JPS59111115A - 接着層を有する偏光板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は偏光性フィルムを被覆するセルロース系保護層
に粘着層が設けられた偏光板の改良に関する。

従来より、偏光性フィルム例えば偏光性が付与されたポ
リビニルアルコールフィルＡ等の両面がセルロース系フ
ィルム例えば三酢酸セルロールフィルムの保護層で被覆
された偏光板を液晶。

セル面に適用して液晶表示板とすることが行われておシ
、この液晶セル面への適用は、偏光板表面に設けた感圧
性接着剤層を該セル面に当接し、押し付けることによシ
行われるのが通常である。

上記感圧性接着剤としては、そのすぐれた接着性透明性
等のだめに、アクリル系樹脂からなるものが多用されて
いるが、長期間の比較的湿度の高い環境下での使用にお
いては、偏光板を構成ｔ−るセルロース系フィルムが分
解劣化したシ、又は液晶表示板中の上記感圧性接着剤と
接する反身ｊ用金属箔を腐食劣化させる等の問題を生じ
、又高温環境下での使用においては上記接着剤層に微細
々気泡が発生して表示機能が損われる等の問題を生じる
。

本発明は上記の如き偏光板の現況にかんがみ、高温、高
湿の環境下での使用に耐える耐熱、耐湿性にすぐれた偏
光板を提、供することを目的として研究せる結果、偏光
板に設けるアクリル系接着剤層に実質的にカルボキシル
基を含ませない様にすると共に、アクリル系樹脂の分子
量を一定の範囲に調整することによりすぐれた効果が得
られることを見い出してなされたものである０ すなわち本発明の多旨は、偏光性フィルムがセルロース
系保設層で被覆されてなる９１６九板の少なくとも一面
に、実質的にカルボキシル基を含１ないアクリル系樹脂
から々る感圧性接着剤層が設けられてなり、かつ上記接
着剤層を形成するために用いられるアクリル系樹脂は、
数平均分子量（Ｍｎ）が１０万以上、重量平均分子量（
Ｍ　Ｗ　）が５０万以上であり、数平均分子）；？とで
ちることを特徴とする接着ノ曽を有する偏光板に存する
。

本発明に用いられる＜６ａ光板は、偏光性フィルムがセ
ルロース系保護層で被覆されてなるもので［Ｆ］る。上
記偏光性フィルムとしては、通常ポリビニルアルコール
、ポリビニルアルコール、ホリビニルアセタール、エチ
Ｖンー酢酸ビニル共重合体クン化物等のポリビニルアル
コール脂から製せられたフィルムに沃累、二色性染料等
の偏光素子を含浸させ、延伸することにより偏光性が付
与されたものが好適に用いられるが、その１也の種類の
ものでちってもよい。又、」二ｒ；己偏九性フィルムを
被覆するセルロース系保．１＃層としては、従来より多
用されている三酢１ｆ２セルロースやその他の透明なセ
ルロース系フィルムが用いられる。

し７）Ｓ“して、本発明の偏光板において１１該偏光板
の少なくとも一面に、液晶セル面等への通用が便利な様
に、感圧性接着剤層が設けられていあのである。そして
、該接フ，す剤層は、実質的にカルボキシル基を含まな
いアクリｌし系樹脂から成るものであり、該接着剤層を
形成させるために用いられるアクリル系樹脂は数平均分
子量（Ｍ　ｎ　）が１°０万以上、重量平均分子°ｆ＋
”ｆ　（　Ｍ　ｗ　）が５０万以上にして、数平均分子
ｔ；二とｌｊ　’ｊｊｋ平均分子址の比（　Ｍｗ　／　
Ｍｎ　）が６以下であることが必要とされるのである。

