JPS59125898A - 新規抗生物質am−6424およびその製造法 - Google Patents

新規抗生物質am−6424およびその製造法

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JPS59125898A
JPS59125898A JP57229163A JP22916382A JPS59125898A JP S59125898 A JPS59125898 A JP S59125898A JP 57229163 A JP57229163 A JP 57229163A JP 22916382 A JP22916382 A JP 22916382A JP S59125898 A JPS59125898 A JP S59125898A
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智 大村
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彰 中川
Yuzuru Iwai
譲 岩井
Masao Kuwabara
桑原 正雄
Takashi Furusato
古里 孝
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規抗生物質AM−6424およびその製造
法に関する。
本発明の新規抗生物質AM−6424の理化学的性質は
、下記の通りである。
(1)元素分析値(%): 実験値 C46,51,C6,90,N 14.15(
2)分子量および組成式; 分子量は356(フィールドディソープション質量分析
でU″+ l、 m/e 357を与えた)力く求めら
れ1元素分析値およびC−13核磁気共鳴スペクトル(
第4図−)がら分子式C15H24N406が与えられ
る。
(3)融点: 280−282℃(分解) (4)比施光度: 〔α〕ρ−−40.3’  (C=0.55.水)(5
)紫外線吸収スペクトル: 第1図に示すとおりである(水中)。
(6)赤外線吸収スペクトル: 第2図に示すとおりである(KBr法)。
(7)溶剤に対する溶解性: 水、ジメチルスルホキシド ール、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム。
ベンゼンには熔解しない。
(8)呈色反応: ニンヒドリン.ライドンスミス反応に陽性であり,パラ
アニシジン、ドラーゲンドルフ反応には陰性である。
(9)酸性,塩基性,中性の区別: 弱塩基性 (10)物質の色: 白色 。
(11)プロトン核磁気共鳴スペクトル:第3図のとお
りである。
(12) C− 1 3核磁気共鳴スペク1〜ル:第4
図のとおりである。
(13) Rr値: セルロース薄層クロマトグラフィー(メルク社製,厚さ
0.1mm)を當法にて行ったときのRf値はつぎの通
りである。
(イ)プロパツール/ピリジン/酢酸/水(’1 5/
1 0/3/6)、Rf=0.4 7(口)n−ブタノ
ール/酢酸/水 (3/1/1)、 Rr=o.4 2 (14)酸加水分解: 6規定塩酸を用い,減圧下封管100℃で12時間加水
分解するとバリン、アラニンを1/1のモル比で検出さ
れる。
上記の理化学的性質から,本抗生物質はペプチド型抗生
物質であることがわかるが,上記の理化学的性質と一致
する抗生物質は従来存在せず,抗生物質AM−6424
は,新規物質である。
つぎに抗生物質AM−6424の生物学的性質を示す。
(1)抗菌性 AM−6424物質1 0 0 0mcg /mlの溶
液でペーパーディスク法を用いたときの,各種被検菌に
対する抗菌作用は,第1表に示す通りである。
栄養寒天培地を用いた場合には抗菌活性は弱いかあるい
は認められないが,合成培地を用いた場合第1表 ダラム陽性菌および陰性菌に対し強い抗菌性を示ず。
(2)植物に対する活性 イネおよびハツカダイコンの種子を用い,植物に対する
活性を検定した。AM−6424物質の所定濃度の水溶
液5mlを,直径7.5cmのシャーレに入れ,これに
イネおよびハツカダイコンの種子を浸し,25℃の人工
照明下5日間放置し,根長を測定した。第2表に示すよ
うに,AM−6424物質は,イネおよびハツカダイコ
ンの根に対し伸長阻害を示す。
*阻冨Φ(%ン一 無処理区根長 本抗生物質は代謝拮抗活性を有し、また植物に対しても
活性を有することから、医薬、動物薬、農薬等として使
用しうる物質である。
本抗生物質AM−6424はストレプトミセス属に属し
1本抗生物質AM−,6424を生産する能力を有する
微生物を好気的に培養し、培養液中に本抗生物質AM’
−6424を生成蓄積させ、これを採取することによっ
)て製造される。
使用可能な微生物の例は1本発明者によって土壌から分
離されたストレプトミセス・エスピー・AM−6424
