JPS59138491A - 放電記録シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は放電記録シートに係り、更に詳述すれば印加
電圧により複数の色の彩色表現が行なえる多色放電記録
シートに関するものである。

例えばファクシミリ・プリンタ等の受信記録形成の一つ
に放電記録方式が採用されている。

この放電記録方式を実行する際用いられる記録紙は普通
紙の一面にカーボンの如き黒色層を塗工し、更にこの上
に金属蒸着層を形成したもので、記録に当ってはタング
ステンなどの記録針と電極とを前記記録紙の金属蒸着層
上に当て、記録針と電極間に信号電圧を印加すると記録
針よシミ極へと電流が流れるが大部分の電力は記録針の
接触抵抗で費され、この部分の表面層を破壊して飛散さ
せ、その下の黒色層を露出させて可視状の記録を行なう
ものである。しかし従来のこの種記録紙は黒色記録のみ
しか出来ず記録情報量が限られ、記録後に他色をもって
補促しなければならず面倒であった。

さらに合成樹脂フィルムは一般に腰が弱く所要個所から
引裂く場合、引裂き方向に逃げてシワが寄少切断が困難
である。

また、一般に合成樹脂フィルムは物性向上のため延伸処
理を行ってあシ、特に二軸延伸フィルムでは腰の強化、
透明度の向上、バリヤ性や耐熱性の向上等が計られてあ
シ、二軸延伸処理を施したものは未延伸処理のものよシ
更に引裂きが困難となり、少しばかりの切口では引裂け
ず、裂けても両軸に延伸されているため引裂方向が一定
しない。特にポリエステル、ポリオレフィン等の機械的
安定性、寸法安定性の高い合成樹脂フィルムは刃物を用
いて切断しない限り手での切断は不可能である。

また、従来の放電記録シートは放電印字電極針による擦
過傷や放電による針頭の残留熱などによる蒸着膜破壊に
より下層の着色層が露出して印字の電極走査ライン跡が
つくためドツト印字が見づらい等の欠点があり、またド
ツト印字は放電印字電極針の外周部で放電したり、また
は一部に偏るため鮮明に印字できないため不鮮明になる
等の欠点がある。

この発明は印字が鮮明であり、しかも電極走査ライン跡
がつかずドツトが平均して放電し、偏シがなく印字が鮮
明で見やすいプリントラすることができる放電記録シー
トを得ることを目的とするもので、この発明の第１の特
徴とするところは、着色担持基材を第１の色彩層の形成
部材として兼用するとともに、前記相持基材の一面に形
成したカーボン層面に第１の蒸着層を形成し、更にこの
蒸着層上に第２の色彩層を形成し、かつこの第２の色彩
層上にマット化した第２の蒸着層を形成し、印加信号電
圧の大小により前記第２の色彩層あるいは前記相持基材
の一面までの放電破壊を行々うどとにより第１あるいは
第２の色彩での記録全行なえるようにしたことを特徴と
する放電記録シートを提供することＫある。

また、この発明の第２の特徴とするところは、着色担持
基材全第１の色彩層の形成部材とじて（３） 兼用するとともに、前記担持基材の一面に形成されたカ
ーボン層面に第１の蒸着層を形成し、更にこの蒸着層上
に第２の色彩層を形成し、かつこの第２の色彩ｌ−上に
マット化した第２の蒸着層全形成し、印加信号電圧の大
小により前記第２の色彩層あるいは前記担持基材の一面
までの放電破壊を行なうことにより第１あるいは第２の
色彩での記録全行なえるようにし、かつ前記担持基材の
他面に紙を貼着したことを特徴とする放電記録シートを
提供することにある。

