷を
生じる等の問題を伴う。これまで、このような問題点を
解決する方法としては、巻取りトルクを損傷が生じない
程度に弱めたり、容易に剥離でき傷つけるおそれのない
材質のフィルムを塗膜面と支持体裏面の間に挿入しなが
ら巻き取る方法が提案されている。
しかしながら、トルクを弱くする方法は、巻き終つた状
態のフィルム(以下巻取りフィルムという)が弛緩し、
形がくずれ損傷を生じる原因となるため、 トルクを弱
くするには限度があり、十分な効果をあげることはでき
なιル、また剥離紙を挿入する方法は剥離紙の厚さのバ
ラツキにより、剥離紙とフィルムとの間の接触状態が不
均一になり、接触の強い部分でひずみを発生したり、あ
るいは使用に際して剥離紙を除くとき損傷を生じやすい
という欠点がある。
その他、生乾きのフィルムを特殊な乾燥機例えばエアル
ープ型乾燥機、つる巻型乾燥機などにより完全に乾燥し
てブロッキングを防ぐことも行われているが、これには
特殊装置を設備するための、広いスペースや莫大な費用
を要し、一般的に適用しうるものとはいえない。
さらに、乾燥を促進させるために、塗膜形成溶液を固形
分濃度の高いものとしたり、揮発性の高い溶媒を用いて
調製することも行われているが、この場合には塗膜自体
の組成が変化するので、形成される塗膜の特性が制限さ
れるのを免れない。
他方、溶媒が残存する塗膜をもつフィルムをそのまま巻
き取つた場合には、未乾燥の状態が長く続き、その間に
塗膜層中から成分が徐々に析出するいわゆるブリーデン
グ現象など多くの問題が発生する。このような残存溶媒
は巻き取る前に除去することが好ましいのであるが、そ
のためには大型乾燥室、大型乾燥機などを必要とし、設
備施設や経費、製造能率などの点から実用上取りうる手
段ではなかつた。また、高温乾燥を行えないなど種々の
制約のある乳剤などを含有する場合にも、この方法を採
ることはできなかつた。本発明者らは、これらの欠点を
克服し、溶媒残存フイルム層に損傷を与えずにそのまま
巻き取ることができ、巻き取り後に効率よく塗膜層の乾
燥をすることができる技術を開発するために鋭意研究を
重ねた結果、各フイルム層間に1枚のテープ状スペーサ
ーを挿入して巻きフイルムを形成させたのち、乾燥する
ことによりその目的を達成しうることを見出し、本発明
をなすに至つた。
すなわち、本発明は、塗膜形成溶液をフイルム状支持体
表面に塗布して塗膜坦持フイルムを製造し、これを巻き
取るに当り、各フイルムの塗膜面と支持体裏面との間に
テープ伏スペーサー1枚を挿入し、空隙を形成させなが
ら連続的にボビンに巻き取り、そのまま乾燥処理するこ
とを特徴とするフイルムの巻き取り乾燥方法を提供する
ものである。
本発明においては、各フイルム間に挿入するテープ状ス
ペーサーの数を1枚にすることが必要である。
このように1枚のスペーサーにすることにより、複数の
スペーサーを用いたときよりも巻き取りの際の条件制御
が容易になり、また巻きフイルムの乾燥を効率的に行う
ことができ、各フイルム間のプロツキングやフリーディ
ングを容易に抑制することができる。このスペーサーは
、フイルムの側縁部に挿入してもよいし、また中央部に
挿入してもよい。本発明方法で用いるテープ状スペーサ
ーは、取り扱う際に破損、変形を起さないものである限
り特に制限はないが、通常は、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのプラスチツ
クシートや、紙製シートや、アルミニウムのような金属
シートが用いられる。
これらのスペーサーは、通常表面が平滑なものとして用
いられるが、所望に応じ粗面化処理したり、表面に凹凸
を設けたり、波状に加工して、操作の際のずれ防止や乾
燥促進をはかることもできる。このテープ状スペーサー
