JPS5911244Y2 - バルブ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、流体通路の開度を駆動装置によるボールま
たはバタフライの調整によって行なうようにしたバルブ
装置の取付装置の改良に関するものである。

第１図は従来のこの種バルブ取付装置を示す断面図で、
このバルブ装置は、開閉装置１と、駆動装置２とによっ
て構威されている。

まず、上記開閉装置１において、３は流体流通路３ａお
よび駆動装置２取付用のねじ孔３ｂを有するフランジ３
Ｃ等を設けたバルブ本体、４は中心部に流体通路となる
透孔４ａを形戊し、外表面所定位置に後述する操作軸１
０の駆動子１０ ａが嵌合する被動溝４ｂを形或したボ
ール、５は上記バルブ本体３の流体流通路３ａの一側に
装着され、回動する上記ボール４の外周面に軽く圧接し
て流体流通路３ａをシールする環状のシール材、６は上
記バルブ本体３の流体流通路３ａの他側に圧入され、外
周面にシール用のＯリング７を装着した環状の押え金で
、この押え金６には上記ボール４の外周面に皿ばね９に
よって軽く圧接されるカーボン等からなる環状のスリッ
プリング８が保持されている。

１０は上記バルブ本体３の所定位置に、シール１１を介
して回動自在に支承された操作軸で、この操作軸１０の
一端に形戊された角柱状の駆動子１０ ａは上記ボール
４の被動溝４ｂに嵌合されている。

１２は上記操作軸１０がバルブ本体３から抜け出ないよ
うにするために設けられたスナップリングである。

次に、１３は上記駆動装置２によって回転駆動される駆
動軸で、この駆動軸１３の端面には上記操作軸１０の被
動溝１０ｂに嵌合する角柱状の駆動子１３ ａが形戊さ
れている。

１４は上記駆動軸１３に一体に固定された手動レバー、
１５は上記駆動装置２と一体をなし、この駆動装置２を
バルブ本体３のフランジ３Ｃに重合装着するための取付
座で、この取付座１５には、ワツシャ１６を有する取付
ボルト１７を挿入して、上記フランジ３Ｃのねじ孔３ｂ
に螺挿するための取付孔１５ａが設けられている。

１８．１９は上記バルブ本体３の両側に形或された流体
流通路３ａにそれぞれ接続された流体流通用の配管であ
る。

従来のバルブ取付装置は上記のように構威されており、
駆動装置２によって駆動軸１３が所定方向に９０゜回転
すると、開閉装置１のボール４が９０゜回転してバルブ
を全閉または全開にする。

そして、上記ボール４の透穴４ａがバルブ本体３の流体
流通路３ａと平行になった場合が全開位置であり、上記
ボール４の透穴４ａが流体流通路３ａと直交する方向に
なった場合が全閉位置であり、このときシール材５によ
ってシールされる。

なお、第１図はバルブが全閉の場合を示している。

従来のバルブ取付装置は上述したように、開閉装置１を
内蔵したバルブ本体３のフランジ３Ｃと、駆動装置２の
取付座１５とを、取付ボルト・１７によって互いに直接
固定するようにしており、しかも上記駆動装置２が流体
内に浸漬可能なタイプでないため、ボールバルブ自体を
流体タンク内に装着することができず、したがって、流
体タンクの外側に開閉装置１と駆動装置２とからなるボ
ールバルブ装置と配管等を配設しなければならないので
、バルブ装置の設置に相当のスペースを必要とする欠点
がある。

この考案は、かかる点に着目してなされたもので、バル
ブ装置の開閉装置１のみを流体タンク内に装着できるよ
うに構威し、しかも駆動装置２が故障した場合において
も流体タンク内、および配管内の流体を取除くことなし
にこの駆動装置２の修理または交換を行なうことができ
るボールバルブ装置を提供しようとするものである。

