JPS59136362A - 水性塗料組成物 - Google Patents

水性塗料組成物

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JPS59136362A
JPS59136362A JP1087683A JP1087683A JPS59136362A JP S59136362 A JPS59136362 A JP S59136362A JP 1087683 A JP1087683 A JP 1087683A JP 1087683 A JP1087683 A JP 1087683A JP S59136362 A JPS59136362 A JP S59136362A
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貴田 克明
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桑島 輝昭
Hiroshi Miwa
宏 三輪
Shinichi Ishikura
石倉 慎一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は上塗り塗料として有用な水性塗料組成物に係り
、さらに詳しくは水性樹脂と水不溶性樹脂微粒子とを被
膜形成成分として含む光沢性の特に改善された水性塗料
組成物に関するものである。
水性塗料組成物の樹脂ビヒクルとして水性樹脂と水不溶
性樹脂粉末を組合わせて使用する試みが近年注目を集め
ている。例えば特願昭51−31636号、51−25
224号等には、樹脂粒子10〜7QWt部と水90〜
30Wt部からなるスラリーに樹脂粒子の0.5〜30
wt%の水希釈性樹脂を組成物の貯蔵安定目的で加える
ことが、又特願昭49−127151号にも粉末樹脂と
水がらなるスラリーに粉末樹脂の5〜50%に相当する
水溶性または水分散性樹脂を加えることが記載されてい
る。しかしながらこういったスラリー型塗料では一般に
不揮発分濃度をたかめることが困難で、厚塗りができず
、塗装後の塗膜付着性が不充分なためクラックを生じ易
く、塗装作業性、貯蔵安定性、塗膜性能などの点から実
用化には至っていない。また特願昭54−74606号
、同54−170262号、特公昭55−4149号等
には粉体塗料と水溶性樹脂を主成分とした水分散型塗料
組成物で水溶性樹脂を粉体樹脂の約10〜20%程度配
合したものが記載されている。しかしながらこれらも水
分散時には水−粉体樹脂のスラリーとなり水溶性樹脂が
分散安定剤的役割をはだすことを期待したものであって
、水溶性樹脂は粉体樹脂を主体とするスラリーの改質剤
にとどまり、結局はスラリー型塗料と変るところはない
し、またその固有の欠点を本質的に改善するものでもな
い。かかる状況下に於て本出願人により水溶性乃至は水
分散性樹脂と水不溶性樹脂微粒子との組み合せにかかる
樹脂どヒクルを含む極めて注目すべき水性塗料組成物が
開発され特許用M(特願昭56−114686号)され
た。該出願にかかる発明は、塗料に通常使用せられる粘
庶範囲の水性ワニス5gを100m1のビーカーに秤取
し、脱イオン水で希釈し、ビカーこしに1号活字(26
ポイント活字)が読めなくなるとぎの水希釈倍率で表示
した水トレランスおよび水性ワニスを固形分1%W/W
に脱イオン水で希釈して1qだ溶液の表面張力を水性樹
脂(水溶性樹脂あるいは水分散性樹脂、以下同じ)の選
択パラメーターとし、水トレランスが4以上で1表面張
力が51 dyne/ am以下の要件を満たす水性樹
脂の少なくとも1種を使用するならば、水性樹脂と水不
溶性樹脂微粉末を固形分重量比で98=2〜45 : 
55の如く広範囲の配合割合で含有させても系の粘僚増
大はみられず従って水性塗料の樹脂分を増大させること
ができ作業性が改善されるだけでなく、安定性に優れ、
塗膜性能にも優れた塗料組成物が提供せられるとするも
のであった。ただ上記出願にかかる水性塗料組成物は従
来からの各種捏案と同様、中塗り、下塗り塗料として開
発されたものであって、特に高光沢、フラットな塗面の
要求される上塗塗料としての塗膜性能を満たすものでは
なかった。しかるに水性塗料組成物で作業性、貯蔵安定
性、等の塗料性能に優れているだけでなく、耐久性や光
沢、平滑さ等の塗膜性能面でも優れ、上塗り塗料として
有用な水性塗お1組成物が自動車工業を始め各種の塗装
分野において焦眉の急として要望されている。
本出願人はさきにアルキド樹脂、ポリエステル樹脂から
選ばれる水性樹脂と、エチレン性不飽和化合物の重合で
得られる平均粒子径0.3〜6μ、最大粒子径10μ以
下の樹脂粒子を固形分重量比で99:1〜40:60の
割合で含む水性塗料組成物ニアクリル樹脂、アルキド樹
脂およびポリエステル樹脂から選ばれる水性樹脂とエチ
レン性不飽和化合物の重合で得られる平均粒子径0.0
1〜0.1μの樹脂粒子を、固形分重量比で99:1〜
15:85の割合で含む水性塗料組成物、お5− よびアクリル変性アルキド樹脂およびアクリル変性ポリ
エステル樹脂から選ばれる水性樹脂と、エチレン性不飽
和化合物の重合で得られる平均粒子径0.01〜6μの
樹脂微粒子を固形分重量比で99=1〜15:85の割