さらにまた、この発明の第５の特徴とするところは着色
担持基材を第１の色彩層の形成部材として兼用するとと
もに、前記相持基材の一面に形成されたカーボン層面に
第１の蒸着層を形成し、更にこの蒸着層上に第２の色彩
層を形成し、かつこの第２の色彩層上にマット化した第
２の蒸着層全形成し、印加信号電圧の大小により前記第
２の色彩層あるいは前記担持基材の一面までの放電破壊
を行なうことにより第１あるいは第２の色彩での記録を
行なえるようにし、（４） かつ前記シート材の他面に紙を貼着し、さらに前記蒸着
層の表面に極薄の表面保護兼放電適性化層を形成したこ
とを特徴とする放電記録シートを提供するものである。

以下この発明を図に示す一実施例について詳述する。

第１図はこの発明の多色放電記録シートの断面図で、プ
ラスチックフィルム等の着色相持基材１ｔ−第１の色彩
層の形成部材として兼用するとともに、前記相持基材の
一面に形成したカーボン層２上に第１の蒸着層３を形成
し、この上に表面をマット化した例えば赤色顔料に伸展
剤および糊料等を練成したものを１〜３μ程度の厚みに
塗工し赤色等の第２の色彩層４を形成し、さらにこの第
２の色彩層４の上にマット化した第２の蒸着層すと表面
保護兼放電適性化層６を形成してなるものである。

この発明の多色発色放電記録シートは以上のように構成
したもので使用に当っては従来の単色記録紙の場合と同
様前記表面保護兼放電適性化層６上に載せた電極針と電
極間に信号電圧を印加する。

この信号電圧が例えば３０〜４０ボルトでは前記表面保
護兼放電適性化層６．マット化した金属蒸着層５が前記
電圧で第２図に示すように放電破壊し赤色の第２の色彩
層４が破壊穴７を通じて露見し、例えば赤色の文字、数
字および図形等が可視化される。

次に前記電極針と電極間に８０〜９０ボルトの信号電圧
が印加すると、前記電圧で前記表面保ｉｔｉ兼放電適性
化層６．金属蒸着層５．赤色等の第２の色彩層４．第１
の蒸着層３およびカーボン層２が第２図に示すように放
電破壊し第１の色彩層と兼用した着色担持基材１が破壊
穴８全通して露見し黒色等の第１の色彩の文字、数字お
よび図形が可視化される。

以上のようにこの発明は着色相持基材を第１の色彩層の
形成部材として兼用するとともに、前記担持基材の一面
に形成したカーボン層面に第１の蒸着層を形成し、更に
この蒸着層上に第２の色彩層を形成し、かつこの第２の
色彩層上にマット化した第２の蒸着層を形成し、印加信
号電圧の大小により前記第２の色彩層あるいは前記相持
基材の一面までの放電破壊を行なうことにより第１ある
いは第２の色彩での記録を行なえるようにしたので、記
録情報量が多くなると共に、特に蒸着面全マット化した
ので白色紙に近いシート面とガすことができるから見易
く、複数色の彩色表現が電圧差だけで容易に実現できる
友め電極針を複数個用意する必要もなく、この記録シー
トを使用する記録装置の構成も簡単なものになる等の効
果を有する。

さらにこの発明の実施例によれば蒸着紙における前工程
（紙中の水分やガスの放出防止）である樹脂コート処理
がこの発明では不要であり、また紙のように吸湿性もな
く、シたがってカール現象も起さず絶縁低下もない。ま
た紙よシ樹脂シートの方が薄くできるから巻取径が小さ
くでき、バッチ式蒸着等の一定容易の真空槽にとって極
めて有利であり、紙に含まれる酸やアルカリによる蒸着
膜の品質劣化やそれに伴う抵抗（７） 増加もなく、また蒸着体の通弊である放電記録時の悪臭
放散もなく、大量生産性に適し、安価な放電記録シート
が得られる等の効果を有する。

さらにまたこの発明の第２の実施例によれば前記放電記
録シートの非蒸着面に紙を貼着したので、シート全体と
して腰が強くなり、所要個所から引裂く場合、引裂き方
向に逃げてシワが寄ることがなく切断に当り、所要個所
から容易に所定方向に引裂くことができる等の効果を有
するものである。