上記の如く、接着剤層にカルホキノル基を含ませない理
由は、従来のアクリル系樹脂から々るＡｓ圧圧接接着剤
おいては、接着力を高めるだめに、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、クロトノ酸、イタコン酸その他の
酸成分を共重合成分中に組み入れることが通常行われて
おシ、この様な酸成分を含む接着剤は偏光板に適用され
た際、これと接する三酢酸セルロース等セＡ・ロース系
フィルムの加水分解番促進させて崩壊に至らしめる作用
をしたυ、該接着剤層中に微か大巾に抑制されてすぐれ
′た耐熱ｉ．ｌｉＩ湿性を示すことを見い出し得だこと
に基づく。

しかしながら、単に酸成分を含１せないだけでは、接着
性において問題があり、接着力の低下や比較的高い温度
条件下での長時間使用時での液晶セル面からの偏光板の
Ｌｉ２離等が生じるのであるが、この接着性についてさ
らに検討した結果、接着層を形成するために用いるアク
リル系樹脂の分子量を特定の範囲に調！ｌζすることに
より、接着性の面においてもすぐれた性能が得られるこ
とを見い出し得たのである。

すなわち、Ｍｗ　／　Ｍｎが６以下の１範囲においてア
クリル系樹脂のＭｎを１０万以上、とくに好１しくは１
５万以上とすることにより、比較的高い温度条件下での
液晶セル面からの１１．ｌｉ光板の剥離現像を防止出来
、又Ｍｗを５０万以上、とくに好ましくは６０万以上と
することにより、高融着−しくけ高湿条件下での接着層
中における気泡の発生を著るしく抑制出来ることが判明
したので、このことを本発明におけるアクリル系樹脂の
要件となしたのである。

しかして、上記分子量Ｍｎ，Ｍｗは、従来より行われて
いるゲル、パーメーション、クロマトグラフィー（Ｇ　
Ｐ　Ｃ法）ゐ手法で測定されだイ１〆ｌである。そして
この測定は次の条件で行うのがよい。すなわち、ポリス
チレンゲルが充」眞され九カラムを用い、試料のテトロ
ヒドロフ２ン０．５重量％溶液を、温度２０℃、流速１
　ｖｒｆ　７分の条件で溶媒（テトロヒドロフラン）が
流されている所に注入して測定を行い、予め用意した数
千〜数１０万の分子量を有する数種のポリスチレン標準
資料にもとづいて作成した検量線によって分子量を算定
する方法でおる。

上記本発明で用いられる感圧性接着剤層を形成させるだ
めのアクリル系樹脂を用意するには、カルボキシル基を
有するアクリル酸、メタクリル酸等の単量体を除くアク
リル系エステル単量体、例えばアクリル酸エステル類、
メタクリル酸エステル類を過酸化ベンゾイル、アゾビス
イソブチロニトリル等の適宜な重合開始剤゛を用いて重
合若しくは共重合させることによシ行うことが出来、そ
′してこの重合には例えば溶媒としてトルエン、ベンゼ
ン、キ７レン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ヘキ
サン、ヘプタン等の溶剤が用いられた溶液重合法を採用
することが好ましい。又、重合によシ得られる樹脂の分
子量を本発明に規制する特定の範囲のものとするＫは、
得られる重合体の分４″ｆ１−が高く、そして分子量分
布の巾が狭くシャープになる様な条件で重合を行えばよ
く、得られた重合物の分子量をＧＰＣ法によシ測定して
本発明に採用出来るかどうか判定し得る。

又、共重合成分として上記アクリル系エステル単量体以
外の例えばスチレンなどの単量体を接着性調整等の目的
で含ませだシ　２　　／％イドロオキシエチルアクリレ
ート、２−ハイドロオキシエチルメタクリレートなどの
架橋性官能基を有す−るモノマーを接着剤層となされた
アクリル系樹脂を一部架橋させる目的で含ませることが
出来るが、これら他の単量体は、共重合成分の２０％よ
シ低い割合に押えられるべきであシ、アクリル系樹脂の
主成分はアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類のカルボキシル基を含まないアクリル系エステル単量
体であや。