合で含む水性塗料組成物が、作業性、貯蔵安定性、耐久
性に優れているだけでなく、高光沢且つ平滑な塗装面を
与え、上塗り塗料として有用であることを見出し、夫々
特願昭57−174890号、同57−174891号
、同57−174892号として特許出願した。
本発明は」:記発明をさらに進展させl〔ものである。
すなわち上記の発明は特定の水性樹脂と特定の水不溶性
樹脂の組合せであって、樹脂粒子の平均粒子径が特定範
囲内にあるものをある種配合比で組合せて使用すると、
系の特殊なレオロジー特性の故に粘痕増大なしに樹脂分
濃度を大にすることができ、作業性に優れ、しかも高光
沢、平滑な塗面を与えることができ上塗り塗料としての
諸要件−〇− を充分溝たす水性塗料組成物が得られるとするものであ
ったが、本発明者らは樹脂粒子のこういった粒子径から
さらに粒子構造、粒子表面構造にまで研究を進め、該粒
子を内殻部、外殻部の二層構造のものとし、内殻部に比
し、外殻部を相対的に硬質とすることにより塗膜の光沢
をさらに一段と改善し、しかも水性樹脂と水不溶性樹脂
の組合せをより広範囲のものとなしうろことを知り本発
明を完成するに至った。
従って本発明目的は作業性、貯蔵安定性、耐久性に優れ
、高光沢でフラットな塗面を与えうる水性塗料組成物で
あって、塗装光沢面で特段に優れた効果を与えうる組成
物を提供するにある。
本発明目的は水性樹脂と水不溶性樹脂微粒子とからなる
バインダー成分を必須の構成成分として含み、所望によ
り顔料、架橋剤その他の塗料添加剤を含有せしめてなる
水性塗料組成物において、水性樹脂がポリエステル樹脂
、アルキド樹脂、アクリル樹脂、アクリル変性ポリエス
テル樹脂およびアクリル変性アルキド樹脂からなる群よ
り選ばれた少なくとも1秤であり、水不溶性樹脂微粒子
がエチレン性不飽和化合物の重合体で相対的にガラス転
移温度の高いものからなる硬質外殻部とガラス転移流度
の低いものからなる軟質内殻部の二重構造を有する平均
粒子径0.3〜6μの微粒子であり、前記水性樹脂と水
不溶性樹脂の固形分重量比が99:1〜15:85であ
ることを特徴とする水性塗料組成物により達成せられる
本発明に於て使用せられる水性樹脂(水溶性樹脂あるい
は水分散性樹脂、以下同じ)は塗料分野で通常用いられ
るポリエステル、アルキド、アクリル、アクリル変性ポ
リエステルあるいはアクリル変性アルキド樹脂である。
すなわち、本発明で用いられるポリエステル樹脂は多塩
基酸と多価アルコールの重縮合反応で得られる一般のポ
リエステル樹脂で、この場合多塩基酸としてはシコウ酸
、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸
、セバシン酸等の直鎖2塩基酸;フタル酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル′   酸、テトラブロム無水フタル酸、トリメリッ
ト酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロ
メリット酸等の芳香族脂肪酸;マレイン酸、無水マレイ
ン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和2塩基酸等が
、また多価アルコールとしては例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1.3−ブチレンジオール
、1.6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール等の
グリコール類、水素化ビスフェノールA1ビスフエノー
ルジヒドロキシブロピルエーテル、グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等が適宜使用せられる。ただし上記多塩基酸
ならびに多価アルコールは何ら限定的なものでなく、通
常のポリエステル樹脂原料として使用可能な任意のもの
でありうるし、また常法により分子量調節の目的で一塩
基酸あるいは一価アルコールを使用することも可能であ
る。
アルキド樹脂は、上記ポリエステルを乾性油、9− 脂肪酸などでエステル化変性したものであり、油脂成分
としてアマニ油、キリ油、オイチシカ油、脱水ヒマシ油
、ヤシ油、水添ヤシ油、米糖脂肪酸、トール油脂肪酸、
大豆油、オクチル酸など任意の公知のものが用いられ、
またアルキド樹脂はエポキシ変性、ロジン変性、7丁ノ
ール樹脂変性のものであってもかまわない。これら樹脂
の製法は当業者衆知で詳細は不要であろう。
本発明ではまたアクリル樹脂も好適に使用せられる。こ
のアクリル樹脂は分子内に1コ以上の重合可能なエチレ
ン性不飽和結合を有する下記の如ぎ単量体の単独もしく
は任意の組合せを重合させて得られるものである。
1)カルボキシル基含有単量体 例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸等2)ヒドロキシル基含有
単量体 例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピ−10= ルメタクリレート、ヒドロキシブヂルアクリレート、ヒ
