JPS5912179Y2 - 透明なポリプロピレン製容器 - Google Patents

透明なポリプロピレン製容器

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JPS5912179Y2
JPS5912179Y2 JP10728177U JP10728177U JPS5912179Y2 JP S5912179 Y2 JPS5912179 Y2 JP S5912179Y2 JP 10728177 U JP10728177 U JP 10728177U JP 10728177 U JP10728177 U JP 10728177U JP S5912179 Y2 JPS5912179 Y2 JP S5912179Y2
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JP
Japan
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container
sheet
less
resin
thickness
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Application number
JP10728177U
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JPS5434371U (ja
Inventor
八郎 斎藤
幸雄 大庭
勝哉 矢崎
俊 井上
Original Assignee
日本石油化学株式会社
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Publication date
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、透明性ポリプロピレン熱或形容器に関するも
のである。
従来、アイソタクチツクポリプロピレンシ一トから透明
性が良好で光沢のある熱或形容器を得るためには、高M
FI樹脂(MFIが5.0以上)を使用し、シート融点
以下の或形温度で熱或形する必要があり、かつ熱或形容
器の或形絞り倍率(戒形品表面積/或形シ一ト面積)も
3倍前後が最低必要であった。
また、低MFI樹脂(MFI 1.5以下)の熱或形
容器及び成形絞り倍率2.0以下の熱或形容器では、透
明性の良好なものは市場に未だ見い出されない。
なお、本考案でいう、“透明性良好”とは或形品の壁厚
0.5mm以下のものでASTM D1003に準拠
して測定した測定値が10%以下の曇り度を指すものと
する。
また、高MFI樹脂の熱戊形容器ではその樹脂の分子量
、分子構造等に基因する性質として耐寒衝撃強度が小さ
く、他方、耐寒衝撃強度の大きいプロピレン共重合体は
剛性が小さい欠点がある。
耐寒衝撃強度の良好な低MFI樹脂を使用すると熱或形
用シートの表面状態が粗化し、シート融点より低い温度
で熱戊形を行なうと、その表面状態が熱或形容器にその
まま移行し透明性、光沢ともに悪くなる。
低MFI樹脂で透明性を良くする方法として造刻剤を樹
脂に添加し、樹脂の結晶サイズを微細化させる方法があ
る。
確かにその効果は認められ曇り度は小さくなるがその表
面は微細な荒れを生じ、戒形品壁を透過して見る像は“
にじみ”が発生し、いわゆるクリアー性に欠けた透明状
態の或形品となる欠点がある。
或形絞り倍率2倍以下の戒形品は融点より低い温度の熱
戒形でも戒形時に延伸配向が充分加えられず透明性、剛
性ともに充分改良を加えることが出来ない。
本考案の目的はこれ等の欠点を改良すべくMFI 1
.5以下のアイソタクチツク・ポリプロピレン樹脂を使
用して透明性が良好で、光沢があり、剛性、耐寒衝撃強
度の優れた熱戊形容器を提供することである。
本考案の目的は次に示す透明なポリプロピレン性容器に
よって達或される。
すなわち本考案は、メルトフローインデックス(MFI
) 1.5以下のアイソタクチツクポリプロピレンの圧
延シートからその結晶融点より低い温度で熱或形された
容器であって、シートの圧延と熱或形とにより圧延倍率
と或形絞り倍率との合計が2.5〜5.0になるように
伸長されており、容器壁が0.5mm以下の厚さを有し
、かつ器壁の曇り度が10%以下であることを特徴とす
る、透明ポリプロピレン製容器にある。
熱戒形用アイソタクチツクポリプロピレンシートはT−
ダイ押出法、カレンダー法等で或形する。
この無圧延シートを結晶融点より低い温度で反対方向に
回転する二本の鏡面圧延ロールで狭圧し、圧延倍率1.
05〜3.5の圧延シートとする。
該圧延シートを結晶融点より低い温度で熱或形を行なう
際に或形絞り倍率が小さい場合には圧延倍率の大きいシ
ートを、或形絞り倍率が太き−い場合には、圧延倍率の
小さいシートを用いることにより透明性、剛性等の特性
の良い戒形品を得ることが出来る。
戒形絞り倍率、及び圧延倍率の合計が2.5〜5.0で
あれば現在市場に見い出せない透明性、剛性及び耐寒衝
撃強度の優れた熱威形容器が得られる。
そしてこの熱或形容器の賽器壁の厚さは0.5mm以下
であり、かつ器壁の曇り度は10%以下となる。
次に実施例を挙げて本考案をさらに詳しく説明する。
実施例 1〜3 MFI 1.5, 1.0,及び0.5の三種の市販
アイソタクチツクポリプロピレンを250゜Cの樹脂温
度で、T−ダイ押出法でシ一ト或形し、厚さ1mmのシ
ートとした。
該シートを鏡面圧延ロールを用いて、シート予熱温度1
40゜C、圧延ロール表面温度110゜Cでロール圧延
し、厚さ0.5mmの圧延シートとした。
該シートをシート温度140゜Cで熱板加熱圧空威形に
より開口径70 mm、底部径60 mm、深さ40
mmの円形カップ状容器A(第1図にその斜視図を示す
)を或形し、該容器の物性曇り度、座屈強度、表面光沢
度および耐寒衝撃強度を測定した。
その測定試験法を下記に示す。