なお、アクリル系エステル単量体以外の単量体としても
、マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸等のカルボキシ
ル基を含む単量体を用いることは避けねばならない。

なお、溶液重合法などで得られた重合物中に未反応の単
量体が含まれている場合は該単量体を除くために、メタ
ノール等による再沈設法で精製するととも可能である。

次に、アクリル系樹脂からなる接着剤層の形成は、該ア
クリル系樹脂の塗布可能な粘度になした酢酸エチル等の
溶液を対象面に塗布し、乾燥によシ溶媒を除去すること
によシ行うことが出来、これによ多形成されたアクリル
系樹脂層は、該樹脂の性質にもとづいて感圧性接着力を
有するものであるが、本発明においては、まずシリコー
ン塗布等により離型処理がほどこされたポリエステルフ
ィルム等の剥離フィルム上に、該アクリル系樹脂溶液を
適宜な厚さに塗布し、加熱乾燥して感圧性接着剤層を形
成させ、次に適当な大きさに切断された該フィルムの接
着剤層側を偏光板に押し当てて積層、接着することによ
り偏光板面に接着剤層、を設けるのが便利であり、該接
着剤層付きの偏光板を液晶セル面等に適用するには、そ
の際に偏光板から剥離フィルムを引き剥して、露出した
接着剤を液晶セル面等に押し当てればよい。

なお、接着剤層の形成に際し、アクリル系樹脂中に共重
合成分として２−ハイドロオキシエチルアクリレート等
の架橋性官能基を有するモノマーが含有されている場合
は、アクリル系樹脂溶液中に樹脂成分に対して略３重量
係以下の硬化剤、例えばトリメチロールプロパントリレ
ンジインシアネート、トリメチロールプロパンヘキサ４
チレンジイソシアネートなどを加えて、加熱乾燥時にア
クリル系樹脂を一部架橋せしめることも可能であシ、こ
の様にしてアクリル系樹脂を架橋させるのが、接着剤層
の凝集力を高める上で好ましいのであるが、この場合に
おいても、すぐれた耐熱、耐湿性番発揮するためには、
接着剤層修成のために用いちれるアクリル系樹脂は前記
要件を満足することが必要である。

本発明偏光板は上述の通シ゛の構成のもので６Ｊ）、ト
＜　Ｋ　夫′、・、的にカルボキ／ル基を含１ず、かつ
ｉｖｌ　ｎが１０５以上、Ｍｗが５０万以上にしてＭｗ
／〜１ｎ　が６」ツ下であるアクリル系樹脂を用いて形
成された［、・？用性接Ａ剤層を有する偏光板であるの
で、これを液晶セル面等に適用］７、液晶表／ｊ”’　
４！Ｊ２つとなして使用した場合、高温度や高湿度の過
酷な条件下でも、従来品の如く、１ｔｉｔｊ光板のセル
ロース系保護層が損われたり、反射粗金１・Ｊ≦ン古を
１旨食劣化させたりすることがなく、又、接λ’；　ｌ
！ＩＪ中に気泡が発生したり、液晶セル面から偏光板が
剥離することも著るしく抑制され、長時間の使用に耐え
得るすぐれた性能をイ」するものである。

従って本発明偏光板を用いれば、その使用領域４７高温
度や旨湿度の従来内油であった範囲に丑で拡げることが
出来るのである。

以下本発明を実施例にもとづいて説明する。な」、・以
下において部とあるのは重−１１一部を意味する。

実施例１ １′ｑ流管、温度計および窒素導入管を備えた重合器に
下記に示す混合液を入れ、窒素雰囲気−Ｆで、７０℃に
昇温しん。

ブチルアクリレート　　　　　　８９Ｃ１ンＸＢエチル
アクリレート　　　　　　　５０γＸｂ２−ハイドロオ
ギシエチルメタクリレート　１ｏ　Ｆｉｌ（スチレン　
　　　　　　　　　　　５（）γ１昏酢酸エチル　　　
　　　　　　］　０００７ｒ、（ｒ＋過酸化べ／ジイル
　　　　　　　０．５　ｒ”＋Ｖ’＋１、（応液を７０
℃に保ちながら３時間後にｉ関自マｆ１−ベア　）’　
イルＬ１．０３部、酢（Ｑ　ｘ　チｔし５００　Ｒ１（
（１）　ｌ′Ｉｒ、合ｌｆ＞。

