JPS59118247A

JPS59118247A - 鋼板の連続鋳造装置

Info

Publication number: JPS59118247A
Application number: JP23215982A
Authority: JP
Inventors: Hisahiko Fukase; 久彦深瀬; Kunio Matsui; 邦雄松井; Nobuhiro Tazoe; 信広田添
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1982-12-22
Filing date: 1982-12-22
Publication date: 1984-07-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は溶鋼から直接鋼板を製造することを可能とし、
生産効率の大幅向上、生産ラインの省力化、省エネルギ
を促進し得る鋼板の連続鋳造装置に関する。

鋼板の製造方法として最も一般的でありかつ現在も実施
されているものは、スラブ連続鋳造機により鋳造した厚
いスラブを、別ラインである圧延ラインで５〜１０′回
以上圧延して薄くシ。

さらに多数の仕上圧延機をタンデムに配設してなる仕上
圧延工程を経て板を製造する方法である。しかし、この
方法では圧延のためスラブを加熱し一定温度に管理する
ことが必要であり。

多大の圧延エネルギと共に加熱エネルギを要する。また
、鋳造ラインにおけるスラブ鋳造速度と圧延ラインにお
ける圧延速度とが大きく異なるため１両ラインを連続す
ることは不可能であり、鋼板を製造するには二つのライ
ンを設備せざるを得ない。従って、設備が大損りとなる
と共に両ラインを連絡するための設備もまた必要となっ
てくる。

そこで、圧延エネルギと加熱エネルギを削減するため、
近年、溶鋼から直接鋼板を高速で鋳造することが考えら
れている。

その方法の一つとして、双ロール法と称される連続鋳造
方法がある。この双ロール法は、平行に配設した２本の
冷却用ロールに溶鋼を導いてロール表面で溶鋼を凝固さ
せ両冷却用ロールの間から板状にして引゛出すものであ
る。

上記双ロール式連続鋳造の実用化を進める上で、現在次
のことが問題となっている。即ち双ロール法では、鋳造
速度を大幅に引上げることを意図している関係で、冷却
用ロールと凝固層との間の熱伝達率を高くする必要があ
り、かかる観点から溶鋼静圧を高めることが望まれるが
。

このように溶鋼静圧を高めた場合は９両冷却用ロールの
間から出た直後の凝固層にバルジングが起きて未凝固層
が凝固層を破って流れ出る虞れがある。

本発明は以上に鑑み、溶鋼に高い静圧をかけてもバルジ
ングが起きないようにでき、圧延速度と同速で鋼板を鋳
造でき、生産能率の大幅向上、生産ラインの省力化、省
エネルギを促進し得る鋼板の連続鋳造装置を提供するた
めになしたものである。

以下本発明の実施例を図面により説明する。

第１図及び第２図に示すように、内面を水等で冷却でき
るようにした２本の冷却用ロール（１）（１）を上下に
平行に配し【図示しないハウジングに回転自在に支持さ
せ２両冷却用ロール（１）（１）の両端部間の入側に入
り込んで溶鋼（２）を貯留するダム（６）を接設し、か
つ該ダム（３）内の溶鋼（２）を冷却用ロール（ＩＨｌ
）の間に連続的に供給して冷却用ロール（１）（１）間
より板状にして引出し該引出した鋼板（４）をサポート
ロール（１９）でサポートさせて圧延工程に送るように
した双ロール式連続鋳造装置において、鋼板（４）の表
面に向は多数の流体噴出口（５）を開口させ該流体噴出
口（５）側と反対側に流体入口（６）を設は該流体入口
（６）を流路（７）により流体噴出口（５）に連通せし
めた第１〜第３の上サポートブロック（８）と、鋼板（
４）の裏面に向は多数の流体噴出口（９）を開口させ該
流体噴出口（９）側と反対側に流体入口（１０）を設は
該流体入口（１０）を流路（１１）により流体噴出口（
９）に連通せしめた第１〜第６の下サポートブロック（
１２）を、冷却用ロール（ＩＨｌ）とサポートロール（
１９）との間でそれぞれ鋼板（４）を挾んで上下に対向
するようにして配設している。

