JPS59133048A - 積層安全ガラス - Google Patents

積層安全ガラス

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JPS59133048A
JPS59133048A JP725783A JP725783A JPS59133048A JP S59133048 A JPS59133048 A JP S59133048A JP 725783 A JP725783 A JP 725783A JP 725783 A JP725783 A JP 725783A JP S59133048 A JPS59133048 A JP S59133048A
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JP
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glass
caprolactone
thermoplastic polyurethane
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diol
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JP725783A
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鷲田 弘
薫 小黒
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は片面が無機ガラスで他面が合成樹脂である少く
とも2層構造の積層安全ガラス、いわゆるパイレイヤー
ガラスに関するものであシ、特に特定の熱可塑性ポリウ
レタン層を有する積層安全ガラスに関するものである。
片面が無機ガラス(以下単にガラスという)で他面が合
成樹脂であるガラス−合成樹脂積層体からなる積層安全
ガラスはパイレイヤーガラスと呼ばれ、自動車用フロン
トガラスとして従来のガラス−合成樹脂−ガラスの5層
構造からなるいわゆる合せガラスよシも安全性が高いと
考えられている。このパイレイヤーガラスに関しては特
開昭53−27671号公報などが示しているように合
成樹脂層の合成樹脂としてはポリウレタンが最も適して
いると考えられている。この公報に記載されているよう
に、ポリウレタンには熱可塑性ポリウレタン(線状ポリ
ウレタン)と熱硬化性ポリウレタンとがあシ、熱硬化性
ポリウレタンはパイレイヤーガラスの合成樹脂層の材料
として適しているがこれはガラスと直接接着しないので
ガラスと接着しうる熱可塑性ポリウレタンを介して熱硬
化性ポリウレタンをガラスと積層する必要がちるとされ
ている。一方、特公昭55−51744号公報にはパイ
レイヤーガラスおよび合せガラスのいずれにも使用しう
る熱可塑性ポリウレタンが記載されている。この熱可塑
性ポリウレタンは特定のポリエステルジオール、鎖伸長
剤、および脂環族ジイソシアネートを反応させて得られ
るものである。
パイレイヤーガラスの合成樹脂層は、耐衝撃性や耐貫通
性などの機械的特性、透明性や光学的ひずみの少いこと
などの光学的特性、表面の耐溶剤性、耐傷性、あるいは
傷の自己治癒性々どの表面特性、その他の物性面で問題
を生じないものであるとともに、パイレイヤーガラスの
製造がより容易なもの、即ちガラスに対する接着性が高
い、均一かつ平滑カシートを製造し易い、その他の製造
上の特性も良好なものである必要がある。これらの点か
ら上記熱硬化性ポリウレタンと熱可塑性ポリウレタンを
比較してみると、表面特性、特に耐溶剤性を除いて熱可
塑性ポリウレタンの方がパイレイヤーガラスの合成樹脂
層として適していることがわかった。即ち、光学的特性
と製造特性は熱可塑性ポリウレタンがはるかに優れ、機
械的特性は両者はぼ同等か熱可塑性ポリウレタンが浸れ
、表面特性の内耐傷性と自己治癒性は両者はぼ同等であ
シ、耐溶剤性のみが熱硬化性ポリウレタンが優れている
。熱可塑性ポリウレタンは押出成形やカレンダー成形々
どによシ容易にかつ均一で平滑なシートやフィルムを製
造することができ、その点はパイレイヤーガラスの実用
化に対して最も重要な要因である。キャスト法がシート
あるいはフィルムのほぼ唯一の製造法である熱硬化性ポ
リウレタンの使用は、均一かつ平滑なシートあるいはフ
ィルムの製造が困離であシ製造が繁雑で製造コストが高
いなどの理由で合せガラスに替るパイレイヤーガラスの
本格的な実用化に対し大きな障害となっている。
本発明者らは、合成樹脂層として熱可塑性ポリウレタン
を使用したパイレイヤーガラスを検討した。このパイレ
イヤーガラスにおいて露出した合成樹脂層の表面(以下
