JPS5912786B2 - 合成樹脂シ−トの製造方法 - Google Patents

合成樹脂シ−トの製造方法

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JPS5912786B2
JPS5912786B2 JP53055080A JP5508078A JPS5912786B2 JP S5912786 B2 JPS5912786 B2 JP S5912786B2 JP 53055080 A JP53055080 A JP 53055080A JP 5508078 A JP5508078 A JP 5508078A JP S5912786 B2 JPS5912786 B2 JP S5912786B2
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JP
Japan
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sheet
foamed
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synthetic resin
foaming agent
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JP53055080A
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亨 庄司
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Lonseal Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高発泡構造を有する合成樹脂シートの10製造
方法に関するもので、更に詳しくは立体感に富んだ深絞
模様を有する壁紙に適した塩化ビニル樹脂シートの製造
方法に関するものである。
従来この種の高発泡シートは、重合度が1、000〜1
、200程度の懸濁重合法による塩化ビニルホ15 モ
ポリマーを主成分樹脂とし、これに50〜70部程度の
比較的多量の可塑剤を加え且つ大量の発泡剤を用いるこ
とにより得られていた。しかしながら、この様な配合の
ものは6〜8倍程度の発泡倍率のものが得られるのみで
、深絞模様を得るの■0 に必要な8〜10倍以上の発
泡倍率のものが得られなかつた。更に上記の方法によつ
て得られた発泡シートの発泡構造は非常に微細で且つ均
一なものであつてかかる構造の発泡体は、座席カバーや
椅子張り材などに使用する発泡レザーや、発泡シ■5−
卜には適しているが、深絞を付す目的の壁紙用としては
不適であり、深絞を付す場合鮮明に絞模様が表現出来な
いという欠点を持つていた。また、この様に微細で均一
な発泡構造のものとするために酢ビ含有量の高いEVA
を多量に使用するため、30コスト的に高価になつてい
る。本発明は、これらの欠点の全くない新規な壁紙に適
する合成樹脂シートの製造方法を提供せんとするもので
、その実施の一例を図面について説明すると、主要樹脂
成分として重合度が450〜35800程の比較的に低
重合度品であり、且つ酢酸ビニルの共重合割合が5%以
上である塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体に、可塑剤を
30〜50ウη−−PHRの比較的低添加量で加え、更
に発泡剤及びこの発泡剤に対して分解促進作用を有する
金属酸化物、並びに充填剤とを多量に加えてなる配合物
を、カレンダー法又は押出し法によりシート2状に加工
すると同時に裏打材1を積層した後、該積層物を加熱発
泡せしめることを基本的特徴とするもので、この発泡後
のシート2′の表面から深い凹凸4,5絞模様を付すこ
とや該発泡後のシート7を、表面から更に強熱して、表
面に発泡細胞の破裂痕7を多数設けること、並びにその
上面から凹凸4,5絞模様を付すことにより、一部に虫
喰い模様を有する合成樹脂シートを得る方法である。
主要樹脂は比較的低重合度で酢酸ビニルの共重合割合が
5%以上である塩化ビニル一酢酸ビニルの共重合体を用
いるも、これのみの単独使用の他、ほぼ同程度の塩化ビ
ニルのホモポリマーを併用する事もよく、その場合この
共重合体と単独重合体との混合比率は90:10〜40
二60の範囲が良い。金属酸化物は酸化亜鉛の他に酸化
鉛などもアゾジカルボン酸アミドに対して、発泡促進性
を有するものであるが、何を用いるかは、使用する発泡
剤の種類及びその発泡倍率をどの位にするかによつて異
つてくるので、実験的に任意選択すべきである。
本発明の方法によつて得られる合成樹脂シートは従来の
ものとは異つて、その発泡細胞構造が粗大で、且つ発泡
倍率も8〜10倍以上のものが得られるため、裏打材1
上に積層するシート2厚がたとえ極めて薄いものであつ
ても、充分な厚さの発泡シートを得ることが出来るをも
つて、経済性は勿論の事、燃焼特性という点でも極めて
有効である。
現在、塩ビ壁紙の燃焼特性を規定する基準として1発煙