を□１−；加′シ、更に５時間後、過酸化ベンツ゛イル
］　７！ｌｌ（，１イ１［ワエチル１０００部を加え耐
１較エグール）−ｔｙＩｌＬ〃１人ＩＭ（約７７°Ｃ）
に昇温しで４時間反応をＩｔけ／こ。ノ又応終了イ々、
Ｍｉｈａｉｌエチル２０００部をツノ１コえて、７１矛
合率９９．９　％の接着剤溶液をイ４Ｊた。この１１１
合１勿の分−Ｊ′ｉＩｉをＧＰＣ法により測定したとこ
ろ’ｄｉ−ｔｈｊＸＶ−均づ１子＋７ｉ　（Ｍｗ）　７
５万、数平均分子１■ｉ’、　（Ｍ　ｎ　）　　１８万
（Ｍｗ／　Ｍ　ｎ　＝　４．２　）であつ／こ。

羽］られた接着剤溶液１．００部に、６１Ｊ！ｆに斉ｌ
］としてｌ・リメチロールプロパントリレンジイソ／ア
ネ−１・の７５係７’ｆ　ｌ’２エチル溶液０１部を添
加し、シリコ−／９ｒ：ｊ　Ｉｔｉ処理したポリエステ
ルフィルム（厚ｇ２５ｆｉｍ）　　に塗布Ｆ４１７０　
’；Ｉ　／　ｎｆになるようＶＣ塗布し、８０℃で２０
分間加熱乾燥して感圧性接着フィルムをつくった。

」二記で用意し′に感圧性接着フィルムの接着層側を、
厚さ２５矛のポリビニルアルコール偏光フィルムの両面
が厚σ８０ｐの三ｍ酸セルロースフィルムでフレクン系
接着剤により貼后被段された偏光板の一面に積層し、ロ
ーラで押圧して、接／ｖ’（ハ’Ｊ付きの偏光板を用意
した。次に該４１１ｉｆ光板から剥離フィルム　（ノリ
コーン離型処理ポリエステルフィルム）を取除き、露出
しだ感圧接着層を液晶セル用ガラス板に貼何けて試験片
を用意し、下記の条件で耐熱性及び耐湿性試験を行った
。

１制熱性試験：１００°Ｃで５００時間放置１１ｉｔ　
湿性試験二８０°Ｃ，９５％　ＲＨ（７）’＋５）１１
気に５００時間放愼 試験結果は第１表に示される通りであった。

実施例２ 実施例１で用いた重合器に下記に示す混合液を入れ窒素
雰囲気中で６０℃に加熱した。

ブチルアクリレート　　　　　７００部２−エチルへキ
ンルアクリレート　　　　ｚｏ　０部エチルアクリレー
ト　　　　　　　５０部２−ハイドロオキシエチルメタ
クリ１ノート　５０部（１１：酸エチル　　　　　　　
　１　（１００部アゾビスイノブチロニトリル　　　　
　　　　０．３部６０°Ｃに昇温後、アゾ系開始剤（２
，２’−アゾビス　（，２，４−シ）チルズレロニトリ
ル）０．１ａ＋＋、を有酸エチル５００部の混合ｌ夜を
２時間毎に４回添加し、その後７５℃に昇温して５時間
反応を耽け、史に上記アゾ系開始剤（）５都、酢酸エチ
ル５００部を加えて５時間反応を行ない接着剤溶液を（
４ｉた。このｉｆｌ：合物の分子駁はＭｗ８２万、Ｍｎ
１６万（Ｍｗ／　Ｍ　ｎ　＝　５．１　）であった。