露出面という)の耐溶剤性は問題とされない場合がある
。露出面の耐溶剤性が問題となる場合、露出面を薄い熱
硬化性ポリウレタンあるいは他の耐溶剤性の合成樹脂で
被覆するか、種々の表面処理で露出面の耐溶剤性を改良
することが可能であることがわかった。そこで本発明者
は、パイレイヤーガラスに使用する熱可塑性ポリウレタ
ンとし7てよシ高い機械的特性や光学的特性を有する熱
可塑性ポリウレタンを見い出すべく種々の検討を行った
。前記特公昭55−51744号公報には熱可塑性ポリ
ウレタンとして、分子量約1000〜2000、融点約
50℃以上のボIj CE−カプロラクトン)ジオール
、ポリ(1,4−ブチレンアジペート)ジオール、およ
びポリ(1,4−ブチレンアゼレート)ジオールから選
ばれるポリエステルジオ−化、脂環式ジイソシアネート
、および炭素数2〜10の脂肪族ジオールを反応させて
得られるポリウレタンがクレームされている。しかしな
がら、ポリエステルジオールに関しては数多くの実施例
はすべてポIJ (1,4−ブチレンアジペート)ジオ
ールを使用したものであり、他のポリエステルジオール
に関しては充分な検討がなされていない。同様に脂環式
ジイソシアネートに関しても1例を除いてはすべ’lr
 4.4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)を使用した例のみである。そこで、他のポリエ
ステルジオールやジインシアネート化合物についてその
熱可塑性ポリウレタンに対する影響を検討した。
本発明者は主として上記ポリ(c−カプロラクトン)ジ
オールについて検討した。ポリ(C−カプロラクトン)
ジオールは水や2価アルコールなどの開始剤の存在下に
(−カプロラクトンを重合して得られる。この重合は無
触媒や酸触媒などの触媒の存在下に加熱条件下に行なわ
れるのが通例である。ポリ(C−カプロラクトン)ジオ
ールの融点はその分子量が高くなる程高くなシ、分子量
約1000で融点50℃、分子量約2000で融点45
℃であることが知られている。高融点のポリ(C−カプ
ロラクトン)ジオールを使用して熱可塑性ポリウレタン
を製造し、パイレイヤーガラス用のシートあるいはフィ
ルム(以下単にシートという)としての適合性について
検討した。その結果、高融点のポリ(C−カプロラクト
ン)ジオールは熱可塑性ポリウレタン原料としてその製
造操作上使用が    ′容易でなく、特に鎖伸長剤や
ジインシアネート化合物との均一な混合が困難で、それ
故に良好な熱可塑性ポリウレタンが得られ難いことがわ
かった。さらに、これを原因として、得られる熱可塑性
ポリウレタンの透明性は不充分で、光学的ひずみが生じ
易く、この点は前記公知例におけるポリ(1,4−ブチ
レンアジペート)ジオールの場合とは差があることがわ
かった。しがしながら、ポリ(C−カプロラクトン)ジ
オールを使用して得られる熱可塑性ポリウレタンの機械
的特性はポリ(1,4−ブチレンアジペート)ジオール
を使用して得られるものよりも優れていた。上記問題点
を解決して機械的特性の慶れた熱可塑性ポリウレタンを
得るべく、ポリ(C−カプロラクトン)ジオールの融点
を下げるととを検討したが、得られる熱可塑性ポリウレ
タンの物性面からその原料のボIJ (E−カプロラク
トン)ジオールの分子量の下限は約1000であシ、常
温で液体のポリ((−カプロラクトン)ジオールの使用
は不可能であった。
本発明者は使用しうるボIJ (f−カプロラクトン)
ジオ−ルの平均分子量は約1000〜30oOである必
要がわかった。その融点は50℃未満、特に40℃以下
が必要であシ、望ましくは28℃以下である。平均分子
量約1000〜1500の範囲内でポリ((−カプロラ
クトン)ジオールの融点は30℃〜40℃の範囲内にあ
シ従ってこのポリ(E−カプロラクトン)ジオールは使
用しうるが、望ましい融点である28℃以下のものはな
い。一方、ポリ(C−カプロラクトン)ジオールのよシ
好ましい平均分子量は約1600〜2800であシ、こ
のポリ(C−カプロラクトン)ジオールの融点は40℃
以下とはならない。そこで本発明者は上記のよりな(−
カブロラクトンのホモポリマーに代えてf −カプロラ
クトンのコポリマーからなるポリエステルジオールにつ
いて検討した。その結果、C−カプロラクトンのコポリ
マーは一般に得られるポリエステルジオールの融点を低
下させ、しかもそれを使用して得られる熱可塑性ポリウ
レタンの物性は(−カプロラクトンのホモポリマーに比
較して優るとも劣らないことを見い出した。C−カプロ
ラクトンのコポリマーとしては、C−カプロラクトン、
2価アルコール、およびジカルボン酸を反応して得られ
るコポリマーが好ましい。C−カプロラクトンに対する