今、冷却用ロール（１）’（１）が２回転駆動されつつ
内部に導かれた冷却水によって冷却され且つサポートブ
ロックの各流体噴出口（５）　（９）からは水。

油、空気等の流体（１６）が噴出されている状態におい
て、溶鋼入口（１４）からダム（３）内に流入した溶鋼
（２）は冷却用ロール（１）（１）に接して冷却され。

冷却用ロール（ＩＨｌ）の回転により移動しつつ凝固層
（１５）を徐々に成長させながら、しかしなお未凝固層
（１６）を残した状態で板状となってロール間隙から出
る。この場合、ロール間隙から出た直後の凝固層（１５
）は厚みが充分でないため、未凝固層（１６）の溶鋼静
圧によりバルジングが起きようとするが２本発明では、
流体噴出口（５）から鋼板（４）の表面に噴出して上サ
ポートブロック（８）と鋼板（４）との間隙を経由し隣
接上サポートロール（８）　（８）の間の流体出口（１
７）等から外部に流れ出る流体（１；）　、及び流体噴
出口（９）から鋼板（４）の裏面に向は噴出して下サポ
ートブロック（１２）と鋼板（４）との間隙を経由し隣
接下サポートブロック（１２）（１２）の間の流体出口
（１８）等から外部に流れ出る流体（１６）により、上
回ポートブロック（８・）と鋼板（４）との間及び下サ
ポートブロック（１２）と鋼板（４）との間に流体圧が
発生し、この流体圧により鋼板（４）の凝固層（１５）
内外圧をバランスさせ且つ流体（１３）により鋼板（４
）の表面及び裏面を冷却して凝固層（１５）を発達させ
、バルジングを阻止するのに必要な厚みに迄凝固層（１
５）を成長させつつ鋼板（４）を滑らかにサポートロー
ル（１９）に導びく。

このように凝固層（１５）にバルジングが起き易い区間
の鋼板（４）の表面と裏面の双方に流体圧を及ぼし、凝
固層（１５）に対する外圧を増やして未凝固層（１６）
の溶鋼静圧とバランスさせると共に凝固層（１５）の生
成を積極的に促進させるようにしたので、ダム（２）内
の溶鋼静圧（Ｐ）を高くしてもバルジングが起きること
がなく、高い溶鋼静圧（Ｐ）によって凝固層（１５）と
冷却用ロール（１）（りとの間の熱伝達率を高めること
が可能であり、従って高速の鋳造が可能となる。

なお本発明は前記実施例に示したもののみに限定される
ものではな・−＜９例えば冷却用ロールを水平に平行配
置して鋼板を下方に引出すようにしてもよいとと、また
流体噴出方向を鋼板送り方向に傾斜させるようにしても
よいこと、その他車発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種種の変更を加え得ること等は勿論である。

本発明によれば前記したように、溶鋼に高い静圧をかけ
てもバルジングが起きないため、高い溶鋼静圧によって
凝固層と冷却用ロール間の熱伝達率を高めることが可能
であり、従って溶鋼から直接鋼板を高い鋳造速度で製造
できるので、生産効率の大幅向上、生産ラインの省力化
。

省エネルギを促進し得るという優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す全体図、第２図は第１図
の要部拡大断面図である。（１）・・・・・・・・・冷却用ロール、（２）・・・
・・・・・・溶鋼、（４）・・・・・・・・・鋼板、　
（５）（９）・・・・・・・・・流体噴出口、　（８Ｘ
１２）・・・・・・サポートブロック、　　（１５）・
・・・・・・・・流体、　　（１５）・・・・・・・・
・凝固層、（１６）・・・・・・・・・未凝固層、　　
（１９）・・・・・・・・・サポートロール。特許出願人石川島播磨重工業株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

１）平行に配設した２本の冷却用ロールの間に溶鋼を導
きロール間隙から板状にして引出す鋼板の連続鋳造装置
において、鋼板の表面に向は開口する多数の流体噴出口
を備えたサポートブロックと、鋼板の裏面に向は開口す
る多数の流体噴出口を備えたサポートブロックを、冷却
用ロール出側で鋼板を挾み対向配置したことを特徴とす
る鋼板の連続鋳造装置。