得られた接着剤ｋＩ液を用いて以下実施例１と同様の操
作で感圧性接香」剤ｆＪき偏光板を得、さらに試験片を
用意し性能評価を行って第１表に示でれる結果を得た。

比較例１ 実施例Ｉと同様の操作で下記組成物を重合反応させ、接
フｈ剤溶液を得だ。

ブチルアクリレート　　　　　　８９部エチルアクリレ
ート　　　　　　　３部２−ハイドロオキシエチルメタ
クリレート　　　１部アクリル酸　　　　　　　　　　
　　２部スチレン　　　　　　　　　　　　５部酢酸エ
チル　　　　　　　　　１００部過酸化べ／／イル　　
　　　　０．０５５部得られた重合物の分子量を測定し
たところＭｗ９８万、Ｍ　ｎ　２３万（Ｍｗ／１１４ｎ
　＝　４．３　＞であった。この接着剤溶液を用いて、
以下実カブｊ例］と同様の操作で、感圧性接着剤付き偏
光板を得、さらに試験片を用意し性能評価を行って第１
表に示される結果を得た。

比較例２ 実施例１で用いた重合器に下記組成物を入れて、酢酸エ
チル速流温度に昇温させた。

ブチルアクリレート　　　　　　８８０部エチルアクリ
レート　　　　　　４０部ベンジルメタクリレート　　
　　６０部２−ハイドロオキシエチルメタクリＬ／−ト
　２０部過酸化ベンゾイル　　　　　　　ｏ、　５　Ｈ
Ｈβ酢砂エチル　　　　　　　　１０００部８時間反応
させた後、過酸化ベンゾイル１部を加え、唄に８時間反
応させ、接着剤溶液を得た５、得られた重合物の分子量
を測定したところＭｗ６８万、Ｍｎ　８．５万（Ｍ　Ｖ
／／　Ｍ　ｎ　＝　８．０　）であった。この接着剤溶
液を用い、以下実施例１と同様の操作で感圧性接着剤付
き偏光板を得、さらに試験片を用意し、性能評価を行っ
て第１表に示σれる結果を得た。

比較例３ 実施例１で用いた）Ｒ合冊に、下記組成物を入れ６０°
Ｃに昇温しだ。史に実施例２で用いたのと同じアゾ系開
始剤０．０２９を加え５時間反応を行った。

ブチルアクリレート　　　　　　　４００部２−ハイド
ロオキ／エチルメタクリレート　　　５０部エチルアク
リレート　　　　　　　　５０部この反応溶液をメタノ
ールによって再沈皺させ単量体を除去した。得られた重
合物の分子量を測定したところＭ　Ｗ　４３万、Ｍ　ｎ
　１８万、（Ｍｗ／　Ｍｎ　＝　２．４　）であった。

この接着剤溶液を用いて以下実施例１と同様の操作で感
圧性接着剤付き偏光板を得、さらに試験片を用意し性能
評価を行って第１表に示される結果を得た。

１人　１　分　菖 ＠　　１　　袋

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、偏光性フィルムがセルロース系保護層で被覆されて
   なる偏光板の少なくとも一面に、実質的にカルボキシル
   基を含まないアクリル系樹脂からなる感圧性接着剤層が
   設けられてなり、かつ上記接着剤層を構成するだめに用
   いられるアクリル系樹脂は、数平均分子ｉｆ（Ｍｎ）が
   １０万以上、重量平均分子ｉｔ（Ｍｗ）が５６万以上で
   あＭｗ す、数平均分子量と重量平均分子量の比（／Ｍ、、）が
   ６以下のものであることを時機とする接着層を有する偏
   光板。