JPS5911284Y2 - ガス調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は煮汁などによる立ち消えおよび不完全燃焼の心
配がない安全なガス調理器に関するものである。

一般のガス調理器は、多数の炎孔を有するブンゼンタイ
プのガスバーナが用いられているが、前記ガスバーナは
、煮こは゛れがあったりすると、それによって炎孔が塞
がれ、炎が立ち消えたり、或いは、不完全燃焼をしたり
して、ガス爆発や中毒を起こす危険性がある。

そこで赤外線ガスバーナ透過する耐熱性材料からなる板
材で覆ったガス調理器が提案されているが、このガス調
理器は、調理器本体の上面全体を板材にて完全に覆った
ものであるかめ、板材を透過する赤外線のみしか加熱エ
ネルギーとして利用されず、熱効率が良いものではなか
った。

すなわち、赤外線ガスバーナはその燃焼によって赤外線
と加熱空気（排気）を生戊するが、前記ガス調理器にお
いては、排気を加熱エネルギーとして利用せず、ただ単
にガス調理器本体外に排出させていただけであった。

本考案は前記点に着目して行なったものであり、安全性
の確保はもちろんのこと、熱効率もよいガス調理器を提
供しようとするもので、以下その実施例を添附図面とと
もに説明する。

図において、１は調理器本体、２は調理器本体１内の略
中央部に配した赤外線ガスバーナ、３は調理器本体１の
上面に着脱自在に載置された汁受皿で、略中央部に赤外
線ガスバーナ２がのぞむ窓孔４が穿設されている。

５は窓孔４の周囲に立設した立上り壁で、その上端には
後述するカバ一体６の載置部７が点設されている。

カバ一体６は赤外線を透過する耐熱性材料、例えばセラ
ミックからなり、赤外線ガスバーナ２上面及び窓孔４を
覆うごとく載置部７に着脱自在に載置されている。

そして、前記カバ一体６は載置時において立上り壁５の
上端との間に間隙が生ずるとともに、その周端に前記立
上り壁５の外周部に対向する立下り部１２を有している
。

８はがたつき防止のためにカバ一体６の外周裏面に設け
た突条、９は赤外線バーナ２への点火器、１０は汁受皿
３上に着脱自在に載置した五徳、１１は五徳１０上に載
置された調理具である。

前記構戊より、赤外線ガスバーナ２を燃焼させると、第
３図矢印Ａで示すように、赤外線がカバ一体６を透過し
て調理具１１を加熱する。

また赤外線ガスバーナ２の燃焼による排気はカバ一体６
と赤外線バーナ２との間の間隙Ｈを介して矢印Ｂのごと
く排出され、前記赤外線Ａとともに調理具１１を加熱す
る。

調理具１１の加熱によって煮こぼれがあった場合、その
煮汁は矢印Ｃに示すように窓孔４及び赤外線ガスバーナ
２に至ろうとするが、カバ一体６によって窓孔４及び赤
外線ガスバーナ２が覆われているとともに、カバ一体６
の周端に立上り壁５の外周部に対向する立下り部１２を
突設しているため、矢印Ｄのごとくカバ一体６に至った
後、汁受皿３内に落下する。

すなわち、煮汁Ｄはカバ一体６があるため窓孔４内及び
赤外線ガスバーナ２に至らず、これより、本体１内及び
赤外線ガスバーナ２の煮汁Ｄによる汚染を防止できるも
のである。

なお、カバ一体６は煮汁Ｄによって汚染されるが、載置
部７に対して着脱自在に設けられているので、簡単に取
り外して洗浄を行うことができるものである。

以上述べたように、本考案は、赤外線の外に排気をも利
用して調理具の加熱を行っているので、赤外線のみの加
熱よりも熱効率が良いものである。

また赤外線ガスバーナは煮汁によって汚染されることが
ないので、不完全燃焼することもなく、シたがってガス
爆発や、中毒を起こす危険性がなく安全性が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すガス調理器の斜視図、第
２図はカバ一体及び五徳を取り除いた状態を示すガス調
理器の斜視図、第３図はガス調理器全体の断面図である
。 ２・・・・・・赤外線ガスバーナ、６・・・・・・カバ
一体、１２・・・・・・立下り部、Ｈ・・・・・・間隙
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理器本体内の略中央部に配した赤外線ガスバーナと、
   このガ叉バーナがのぞむ窓孔および窓孔周囲に立上り壁
   を形威した汁受皿と、赤外線透過性で耐熱材よりなるカ
   バ一体とからなり、前記力バ一体をガスバーナの上面お
   よび窓孔を覆うごとく立上り壁との間に間隙をおいて立
   上り壁土に着脱自在に載置するとともに、前記カバ一体
   の周端に前記立上り壁の外周部に対向する立下り部を突
   設したことを特徴とするガス調理器。