の厚さは、20μないし2Tm程度のものが一般的であ
る。
20μ未満では塗膜層表面と支持体裏面の間の空間層が
、せまく乾燥が好適に行われないことと、塗膜層と支持
体裏面が部分的に接着するプロツキング現象が発生する
ので好ましくない。
2Tmを越えると巻き径が大きくなりすぎ、取扱いに不
便であり好ましくない。
この意味からも特に好ましいテープ状スペーサ一の厚さ
は50μ〜400μである。また、テープ状スペーサー
の幅は、テープ状スペーサ一の蛇行による挿入位置の移
動の点で、支持体の幅の1/50〜1/5であり、3r
fm〜40tmの幅であることが望ましい。
本発明方法において、テープ状スペーサーの挿入は好ま
しくは巻き取り部分で行われる。
挿入方法及び装置に関して特別な制約はないが、巻き取
る際に、巻き取り部のボビンに対し塗膜層を塗布した支
持体が蛇行せずに巻き取られることと、挿入されるテー
プ状スペーサーが支持体の常に一定位置に入る必要があ
る。このようにすると、支持体とテープ状スペーサーが
交互に積み重なり、特にテープ状スペーサーが支持体を
介してほとんど完全にずれることなく積層されてること
になる。このような巻き取り方法を実現するためには、
通常公知の制御方式、たとえば蛇行を完全に抑えるため
の制御装置としてサーボコントロール形式のフイルム側
端制御装置などを用いることができる。また、巻き取り
駆動機に関しては、フイルム層に傷の発生等がないので
特に厳密なコントロールは必要なく、通常のトルクモー
ター等を用いることができる。本発明方法がその巻き取
りの対象とする溶媒残存塗膜層とし7ては、たとえば、
乾燥処理を終えてもなお溶媒を残存させているものであ
つてもよい。
塗膜層中に0.05〜10重量%程度溶媒が残存してい
るものに対して本発明方法は好適である。その中でも、
特に残存溶媒及び各種添加剤を含有した状態で、ガラス
転移点が80℃以下であるようなポリマーを含有する塗
膜層が好適である。この場合塗膜を構成するポリマーの
種類は特に制限されない。その例を挙げれば、線状ポリ
ウレタン、線状ポリエステル、ポリビニルブチラール、
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等のポリマーを代表的な
ものとして示すことができる。また、この塗膜構成成分
も溶解もしくは分散せしめる溶媒としては、少なくとも
1種以上の有機溶媒が用いらへ たとえばその例として
メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアル
コール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素系溶媒、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ピリジン、N−メチ
ルピロリドンなどのアミン系もしくはアミド系溶媒、ヘ
キサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒な
どの一般溶媒を挙げることができる。
この他、上記溶媒類と水とを併用したものであつてもよ
い。したがつて、これらの上記溶媒の一部が、フイルム
層に残存溶媒として残ることになり、塗膜中には、上記
ポリマー成分及び残存溶媒以外に種々の添加剤が均一に
あるいは分散して存在していてもよい。
他方本発明方法は、塗膜層を加熱して乾燥させることが
困難なもの、たとえばその組成物中に、加熱した場合、
反応が起り変化しはじめる添加剤を含有しているような
ものに対して有効性を発揮する。
このような塗膜層の代表的なものに熱現像型のジアゾ感
材や各種の感熱感材、とりわけ熱現像型の有機銀塩感材
を挙げることができる。特に熱現像性乾式銀塩感材には