量 2排気温度曲線 3製品重量 なる基準があるがこれらはいずれも、塩ビシート2層を
薄くする程有利であることは言うまでもない。
したがつて本発明の様に8〜10倍の発泡倍率が得られ
る場合は、深い凹凸絞模様を付すのに必要な発泡シート
2/の厚さ1.5111を得るのに、ビニルシート2の
厚さは0.15w&で良いことになる。これに対して、
従来の如く6〜8倍程度であれば、0.2〜0.25m
1という厚さが必要でこれでは8級の壁紙、即ち準不燃
の壁紙とはなり得ないことになる。
しかも本発明は主要樹脂が低重合度で且つ5%以上の酢
酸ビニルを含む共重合体であり発泡細胞構造が粗大な過
発泡構造であることの関連において、深い凹凸絞模様が
鮮明且つ明確に付すことが出来、凹凸4,5の境界部6
がいわゆる「なで肩」になつたり、境界が乱れて不鮮明
になることはない。
従来の方法によるシートの場合は、発泡細胞が緻密でか
つ均一に揃つているために、細胞内の気体圧力が高く、
かつ重合度が800〜1200というものを用いている
ために凹凸絞模様を付す場合、凸部と凹部との境界にお
ける反ばつ力が発生し、この境界が明確に表現出来ない
更にこのようにして得られた高発泡シートを用いて、特
異な虫喰い模様を有する壁紙に適するシートを製造する
即ち低重合度で且つ、酢酸ビニルの共重合割合が5%以
上という、あまり高温でない加熱条件下で軟化溶融する
樹脂を主要樹脂として用いており、且つその樹脂によつ
て発泡細胞構造も粗大な過発泡構造としているために、
前記高発泡シート2′の表面を強熱すると薄膜表皮によ
つて隠されていた粗大な発泡細胞上の表皮がまず軟化溶
融して細胞中に落ちこみ、その部分が破裂痕7として露
呈する。この様な現象が高発泡シート2′全面に発生し
、全面的に虫喰い状を呈する。かかる状態になつた発泡
シートはそれ自体壁紙として使用し得るし、かつこのよ
うな破裂痕は通気性及び透水性を示すので、結露防止性
を有し壁紙としても極めて有用なシートとなる。
かかる虫喰い模様、即ち発泡細胞の破裂痕7を発生させ
る方法としては前記の強熱による他、該発泡シートを構
成する主要樹脂の良溶媒を発泡シートの表面に塗布する
ことによつても得られる。この場合は粗大な発泡細胞を
被覆している薄い皮膜を溶解せしめれば、容易に破裂痕
7を現出させることが出来るので、溶剤の塗布もメツシ
ユロール等によるごく少量の塗布どこの目的が達せられ
る。また、この場合単純なメツシユロールではなく、種
々の模様が彫刻されている印刷ロール構造のものを用い
てある特定部分にのみ溶剤を塗布することによつて、模
様状に虫喰い模様を与えることも出来る。前記の如く、
発泡シートの全面に強熱法又は溶剤塗布法によつて虫喰
い模様を現出させた後、該シートを主要樹脂の軟化温度
以上に加熱して、凹凸4,5絞模様を付すことにより絞
模様の凹部4は発泡構造が崩壊して、非発泡層となり、
凸部5は押圧力を全く受けないか、僅かの押圧のみであ
るので、虫喰い模様を保持した状態で凸部模様を形成す
ることになる。この様に本発明の方法は従来全く行われ
ていなかつた方法により壁紙に適する合成樹脂シートを
取得せんとするもので極めて特異な壁紙として使用し得
る。
次に実施例によつて本発明の具体的態様を詳述する。
実施例 1 ※1 サンアロ一化学製 酢酸ビニル含有量10%重合
度710※2チツソ製 塩化ビニルホモポリマー 重合度800 上記配合物を均一に混合した後、120℃のインテンシ
ブミキサ一により粗練りし、次いで130゜Cのミキシ
グロールで均一混練し調色した後、135〜140℃の
カレンダーロールにより0.12m1厚のシート2に圧
延すると同時に難燃性裏打紙1を積層する。
この様にして得られた積層シートを200℃に加熱され
ている発泡炉で1分間加熱することにより過発泡細胞3
を有する厚さ1.5m1の発泡シート2′となる。この
場合発泡倍率は、12.5倍で非常に高率であつた。こ
の発泡シート2/の表面は、発泡の激しさを示す無数の
微細な凹凸が生じており、このシート自体で壁紙として
有効に使用出来、耐結露性壁紙として極めてすぐれたシ
ートであつた。実施例 2 実施例1に示した方法によつて加熱発泡された発泡シー
トを発泡炉より出た後、溶融状態が安定するまで空冷し
、その表面に深い凹凸4,5絞模様をエンボスする。
この様にして得られた発泡エンボスシートは凹部4と凸
部5の境界6が明確に表現されており、また絞ロールに
彫刻された絞模様が極めて精確に表現されていた。実施
例 3 実施例1の方法により得られた発泡シートを、谷染印刷
橘により表面に谷染印刷を施す。
この場合、発泡シートの表面からのみ加熱すると発泡細
胞が破裂して虫喰い模様を発生させるので、むしろ紙面
(裏側)よりゆつくり加熱するようにし、120℃前後
の温度で谷染印刷を行う。この様にして得られた発泡エ
ンボスシートは凹部には印刷インキが塗布されており、
凸部はもとの侭の色を呈しているので、極めて立体感に
富んだものであつて且つ、絞模様も極めて精確に表現さ
れていた。
実施例 4 実施例1の方法により得られた発泡シートを、表面から
電熱ヒーターで約200℃に再加熱する。