2価アルコールとジカルボン酸の量によって得られるポ
リエステルジオールの融点は変化し容易に低融点のポリ
エステルジオールを得ることができる。
本発明は上記ポリエステルジオールを原料として得られ
る熱可塑性ポリウレタンを合成樹脂層に有するパイレイ
ヤーガラスに関するものであシ、即ち、 「 片面が無機ガラス、他面が合成樹脂である少くとも
2層構造の無機ガラス−合成樹脂積層体からなる本質的
に透明ないし半透明の積層安全ガラスにおいて、合成樹
脂層の全部あるいは主要部が熱可塑性ポリウレタンから
なり、該熱可塑性ポリウレタンが融点約40℃以下、平
均分子fH’(100’O〜6000のC−カプロラク
トンのホモポリマーあるいはコポリマーからなるポリエ
ステルジオール、鎖伸長剤、および無黄変性ジイソシア
ネート化合物の少くとも6成分を反応させて得られる熱
可塑性ポリウレタンであることを特徴とする積層安全ガ
ラス」である。
前記のように平均分子量約1000〜1500の〔−カ
プロラクトンのホモポリマーを使用することは可能であ
る。しかしながら、よシ好ましくはこの平均分子量の低
分子量ポリエステルジオールを使用する場合はその融点
が約28℃以下であるC−カプロラクトンのコポリマー
を使用することが好ましい。平均分子量が約1500〜
3000のポリエステルジオールとしてはC−カプロラ
クトンのコポリマーである必要がある。特に良好な熱可
塑性ポリウレタンを得るためにはポリエステルジオール
の平均分子量は約1600〜2800、特に約1800
〜2600である。この平均分子量のポリエステルジオ
−ラクトンのコポリマーである必要がある。E −カプ
ロラクトンはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、
ブチレンオキシド、その他のエポキシドと共重合しうる
。しかし2ながら、ポリエーテル鎖の存在したポリエス
テルジオールは得られる熱可塑性ポリウレタンの物性面
であまり好ましくはない。ポリエステル鎖のみを含むポ
リエステルジオールは、本質的に(−カプロラクトンと
ポリ(あるいはモノ)エステルジオール2者の反応、ま
たは(−カプロラクトン、2価アルコール、およびジカ
ルボン酸の3者の反応により得られる。特に2価アルコ
ールとジカルボン酸とをほぼ等モル骨使用しこれらと(
−カブロラクトンとを反応させて得られるポリエステル
ジオールが好ましい。2価アルコールとしてはエチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、フロピレンクリ
コール、1.3−フロパンジオール、1,2−ブタンジ
オール、1,6−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレンクリコール、ネオペンチルグリコール
、1゜6−ヘキサンジオール、などの炭素数6以下の2
価アルコールが好ましい。特に好ましい2価アルコール
はエチレングリコール、1.4−〕pンジオールおよび
ネオペンチルグリコールである。ジカルボン酸としては
、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸、グルタル酸、
スペリン酸、セバシン酸、その低炭素数10以下の脂肪
族飽和ジカルボン酸、またはテレフタル酸その他の芳香
族ジカルボン酸が好ましいが、特にアジピン酸とアゼラ
イン酸が好ましい。まだ、これら2価アルコールとジカ
ルボン酸はそれぞれ2種以上併用することもできる。た
とえば、C−カプロラクトン、エチレングリコール、ア
ジピン酸の3者を反応させて得られる平均分子量約20
00のポリエステルジオールの場合の融点の変化はその
中のC−カプロン単位(ポリマー中のC−カプロラクト
ンの開環残基)の割合(はぼ全モノマー中のC−カプロ
ラクトンの割合に相当する)によって以下のように変化
する。
(−カプロラクトン単位100%(重量%、以下同様)
、即ちホモポリマーで約45℃、80%で約38℃、6
0%で約25℃、40%で約15℃、20%で約30℃
、0%、即ちポリ(エチレンアジペート)ジオールで約
45℃である。このコポリマーの融点の変化はE−カプ
ロラクトンと共重合させる2価アルコールとジカルボン
酸の種類によって変化する。しかし、コポリマーの融点
はC−カプロラクトンの割合が100%および0%に近
づく程高くなるという傾向は変らない。得られる熱可塑
性ポリウレタンの物性の面からC−カプロラクトンのコ
ポリマーにおけるC−カプロラクトン単位の割合は20
重量%以上、特に50〜95重量%が適描であり、その
内でも40〜85重量%が最も好ましい。本発明におい
て、C−カプロラクトンのホモポリマーやコポリマーは
