JPS5912181B2 - リズム音発生及びブレイク装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリズムブレイク開閉器の操作により予定の拍数
目にリズム音をブレイクし、また復活発生させるリズム
音発生装置に関する。

なお、本明細書において「ブレイク」の語句は発生して
いるリズム音とは異なる状態に転移させることを総称し
ていうものとする。

したがつて同拍子で他の音を発生するよう変化して行く
ことはこれに該当し、全く無音の状態となることも含ま
れる。従来の電子楽器における自動リズム装置は下鍵を
押すと始動し、離すと停止するものであつた。即ち下鍵
を離鍵することは自動リズム装置の５ 停止用ボタンを
押すことと同じ意味を有し、離鍵により自動リズム装置
が完全に停止した。そのため下鍵を離すことによりリズ
ム音の停止している間は、演奏者にとつて拍子がとりに
くく、また１小節中何処で離鍵しても即時に停止するか
ら、演１０奏のテンポの乱れることがあつた。本発明は
前述の欠点を改善し、１小節中リズムブレイクできる拍
数を予め指定しておき、その拍数目にブレイク開閉器を
操作した時に限りブレイクし、且つリズム音に復帰する
ときも同様に予定１５した拍数目に限るようにして演奏
し易いリズム音発生及びブレイク装置を提供することを
目的とする。

以下図面に示す本発明の実施例について説明する。

第１図は本発明の第１実施例で第２図はその２０動作説
明図である。１はクロック信号発生器、２は分周器でク
ロック信号発生器１の信号を分周し、例えば端子Ａより
１／１拍、Ｂから半拍、Ｃから１拍、Ｄから２拍に対応
したパルスを出力させる。

この波形図の一部を第２図に示し、Ａ乃至Ｄは前２５述
の分周器２の端子と対応し、更にＢ、Ｃ、Ｄ出力につい
てはＢ、Ｃ、Ｄも示している。３は順次パルス発生回路
、４はリズムパターン発生回路とブレイクパタース発生
回路で共にクロック信号発生器１より得られる順次パル
スにより駆動される。

３０５は音源でトランジスタ・抵抗・コンデンサ等で構
成される。

６は増幅器、７はスピーカ、８はゲート回路でリズムパ
ターンとブレイクパターンとを切替えるもの、９は拍数
指定パルス発生回路であつて任意に指定した拍数におい
て所定のパル３５ ス幅を有するパルスを分周器出力よ
り作り出すもの、図示の回路はＡｌ乃至Ａ４の４個のＡ
ＮＤ回路と、セットリセットフリップフロップ回路とで
構成され、分周器のＣ端子から入力される１拍に対応し
たパルスから、第２図Ｄｌ，Ｄ，に示すパルスを作り出
す。

即ちＣ端子からのパルス立上り時刻を中心に前後１／２
拍の幅を有している。

第１図の１０はリズムブレイク開閉器で閉操作時のみパ
ルスを発生するものとしこの場合は閉としたとき正パル
スが生じ、直ちに復帰するよう構成してある。１１は一
致回路であつて、拍数指定パルス発生回路９とリズムブ
レイク開閉器１０からのパルスが一致したときに新しい
パルスを発生する回路である。

この回路は遅延型フリツプフロツプＤＦＦｌを主とし、
他の回路に対する動作のため遅延型フリツプフロツプＤ
ＦＦ２を付加している。１２は０Ｒ回路であつて一致回
路１１の出力をゲート回路８へ伝送し、リズムパターン
発生回路又はブレイクパターン発生回路４におけるパタ
ーンの発生を制御する回路となつている。

今拍数指定パルス発生回路９の出力として第１拍目を指
定したときは、第２図Ｄ１に示すパルスの存在している
ときブレイク開閉器１０が閉操作され、第２図Ｃ１に示
すパルスＰ１を生じると一致するから、一致回路におけ
るフリツプフロツプＤＦＦｌの端子Ｑ，は［Ｈ」になる
。