試験法 曇り度 ASTM D1003準拠 座屈強度 試験容器上に平板を置き、テンシロン試験機
を用いて50mm/min,の速度で圧縮、側壁部(添
付図面中1,1′で示される)の座屈時の荷重を圧縮ロ
ードセルにて測定。
各々10ケの容器の測定の平均を記した。
表面光沢度 JIS Z8741に準拠45゜鏡面光
沢度 耐寒衝撃強度 −10゜C及び−30゜Cの液中に容器
を10分間浸漬した後、落下荷重(152 g)を容器
底部(添付図面中2,2′で示される)に落下させ、そ
の破壊数を測定した。
この試験結果を第1表に示す。
比較例 1〜2 MFI 7.Q及び5.0のアイソタクチツクポリプ
ロピレンを実施例1〜3と全く同じ条件でシート及び容
器を得て、その物性を測定した。
実施例1〜3の製品と比較して曇り度はほぼ同程度であ
るが座屈強度、耐寒衝撃強度とも劣っていた。
比較例 3〜5 比較例1、及び実施例2,3で使用したものと同じ樹脂
を使用し、T−ダイ押出或形にて、厚さ0.5mmのシ
ートとし、それを圧延することなくそのまま熱或形に供
した。
熱威形条件及び容器形状は実施例1〜3と全て同じとし
、その物性を測定した。
いずれの例も曇り度、光沢度、座屈強度が実施例1〜3
に比較して劣っていた。
比較例 6 実施例2で使用したものと同じ樹脂を使用し、これにサ
ルチル酸フエニルを0.1重量%添加し、他は全て比較
例4と同様にして容器を得た。
尚このものは比較例4の如き浮濁色は見られず透明度は
良いが器壁を透してみる像はにじんで見え、表面光沢度
が悪かった。
実施例 4〜5 実施例2で使用した同じ樹脂を使用し、250゜Cの樹
脂温度でT−ダイ押出或形にて、厚さ0.75mmのシ
ートとした。
該シートを鏡面圧延ロールを用いて、シート予熱温度1
40゜C、圧延ロール表面温度110゜Cでロール圧延
し、厚さ0.25mm, 0.38mm(圧延倍率は、
各々3,2)のシートとし、該シートをシート温度14
0゜Cで熱板加熱圧空或形法により長手方向70 mm
、短手方向50 mm、深さ7.3mm,18.2mm
及び29.2mm(絞り倍率は各々1.5, 2.25
)の方形容器B(第2図参照)として、実施例1〜3と
同様の物性を測定した。
その結果は、第2表の通りであった。
該容器の略斜視図を第2図に示す。比較例 7〜8 実施例4〜5で使用したのと同じ樹脂を使用し、各々の
厚さ0.25 mm, 0.38 mm及び0.5mm
のTダイシ一トとし、ロール圧延せずに熱戒形に供し実
施例4〜6と同じ方形容器とし、その物性を測定した。
その結果は第2表の通りで実施例に比して容器の曇り度
、光沢度、座屈強度ともいずれも劣っていた。
実施例 7 実施例2で使用したのと同じ樹脂を使用し、250’
Cの樹脂温度でT−ダイ押出戒形にて、厚さ0.5mm
のシートとした。
該シートを鏡面圧延ロールを用いて、シート予熱温度1
40゜C、圧延ロール表面温度110゜Cでロール圧延
し、厚さ0.25mmのシーとし、シート温度140゜
Cで熱板加熱圧空或形法により長手方向70 mm短手
方向50 mm深さ5.8mm(絞り倍率1.4)の方
形容器とし、その物性を測定した。
その結果は第3表の通りであった。比較例 10 実施例7で使用したのと同じ樹脂を使用し、同じ条件で
押出戊形し厚さ0.25mmのシートとし、これを圧延
せずに、実施例7と同じ金型で方形容器とし、その物性
を測定した。
その結果は第3表の通りであった。
比較例 11 実施例7で使用したのと同じ樹脂を使用し、同じ条件で
押出或形して厚さ1.0mmのシートとし、該シートを
鏡面圧延ロールを用いて、シート予熱温度140゜C、
圧延ロール表面温度110゜Cでロール圧延し、厚さ0
.25mmのシートとし、シート温度140’ Cで実
施例7と同じ金型で熱板加熱圧空戒形法により方形容器
とし、その物性を測定した。
その結果は第3表の通りであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る円形カップ容器の略斜視図、第
2図は、同じく本考案に係る方形容器の略斜視図である
。 A・・・円形カップ容器、B・・・方形容器、1,1′
・・・側壁部、2,2′・・・底部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メルトフローインテ゛ツクス(MFI)1.5以下のア
    イソタクチツクポリプロピレンの圧延シートからその結
    晶融点より低い温度で熱或形された容器であって、シー
    トの圧延と熱或形とにより圧延倍率と或形絞り倍率との
    合計が2.5〜5.0になるように伸長されており、容
    器壁が0.5mm以下の厚さを有し、かつ器壁の曇り度
    が10%以下であることを特徴とする、透明なポリプロ
    ピレン製容器。
JP10728177U 1977-08-12 1977-08-12 透明なポリプロピレン製容器 Expired JPS5912179Y2 (ja)

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JP10728177U JPS5912179Y2 (ja) 1977-08-12 1977-08-12 透明なポリプロピレン製容器

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JPS5434371U JPS5434371U (ja) 1979-03-06
JPS5912179Y2 true JPS5912179Y2 (ja) 1984-04-13

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JPS6133905A (ja) * 1984-07-18 1986-02-18 出光石油化学株式会社 包装食品の製造方法

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