株があげられる。この菌は、工業技術院微生物工業技術
研究所に受託番号・微工研菌寄6791号として寄託さ
れている。その菌学的性状は次の通りである。
(I)形態学的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上でよく発達し2通當は隔壁を
有しない。気菌糸は、はとんどの培地でよく着生し、ビ
ロード状あるいは粉状を呈する。
顕微鏡下の観察では、胞子量の先端は直線状である。菌
核、胞子量および遊走子は見い出されない。
(n)各種培地上での性状・ イー・ビー・シャーリング(E、B、Shirling
)とディー・ゴツト′リーブ(D、Gottlieb 
 )の方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・
システィマチック・バクテリオロジー、16巻、313
頁1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を次
表に示す。
色調は標準色として、カラーハーモニー・マニュアルf
f14版(コンテナー・コーポレーション・オブ・アメ
リカ・シカゴ、 1958年)を用いて決定し1色票名
とともに括弧内にそのコードを併せて記した。肋下は特
記しない限り27℃、2週間目の各培地における観察の
結果である。
70シエクト虐疋の増進 (III)生理的諸性質 (1)メラニン色素の形成 イ、チわシン寒天         陰性口、ペプトン
・イースト鉄寒天   陰性ハ、グルコース・ペプトン
・ゼラチン 培養穿刺(21−23℃)     陰性二、トリプト
ン・イースト液    陽性(2)チロシナーゼ反応 
      陰性(3)硫化水素の生産       
 陰性(4)硝酸塩の還元         陰性(5
)ゼラチンの液化(2i23℃)  陰性(グルコース
・ペプトン・ゼラチン 培地) (6)スターチの加水分解      陽性(7)脱脂
乳の凝固(37°C)     陰性(8)脱脂乳のペ
プトン化(37℃)  陽性(9)炭素源の利用性 (ブリドハム・ゴドリーブ寒天培地) 利用する;D−グルコース、L−アラビノース。
D−キシロース、D−マンニトール11 D−フラクト
ース、メリビオース、i−イノシトールやや利用する;
ラフィノース 利用しない;ラムノース、シュークロース。
セルロース (10)セルロースの分解       陰性(IV)
細胞壁組成 ディアミノピメリン酸はLL−型であり、アラビノース
、ガラクトースは認められない。
以上2本閑の菌学的性状を要約すると1次の通りになる
。細胞壁組成はLL−ディアミノピメリン酸を有する。
また形態的には、直線上の胞子柄を生成し、培養上の諸
性質としては栄養菌糸は、ゴールドあるいはブラウンの
色調を呈し、気菌糸はホワイトあるいはアイポリ−の色
調を呈する。各種培地でイエローあるいはゴールドの色
素を生産する。トリプトン・イースト液でメラニン色素
を生産する。
これらの結果から1本菌株はストレプトミセス属に属す
る菌種であり、ブリドハムとトレスナーの分類(バーシ
ス・マニュアル・オブ・デターミネーティブ・ハクテリ
オロジー第8版、748〜829頁(1974年)によ
るホワイトシリーズに属する菌種と考えられる。
本発明において使用する菌は、上記したストレプトミセ
ス・エスピー・AM−6424および本菌株を変異処理
した変異株だりでなく、ストレプトミセス属に属し抗生
物質AM−6424を生産する菌であれはずバーご用い
ることができる。
本発明において使用する培地としては、炭素源。
窒素源1無機物、必要に応してその他の栄養物をほどよ
く含有Jる培地であればいずれの種類でもよい。炭素源
としては、たとえばグルコース、グリセロール、フラク
トース、マルトース、ガラク1〜−ス、ラクト−ス、澱
粉またはその加水分解液等の種々の炭水化物が使用でき
る。また窒素源としては、アンモニア、塩化アンモニウ
ム1硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アン
モニウム等の各種の無機および有機のアンモニウム。
塩類、尿素、ペプトン、肉エキス、乾燥酵母、酵母エキ
ス、きな粉等が単独または組合せて使用可能である。
無機物としては、各種リン酸塩、硫酸マグネシウム等、
さらに微量の重金属塩が使用されるが。
天然物を含む培地では必ずしも添加を必要としない。培
養は1通常振盪または通気攪拌培養の好気的条件下で行
われる。培養温度は15−40°C1培養期間は通常1
−5日である。なお、これらの培養条件は1使用する抗
生物質AM−6424生産微生物の特性に応じてそれぞ
れの最適条件を選択すればよい。
抗生物質AM−’6424は主として培養液中に生成蓄
積される。培養悔からの抗生物質AM−6424の採取