2種以上併用することができる。その場合、平均の分子
量は前記平均分子量の範囲内にあることが好ましい。
鎖伸長剤は低分子量のジオール、ジアミン、あるいはそ
れらの組み合せからなる。その分子量は400以下、特
に200以下が好ましい。
ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、フロピレンクリコール、1゜5−プロパン
ジオール、1.2−ブタンジオール、1、 s −ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、シクロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1.6−ヘキサンシ
オールシメチロールプロビオン酸などの炭素数6以下の
ジオールが好ましく、特にエチレングリコールと1,4
−ブタンジオールが好ましい。ジアミンとしては、エチ
レンシアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、4.4’−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、インホロンジア
ミン、ハロゲンおよび/またはアルキル置換のジアミノ
ジフェニルメタンあるいはジアミノベンゼン′などがあ
る。その他2価のアルカノールアミン、脂環族ジオール
、芳香族ジオ一ルなども使用しうる。
無黄変性ジイソシアネート化合物は芳香核に直接結合し
たインシアネート基を有しないジインシアネ−ト化合物
であシ、キシリレンジインシアネートなどの芳香族ジイ
ソシアネートを含む。しかし、好ましくは非芳香族ジイ
ンシアネート化合物であり、特に脂肪族、脂環族、脂肪
族−脂環族(インホロンジインシアネート々どの脂環に
直接結合したインシアネート基とアルキレン基を介して
脂環に結合したインシアネート基とを含む化合物)のジ
イソシアネート化合物が好差しい。特に好ましい化合物
は、イソポロンジインシアネート、メチレン−ビス(シ
クロヘキシルインシアネート)、イソプロピリデン−ビ
ス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘ
キザンジインシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートである。これらジイソシアネートは、活性水素化合
物(たとえばジオールやジアミン)やその他の化合物で
変性したいわゆる変性ジイソシアネート化合物であって
もよく、たとえばプレポリマー型変性物、ウレア変性物
、カルボジイミド変性物、ビユレット変性物などを使用
することもできる。
上記主要な3成分の反応割合は、特に限定されるもので
はないが、いずれも2価の化合物であるので反応割合を
モル比で示すと、(ポリエステルジオールと鎖伸長剤の
合計モル数):無黄変ジイソシアネート化合物の比は1
: (0,95〜1.1)、特に1:(0,98〜1.
05 )である。
ポリエステルジオール:鎖伸長剤のモル比は1:(o、
s〜7.0)、特に1: (o、s〜5,0)が適当で
ある。通常はこれら6成分を触媒の存在下に反応させる
が無触媒で反応を行うこともできる。触媒としては、ジ
ブチルスズジラウレートなどの有機スズ化合物、その他
の有機金属化合物、およびトリエチレンジアミンなどの
第6級アミン触媒などを単独であるいは組み合せて使用
することができる。この反応の段階で紫外線吸収剤や酸
化防止剤などの安定剤、着色剤、その他の添加剤を加え
ることもできる。主要な5成分を使用して、キャスト法
により直接熱可塑性ポリウレタンのシートを製造するこ
とができる。しかしながら、好ましくは固体の熱可塑性
ポリウレタンを製造後、押出成形やカレンダー成形など
によりシート化を行ない熱可塑性ポリウレタンのシート
を得る。
パイレイヤーガラスは上記熱可塑性ポリウレタンのシー
トを使用し、これとガラスのシートを積層して製造され
ろ。代表的なパイレイヤーガラスの模式的断面図を第1
図〜第5図に示す。
第1図は1層の熱可塑性ポリウレタン層(1)と1層の
ガラス層(2)とからなる2層構造のパイレイヤーガラ
スの断面図である。熱可塑性ポリウレタン層(1)の露
出面(A)は必要により耐溶剤性向上のだめの処理が行
なわれていてもよい。第2図は2層構造の合成樹脂層(
3)と1層のガラス層(2)とからなる3層構造のパイ
レイヤーガラスの断面図である。合成樹脂層(3)の内
主要な(厚い)層でおる内部層(4)は熱可塑性ポリウ
レタンからなり、露出面を有する最外層(5)は熱硬化
性ポリウレタンなどの耐溶剤性の高い合成8N脂や内部
層(4)とは異る熱可塑性ポリウレタンからなる。