、有機銀塩酸化剤と還元剤との現像時における反応をコ
ントロールしうる調色剤が必須成分として含まれる。こ
の調色剤としては、フタラジノン等の特定のフタル酸誘
導体が最も一般的であるが、このような調色剤は塗膜形
成溶液中のポリマー成分との相溶性が悪く、乾燥後ある
いは保存中に結晶がフイルム表面に析出するいわゆるフ
リーディング親象が発生しやすいので、本発明方法の有
効性は最大限に発揮される。また、上記熱現像性乾式銀
塩還元剤に用いられる還元剤、たとえば水酸基のオルト
位が阻害されたいわゆるヒンダードフエノール類は、特
にバインダーの中で軟化剤あるいは可塑剤として作用す
るため塗膜層は特に表面に傷を発生しやすくなる。
このような点でも、本発明方法は特に熱現像性乾式銀塩
感材に対し有効である。以上のような熱現像性乾式銀塩
感材の例としては、特公昭43−4924号公報、特開
昭48−51626号公報、特開昭53−114420
号公報、特開昭52−73022号公報、特公昭53−
17898号公報、特公昭52−17415号公報、特
公昭48−97523号公報などに記載されている公知
の感材を挙げることができる。
さらに有機銀塩感材の中でも、とりわけ熱に対して敏感
なのは、予備加熱が必要な、いわゆる後活性型の乾式銀
塩組成物であつて、このようなものには、たとえば特公
昭48−97523号公報、特公昭53−41967号
公報、特公昭53一2687号公報、特開昭48−51
626号公報特開昭53−114419号公報、特開昭
53−114420号公報などに記載されている組成物
を挙げることができる。これらの後活性型の乾式銀塩組
成物としては、予備加熱によりはじめて感光種が形成さ
れる感光性銀塩化合物の前1駆体を含有するものや、あ
るいは感光性銀塩化合物の感光性を抑制している化合物
を予備加熱の段階で消去せしめる形式のものが知られて
いる。
本発明方法により塗膜層は支持体上に形成された状態で
巻き取られるのであるが、この支持体としてはたわみ性
のものであればよく特に制限はないが、通常コーテイン
グ材として使用されている高分子ポリマーたとえば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、三酢酸繊維素や紙及び前記フ
イルムにアルミニウム等の金属薄膜を積層したラミネー
トフイルムが適当である。
これら支持体の厚さに関しては、特に制限はないが、通
常、20μ(500μが適当である。支持体の幅も特に
制限はなく、10cm〜2mの範囲で十分使用しうるが
、幅の大きいものや小さいものは、設備費が莫大となつ
たり、収率の低下を招くので特に15cm〜1mの範囲
が好ましい。この支持体上に高分子溶液を塗布して塗膜
層を形成するに際しては、連続コーターを用いるのが好
ましいが、その種類は特に限定されず、通常用いられて
いるリバースロールコーター、カーテンコータ、グラビ
アコーター ドクターコーター、バーコータ一等や、両
面コーターなどが用いられる。
塗工ラインスピードには特に制限はなく0.5〜100
0m/分で使用可能である。
とりわけ塗工スピードが大きいことは、生産性の向上の
意味からも好ましい。本発明方法では、未乾燥の状態で
も巻きとることができるため、この点においても有用性
の高いものである。巻き取る前に乾燥するときは、その
乾燥機の型式の限定はなく、一般的な水平型、アーチ型
、フエストーン型(懸華型)、エアーループ戴つる巻き
型等の乾燥機を用いることができ、本発明では未乾燥塗
膜層でも傷を発生させることなく巻き取れるので、設備
が簡単な水平型、アーチ型のものがより効果を発揮する
他方、巻き取り後に引き続き残存溶媒を乾燥せしめる方
法としては、たとえばテープ状スペーサーを挿入した部