この発明は前記放電記録シー）　１０の蒸着層５の表面
にエポキシ樹脂シリコンまたはフッ素樹脂尋ヲ吹きつけ
やスパッタリング法で極薄に形成したりあるいはローラ
ーハケ塗り等により前記蒸着層５の微細粗面に沿った微
細粗面の極薄表面保護兼放電適性化層６全形成したもの
である。

この表面保護兼放電適性化層６の形成法としては例えば
溶液型コーティングとしてソルベントタイプコーティン
グがあり、コーティング用（８） 樹脂を有機溶剤や水に溶解し、必要に応じて可塑剤や、
充填剤筒を加えた溶液を前記蒸着層の表面にコーティン
グする。コーティング方法としてはグラビヤコーティン
グ、リバースロールコーティング、ディップコーティン
グ、ドクターブレード、エアーナイフコーティング等が
ある。

なお必要によっては溶融物をスリットノズルから押出し
て塗布するいわゆるエキストルージョン方式を用いても
よい。

次に表面保護兼放電適性化層６を設けない放電記録シー
）　１０は第３図（ａ）に示すように印字１５の電極走
査ライン跡１７かつき見づらい等の欠点があり、印字ド
ツトは第３図（ｂ）に示すようにドラ）　１６の外周部
に放電したり、または一部に偏るため鮮明に印字できな
いため第３図（ｃ）　Ｋ示すように不鮮明になる等のこ
とがあるが、この発明は第４図（ａ）に示すように印字
１５が鮮明であり、しかも電極走査ライン跡がつかずし
かも第４図（ｂ）　Ｋ示すようにドツト１６が平均して
放電する九め偏シがないから第４図（ｃ）に示すように
印字１５が鮮明で電極走査ライン跡のない見やすいプリ
ントをすることができる。

この放電記録シー）　１０は従来の構成の放電記録紙と
同様第１図、第２図に示すように蒸着膜５を上にして放
電電極をその紙幅方向にスキャンしながら字形ドツト状
に前記電極により高電圧を印加することにより蒸着膜５
が破壊され、放電記録シー）　１０に字形が表示される
。

すなわち、プラスチックシート材として着色プラスチッ
クシート材を用い、前記シート材の他面に紙を貼着した
場合には着色プラスチックシートをとおして字形に応じ
て透視され字形が可視状になる。

前記プラスチックシート材を着色透明プラスチックシー
ト材にして、前記シート材の他面に着色層を設け、さら
に紙を貼着した場合には着色層の色彩と混合合成するこ
とができる。

以上述べたようにこの発明の第１の効果としては、着色
相持基材を第１の色彩層の形成部材として兼用するとと
もに、前記相持基材の一面に形成したカーボン層面に第
１の蒸着層を形成し、更にこの蒸着層上に第２の色彩層
を形成し、かつこの第２の色彩層上にマット化した第２
の蒸着層を形成し、印加信号電圧の大小により前記第２
の色彩層あるいは前記担持基材の一面までの放電破壊を
行なうことによシ第１あるいは第２の色彩での記録を行
なえるようにしかつ前記蒸着層の表面に極薄の表面保護
兼放電適性化層を形成したので印字が鮮明であり、シか
も電極走査ライン跡がつかず、ドツトが平均して放電す
るため偏シがないから印字が鮮明で電極走査ライン跡の
ない見やすいプリントをすることができる等の効果を有
する。

