JPS5911050Y2 - えのきたけ包装袋吸引脱気シ−ル機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はえのきたけが入った合或樹脂製の包装袋の開口
部を気密にシールするシール機に関するものである。

えのきたけの包装袋をシールするシール機は従来でも開
発されているが、包装体を脱気するために包装袋をシリ
ンダ等により強く押えるので、えのきたけの頭部が損傷
されることがあり、商品価値を下げることになる。

本考案の目的は、えのきたけを損傷することなく包装袋
を吸引脱気し、効率よくシールすることができるえのき
たけ包装袋吸引脱気シール機を提供することである。

以下図面によって本考案の一実施例を説明する。

第１図には全体構造が示され、第２〜４図には吸引脱気
殼体１及びその関連部分が示され、第５図にはえのき包
装袋２を運搬し、保持する機構が示される。

吸引脱気殻体１は第２図に示されるように上下に開閉す
る上殼部３及び下殻部４を有し、上殼部３及び下殼部４
は蝶番５によって基部６に連結される。

吸引脱気殻体１は脱気接続管７にベアリング８によって
回転可能に支持されると共に、吸引脱気殻体１の内部は
脱気接続管７に連通ずる。

脱気接続管７及びこれに固定された脱気接続ブロック９
はブラケット１０に固定される。

脱気接続ブロック９に設けられた接続口１１はパイプ１
２（第１図）を経てブロワ又は真空ポンプの吸引脱気源
１３に接続される。

基部６には歯車１４が一体に固定され、この歯車１４は
第３図及び第４図に示される回転駆動部に接続される。

脱気接続管７、脱気接続ブロック９及びブラケット１０
を貫通して回転可能に且つ軸方向に移動可能に開閉軸１
５が配置され、その先端は吸引脱気殻体１の内部に突出
し、開閉リンク１６を介して上殻部３と下殻部４に連結
される。

開閉軸１５の後端はベアリング１７により回転可能に軸
カップリング１８に取り付けられる。

軸カップリング１８は開閉用シリンダ１９のシリンダロ
ツド２０に連結される。

開閉用シリンダ１９は取付台２１に取り付けられる。

２２はオイルシールである。吸引脱気殼体１の上殼部３
及び下殼部４の開口縁にはスリット２３が設けられ、こ
のスリット２３に面して、上殻部３には間隔をあけて２
本の凸部２４が、下殻部４には凸部２４がゆるく収まる
凹部２５が、それぞれ設けられる。

スリット２３、凸部２４及び凹部２５が本考案の通気扶
持部に該当する。

歯車１４は、回転駆動部取付台２６に軸２７によって支
持された歯車２８に噛み合う。

歯車２８は、これと一体の歯車２９、歯車３０、歯車３
０と一体に回転するピニオン３１，ラツク３２、ラック
取付金具３３を経て回転用シリンダ３４（第４図）のシ
リンダロツド３５に接続される。

歯車３０及びピニオン３１は軸３６に回転可能に支持さ
れ、軸３６は回転駆動部取付台２６に固定される。

ラツク３２の上下移動方向を垂直に案内するガイドベア
リング３７がガイド軸３８によって回転駆動部取付台２
６に固定される。

吸引脱気殻体１の前方の上下に、ヒーター用シリンダ３
９． ４０が固定され、それらのシリンダロツド４１，
４２にヒーター取付部材４３． ４４が取り付けられ
、ヒーター取付部材４３． ４４にはヒーター４５，４
６が備えられる。

