JPS5913162B2 - 茎稈結束装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、茎稈集束空間への所定量の茎稈集束検出に伴
って定角回転クラッチを起動して結節用機構を間欠駆動
すべく構成した茎稈結束装置に関し、前記集束空間の一
側脇に設けた茎稈放出具を一定支点用りに往復回動駆動
するに、往動及び復動とも適確に作動させるとともに、
その駆動構造の低廉化を図らんとするものである。

以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

図は、バインダーに搭載の茎稈結束装置を示し、茎稈送
り込み径路Ａに続いて集束空間Ｂが位置され、この空間
Ｂの両側脇に、ニードル１茎桿掻込みパッカー２、上下
２段の茎稈放出具３ａ、３ｂ及び感知ドア４等が装備さ
れる紐供給部と、結節ビル５及び紐ホルダ−６等が装備
される結節部とが設けられている。

前記紐供給部について説明すると、パッカー軸７、ニー
ドル軸８及びドア軸９の３本の軸が互いに平行する状態
で結束ケース１０に立設支承されるとともに、前記バン
カー軸７のケース外端部に、入力スプロケット７ａが固
着されており、このスプロケツ）７ａより外部動力が常
時伝達されている。

前記バンカー軸７のケース内部分に、第１伝動ギヤ１１
が固着され、このギヤ１１と、前記ニードル軸８に遊嵌
した第２伝動ギヤ１２とが咬合されている。

前記ニードル軸８と第２伝動ギヤ１２との間には、定角
回転クラッチ１３が介在されており、以下これについて
詳細に説明する。

すなわち、前記ニードル軸８に、半円弧状のカム板１４
が固着され、このカム板１４に、揺動クラッチ片１５が
枢支されている。

このクラッチ片１５は、後述の第２回動部材１６に形成
した係止部１６ａと係合可能に構成されるとともに、係
止部１６ａとの係合が解除されるに伴いスプリング１８
の付勢力にて揺動し、前記第２伝動ギヤ１２に設けた係
止突起１７に接当係止されるべく構成されている。

そして、第４図イ乃至ホに示す如く、前述の様に、りラ
ンチ片１５と係止部１６ａとの係合が解除されると、ク
ラッチ片１５が係止突起１７に接当係止されることによ
ってニードル軸８が回動し且つ、一回転した時点で再び
クラッチ片１５が前記係止部１６ａに係合されると、ク
ラッチ片１５が係止突起１７の先端傾斜面に押されなが
らこの突起１７から離脱するように揺動し、ニードル軸
８の回動が停止されるべく構成されている。

前記バンカー２は、前記パッカー軸７と連動連結されて
おり、径路Ａに沿って送シ込まれてくる茎稈を順次集束
空間Ｂ内に掻込むべく常時駆動されるとともに、前記ニ
ードル１ば、ニードル軸８に連動連結されるものであっ
て、前述の如く定角回転クラッチ１３を介してニードル
軸８が間欠的に回動されるに伴い、結束紐を集束茎稈に
巻付けながら結節部に繰出すべく間歇的に作動すべく構
成されている。

一方、前記茎稈放出具３ ａ 、３ ｂは、ドア軸９に
固着されるとともに、下側の放出具３ｂに、前記感知ド
ア４が、つる巻バネ１９を介して一定姿勢に弾性付勢さ
れた状態で枢支連結されている。

前記ドア軸９には、部分ギヤ２０が固着されるとともに
、この部分ギヤ２０は、前記パッカー軸７に枢着された
偏平板材からなる第１回動部材２１の端縁の一部に形成
されたギヤ部２１ａと常時咬合すべく構成されている。

前記第２回動部材１６は、前記第１回動部材２１の下部
に位置する状態で前記バンカー軸７に枢着され、且つ、
第１回動部材２１と一体連結されるとともに、前記バン
カー軸１に枢着された第３回動部材２２とスプリング２
３を介して連動連結されている。