第3図は第2図と同じ合成樹脂層(3)と中間膜(6)
を有する2枚のガラスシー[7)(8)からなる合せガ
ラスからなるガラス層(9)とからなる合計5層構造の
パイレイヤーガラスの断面図である。5層構造以上のパ
イレイヤーガラスは各層を順次積層することによって製
造することもできるが、好ましくは多層構造の合成樹脂
のシートおよび/またはガラスシートを使用し、最後に
合成樹脂−ガラスの積層を行う。合成樹脂シートのガラ
スと接着する層は前記熱可塑性ポリウレタンであること
が好ましい。合成樹脂層全体あるいはその主要部は前記
熱可塑性ポリウレタンであることが必要であるが、たと
えば第2図における合成樹脂層(3)の最外層(5)は
必ずしも前記熱可塑性ポリウレタンでなくてもよい。合
成樹脂層全体の厚さの少くとも1層2以上、好ましくは
2層3以上、最も好ましくは415以上は前記熱可塑性
ポリウレタンからなる。
上記のように、第1図における熱可塑性ポリウレタン層
(1)の露出面体)の耐溶剤性を改良するために架橋性
基を導入して架橋を行う表面処理を行うことが好ましい
。このため熱可塑性ポリウレタンは架橋性基を導入し易
いようにカルボン酸基などの官能基を有する熱可塑性ポ
リウレタンであることが好ましい。カルボン酸基を有す
る熱可塑性ポリウレタンは前記ジメチロールプロピオン
酸などのカルボン酸基を有する鎖伸長剤を単独であるい
は他の鎖伸長剤と併用して使用することによシ製造する
ことができる。また第2図において、内部層(4)とし
てカルボン酸基を有しない熱可塑性ポリウレタン、最外
層(5)としてカルボン酸基を有する熱可塑性ポリウレ
タンを使用し、最外層表面に上記の表面処理を行って耐
溶剤性の高い露出面とすることもできる。最外層(5)
は、また耐溶剤性の高い合成樹脂からなっていてもよく
、特に熱、光、湿気等で架橋されたポリウレタンである
ことが好ましい。
合成樹脂シートとガラスシートとの積層は熱圧着で行な
われることが好ましい。特に1それらを重ねてそれらの
間に存在する空気を減圧除去する予備圧着工程と予備圧
着された予備積層体をオートクレーブ中で加熱加圧する
本圧着工程との2工程で行う熱圧着方法の採用が好まし
い。その他、予備積層を行うことなくオートクレーブ中
で加熱加圧する1段法、ロールによる熱圧着法、プレス
法、二重真空圧着方法、その他の方法で熱圧着を行ない
パイレイヤーガラスを得ることができる。
本発明の積層安全ガラス、即ちパイレイヤーガラスは特
に自動車のフロントガラスとして適しているが、用途は
それに限られるものではなく、自動車用の他の窓ガラス
、建築物の窓ガラス、その他の用途に使用しうるもので
ある。このパイレイヤーガラスは無色あるいは着色透明
体であることが好ましいが建築用窓ガラスなどの用途で
は半透明であってもよい。また部分的に不透明であって
もよい。これらのパイレイヤーガラスは、たとえば着色
透明体の場合、ガラス層が着色されていても合成樹脂層
が着色されていてもよい。パイレイヤーガラスの厚さは
特に限定されるものではないが、合成樹脂層全体の厚さ
は0.2閣以上、特に[1,4〜10雪が好ましく、ガ
ラス層は1層の場合2W11以上、特にi〜5mが好ま
しい。以下に本発明を実施例によシ具体的に説明するが
本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 ポリウレタンシートの製造 (−カプロラクトン、アジピン酸、ネオペンチルグリコ
ールの組成からなる水酸基価55で融点が18℃〜20
℃であるポリエステルコポリマーのジオール、(ダイセ
ル化学社製品P1accel 220AM )、150
0fを5 wnHt真空下110℃で2時間脱水した。
これに、4.4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイ
ソシアネート)970fおよび一ジーn−ブチル錫ジラ
ウレート016fを加えて窒素気流下80℃にて15分
間反応させた。次にこの反応混合物に1,4ブタンジオ
ール258tを加え速やかに攪拌混合した。反応の開始
とともに発熱がみられ、実質的に均一な混合物が得られ
た。この液体反応混合物をテフロン被覆したバットに注
ぎ込み110℃、12時間にわたって反応させた。生成
したポリマーを粉砕機によシ破砕し粒状化した。この粒
状物を用い押出成形によi) Il、 6 tmnのポ
リウレタンシートを製造した。
パイレイヤーガラスの製造 ポリウレタンシートを2枚のガラスの間に合わせた。こ
の時1枚のガラスには予め、ポリンメチルシロキサンを
均一に塗布し550℃で熱処理を施した。この非接着ガ
ラス積層体をゴム袋に入れゴム袋の中を排気し真空にし
た後そのままで120℃に加熱し50分保った。その後
