JPS5911095Y2 - 換気扉等の製品の梱包用緩衝装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、換気扇、その他の電気製品、特に工業用換
気扇の梱包用緩衝装置に係り、特に一枚の段ボールシ一
トで外箱を組立てるもので、更に組立てに際し、段ボー
ルシ一トの一部を折り曲げ、クッションを形戊するとと
もに切溝を設けて、別ピースクッションを取り付け易く
して、別ピースクッションとの組合わせで製品の衝撃を
やわらげ、衝撃による製品の変形・破損を少なくしたも
のである。

従来、換気扇等の電気製品の梱包にあたっては、段ボー
ル外箱内で製品に発泡スチロールのような緩衝材を詰め
こんで、製品が動きにくくなるようにしてから包装を施
していたが、発泡スチロールは焼却ができないので、廃
却に問題があり、焼却の容易な段ボール片を詰めること
も試みられたが、ただ詰めるだけでは落下衝撃による製
品の変形・破損等の問題が生じる。

このような点を考慮して、この考案では一枚の段ボール
シートに一部の型抜きと適宜の折り目を施した、Ａ式箱
の底内フラップを利用して、クッションとして材料節約
と強度の向上をはかるようにし、更に発泡スチロールや
発泡ポリエチレンのような柔軟性緩衝材を一部に貼着し
た別ピースクッションを用いて、前記クッションと組合
わせて用いることにより落下衝撃に対する緩衝効果を高
め、衝撃値を小にすることができる。

この考案を一実施例装置について図で説明すると、第１
図は包装完或品の断面図、第２図は一部の型抜きと、適
宜の折り目を施された一枚の段ボールシ一トの平面図、
第３図ａ， ｌ）は別ピースクッションのそれぞれ平
面図、側面図である。

図で１は一枚の段ボールシ一トで、大きい区分の折目と
して、横方向にｌａ，ｌｂを設け、縦方向にＩＣ，ｌｄ
，ｌｅを設けて、シートの中央に側部形戊片６ａ，６ｂ
，６Ｃ，６ｄ及び側部形戊片６ａと６ｄとの接続用舌片
６ｅと、側部形戒片の両側に底部形或片４ａ，４ｂ及び
クッション形戊部分２ａ，２ｂと、蓋部形或片５ａ，５
ｂ及び緩衝体形戒部分３ａ，３ｂとをそれぞれ折目を境
として形威している。

またクッション形或部分２ａ，２ｂの型抜き部と共に形
或する切りかき溝１ｋ，１１，ｌｍ，ｉｐ，ｔｑ及び１
ｒを底部形或片４ａとクッション形或部分２ａとの間、
クッション形或部分２ａと底部形或片４ｂとの間、底部
形或片４ｂとクッション形或部分２ｂとの間、蓋部形或
片５ａと緩衝体形或部分３ａとの間、緩衝体形戒部分３
ａと蓋部形或片５ｂとの間及び蓋部形或片５ｂと緩衝体
形或部分３ｂとの間にそれぞれ設けて、段ボールシ一ト
を折易くしている。

更に小区分の折目として、クッション形戊部分２ａ，２
ｂ；緩衝体形戊部分３ａ，３ｂにそれぞれ折り目２ａ１
，２ａ２，２ｂ１，２ｂ２，３ａ１，３ａ２，３ａ３，
３ｂ１，３ｂ２，３ｂ３を設け、緩衝体形戒部分３ａ，
３ｂはそれそ゛れ折目１ａ，３ａ１，３ａ２，３ａ３；
１ｂ， ３ｂｌ， ３ｂ２， ３ｂ３で折曲げて四角筒
状の緩衝体３，３を形威し外箱内に収容した時の製品を
両側上方から抑さえこむ形とし、クッション形戒部分２
ａ，２ｂは先づ折り目１に沿って内側に折曲げ、次いで
折り目２ａ２，２ｂ２で外箱内に直立してクッション２
を形或するようにされ、更に折り目２ａ１，２ｂ１で内
側に折曲げて頂片が形戒され、後述する別ピースクッシ
ョン７を２個、或いは適宜数用いてクッション２，２と
第４図の斜視図で示すように井形に組立て、外箱内で製
品を下から支持するものである。