この加熱によりシート2′の表面に発泡細胞の破裂痕7
が無数に発生し、いわゆる虫喰い模様を有する表面とす
る。この様にして得られた発泡シートは、実施例1のも
のと同様この侭壁紙として使用することが出来るのみな
らず、この方法によつて得られたシートは通気性及び通
水性を持つているので、単なる耐結露防止性のみではな
く、コンクリート下地の湿気や糊の水分を発泡層を通し
て揮散せしめるという、いわゆる呼吸性(ブレーサフル
)のあるものとなる。
実施例 5 実施例1の方法により得られた発泡シートの表面に、6
0メツシユの粗さのメツシユロールによりMEK+シク
ロヘキサノンの4:1混合溶剤を509/イ程度に全面
に塗布する。
溶剤が塗布されると直ちに発泡細胞の破裂が発生して全
面に亘り虫喰い模様を有する発泡シートとなる。この様
にして得られた発泡シートは実施例4と同様の性能を持
つていた。
実施例 6 実施例5と同様様手段による60メツシユのメツシユロ
ールに代えて幾何模様を彫刻した印刷ロールを用いて溶
剤を塗布すると、上記の幾何模様に溶剤が塗布され、そ
の部分にのみ虫喰い模様が発生し、極めて独特の模様効
果を有するシートとなり壁紙としても特異性のものが得
られた。
実施例 7実施例4および5で得られた、全面に虫喰い
模様を発生させた発泡シートの表面に、凹凸絞模様をエ
ンボス法により押圧すると、その凹部4は虫喰い模様が
消失し、凸部5には依然として虫喰い部7が残留してい
る発泡エンボスシートとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明合成樹脂シートの製造方法の実施の一例を
示すもので、第1図は発泡前の積層シートの断面図、第
2図は発泡シートの断面図、第3図はそのシートに深い
凹凸絞模様を付した状態の断面図、第4図は発泡シート
に破裂痕を多数設けた状態の断面図、第5図はこれに凹
凸絞模様を付した状態の断面図であり、図中1は裏打材
、2は発泡前のシート、2′は発泡シート、3は過発泡
細胞、4は凹凸絞模様の凹部、5はその凸部、7は破裂
痕である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主要樹脂が比較的に低重合度で且つ酢酸ビニルの共
    重合割合が5%以上である塩化ビニル−酢酸ビニル共重
    合体であり、これに可塑剤を30〜50重量部と比較的
    低添加量で加え、更に発泡剤と、この発泡剤に対して分
    解促進作用を有する金属酸化物、及び多量の充填材とを
    加えてなる配合物をカレンダー法もしくは押出し法によ
    りシート状に加工すると同時に裏打材を積層した後該積
    層物を加熱発泡せしめ、この高発泡シートの表面から更
    に強熱を加えて、該シートの表面に発泡細胞の破裂痕を
    多数設けることを特徴とする合成樹脂シートの製造方法
    。 2 主要樹脂が比較的に低重合度に且つ酢酸ビニルの共
    重合割合が5%以上である塩化ビニル−酢酸ビニル共重
    合体であり、これに可塑剤を30〜50重量部と比較的
    低添加量で加え、更に発泡剤と、この発泡剤に対して分
    解促進作用を有する金属酸化物、及び多量の充填材とを
    加えてなる配合物をカレンダー法もしくは押出し法によ
    りシート状に加工すると同時に裏打材を積層した後該積
    層物を加熱発泡せしめ、この高発泡シートの表面を溶剤
    によつて処理してシートの表面に発泡細胞の破烈痕を多
    数設けることを特徴とする合成樹脂シートの製造方法。 3 表面処理の溶剤を印刷ロールで模様状に塗布し、そ
    の印刷された模様状に破裂痕を設けることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項に記載の合成樹脂シートの製造方
    法。
JP53055080A 1978-05-09 1978-05-09 合成樹脂シ−トの製造方法 Expired JPS5912786B2 (ja)

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JPS54146864A JPS54146864A (en) 1979-11-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5695652A (en) * 1979-12-29 1981-08-03 Matsushita Electric Works Ltd Production of building panel with a relief pattern
JPS59215854A (ja) * 1983-05-23 1984-12-05 東和グロ−ブ株式会社 表面に破泡状突起を有する積層材及びその製造方法

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JPS54146864A (en) 1979-11-16

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