前記第３回動部材２２は、前記カム板１４の外周面に接
当するローラ２２ａが、前記カム板１４の円弧状カム面
部分に接当するに伴い、位置決めされるべく構成されて
おり、この位置決めに伴い前記第１、第２回動部材２１
，１６をスプリング２３を介して押圧付勢すべく構成さ
れている。

又、前記カム板１４には、前記第１回動部材２１に形成
しだ従動カムとしての第１及び第２カム面Ｓ１．Ｓ２に
接当する駆動カムとしてのローラ１４ａが付設されてい
る。

次に、第４図イ乃至ホに基づいて各部の作動について説
明すると、前記感知ドア４が集束茎稈に押されて、前記
第３回動部材２２による付勢力に抗して少し後退揺動さ
れると、前記第１回動部材２１及び第２回動部材１６が
後退揺動され、この第２回動部材１６の揺動に伴い前記
定角回転クラッチ１３が入り状態となって、前記カム板
１４が回動される。

このカム板１４０回動に伴い、先ず前記第３回動部材２
２０ローラ２２ａとの接当が解除され、これに引続いて
カム板１４のローラ１４ａが第１回動部材２１の第１カ
ム面Ｓ１に接当して、この第１回動部材２１を強制揺動
させることになり、感知ドア４が集束茎稈から遠ざかる
側に強制揺動されるとともに、これと同時に茎稈放出具
３ａ、３ｂが集束茎稈を装置外へ放出すべく強制揺動さ
れる。

この時、前記第１回動部材２１に形成した回動規制接当
部２１ｂが、前記部分ギヤ２０の非伝動部に接当して、
第１回動部材２１の回動限界位置（換言すれば茎稈放出
具３°ａ。

３ｂの回動限界位置）が規制される。

次に、前記ローラ１４ａが第１回動部材２１の第２カム
面Ｓ１に接当すると、第１回動部材２１及び第２回動部
材１６が復動されることになって、これに伴い茎稈放出
具３ ａ 、３ ｂ及びドア４が復動され、続いて前記
ローラ２２ａがカム板１４の円弧状カム面部分に接当す
るに伴い、前記定角回転クラッチ１３が切シ状態となる
。

従って、前記放出具３ａ、３ｂ及びドア４／／′ｉ、定
角回転クラッチ１３を介して、３６０° よシ小なる角
度で往復揺動されるべく構成されている。

又、前記感知ドア４は、後退揺動時、ニードル軸８との
接当により、下側放出具３ｂとの枢支点を中心に屈折揺
動ずべく構成されている。

又、前記上側放出具３ａの先端縁Ｔは、ドア軸９の軸心
を中心にした円弧状に形成されておシ、往復揺動時に後
続の茎稈を押し倒す等のことなく揺動できるように構成
されるとともに、最大揺動姿勢時、集束空間Ｂの入口側
を前記先端縁Ｔにて閉塞して後続の茎稈が空間Ｂ内に侵
入できないようにしている。

前記結節部について説明すると、前記ニードル軸８に固
着したスプロケット２４と、結束ケース１０に枢着した
駆動軸２５とがチェーン２６を介して連動連結されると
ともに、駆動軸２５の上端部には、タイミングギヤ２７
が固着されている。

このギヤ２７は、周方向一部のみにギヤ部２７ａが形成
されるものであって、前述の如くニードル軸８が回転す
るに伴い、前記ピル５及びホルダー６の入力ギヤ５ａ、
５ａと咬合して、ビル５及びホルダー６を駆動すべく構
成されている。

尚、図中２８は、引起し装置（図外）への伝動軸であっ
て、前記第２伝動ギヤ１２と一体成形されているスプロ
ケット２９からの動力が、前記ドア軸９に枢支した遊転
スプロケット３０を介してチェーン伝動されている。

次に、上記構成Ｖておける結束作動について説明する。

すなわち、前記バンカー２が順次茎稈を集束空間Ｂ内に
掻込み、茎稈が定量集束されるに伴いドア４が後退揺動
されると、定角回転クラッチ１３が入り状態となって、
ニードル１が集束茎稈に紐を巻付けるとともに、ビル５
、ホルダー６の協働にて紐を結節し、次に茎稈放出具３
ａ、３ｂが茎稈束を装置外へ放出する作動を、順次繰返
すことになる。