および精製は、一般の抗生物質の採取およびIii製の
手段に準じて行うことができる。
たとえば、培養物からの菌体その他を除去した培養濾液
から2活性炭などに本抗生物質を吸着させ。
含水アセトン等で溶出する。溶出液を濃縮した後。
セルロースカラムクロマトグラフィー、セファデックス
Ll+20カラムクロマトグラフィー等によって本抗生
物質を単離することができる。
つぎに本発明の新規抗生物質へM−6424の製造例を
示すが、この実施例は本発明をなんら限定するものでは
ない。
実施例1゜ ストレプトミセス・エスピー・AM−6424(微工研
菌寄第6791号)菌株の斜面培地から1白金耳を、 
100 mlの種培地(グルコース2.0%。
肉エキス0.5%、ペプトン0.5%1乾燥酵母0.3
%2食塩0.5%、 pH7,0)を入れた500 m
l容の坂ロフラスコに接種し、27℃で2日間振盪培養
して種培養を得た。この種培養を、391の醗酵培地(
澱粉2.0%、グリセリン0.5%1大豆粉0.25%
N11rCI 0.5%、KzllPOy−0,1%、
 Ca3(PO+ )zO,15%。
ph 6.8)を入れた501容のジャーファーメンタ
−に1.0%の割合で接種し、27℃で42時間通気攪
拌培養を行った。
培養液301を遠心分離し、菌体を除去した培養上澄(
281)を2N水酸化ナトリウムでph 1.2に調節
した。これに弱塩基性イオン交換樹脂アンバーライト 
IRC−50(Na > 500 mlを加え、よ(攪
拌したのち、濾過によりこの樹脂を除去した。
樹脂を1.51の脱イオン水で洗浄し、先の濾液と合わ
せ、活性炭カラム(20X9 cm)に通した。5Iの
脱イオン水で洗浄後、 40%アセトン水溶液で溶出し
た。バチルス・ズブチリスを被検菌とし1合成培地を用
いて作製した寒天平板を用い、ペーパーディスク法によ
り溶出液の活性を測定し、活性を有する両分を合わせ、
減圧下で約300 mlまで濃縮した。この濃縮液を凍
結乾燥し、AM−6424物質の粗粉末41.6 gを
得た。この粗粉末をあらかじめメタノールg4させたセ
ルロースを充填したカラム(45X 6 cm )に付
し、メタノール−水(6:l)の溶媒で展開した。活性
を有する両分を合わせ、減圧下で100 mlまで濃縮
後。
凍結乾燥し820 mgの淡褐色粉末を得た。この粉末
を1mlの水に溶解し、あらかじめ水を用いて充填した
セファデックスL1120カラム(90X 3cm)に
イ1し、水で展開した。活性を有する両分を合わ一已、
減圧下で10 mlまで濃縮後、凍結乾燥し。
40.9 mgの淡黄色粉末を得た。この粉末よりプレ
パラティグり層クロマドグかフィー〔セルロース/ブタ
ノール:酢酸:水(3:1:1)で展開〕を行い、 R
f=0.42・の活性区分を水で抽出し、抽出液を減圧
下1mlまで濃縮後、凍結乾燥し、 16.6mgの淡
黄色粉末を得た。この粉末を0.5 mlの水に溶解し
、あらかじめ水を用いて充填したセファデックスL11
20カラム(70X1.5 cm)に付し、水で展開し
た。活性画分を減圧下1ml まで濃縮後。
凍結乾燥しAM−6424の精製標品5.5 mgを得
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗生物質AM−6424の水中での紫外線吸収
スペクトルを示し、第2図は同物質のKBr法による赤
外線吸収スペクトルを示し、第3図は同物質の重水中で
のプロトン核磁−気共鳴スベクトルを示し、第4図は同
物質の重水中でのC−13核磁気共鳴スペクトルを示す
。 特許出願人 日産化学工業株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質を有することを特徴とする新
    規抗生物質AM−6424 ■元素分析:C,H,Nおよび0からなる■比施光度:
     〔αず−−40,3° (C=0.55.水)■紫外
    線吸収スペクトル:第1図のとおり■赤外線吸収スペク
    トル:第2図のとおり■C−13核磁気共鳴スペクトル
    :第4図のとおり
  2. (2)ストレプトミセス属に属し、新規抗生物質AM−
    6424を生産する能力を有する微生物を培地に好気的
    に培養し、新規抗生物質AM−6/124を生成蓄積せ
    しめ、ごれを採取することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の新規抗生物質A、M−6424の製造法。
JP57229163A 1982-12-29 1982-12-29 新規抗生物質am−6424およびその製造法 Granted JPS59125898A (ja)

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