ドロキシブチルメタクリレート、アリルアルコール、メ
タアリルアルコール等3)含窒素アルキルアクリレート
もしくはメタクリレート 例えばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート等4)重合性アミド 例えばアクリル酸アミド、メタクリル酸アミド等 5)重合性ニトリル 例えばアクリロニトリル、メタクリレートリル等 6)アルキルアクリレートもしくはメタクリレート 例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチル
アクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチル
へキシルアクリレート等7)重合性芳香族化合物 例えばスチレン、α−メヂルスチレン、ビニルトルエン
、[−ブチルスチレン等 8)α−オレフィン 例えばエチレン、プロピレン等 9)ビニル化合物 例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等10)ジエン
化合物 例えばブタジェン、イソプレン等 これらのα、β−エチレン性不飽和単量体は、光、熱、
有機過酸化物あるいは無機過酸化物、アゾ化合物などの
ラジカル開始剤の存在下、任意の公知の重合方法で重合
せしめられる。
さらにまた、別の一群の水性樹脂で本発明に於て好適に
使用せられるものに、アクリル変性されたポリエステJ
しあるいはアルキド樹n旨、すなわちポリエステル樹脂
またはアルキド樹脂中にアクリル重合体セグメントの組
みこまれた樹脂があげられる。このようなアクリル変性
樹脂は例えば次の様な各種方法で得られる。
(1)不飽和基を有するポリエステルあるいはアルキド
樹脂の存在下でアクリル樹脂の合成を行う。
多塩基酸と多価アルコールとの重縮合反応でポリエステ
ルを製造するに際し、多塩基酸として不飽和酸、例えば
マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、シトラコン
酸、イタコン酸、ダイマー酸などを使用すると不飽和基
を有するポリエステルが得られ、またかかる不飽和ポリ
エステルあるいは飽和ポリエステルに乾性油、脂肪酸な
どを作用させエステル化変性を行うと不飽和基を有する
アルキド樹脂が得られる。このような不飽和基を含有す
るポリエステルあるいはアルキド樹脂の存在下に、開始
剤として通常のフリーラジカル触媒、例えばアゾビスイ
ソブチロニトリル、ベンゾイルペルオキシド、シートブ
チルペルオキシド、クメンハイドロペルオキシド等、あ
るいはまた連鎖移動剤例えばエチルメルカプタン、ブチ
ルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、四臭化炭素、
四塩化炭素等を用い、アクリル系モノマーを重合させる
と本発明で使用されるアクリル変性ポリエステルあるい
はアルキド樹脂が得られる。尚この場合13− のアクリル系モノマーとしては通常アクリル樹脂の製造
に用いられる、分子内に1コ以上の重合可能なエチレン
性不飽和結合を有する前;ホの各種化合物が使用せられ
る。
(2)カルボン酸基を含有するポリエステルあるいはア
ルキド樹脂の存在下にオキシラン基を含有するエチレン
性不飽和単量体を一成分とするアクリル系単量体群の重
合を行なう。
ポリエステル樹脂あるいはアルキド樹脂には製造原料の
多塩基性に基づくカルボン酸基が通常含まれる。そこで
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートの
様なオキシラン基を有するエチレン性不飽和単量体を一
成分として含む、前述の如きアクリル系単量体群をかか
るカルボン酸基含有ポリエステルあるいはアルキド樹脂
の存在下に重合させると、アクリル変性ポリエステルあ
るいはアルキド樹脂が得られる。
(3)オキシラン基を含有するポリエステルあるいはア
ルキド樹脂の存在下にカルボン酸基を含有する単量体を
一成分とするアクリル系単量体群の14− 重合を行なう。
ポリエステルあるいはアルキド樹脂の製造に際し、例え
ばオキシラン基を2コ以上有する多価アルコール成分と
多塩基酸成分とより、オキシラン基を有するポリエステ
ルあるいはアルキド樹脂が得られるから、これら樹脂の
存在下に、カルボン酸基を有するα、β−エチレン性不
飽和単量体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等を一成分と
して含む前述のアクリル系11吊体群を反応させれば本
発明で使用せられるアクリル変性ポリエステルあるいは
アルキド樹脂が得られる。
(4)カルボン酸基を含有するポリエステルあるいはア
ルキド樹脂(またはアクリル樹脂)と、オキシラン基を
有するアクリル樹脂(またはポリエステルあるいはアル
キド樹脂)を反応させる方法。
ポリエステルあるいはアルキド樹脂と、アクリル樹脂の
一方にカルボン酸基をまた使方にオキシラン基を担持さ
せ、双方の樹脂を反応させればカルボン酸基とオキシラ
ン基の反応でアクリル変性ポリエステルあるいはアルキ
ド樹脂が冑られる。
(5)メルカプト基含有ポリエステルあるいはアルキド
樹脂の存在下にアクリル系単量体を重合させる。