分と反対側から積極的に空気あるいは窒素ガス等を送風
する方法や、巻き取つたフイルム全体を真空槽の中に入
れ積極的に乾燥する方法のほ力\室温下に放置して自然
に乾燥させる方法などをとることができる。
次に添付図面に従つて、本発明の具体的な実施態様を説
明する。
第1図は、本発明の1例を示す斜視図であつて、その表
面に塗膜層2を有するフイルム状支持体1は、その側縁
部にテープ状スペーサー3が挿入されながら、ボビン4
に連続的に巻き取られる。
この際、支持体1が蛇行しても、支持体の縁とテープ状
スペーサー3の縁とが揃つて巻き取られるように、サー
ボコントロール手段が用いられており、そのための端面
検出器6及びフイルムの蛇行きよう正のガイドローラー
7が備えられている。ま八テープ状スペーナ一3は、支
持具のブレーキにより一定テンシヨンに保持された状態
で繰り出されながら巻き取られる。第2図は、このよう
にして得られた巻きフイルムの断面図で、巻き取られた
フイルムの重量は、フイルムの側縁のテープ状スペーサ
ー挿入部でボビンに伝達さへ ボビンを支持することに
よつて支えられている。
次に第3図は、乾燥操作を示す斜視図で、巻き取られた
フイルム束5は、スペーサーの設けられていない側縁方
向から扇風機8により送風されて風乾される。
第4図は第3図とは別の乾燥操作を示す斜視図、第5図
はその断面図であり、ボビン4に取り付けられた空気ノ
ズル9より、空気を積極的に各フイルム間の空隙に送り
込むことによつて、乾燥を促進させることができる。
第6図は、テープ状スペーサー3を、フイルム中央部に
挿入する例で、塗膜層2はフイルム状支持体1の中央部
を残して両側に施こされ、その中央部の非塗膜面にテー
プ状スペーサー3が供給されている。
支持体の位置及びスペーサーの位置は端面検出器6及び
ガイドローラー7によつて随時きよう正される。第7図
はこのようにして得られた巻きフイルムの断面図で、塗
膜2を有するフイルム状支持体1は、ボビン4の上に各
層がフイルムの中央部に配置されたテープ状スペーサー
3によつて支持された形で巻き取られている。このよう
にして、本発明方法に従うと、各種の塗膜担持フイルム
を、損傷やゆがみを生じることなく円滑に巻き取り、か
つ十分使用可能な程度まで簡単に乾燥しうるので、写真
フイルム製造その他の分野に好適に利用することができ
る。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1 メチルメタクリレート40モル%、n−ブチルアクリレ
ート15モル%、ラウリルメタクリレート3モル%、ス
チレン20モル%及びイソブチルメタクリレート22モ
ル%から成る共重合体7重量部と、カーボンブラツク2
重量部と、トルエン11重量部と、メチルエチルケトン
80重量部とを混合することにより、塗膜形成溶液を調
製した。
この塗膜形成溶液を、厚さ約100μ、幅80cmのポ
リエステルフイルム上に乾燥後の塗膜厚さが11μにな
る量で塗布したのち、約50℃に維持された長さ15m
の乾燥ゾーンに約40m/分のライン速度で通した。こ
の乾燥ゾーンから出たフイルムは約3重量%の残存溶媒
を含むものであつた。次に、このフイルムの端部に、第
1図に示す方法に従つて、幅約10Tvn.厚さ約10
0μのポリエステルフイルムをスペーサーとして挿入し
ながら、径9cmのボビンに巻き取つた。
このようにして、直径約50cmの巻きフイルムが得ら
れた。この巻きフイルムを第3図に示す方式で約12時
間風乾したところ、残存溶媒量は0.25重量%と著し
く低下した。また、この段階で巻き出し、後処理操作を
行つたが、プロツキングや表面層の変形などの障害は認
められなかつた。また、上記の巻ぎフイルムを第4図に
示す方式で約12時間風乾したとこへ残存溶媒量は0.