すなわち、第２図〜第５図は何れもこの考案の一実施例
を示すものであるが、上述した従来のもの（第１図）と
同一符号は同一構或部材につきその説明を省略する。

２０は流体タンク壁２１の内面に重合するフランジ２０
ａと、流体流通路２０ ｄを形成したバルブ本体で、
上記フランジ２０ Ｈには上記流体タンク壁２１の重合
面に圧接するシール用Ｏリング２２を収容した環状溝２
０ ｂと、支柱ボルト２４の一方の雄ねじ２４ ｂを上
記流体タンク壁２１のボルト挿入孔２１ ａを介して螺
入するためのわじ孔２０ Ｃとが設けられている。

２３は上記支柱ボルト２４の六角頭部２４ ａと流体タ
ンク壁２１との間に介挿されたワツシャ、２６は上記駆
動装置２と一体をなす取付座１５を貫通する上記支柱ボ
ルト２４の他方の雄ねじ２４ Ｃにワツシャ２５を介し
て螺挿され、上記駆動装置２を支柱ボルト２４に固定す
るためのナットである。

この考案のバルブ取付装置は上記のように構或されてお
り、次のような手順で流体タンク壁２１に取付けられる
。

すなわち、まず開閉装置１を流体タンク壁２１の内側に
配置し、この流体タンク壁２１の外側からこれのボルト
挿入孔２１ ａに支柱ボルト２４の一方の雄ねじ２４
ｂを挿入してバルブ本体２０のねじ孔２０ Ｃに挿入し
、そして締付けることにより開閉装置１は流体タンク壁
２の内側に固定される。

次に、駆動装置２の駆動軸１３の駆動子１３ ａが操作
軸１０の被動溝１０ ｂに嵌合した状態で、上記支柱ボ
ルト２４の他方の雄ねじ２４ Ｃに、駆動装置２の取付
座１５の取付孔１５ ａを挿入したあと、ワツシャ２５
とナット２６により駆動装置２を支柱ボルト２４、すな
わち流体タンク壁２に固定して組み立てを終える。

この考案のバルブ取付装置によれば、開閉装置１のみを
流体タンク壁２１の内側に装着することができるから、
バルブ装置の取付に要する流体タンク壁２１の外側にお
けるスペースを大巾に減少させることができるもので、
流体タンク壁２１の内側のスペースを有効に利用し得ら
れ、特にスペース要求の厳しい航空機等の燃料タンクに
用いるとその効果が大きい。

また、この考案によれば駆動装置２を修理または交換す
るときには、この駆動装置２のみを流体タンクから簡単
に取外すことができるから、従来のように流体タンク内
および配管内の流体を取除く面倒な作業、および配管の
取外し作業等が省略し得られ、作業能率が著しく向上す
る優れた実用的効果を有するものである。

なお、上述した一実施例は、バルブ装置の開閉装置１と
してボールバルブを用いた場合について述べたが、他に
たとえばバタフライバルブなど、あらゆる形式のバルブ
にも広範囲に適用し得ることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバルブ取付装置を示す断面図、第２図〜
第５図は何れもこの考案の一実施例を示すもので、第２
図は断面図、第３図は駆動装置２の底面を示す底面図、
第４図は開閉装置１の上面を示す平面図、第５図は支柱
ボルト２４を示す正面図である。 図面中、１は開閉装置、２は駆動装置、１０は操作軸、
１３は駆動軸、２１は流体タンク壁、２４は支柱ボルト
、２４ｂ，２４Ｃは雄ねじである。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）流体タンク壁の内側に支柱ボルトの一方の雄ねじ
   によって固定された開閉装置と、上記流体タンク壁の外
   側に上記支柱ボルトの他方の雄ねじによって固定され、
   上記開閉装置に連結された駆動装置とからなるバルブ取
   付装置。
2. （２）開閉装置と駆動装置の駆動軸とを操作軸を介して
   互いに連結したことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のバルブ取付装置。