メルカプト基を有する多塩基酸あるいは多価アルコール
を用いポリエステルあるいはアルキド樹脂を得、これを
連鎖移動反応に利用して前述のアクリル系単量体を重合
させる。
上記は本発明のアクリル変性ポリエステルあるいはアル
キド樹脂の代表的製法例であるが本発明を限定するもの
ではなく、ポリエステルあるいはアルキド樹脂中にアク
リル重合体セグメントの組みこまれたアクリル変性ポリ
エステルあるいはアルキド樹脂が得られる限り任意の方
法が使用でき、それらはいづれも本発明目的に対し好適
に使用せられることが理解さるべきである。さてかかる
樹脂の水性化は常法に従って、例えばカルボキシル基の
如き酸性基を塩基性物質(例えばモノメチルアミン、ジ
メヂルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、
トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、モノエタノールアミン、ジェタノールアミン
、トリエタノールアミン、モノイソプロパツールアミン
、ジイソプロパツールアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、モルホリン、メチルモルホリン、ピペラジン、アン
モニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム等で中和することにより水溶性乃至は水分散性が
付与され本発明目的に好都合に使用せられる。水性樹脂
は上記各種樹脂の1種あるいは2種以上が適宜選択され
、熱可塑型であっても熱硬化型であってもかまわない。
すなわちこれらには加熱時に伯の水性樹脂および/また
は粉末樹脂の官能基と相互に反応しうる官能基を担持せ
しめても、あるいは担持させなくても自由である。担持
せしめる際のかかる官能基の例としてはカルボン酸基、
スルホン酸基、リン酸基、水酸基、オキシラン基、活性
メチロール基、アミノ基、反応性炭素−炭素不飽和結合
、イソシアナート基、ブロックイソシアナート基、ハロ
ゲン等が17− あげられ、これらは所望により樹脂製造時の単量体の選
択、高分子化反応の制御など一般的方法で容易に樹脂中
に組みこむことができる。
本発明では上記の水性樹脂と共に水不溶性樹脂微粉末が
使用せられるが、この水不溶性樹脂微粉末は、エチレン
性α、β不飽和化合物の重合で得られるアクリル系乃至
はビニル系重合体あるいは共重合体である。この場合の
エチレン性不飽和化合物もさきにアクリル水性樹脂につ
いて述べたど同様、分子内に1コ以上の重合可能なエチ
レン性不飽和結合を有する化合物の任意のものであり得
、それらが単独あるいは組合せの形で用いられる。
しかしながら本発明においては、その最も重要な特徴の
一つとして、このアクリル系乃至はビニル系重合体ある
いは共重合体の微粒子が水不溶性で微細な粒子として作
られること以外に、ガラス転移温度(TO)の高低で区
別せられる相対的に硬質の外殻部と軟質の内殻部からな
る二重構造のものとして楢成せられる必要がある。
エチレン性不飽和化合物の重合体からなる水不18− 溶性樹脂微粒子をこのようにガラス転移温度が相対的に
高い重合体からなる硬質外殻部と、相対的に低い重合体
からなる軟質内殻部の二重構造のものとすることにより
、特定の水性樹脂と特定の水不溶性樹脂微粒子の相互作
用で特界的な流動特性を示し作業性に優れた塗料組成物
が得られることに加えて、高光沢で平滑な塗面を与える
ことができ特に光沢の面で一段と改善された効果の期待
される上塗り塗料組成物が得られ、また、重合体微粒子
と組合さるべき水性樹脂の種類および樹脂微粒子の許容
粒径中が拡大され(但し後述の如く微粒子製造上の理由
で微粒子の平均粒径はある範囲に限定)るのであり、本
発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
エチレン性不飽和化合物の重合体製造に当り、例えば重
合せしめる単量体の種類により得られるホモポリマーの
ガラス転移温度(To )がことなること、共重合体の
場合、そのガラス転移温度は夫々使用せられる単量体の
ホモポリマーの中間のガラス転移温度となること、単量
体の割合を変化させ共重合体のガラス転移温度を任意に
設計なしうろこと、可塑剤、溶剤等のブレンドにより重
合体のガラス転移温度を低くなしうろことなどは全て公
知の技術に属す。またエチレン性不飽和化合物の重合体
の製法、該重合体の微粒子の製造技術自体も公知である
。従って本発明の水不溶性樹脂微粒子をガラス転移温度
の相対的に高い重合体の硬質外殻部と低い重合体の軟質
内殻部の二重構造のものとすることは比較的容易で、従
来法により当業者の容易になしうるところである。ただ
こういった粒子を微粒子に調製するとの観点よりすれば
、内殻部および外殻部の重合体いづれも乳化重合手法に
にることが特に好ましく推奨せられる。
その場合にはまず、界面活性剤あるいは乳化剤を含む水
性媒体中、重合開始剤の存在下に内殻部を構成すべき単
量体を通常の乳化重合手法で重合させる。乳化剤として
は通常乳化重合に用いられる任意のもの、あるいはその
代りにまたはそれと共に例えば特願昭54−11086