第３図に示すように、別ピースクッション７を形或する
段ボールシートはクッション形或部分２ａ，２ｂと全く
同じ形状に形或され、折り目７ａ１で折った部分は底部
と接し、折り目７ａｚで折り曲げた部分が頂片となり、
頂片で支持する形になるもので、頂片の一部には発泡ス
チロールや発泡ポリエチレンのような緩衝材８ａ，８ｂ
を貼着して用いるもので、その他井形に組み易くするた
めの切溝７ａ３，７ａ４を設けている。

このようにして、第２図に示す一枚の段ボールシート１
を折り目毎に折って外箱を形戊するのに、先づ折り目Ｉ
Ｃ，ｌｄ，ｌｅで折曲げて外箱の側部を形或し、次いで
クッション形或部分２ａ，２ｂをまず折目１ｂで内向き
に折曲げ゛、ついで゛折目２ａ２，２ｂ２で直立するよ
うに曲げて、側部形戒片６ｂ，６ｄに外箱内で平行に延
長するクッション２，２を形或し、更に折り目２ａ１，
２ｂ１で内側に折って、頂片が形威される。

次いで底部形或片４ａ，４ｂが内側に折られ、つき合わ
せて底部形戊片の突き合わせ部分にテープ又はスラッチ
ングワイヤを用い両者を接続して、底部が形威されたな
ら、クッション２，２にはその切溝を利用して、別ピー
スクッション７，７を第４図のように井形に組み、クッ
ションが形威される。

次に、製品９を挿入して、クッション２，２と別ピース
クッション７，７の井形構戒を用いて、下方から製品の
縁部を支持するようにし、ついで緩衝体形或部分３ａ，
３ｂを折曲げ四角筒状の緩衝体３，３（第１図）を形戒
して、製品の上部両側から抑えつけるようにし、最後に
蓋部形戒片５ａ，５ｂを折り曲げ、突き合わせ部分をテ
ープ等で封印するのである。

以上のように、この考案では、外箱とクッション２，２
と緩衝体３，３とを一枚の段ボールシ一ト］で形或する
ことにより、作業がし易く、材料節約が可能であり、更
に別ビースクッション７，７を用いて、前記クッション
２，２と井形に組んで落下衝撃に対する緩衝装置として
有効に働かせ、衝撃値が小さく製品の変形、破損を無く
し、大なる緩衝効果をもたらすことができる。

なお前記クッション２，２には、図で２個づつの切溝を
設けて、２個の別ピースクッション７，７と組合わせた
が、勿論数は限定されるものでなく、製品の大きさ重さ
等を加味して、別ピースクッションを多数にしてもよく
、これにともなってこれら別ピースクッションの数に応
じた切溝を前記クッション２，２に設ければよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例装置の包装完或品の断面図
、第２図は一枚の段ボールシートの平面図、第３図ａ，
ｌ）は別ピースクッションのそれぞれ平面図、側面
図、第４図はクッション２，２と別ピースクッション７
，７とで井形を組んだ場合の斜視図である。 図で１は段ボールシート、２はクッション、２ａ，２ｂ
はクッション形或部分、３は緩衝体、３ａ，３ｂは緩衝
体形戊部分、４ａ，４ｂは底部形戊片、５ａ，５ｂは蓋
部形威片、６ａ， ６ｂ， ６Ｃ，６ｄは側部形或
片、７は別ピースクッション、８ａ，８ｂは緩衝材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートの一部を型抜きして形或した切欠き溝及び折り目
   によって大別した二つの底部形或片、二つの蓋部形戒片
   、四つの側部形戒片、接続用舌片及びクッション形戊部
   分を有する一枚の段ボールシ一トを、前記折り目にそっ
   て折曲して一個の直方形外箱を形威せしめるもので、前
   記段ボールシ一トの一つ置きの二つの側部形戊片に続く
   前記クッション形戊部分を内側に次いで上向きに折曲げ
   て前記側部形或片に平行に形威されその一部に切溝を有
   する一対のクッションと、柔軟性緩衝材を頂片に貼着し
   その一部に一対の切溝を設けた一対の別ピースクッショ
   ンとを備え、外箱内に収納された製品の下側に前記頂片
   を接して製品を支持せしめるように、一対のクッション
   と前記一対の別ピースクッションとを前記切溝の互いの
   嵌合によって外箱内で井形に組合わせてなる換気扇等の
   製品の梱包用緩衝装置。