、この予備的に圧着されたガラス積層体をオートクレー
ブ内に移して、150℃、15 F4 / Jの条件の
もとて50分おき完全に接着させ、との後ポリジメチル
シロキサンで処理したガラスをはがすことによシ、ガラ
ス−ポリウレタンシートの2層構造体であるパイレイヤ
ーガラスとなした。
上記の方法によって作られたパイレイヤーガラスに対し
JIF3 R3212に基づきポリウレタンシート面に
対するテーパー試験及び落球テストを実施したところテ
ーバ試験で100回の回転後のヘイズの増加は2.9%
であシ落球試験においては、鋼球は貫通せず、十分な耐
貫通性能を示した。
実施例2 (−カプロラクトン、アジピン酸、ネオペンチルグリコ
ールの組成からなる、水酸基価55融点が約0℃である
ポリエステルコポリマーのジオール(ダイセル化学社製
品Placcel 220AI、)1500り、4.4
′−メチレン−ビス(シロヘキシルイソシアネート) 
q 70 y、1.4−y”pフシオール2581、ジ
ーn−ブチル錫ジラウレー) 0.169を用いる以外
はすべて実施例1と同様の方法でパイレイヤーガラスを
製造した。このパイレイヤーガラスはテーパー試験で1
00回後のヘイズの増加が五1%である以外は実施例1
と同じ性能を示した。
実施例6 実施例2におけるP]、accel 220AL 15
00 f44′−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソ
シアネート)1035S’、エチレングリコール193
2、ジ−n−ブチル錫ジラウレート0.169を用いる
以外はすべて実施例1と同様の方法でパイレイヤーガラ
スを製造した。このパイレイヤーガラスはテーパー試験
で100回後のヘイズの増加が6,4%であった以外は
実施例2と同等の性能を示した。
実施例4 実施例1におけるPlaceed 220AM 150
09インホロンジインシアネート925f、1.4ブタ
ンジオール302 ?、ジ−n−ブチル錫ジラウレート
α161を用いる以外はすべて実施例1と同様の方法で
パイレイヤーガラスを製造した。このパイレイヤーガラ
スはテーパー試験で100回後のヘイズの増加が6.5
%であった以外は実施例1と同等の性能を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の積層安全ガラスの模式的な断
面を示す断面図であシ、第1図は1層の熱可塑性ポリウ
レタン層を有する積層安全ガラス、填2図は2層構造の
合成樹脂層を有する積層安全ガラス、第6図は2層構造
の合成樹脂層と5層構造の無機ガラス層を有する積層安
全ガラスである。 1・・・熱可塑性ポリウレタン層 2・・・無機ガラス層 3・−・合成樹脂層 4・・・内部層 9・・・無機ガラス層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、片面が無機ガラス、他面が合成樹脂である少くとも
    2層構造の無機ガラス−合成樹脂積層体からなる本質的
    に透明ないし半透明の積層安全ガラスにおいて、合成樹
    脂層の全部あるいは主要部が熱可塑性ポリウレタンから
    なシ、該熱可塑性ポリウレタンが融点50℃未満、平均
    分子量約1000〜5000のC−カプロラクトンのホ
    モポリマーあるいはコポリマーからなるポリエステルジ
    オール、鎖伸長剤、および無黄変性ジイソシアネート化
    合物の少くとも6成分を反応させて得られる熱可塑性ポ
    リウレタンであることを特徴とする積層安全ガラス。 2、ポリエステルジオールの融点が約40℃以下である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項の積層安全ガラ
    ス。 3、  c−カプロラクトンのコポリマーがC−カプロ
    ラクトン、ジオール、およびジカルボン酸を反応させて
    得られるポリエステルジオールであることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項の積層安全ガラス。 4、 コポリマー中のC−カプロラクトン単位が20〜
    95重量%であることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項の積層安全ガラス。 5、ポリエステルジオールの平均分子量が約1600〜
    2800であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    の積層安全ガラス。
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