5 : 55−56048 ; 55−116293 
: 53−123899;55−47652;56−7
1864  :57−13053等に記載の両性樹脂を
用いることができ、また重合開始剤も通常のもの、例え
ば過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシド、クメン
ハイドロパーオキシドなどの有機過酸化物;アゾビスシ
アノ吉草酸、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−
(2,4−ジメチル)バレロニトリル、アゾビス(2−
アミジノプロパン)ハイドロクロライドの如き有機アゾ
化合物:過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸
ナトリウム、過酸化水素など無機水溶性ラジカル開始剤
;レドックス系開始剤を用いることができる。尚、樹脂
粒径は好ましくは0.3〜6μ以下になるように制御せ
られる。次に内殻部のものよりは高いガラス転移温度の
重合体を与えるべき単量体(群)を、所望により追加の
開始剤と共に加え、前記の内殻部を構成する重合体微粒
子をシードとして乳化重合により重合させ、粒径0.3
〜6μの二重構造の微粒子を得るのである。しかしなが
ら本発明に於ては水不溶性樹脂微粒子の製造法は何ら成
約なもの21− でなく、その仙公知の各種方法が採用されうるし、又非
水系溶媒を使用してのNAD手法によることも可能であ
る。
既に述べた如く、ガラス転移温度の相対的に高い重合体
からなる硬質外殻部とガラス転移温度の相対的に低い重
合体からなる軟質内殻部の二重構造を有するエチレン性
不飽和化合物の重合体の微粒子を用いると、それと組合
さるべき水性樹脂の種類ならびに樹脂微粒子の許容粒径
中が広い範囲に拡大せられる。しかしながら樹脂微粒子
を前述の如く二段にわけた重合法で製造すること等を勘
案すれば微粒子の平均粒子径は0.3〜6μの範囲が最
も実用的である。特に好ましい範囲は0゜4〜5μであ
る。本発明においてはまた、二重構造微粒子の内殻部と
外殻部を構成すべきエチレン性不飽和化合物の重合体の
重量比も広範囲に変更可能であって、通常外殻部1〜6
0/内殻部99〜40重量−%の範囲内で任意に選択さ
れる。また内殻部を構成する重合体の数平均分子間は通
常2゜500〜50.000であることが好ましい。し
22− かしながらこれらは絶対的なものではなく所望効果その
他により適宜変更可能である。
上記の特定構造、規定粒子サイズを有する樹脂微粒子は
1種または2種以上の組合せで使用することができ、そ
れらには前記の水性樹脂と、あるいは樹脂微粒子同士の
間で加熱時に相互に反応しつる官能基を担持せしめるこ
とができ、あるいはかかる官能基を担持せしめぬことも
自由である。
結局本発明で使用される樹脂組成物は全体として、熱可
塑性であっても熱硬化性であってもかまわない。本発明
の塗料組成物にあっては、上記の水性樹脂と水不溶性樹
脂微粒子とが固形分重量比で、前者99〜15%、後者
1〜85%、好ましくは前者98〜40%、後者2〜6
0%の範囲内で組合わされることが必要である。という
のは水性樹脂分が過少にすぎると樹脂微粒子の分散安定
性が悪くなり塗膜の平滑性が損われるし、また樹脂微粒
子が1重量%未満では上塗り塗料としての本発明目的が
達成されないからである。
媒体としては水が用いられるが、所望により親水性の極
性有機溶剤を共存せしめることもできる。
かかる有機溶剤としては例えばエチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、5ec−ブタノール、t−ブタノール、ジメチル
ホルムアミドなどがあげられる。しかしながら本発明組
成物において水媒体と樹脂分の割合に関してはかなり流
動的である。
というのは通常スプレー塗装には固形分10〜80%程
疫、はけ塗りには5〜90%程度、浸漬には1〜60%
程度のものが用いられるのであるが、本発明組成物はそ
の特異的な流動特性の故に、また樹脂微粒子の特異な表
面特性の故に極めて安定性に富み、任意の水分含量に調
整、保存が可能であり、又使用に際し所定濃度まで水に
よる希釈が可能であるからである。本発明にあっては上
述の水性樹脂、特異な表面特性を有し二重構造に構成さ
れた水不溶性樹脂微粒子、水を必須成分とし、かかる組
成物をそのままクリヤーt[として用いることにより、
極めて良好な光沢および平滑性を有する塗面が容易且つ
確実に得られる。またこの樹脂組成物に通常の塗料製造
技術に従い、顔料、架橋剤その他の添加剤を加え均一に
分散混合することにより、作業性の点で優れているだけ
でなく、光沢、平滑な塗膜性能面で特段に優れた上塗り
用の水性塗料組成物が得られる。     ゛顔料とし
ては通常上塗塗料に使用せられる任意の顔料が用いられ
、良好に分散含有せしめられる。
顔料の配合に際しては、予め水性樹脂の一部を用いて顔
料ペーストを作り、これに水性樹脂の残量、樹脂微粒子
、その他の添加剤を加え、公知のゲートミキサー、高速
ディスパー等の分散機械を使用し均一に混合分散するの
が特に好ましい。しかしながら勿論、最初から各成分を
