JPS5912336Y2 - 手摺 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は集合住宅におけるベランダ等に用いられる手
摺に関するものである。

ベランダの手摺を構或する場合、目隠しの必要性、平面
計画上の必要性、さらには意匠上の要望から鉄筋コンク
リート構造の腰壁を設ける場合がある。

ところで腰壁を現場打ちコンクリートで施工することは
場所的に容易でなく、特に複雑な形状をなす場合より施
工が困難である。

この考案は前記事情に鑑み創案されたもので、以下その
詳細を図示した例によって説明する。

この考案の手摺は主として腰壁１、手摺子２、および手
摺笠木３より構或される。

腰壁１は乙状横断面、あるいは平板状横断面に形或され
る鉄筋コンクリートのプレキャスト部材である。

そして所要間隔をもって上部４より下部５へ連通し、上
辺および下辺にそれぞれ開口する縦孔が設けられ、縦孔
の下部５の外周には必要によりスパイラル補強鉄筋６が
埋設される。

組立に際してはベランダ７の端部８の立上り部から突出
した鉄筋９を縦孔の下部５に挿入しモルタルを充填して
上部４より鉄棒等で搗き固め腰壁を固定し、さらに縦孔
の上部４までモルタルを充填し手摺子２の下部を挿入し
て固定する。

ところで単位腰壁１を連設してもよいが、場合によって
は単位腰壁１，１を間隔をおいて配置し、その間隔間に
は格子１０を配置する。

ところでこの格子１０は竪格子のみならず、金網等をも
含むものである。

この考案は以上の構戊からなり、腰壁をプレハブ部材と
し、取付のための鉄筋挿入孔、手摺子の挿入孔が予め連
通して形威されているので現場施工が単純かつ容易であ
り、しかもベランダと腰壁とはモルタルを充分搗き固め
ることができるので確実に固定することができる。

また複雑な形状でも工場生産することにより省力化でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図はこの考案の概要を示した平面図と正面
図、第３図は要部の縦断面図である。 １・・・・・・腰壁、２・・・・・・手摺子、３・・・
・・・笠木、４・・・・・・縦孔の上部、５・・・・・
・縦孔の下部、６・・・・・・スパイラル鉄筋、７・・
・・・・ベランダ、８・・・・・・立上り部、９・・・
・・・鉄筋、１０・・・・・・格子。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上辺および下辺に開口する縦孔を設けたプレキャ
   スト鉄筋コンクリート板から゛なる腰壁を形威し、前記
   腰壁の縦孔に床版より突起した鉄筋を挿入して固定し、
   かつ前記腰壁の縦孔に手摺子を挿入して固定してあるこ
   とを特徴とする手摺。
2. （２）腰壁の横断面を略乙状としてなる実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の手摺。