18重量%となり、前記と同様にフイルムに関する障害
は全く認められなかつた。
比較例 1 実施例1と全く同一の塗布フイルムを塗布、乾燥したの
ち、実施例1と比較するために、テープを使用せずに直
接巻きとつた。
このフイルムを24時間放置後、巻き出し残存溶媒量を
測定したところ2.8重量%と、ほとんど減少しておら
ず、また、巻き出したフイルムにはすでにプロツキング
による傷が発生していたほか後処理時にも表面が、また
軟らかいために、あらたに傷が発生し、外観を著しくそ
こねた。
実施例 2 ベヘン酸銀1757、ポリビニルブチラール樹脂180
7、酢酸水銀500啄臭化カルシウム107、フタラジ
ノン40t12,21−メチレンビス(4−エチル−6
−Tert−ブチルフエノール)1307、N−メチル
ピロリドン2007、メチルエチルケトン25007、
トルエン900f及びメタノール300tを暗室中、2
2℃で約1時間かきまぜて混合することにより、塗膜形
成溶液を調製した。
この溶液を、リバースロールコーターで、厚さ約80μ
、幅120cmのアセテートフイルム上に乾燥後の塗膜
厚さが9μになる量で均一に塗布し、実施例1と同じ条
件で乾燥した。
このようにして得たフイルムの塗膜層における乾燥ゾー
ンを出た直後における全残存溶媒量は約6重量%であつ
た。このフイルムに、第6図に示す方法によつて、厚さ
120μ、幅8Tvnのポリエステルフイルムをスペー
サーとして挿入しながら、径9cmのボビンに巻き取り
、直径約50cmの巻きフイルムを得た。この巻き取り
は、塗膜が感光性のものであるた八全て暗室中で行つた
。次いで巻きフイルムを30”℃で、30(f)の空気
が送風される暗箱中に48時間保存した。48時間後に
おける塗膜層中の残存溶媒量は0.13重量%であり、
フタラジノンその他のフリーディングは全く認められな
かつた。
これを写真フイルムとして、タングステン光2万ルツク
スで1秒間マスタフイルムを通して露光させたのち、約
125℃の熱板上で4秒間熱現像して、非常に鮮明なネ
ガ像を得た。この像は再現性も良好でゴミ、傷等による
像の損傷はなんら認められなかつた。テープ状スペーサ
ーを挿入しない以外は全く実施例2と同様にして塗布、
乾燥したフイルムを作成した。
このフイルムを巻き取り後、暗箱中に72時間保存し、
その残存溶媒量を測定したところ5.2重量%に減少し
ていたにすぎなかつた。
又、このフイルムはブリーデングがひどく、表面にフタ
ラジノンの細かい針状結晶が観察された。
これを写真フイルムとして実施例2と同様の評価をした
ところ、ネガ像は得られるもののブリーデングの発生し
た部分の現像はムラが発生し、マスクフイルムに対する
再現性は十分でなかつた。しかも、取扱いに注意をはら
つたにもかかわらず表面が軟かいために傷が発生してし
まつた。さらに現像時には、残存溶媒がフイルム中から
蒸発したために、像の一部に小さな気泡が観察された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の巻き取り工程を示す斜視図、第2
図はそれによつて得られた巻きフイルムの断面図、第3
図及び第4図は本発明方法の乾燥工程を示す斜視図、第
5図は第4図の乾燥状態を説明するための断面図、第6
図は第1図とは異なる態様の巻き取り工程を示す針視図
、第7図はそれによつて得られた巻きフイルムの断面図
である。 図中符号は以下のとおりである。1・・・・・・フイル
ム状支持凧 2・・・・・・塗膜層、3・・・・・・テ
ープ状スペーサー 4・・・・・・ボビン、6・・・・
・・端面検出器、7・・・・・・ガイドローラー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塗膜形成溶液をフィルム状支持体表面に塗布して塗
    膜坦持フィルムを製造し、これを巻き取るに当り、各フ
    ィルムの塗膜面と支持体裏面との間にテープ状スペーサ
    ー1枚を挿入し、空隙を形成させながら連続的にボビン
    に巻き取り、そのまま乾燥処理することを特徴とするフ
    ィルムの巻き取り乾燥方法。 2 各フィルムの側縁部にテープ状スペーサーを挿入す
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 各フィルムの中央部にテープ状スペーサーを挿入す
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP9470380A 1980-07-11 1980-07-11 フイルムの巻き取り乾燥方法 Expired JPS591392B2 (ja)

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