分散機械により混合分散して塗料化することも可能であ
る。
本発明の塗料組成物にはまた所望により、架橋剤を添加
することができ、例えばメラミン・ホルムアルデヒド樹
脂、メトキシ変性、ブトキシ変性メラミンホルムアルデ
ヒド樹脂、尿素樹脂、チオ25− 尿素樹脂、グアナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂等の
アミノプラスト、イソシアネート、ポリイソシアネート
、ブロックイソシアネート等のイソシアネート化合物、
フェノール樹脂等任意の公知の架橋剤が好ましく使用せ
られる。さらにまた所望により通常の他の添加剤例えば
タレ防止剤、沈降防止剤、色分れ防止剤、ハジキ防止剤
、表面張力調整剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収
剤等を適宜加えることも可能である。これら顔料、架橋
剤、その仙の添加剤の使用量、配合手法等は全て通常の
上塗塗料製造に準じ適宜選択使用せられる。
本発明の塗料組成物はそのまま、あるいは水でさらに希
釈し、スプレー、浸漬、へヶ塗り等通常の塗装法により
適用され乾燥あるいは加熱による焼付が行なわれ、光沢
、平滑性の点で特段に優れ、且つ耐久性に富む優れた上
塗り塗面が得られる。
また塗料の貯蔵安定性、作業性にも優れており上塗り塗
料組成物として極めて有用である。
以下製造例、実施例、比較例により本発明を説26− 明する。なお特にことわりなき限り「部」とあるは「重
量部」を意味する。
製造例1 樹脂微粒子−1の製造 攪拌機、温度調節器、冷却管を備えた2リツトルのガラ
ス製反応容器に1100部の脱イオン水を秤取し、温度
を80℃にする。この水中に攪拌しながら、脱イオン水
100部と過硫酸アンモニウム6部からなる水溶液と、
メチルメタクリレート210部と2−エチルへキシルア
クリレート75部とn−ドデシルメルカプタン15部と
からなる単量体混合液の5部を仕込み5分間攪拌を継続
する。そのあと1時間かけて単量体混合液295部を反
応溶液中に滴下する。滴下終了後15分攪拌を継続した
のち、脱イオン水10部と過硫酸アンモニウム1部とか
ら成る水溶液を添加し、1時間攪拌を継続して反応を終
了し、不揮発分20%のシードエマルジョンを得る。
シードエマルジョン合成に用いたのと同様の反応容器に
脱イオン水300部とシードエマルジョン25部を秤取
し、温度を80℃にする。この反応容器中に攪拌下脱イ
オン水10部と過硫酸アンモニウム0.1部からなる水
溶液を添加し、続いてメチルメタクリレート310部、
2−エチルへキシルアクリレート100部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート35部、n−ドデシルメルカプ
タンンゼンスルホン酸ナトリウム0.35部、過硫酸ア
ンモニウム0.7部から成るプレーしマルジョンを2時
間かけて滴下する。このモノマー組成からなるランダム
ポリマーの計算によるT(lは26℃である。プレエマ
ルジョンの滴下開始後1時間30分経過した時点で、メ
チルメタクリレート50部、n−ドデシルメルカプタン
2.5部、脱イオン水20部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.05部、過硫酸アンモニウム0.1
部から成る第2のプレエマルジョンを30分かけてプレ
エマルジョンと同時に滴下する。メチルメタクリレート
のポリマーのTgは105℃である。滴下終了後30分
間攪拌を継続した時点で、脱イオン水20部と過硫酸ア
ンモニウム0.2部からなる水溶液を添加し、さらに攪
拌を1時間継続して反応を終了する。得られたエマルジ
ョンは不揮発分50、0%で、含有される樹脂微粒子の
平均粒子径は1.7μ、最大粒子径は5.0μであった
なお、粒子径は透過型電子顕微鏡を用いて測定した。T
(+の計算は北岡協三著[塗料用合成樹脂入門]高分子
刊行会P168〜170に従った。
製造例2 樹脂微粒子−2の製造 製造例1で用いたのと同様の反応容器に脱イオン水24
5部とシードエマルジョン25部を秤取し、温度を80
℃にする。この反応容器中に攪拌下膜イオン水20部と
過硫酸アンモニウム0. 1部からなる水溶液を添加し
、続いてメチルメタクリレート100部、2−エチルへ
キシルアクリレート200部、脱イオン水200部、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.4部、過硫酸
アンモニウム0.9部から成るプレエマルジョンを2時
間かけて滴下する。この七ツマー組成から成29ー るランダムポリマーの計IT(+は一47℃である。
滴下終了後10分間攪拌を継続した時点で(内殻部の形
成後)メチルメタクリレート150部と2−ヒドロキシ
エチルアクリレート45部からなる単量体混合液を15
分間で滴下づ゛る。このモノマー組成からなるランダム
ポリマーの計算T(lは68℃である。滴下終了後30
分間攪拌を継続した時点で脱イオン水20部と過硫酸ア
ンモニウム0。
2部からなる水溶液を添加し、さらに攪拌を1時間継続
して反応を終了する。得られたエマルジョンは不揮発分
50.0%で含有される樹脂微粒子の平均粒子径は2.