「Ｈ」信号は０Ｒ回路１２を介しゲート回路８に印加さ
れ、ブレイクパターンの所定音例えばハイパット音を発
生さ・せる。次にブレイク開閉器１０を次の小節の第１
拍目に閉操作したとき、第２図Ｃ，に示すパルスＰ２を
生じ、これは第２図Ｄ１に示すパルスＸ２の存在してい
るときでもあるから一致回路におけるＤＦＦｌ端子Ｑ，
は「Ｌ」になる。またフリツプフロツプＤＦＦ２を介し
て端子Ｑ２の「Ｈ」と、第２図Ｄ，のペルスＸ２と、ブ
レイク開閉器１０からのパルスＰ２とのＡＮＤ条件が回
路Ａ６において成立するので、第２図りセツトパルスと
示すＰｒ．が生じる。該りセツトパルスは第１図に示す
ようにクロツク信号発生器１、分周器２、ＤＦＦ，，Ｄ
ＦＦ，、順次パルス発生器３に与えられ、それらをりセ
ツトさせる。また一致回路におけるＱ１またはＱ２の「
Ｌ」になる変化は０Ｒ回路１２を介しゲート回路８に与
えられる。順次パルス発生回路３の当初からリズムパタ
ーンを駆動するのでリズム音が復活発生される。第２図
Ｃ１中ブレイク開閉器１０を適宜閉操作することにより
得られるパルスＱｌ，ｑ２等はＡＮＤ条件が満足されず
ブレイク或いはリズム復帰に関係しない。第３図は第１
図におけるパターン発生回路４とゲート回路８の１例を
詳細に示す図である。

第３図において４ｒはリズム発生用パターンの部分、４
ｂはブレイク発生用パターンの部分を示す。ゲート回路
８においてＢ１乃至Ｂ６はブレイクパターンに対するＡ
ＮＤ回路、Ｒ１乃至Ｒ６はリズムパターンに対するＡＮ
Ｄ回路、０１乃至０６は各パターン共通の０Ｒ回路を示
し、０Ｒ回路はシンバル、・・イハツト、バスドラム等
の音を発生する回路と接続されている。０Ｒ回路１２か
らの「Ｈ」は印加された後はブレイクパターン４２の側
のＡＮＤゲートＢ１乃至Ｂ６がイネーブルとなり、ブレ
イク音が得られる。

また０Ｒ回路１２からの「Ｌ」が印加された後はＡＮＤ
ゲートＲ１乃至Ｒ６がイネーブルとなり、リズムパター
ンに従うリズム音が得られる。以上は拍数指定パルス発
生回路９について第１拍目を指定した場合について説明
したが、第１図中回路９のＡＮＤ回路の結線を変えるな
どして他の拍数目を指定することができる。

またブレイク開閉器１０はタブレツト型開閉器とし手で
操作することが良いが、足鍵の第２タッチを使用すると
足はリズムを保ち、手が自由に使えるという利点ができ
る。

リズムパターン発生回路とブレイクパターン発生回路は
１個の順次パルス発生回路より駆動されている場合を示
したが、それらを別個とする第２実施例について第４図
に部分図を示す。

第４図において添字１の付くものはリズム音関係で、添
字２の付くものはブレイク関係である。この場合はリズ
ム音やブレーク音がより複雑なものとなり演奏効果を向
上させ、またブレークを無音状態とすることもできる。
このようにして本発明によるとブレイクできる１小節中
の拍数を予め指定しておくため、演奏者はその拍数目に
おいて開閉器を操作して容易にブレイクさせることがで
き、その他の拍数目では開閉器操作が行なわれてもブレ
イクできない。

またリズムを復活させるときも同様であるから演奏者に
とつて操作がやり易く、聴者にとつてはプレイク期間中
も特定パターンの音が通常聞こえるため拍子を知ること
ができる。したがつて演奏者はテンポを乱すことなく演
素を続行できる大きな効果を有する。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の第１実施例を示すプロツク図、第２図
は第１図の動作説明図、第３図は第１図の一部分を詳細
に示す回路図、第４図は本発明の第２実施例の部分構成
図を示す。 １・・・・・・クロツク信号発生器、２・・・・・・分
周器、３・・・・・・順次パルス発生回路、４・・・・
・・リズムパターン、ブレイクパターン発生回路、５・
・・・・・音源、８・・・・・・ゲート回路、９・・・
・・・拍数指定パルス発生回路、１０・・・・・・リズ
ムブレイク開閉器、１１・・・・・・一致回路、１２・
・・・・・０Ｒ回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ クロック信号によつてリズムパターン発生回路を駆
   動し、発生されるリズムパターンによつてリズム音源を
   、駆動してリズム音を得るリズム音発生装置において、
   予め指定した拍数目において所定のパルス幅を有するパ
   ルスを発生する拍数指定パルス発生回路と、閉操作時の
   みパルスを発生するリズムブレイク開閉器と、クロック
   信号によつて駆動されるブレイクパターン発生回路と、
   前記パルス発生回路出力とリズムブレイク開閉器からの
   パルスが一致した時にパルスを発生する一致回路と、該
   一致回路出力により前記リズムパターン発生回路又はブ
   レイクパターン発生回路におけるパターン発生を制御す
   る回路とを具備し、リズムブレイク開閉器の閉操作によ
   つてリズムブレイクの開始及び停止を行なわせることを
   特徴とするリズム音発生及びブレイク装置。