ヒーター４５． ４６の更に前方にはチェーンコンベア
４７が設置され、そのチェーン４８には等間隔に運搬容
器４９が取り付けられる。

運搬容器４９は内側にスポンジ５０が張り付けられてい
る。

第５図において、Ａの位置で運搬容器４９にえのきたけ
包装袋２が供給され、Ｂの位置でシールされ、Ｃの位置
で排出される。

Ｂの位置には、えのきたけ包装袋２を吸引脱気からシー
ルに至る過程の間動かないように保持する保持部材５１
及び保持用シリンダ５２が設置される。

保持部材５１にもスポンジ５３が張り付けられる。

えのき包装袋２は供給台５４に設けられた扉５５が開く
ことによって、運搬容器４９に供給される。

扉５５が開いて落下する途中までえのき包装袋２の片側
を把んでいる把持部材５６が設けられ、これによってえ
のきたけは包装袋の片側に寄せられる。

シリンダ５７は把持部材５６を動作させるものである。

えのきたけは自動挿入機又は人手により包装袋に挿入さ
れ、供給台５４の扉５５上に第５図に示されるように置
かれる。

シリンダ５７によって把持部材５６が二点鎖線の位置か
ら実線の位置に移動して、えのきたけ包装袋２の片側を
把持する。

扉５５が開き、えのきたけ包装袋２は落下するが、把持
部材５６によって片側が把よれているので、えのきたけ
は包装袋の片側に寄る。

把持部材５６を二点鎖線の位置に復帰させることにより
、えのきたけ包装袋２は運搬容器４９上に落下する。

チェーンコンベア４７は間歇的にＡＢ間の距離だけ動く
ものであるので、えのきたけ包装袋２の入った運搬容器
４９はＡの位置からＢの位置へ移動する。

この時、吸引脱気殻体１の上殻部３と下殻部４は第１図
に二点鎖線で示されるように開いている。

即ち開閉用シリンダ１９が動作して、開閉軸１５を前進
させることにより、上殻部３と下殻部４が開く。

この状態で、えのきたけ包装袋２の開口部は、開口した
上殻部３と下殻部４の間に挿入される。

保持用シリンダ５２が動作して、保持部材５１を下降さ
せ、えのきたけ包装袋２を軽く押え、動かないように保
持すると共に、吸引脱気されやすくする。

開閉用シリンダ１９が復帰して、開閉軸１５を後退させ
、上殼部３と下殼部４を閉じる。

これによってえのきたけ包装袋２の開口部が凸部２４と
凹部２５によって扶持される。

なおえのきたけ包装袋２の開口部はスリット２３がある
ために密閉されることはなく、吸引脱気殼体１の内部と
連通している。

吸引脱気源１３によって吸引脱気殻体１の内部及びえの
きたけ包装袋２内の空気は吸引され、脱気接続管７及び
脱気接続ブロック９の接続口１１を経て排出される。

なお吸引脱気源１３は連続的に運転されるものでもよい
し、吸引脱気殼体１が閉じた時のみ運転されるものでも
よい。

吸引脱気動作開始後所定時限経つと、回転用シリンダ３
４が動作し、ラツク３２を上昇させ、ピニオン３１及び
歯車３０， ２９， ２８， １４を経て吸引脱気殻体
１を数回転、例えば２回転半させるので、えのきたけ包
装袋２の開口部はねじられる。

その状態で、ヒーター用シリンダ３９， ４０が動作し
、ヒーター取付部材４３． ４４が第１図の二点鎖線で
示される位置に移動して、えのきたけ包装袋２のねじら
れた部分に圧接する。

ヒーター４５． ４６はサーモスタットにより一定温度
になるように通電制御され、えのきたけ包装袋２のねじ
られた部分に圧接した時に、これを溶着することによっ
てシールする。

シール終了後、ヒーター取付部材４３． ４４が復帰し
、上殻部３と下殼部４が開き、保持部材５１が上昇し、
チェーンコンベア４７が移動し、えのき包装袋２はＣの
位置まで運搬されて、排出される。

回転用シリンダ３４は復帰し、吸引脱気殼体１は逆方向
に回転して、元の状態に復帰する。

なおヒーター４５， ４６はシール時のみ通電されるよ
うにしてもよい。

本考案においては、えのきたけ包装袋から空気を吸引脱
気源により吸引するようにしたから、えのきたけの頭部
を損傷することがなく、えのきたけの商品価値の低下を
防ぐことができる。

またえのきたけ包装袋内部の空気を殆んど脱気すること
ができるから、えのきたけの生鮮度を長もちさせること
ができる。

更に吸引脱気殻体の通気挾持部によってえのきたけ包装
袋の開口部を扶持したまま、吸引脱気し、ねじるように
したから、効率よくシールすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図は吸引
脱気殻体、脱気接続部及び開閉駆動部を示す縦断面図、
第３図は吸引脱気殻体、脱気接続部、開閉駆動部及び回
転駆動部を示す平面図、第４図は回転駆動部を示す側面
図、第５図は運搬部を示す正面図である。 １・・・・・・吸引脱気殻体、２・・・・・・えのきた
け包装袋、３・・・・・・上殻部、４・・・・・・下殼
部、７・・・・・・脱気接続管、９・・・・・・脱気接
続ブロック、１１・・・・・・接続口、１３・・・・・
・吸引脱気源、１４・・・・・・歯車、１５・・・・・
・開閉軸、１６・・・・・・開閉リンク、１９・・・・
・・開閉用シリンダ、２３・・・・・・スリット、２４
・・・・・・凸部、２５・・・・・・凹部、２８， ２
９． ３０・・・・・・歯車、３１・・・・・・ピニオ
ン、３２・・・・・・ラック、３４・・・・・・回転用
シリンダ、３９， ４０・・・・・・ヒーター用シリン
ダ、４５， ４６・・・・・・ヒーター、４７・・・・
・・チェーンコンベア、４９・・・・・・運搬容器、５
１・・・・・・保持部材、５２・・・・・・保持用シリ
ンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に開閉する上殻部及び下殼部を有し、その開口縁に
   、えのきたけ包装袋の開口部を通気可能に扶持する通気
   扶持部が設けられ、回転可能に支持された吸引脱気殻体
   と、吸引脱気殻体の内部に連通ずる脱気接続部と、脱気
   接続部に接続される吸引脱気源と、えのきたけ包装袋を
   吸引脱気殻体へ運び、えのきたけ包装袋の開口部を開口
   した上殻部と下殻部の間に挿入する運搬部と、吸引脱気
   からシールに至る動作中、えのきたけ包装袋を保持する
   保持部と、えのきたけ包装袋の開口部が上殼部と下殼部
   との間に挿入された時に吸引脱気殻体を閉じ、シールが
   終了した時に吸引脱気殼体を開く開閉駆動部と、吸引脱
   気殻体が閉じて所定時限後に吸引脱気殻体を数回転させ
   て、えのきたけ包装袋の開口部をねしる回転駆動部と、
   えのきたけ包装袋の開口部がねじられた後に該ねじられ
   た部分を溶着してシールするヒーターとを備えたえのき
   たけ包装袋吸引脱気シール機。