6μ、最大粒子径は4.0μであった。
製造例3 樹脂微粒子−3の製造 製造例1で用いたのと同様の反応容器に520部の脱イ
オン水を秤取し、温度を80℃にする。
この水中に攪拌しながら、脱イオン水100部と、過硫
酸アンモニウム15部からなる水溶液と、メチルメタク
リレート180部と2−エチルヘキシ30− ルアクリシー1〜300部とn−ドデシルメルカプタン
40部とからなる単量体混合液の20部を仕込み5分間
攪拌を継続する。そのあと1時間かけて単量体混合液5
00部を反応溶液中に滴下する。
このモノマー組成から成るランダムポリマーの計算T9
は一41℃である。滴下終了後15分攪拌を継続したの
ち、メチルメタクリレート91部とメタクリル酸12部
と2−ヒドロキシエチルアクリレ−]・12部からなる
1lffi体混合液を20分かけて滴下する。この七ツ
マー組成から成るランダムポリマーの計算T(+は90
℃である。つづいて脱イオン水40部と過硫酸アンモニ
ウム0.2部からなる水溶液を添加し、1時間攪拌を継
続して反応を終了する。得られたエマルジョンの不揮発
分は50.0%で含有される樹脂微粒子の平均粒子径は
0.40μ、最大粒子径は1.2μであった。
参考例 比較用樹脂微粒子の製造 樹脂微粒子−1の製造に用いたのと同様の反応容器に脱
イオン水900部、メトローズ60SH−50(信越化
学社製、メチルセルロース)1゜5部、メチルメタクリ
レート210部、2−エチルへキシルアクリレート63
部、2−ヒドロキシエチルアクリレート21部、メタク
リルM6部、叶ドデシルメルカプタン6部、アゾビスイ
ソブチロニトリル6部を秤取し、回転数250rpn+
rm拌しながら7時間温度を65℃に継続して、反応を
終了する。得られ1〔懸濁液を200メツシユの金網で
濾別し20μ〜600μの粒子径のパール粒子をえる。
これをボールミルで24時間粉砕して平均粒径18μ、
最大粒仔45μの樹脂微粒子とした。この樹脂の分子量
は7600であった。
製造例4 水性樹脂−1の製造 攪拌機、温度調節器、デカンタ−を備えた2リツトルの
反応容器にトール油脂肪′M273部、トリメチロール
プロパン197部、ネオペンチルグリコール78部、水
添ビスフェノールA91部、イソフタル1204部、無
水トリメリン1〜酸157部、キシレン20部を仕込み
、攪拌しながら昇温する。反応温度を180℃から21
0℃に保持し、生成する水を除去しながら5時間反応を
継続して、酸価65、OH価100、数平均分子量15
00、油長30のアルキド樹脂をえる。
続いてエチレングリコールモノブチルエーテル183部
とジメチルエタノールアミン96部を加えた後脱イオン
水で希釈して不揮発分50%の水性ワニスをえる。
製造例5 水性樹脂−2の製造 水性樹1lI−1の製造で用いたのと同様の反応容器に
トリメチロールプロパン69部、ネオペンチルグリコー
ル297部、水添ビスフェノールA91部、イソフタル
1204部、テトラハイドロフタール酸186部、無水
トリメリット酸155部、キシレン10部を仕込み攪拌
しながら昇温する。
反応温度を180℃から210℃に保持し、生成する水
を除去しながら5時間反応を継続して酸価55、OH価
100.数平均分子量1500のポー33− リエステル樹脂をえる。
続いてエチレングリコールモノブチルエーテル183部
、ジメチルエタノールアミン82部を加えた後、脱イオ
ン水で希釈して不揮発分50%の水性ワニスをえる。
製造例6 水性樹脂−3の製造 攪拌機、温度調節器、冷却管を備えた1リツトルの反応
容器にエチレングリコールモノブチルエーテル76部を
仕込み、さらにスチレン45部、メチルメタクリレート
63部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート48部、
叶ブチルアクリレート117部、メタクリル酸27部、
ラウリルメルカプタン3部、アゾビスイソブチロニトリ
ル3部から成るモノマー溶液61部を添加して攪拌上温
度を120℃にした。上記モノマー溶液245部を3時
間で滴下した後、1時間攪拌を継続した。
ざらにジメチルエタノールアミン28部と脱イオン水2
00部を添加して、不揮発分50%、樹脂の数平均分子
量6000のアクリル樹脂ワニスを34− 得た。
製造例7 水性樹脂−4の製造 攪拌機、温度調節器、冷却管を備えた1リツトルの反応
容器に脱水ヒマシ油117部、大豆油173部、グリセ
リン17部、ペンタエリトリット61部、無水フタール
耐132部を秤取し、キシレン7.5部を添加した後、
攪拌上温度を180℃から220℃に保ち、ポリエステ
ル化反応により生成する水を共沸で除去しながら3時間
反応を継続して、油長57%、酸価10. Mn 18
00のアルキド樹脂を得た。この樹脂をキシレンで希釈
して不揮発分60%のアルキド樹脂ワニスとした。
