JPS5911037Y2 - 直交翼形転動体を有する動物玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案の目的は、動物の胴部を表わした平面的又は立体
的模形があたかも身体をゆすって歩く如く左右に揺動し
ながら移動する動物玩具を提案するにある。

以下図面により本案を説明する。

１は鳥、動物、魚等の胴部を紙、木、プラスチック等に
より平面的又は立体的に表わした模形で、これに設けた
丸孔２にこれより僅か細い軸３を遊通し、軸３の両端に
中心角が少くも２００゜位の円弧周縁４をもつ２枚のシ
ート状翼形転動体５ ａ ，５ ｂを、周縁４を外方に
して軸３に関し対称的に且つ互に直交するように装着す
る。

翼形転動体５ ａ ，５ ｂには紙、プラスチック等の
軽量材を用いるのがよい。

前記装着構造は適宜でよいが、例えば第２図に示すよう
に、軸３をプラスチック製の薄肉管とし、翼形転動体５
ａ ，５ ｂに軸３の肉厚程度の２条の細溝６を設け
、細溝６，６間の部分７を軸３の内部に摩擦するように
押し込んで、翼形転動体５ａ，５ｂの中心線を軸３の中
心線に略一致するように挿着する。

模形１には必要に応じ下部に重錘８を取り付ける。

模形１がシート状ならば、その両面にゴム磁石を吸着さ
せて重錘とすることができる。

以上の構造をもつ本案動物玩具を平面台９上に載せると
、翼形転動体５ａと５ｂとは互に直交するため、例えば
第３図に示すように翼形転動体５ａの最外方点Ａが平面
台９に接するときは、翼形転動体５ｂは直立して側方点
Ｂが平面台９に接する。

したがって軸３は図示の如く傾斜するが、この傾斜状態
において模形１は平面台９に接することなく略軸３と同
方向に傾斜するが、前後方向に対しては直立姿勢を保持
して軸３に支持される。

翼形転動体５ ａ ，５ ｂが平面台９上を転動すると
、翼形転動体５ａと平面台９との接触点は最外方点Ａか
ら周縁４に沿い側方点Ｂに向って移動し、同時に翼形転
動体５ｂと平面台９との接触点は側方点Ｂから同じ゜く
最外方点Ａに向って移動する。

この移動に伴って軸３は破線で示す反対の傾斜位置に向
って傾動し、更に転動すると翼形転動体５ａの前記接触
点は再び点Ｂから点Ａに戻り、点Ａを通過して反対側の
側方点Ｃの方へ移動する。

これと同時に翼形転動体５ｂの前記接触点は点Ａから反
対側の側方点Ｃに移動し、それより再び点Ａの方へ移動
する。

上記転勤により軸３は左右に傾動しながら前進し、模形
１も軸３と共に左右に揺動しながら前進する。

この状態は恰も翼形転動体５ ａ ，５ ｂを翼又は脚
とする動物が身体をゆすって歩くようなユーモラスな状
態に似ており、見る人に楽しい情感を与える。

翼形転動体５ａ，５ｂを転動させるには、本案玩具の自
重により斜面を転動させたり、翼形転動体に息を吹きつ
けて転動させたり、或は軸３に結びつけた糸の先に重錘
をつけ、これを机の角から垂下させて動物玩具を引きつ
ける等種々の方法が考えられるが、これらを利用して競
走させ、又は走行距離を競うなどのゲームを楽しむこと
ができる。

模形１及び翼形転動体５ ａ ，５ ｂを紙製としたと
きは、これらを型付けしたｌ枚の紙から切りとって、幼
児でも容易に組立てることができる。

本案は上記構或を有するので、動作がユーモラスである
上に、取扱い、組立が容易であって、幼児向きの玩具と
して安全且つ手軽である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の一実施例を示し、第１図は斜視図、第２図
は翼形転動体の平面図、第３図は動作説明用正面図であ
る。 １・・・・・・模形、３・・・・・・軸、４・・・・・
・周縁、５ａ，５ｂ・・・・・・翼形転動体、９・・・
・・・平面台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円弧状周縁をもつシート状翼形転動体を両端に直交装着
   した軸の中央部に動物の胴部を表わした平面的又は立体
   的模形をその重心より上方において回転自在に支持し、
   模形を、前記翼形転動体によりその両周縁が接する平面
   台上に該平面台に模形を接せしめることなく支持するこ
   とを特徴とする直交翼形転動体を有する動物玩具。