以上要するに、本発明の茎稈結束装置は次の点をその技
術的な特徴とする。

即ち、集束空間に所定量の茎稈が集束されたことを検出
する感知ドア、並びにこの検出に基いて起動し、結束機
構を間欠駆動させる定角回転クラッチを備えている茎稈
結束装置であって、前記感知ドアの回転軸に茎稈束放出
具及び受動用の部分ギヤを固着し、この部分ギヤに常時
交合うギヤ部を端縁の一部に形成しである扁平板材から
なる回動部材と前記回転軸とを前記集束空間の一側脇に
配備するとともに、前記回動部材の端縁の他の部分には
、前記定角回転クラッチを介して定角回転駆動される駆
動カムに追従する従動カム部を形成し、駆動カムの一定
方向での定角回転に伴って回動部材を強制往復駆動させ
て前記回転軸を３６０ より小なる角度で往復回動させ
るべく構成し、且つ前記回動部材の端縁には、前記部分
ギヤの非伝動部に接当して回動部材の回動限界位置を規
制する回動規制接当部を形成しであることを特徴とする
。

すなわち、茎稈放出具を支持した回転軸を、往動、復動
とも駆動カムと従動カム部とからなるカム機構を介して
強匍註復回動させて、茎稈放出具を往復回動駆動させる
ものであるから、往動時における茎稈放出が確実で、全
体の動きを正確にできる。

又、上記の如く、茎稈放出具を駆動させるに回動部材に
形成した規制接当部を部分ギヤの非伝動部に接当させて
位置決めさせるものであるから、放出具の最大揺動姿勢
を確実に位置決めさせ得る利点がある。

又、１つの回動部材に、従動カム部、ギヤ部及び規制接
当部を形成するものであるから、例えばこれら各部を夫
々他の部材にて別個に形成するのに較べて、扁平部材を
プレス加工する等により一挙に各部を形成し得ることも
可能となって、全体構造の低廉化を図る土に有効である
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る茎稈結束装置の実施例を示し、第１
図は平面図、第２図は縦断側面図、第３図は結束ケース
内の平面図、第４図イ２口、ハ。 二、ホは作動状態を示す平面図である。 ３ａ）３ｂ・・・茎稈放出具、９・・・回転軸、１３・
・・定角回転クラッチ、１４ａ・・・、駆動カム、２０
・・・部分ギヤ、２１・・・第１回動部材、２１ａ・・
・ギヤ部、２１ｂ・・・規制接当部、Ｓｌ、Ｓ２・・・
カム面、Ｂ・・・集束空間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 集束空間Ｂに所定量の茎稈が集束されたことを検出
   する感知ドア４、並びにこの検出に基いて起動し、結束
   機構を間欠駆動させる定角回転クラッチ１３を備えてい
   る茎稈結束装置であって、前記感知ドア４の回転軸９に
   茎稈束放出具３ａ、３ｂ及び受動用の部分ギヤ２０を固
   着し、この部分ギヤ２０に常時咬合うギヤ部２１ａを端
   縁の一部に形成しである扁平板材からなる回動部材２１
   と前記回転軸９とを前記集束空間Ｂの一側脇に配備する
   とともに、前記回動部材２１の端縁の他の部分には、前
   記定角回転クラッチ１３を介して定角回転駆動される駆
   動カム１４ａに追従する従動カム部Ｓ１ 、Ｓ２を形成
   し、駆動カム１４ａの一定方向での定角回転に伴って回
   動部材２１を強制往復回動させて前記回転軸９を３６０
   ０ｊり小なる角度で往復回動させるべく構成し、且つ前
   記回動部材２１の端縁には、前記部分ギヤ２０の非伝動
   部に接当して回動部材２１の回動限界位置を規制する回
   動規制接当部２１ｂを形成しであることを特徴とする茎
   稈結束装置。