樹脂合成に用いたのと同様の反応容器に上記アルキド樹
脂ワニス200部、エチレングリコールモノブチルエー
テル104部を仕込み、攪拌上温度を130℃にした。
これにスヂレン60部、メチルメタクリレート102部
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート65部、アクリ
ル酸31部、n−ブチルアクリレート143部、シトブ
チルペルオキシド6部、ラウリルメルカプタン8部、か
らなるモノマー溶液を3時間で滴下し、さらに1時間攪
拌を継続して反応を終了する。得られたアクリル変性ア
ルキド樹脂は酸価50、分子量7300であった。上記
反応液をジメチルエタノールアミンで100%中和した
後、脱イオン水で希釈して不揮発分50%の水性ワニス
とした。
製造例8 水性樹脂−5の製造 水性41脂−1の合成で用いたのと同様の反応容器にネ
オペンデルグリ」−ル169部、トリメチロールエタン
6部、水添ビスフェノールA46部、イソフタール酸1
74部、アジピン酸65部、無水マレイン酸40部を什
込みキシレン10部を添加して、攪拌下、温度を190
〜210℃に保ち、ポリエステル化反応により生成する
水を共沸で除去しながら4時間反応を継続して、酸価4
8、数平均分子量1200のポリエステル樹脂を得た。
この樹脂をエチレングリコールモノブチルエーテルで希
釈して不揮発分80%のポリエステル樹脂ワニスとした
製造例7の後段におけるアクリル変性アルキド樹脂の製
造において、アルキド樹脂ワニス200部とエチレング
リコールモノエチルエーテル104部を用いるかわりに
上記ポリエステル樹脂150部と、エチレングリコール
モノブチルエーテル154部を用い同様にして、酸価5
0.分子量6500のアクリル変性ポリエステル樹脂を
得た。
これをジメチルエタノールアミンで100%中和し、脱
イオン水で希釈して、不揮発分50%の水性ワニスとし
た。
実施例1〜6及び比較例1〜2 顔料ペーストの調整 1.5リツトルの密閉できるステンレス容器に160部
の製造例4で得た水性樹脂−1と320部のタイベーク
R−820(6原産業性、ルチル型酸化チタン顔料)及
び78部の脱イオン水を秤取し、ガラスピーズを500
00加え、攪拌機で予備混合した後、ペイントコンディ
ショナーで2時37− 間混合分散して顔料ペースト−1をえた。また水性樹脂
−1の代りに製造例5〜8で得た水性樹脂−2,3,4
,5を用い同様にして顔料ペースト−2,3,4,5を
得た。
ステンレス容器に下記第1表記載の処方に従い、各材料
を秤取し、室温で攪拌機で混合し塗料組成物を得た。
実施例1〜6および比較例1〜2の各塗料組成物を脱イ
オン水で希釈してフォードカップ#4で30秒の粘度に
調整した。常法に従い鋼板上にスプレー塗装し、15分
間セツティングした後、150℃で15分間焼付けて乾
燥塗膜を得た。各組成物におけるビン及びタレ限界膜厚
と光沢値を同表中に記載する。
Δ30〜40μ  Δ30〜40μ  △80〜85×
 (9)μ以下    ×30μ以下    x  8
0以下38−

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水性樹脂と水不溶性樹脂微粒子とからなるバイン
    ダー成分を必須の構成成分として含む水性塗料組成物に
    おいて、水性樹脂がポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
    アクリル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂およびア
    クリル変性アルキド樹脂からなる群より選ばれた少なく
    とも1種であり、水不溶性樹脂微粒子が、エチレン性不
    飽和化合物の重合体で相対的にガラス転移温度の高いも
    のからなる硬質外殻部とガラス転移温度の低いものから
    なる軟質内殻部の二重構造を有する平均粒子径0.3〜
    6μの微粒子であり、前記水性樹脂と水不溶性樹脂の固
    形分@量比が99:1〜15:85であることを特徴と
    する水性塗料組成物。
  2. (2)水不溶性樹脂微粒子の内殻部と外殻部を構成する
    重合体の重量比が99〜40/1〜60である特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)水不溶性樹脂微粒子の平均粒子径が0.4〜5μ
    である特許請求の範囲第1項〜第2項のいづれかに記載
    の組成物。
  4. (4)内殻部を構成する重合体の数平均分子量が2、’
     500〜50.000である特許請求の範囲第1項〜
    第3項めいづれかに記載の組成物。
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