また、この発明の第２の効果としては前記第１の効果に
加えて着色担持基材を第１の色彩層の形成部材として兼
用するとともに、前記担持基材の一面に形成したカーボ
ン層面に第１の蒸着層を形成し、更にこの蒸着層上に第
２の色彩層を形成し、かつこの第２の色彩層上にマット
化した第２の蒸着層を形成し、印加信号電圧の大ｌｊ＼
によシ前記第２の色彩層あるいは前記担持基材の一面ま
での放電破壊を行なうととＫより第１あるいは第２の色
彩での記録を行えるようＫＬ、かつ前記担持基材の他面
に紙を貼着し、さらに前記蒸着層の表面に極薄の表面保
護兼放電適性化層を形成したのでプラスチックシート基
体は極薄のプラスチックフィルムでも適度の剛性を持ち
、かつ引裂が容易であり、蒸着層表面は純白色を呈しキ
ラキラすることがなく、記録字形部分が透過的に見え、
彫シが深い感じとなシ、非常に見易く、さらに蒸着紙に
おける前工程（紙中の水分やガスの放出防止）である樹
脂コート処理がこの発明では不要であシ、また紙のよう
に吸湿性もなく、シたがってカール現象も起さず絶縁低
下もない。また紙より樹脂シートの方が薄くできるから
巻取り径が小さくできバッチ式蒸着等の一定容易の真空
槽にとって極めて有利であシ、また蒸着層表面の極薄の
表面保護兼放電適性化層によシ紙に含まれる酸やアルカ
リによる蒸着膜の品質劣化やそれに伴う抵抗増加もなく
、また蒸着体の通弊である放電記録時の悪臭放散もなく
、大量生産性に適し、また用途により如何なる厚みの紙
でも選び得るなど適切にして安価な放電記録シートが得
られる等の効果がある。

さらにまた、前記放電記録シートの非蒸着面に紙を貼着
したので、シート全体として腰が強くなり、所要個所か
ら引裂く場合、引裂き方向に逃げてシワが寄ることがな
く切断に肖り、所要個所から容易に所定方向に引裂くこ
とができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの発明の一実施例を示すもので、第１図
は記録前の記録紙の断面図、第２図は記録が行なわれた
状態の記録シートの断面図、第５図（ａ）は従来の放電
記録シートに印字した状態の平面図、第３図（ｂ）は従
来の放電記録シートに印字したドツトの拡大図、第３図
（ｃ）は従来の放電記録シーＨＣ印字し穴印字の拡大図
、第４図（ａ）はこの発明による放電記録シートに印字
した状態の平面図、第４図（ｂ）は本発明による放電記
録シートに印字したドツトの拡大図、第４図（Ｑ）は本
発明による放電記録シートに印字した印字の拡大図であ
る、 １・・・着色担持基材、２・・・カーボン層、３・・・
第１の蒸着層、４・・・第２の色彩層、５・・・第２の
蒸着層、６・・・表面保護兼放電適性化層、７，８・・
・破壊穴、９・・・紙、ｌＯ・・・放電記録シート、１
５・・・印字、１６・・・ドツト、１７・・・電極走査
ライン跡。 ヒ１乙之・、１７ 第１１！Ｉ 第２回 （１５） 寥３　ＩＩ（α） 口（−１ 第４ＷＪαい ５２１ に）　　　　　　　　′＄３面（Ｃ） 第４０（Ｃ’）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）着色担持基材を第１の色彩層の形成部材として兼
   用するとともに、前記担持基材の一面にカーボン層を形
   成し、このカーボン層面に第１の蒸着層金形成し、更に
   この蒸着層上に第２の色彩層を形成し、かっこの第２の
   色彩層上にマット化した第２の蒸着層を形成し、印加信
   号電圧の大小によシ前記第２の色彩層あるいは前記担持
   基材の一面までの放電破壊を行なうことにより第１ある
   いは第２の色彩での記録を行なえるようにしたことを特
   徴とする放電記録シート。
2. （２）前記特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、
   前記担持基材の他面に紙を貼着したことを特徴とする放
   電記録シート。
3. （３）前記特許請求の範囲の第１番目または第２番目に
   記載されたものにおいて、前記蒸着層の表面に極薄の表
   面保護兼放電適性化層全形成したことを特徴とする放電
   記録シート。