JPH0649348Y2 - スケートボード玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主として４〜６才程度の幼児を対象とした玩
具に関し、さらに詳しくは、本物のスケートボード遊び
を模倣したスケートボード玩具に関するものである。

（従来の技術とその問題点） 従来から幼児向けの模倣玩具として、電話玩具，レジス
ター玩具，自動車玩具等が知られているが、これらの玩
具はままごとのような空想遊び用に使われるものであ
り、遊びながら運動感覚を養うような要素は備えていな
かった。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は、このような従来事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とする処は、幼児の空想力を刺激すると
同時に、遊びながら運動感覚，運動能力を養うことがで
きる模倣玩具を提供することにある。

（課題を達成するための手段） 以上の目的を達成するために、本考案のスケートボード
玩具は、円弧状に湾曲する滑走板の一端側に操作部を設
けた本体部と、本物のスケートボードに似せて形成され
上記滑走板上を自由に滑動する駒と、基板上に立設した
左右の支持板夫々に腕杆を回動自在に取付けた支持部と
を備え、上記本体部を腕杆の先端間に揺動自在に支持し
て構成したことを特徴とする。

（作用） 以上の構成からなる本考案のスケートボード玩具は、操
作部を握って、腕杆の先端或いは基端を中心に本体部を
前後方向及び上下方向に揺動操作することで、本体部の
滑走板上に乗せた駒を滑動させて遊ぶものである。

（実施例） 以下、本考案スケートボード玩具の一実施例を図面を参
照して説明する。

スケートボード玩具Ａは本体部１、駒2,支持部３からな
り、これら各部分を構成する部品は全て木材を用いて形
成されている。

本体部１は、所望幅を有する円弧板状に形成され且つ適
宜間隔をおいて平行に配置される左右の側板11間に、所
望の厚みを備え前記側板11と略同様に湾曲する滑走板12
を架設すると共に、該滑走板12の一端側に操作部13を設
けて構成されている。また、上記滑走板12を、側板11の
上縁11aとの間に適宜間隔をおいて架設することによ
り、滑走板12の両側縁にガイド面12aを形成している。1
4は滑走板12の下面に設けた台座部で、第１図に二点鎖
線で示すように、未使用時における本体部１の揺動を防
ぐようになっている。

上記本体部１は、夫々の側板11における下縁11bの中間
部位に支軸15が回動自在に挿通する孔15aを開穿し、こ
の支軸15によって揺動自在に支持されている。

操作部13は左右の側板11の一端に支持片13aを突設し、
夫々の支持片13a間に操作バー13bを架設して形成されて
いる。

16は滑走板12の端部に固設したガイド板で、後述する基
板31と平行に延びる水平面16aの先端に立上り面16bを設
けて形成されている。

駒２は、本物のスケートボードのミニチュア状を呈する
ように、上記滑走板12の上面を滑動可能な適宜大きさの
平板21の側面に、前後左右４つの車輪22を回動自在に取
付けて構成されている。23はこの駒２を持ち上げる際に
用いる支柱で、平板21の平面略中央に立設されている。

支持部３は、平面矩形な平板からなる基板31の長手方向
中間部位に、上記本体部１の横幅より大きな間隔をおい
て左右の支持板32を立設し、夫々の支持板32の上端内側
には軸33を回動不能に突設すると共に、この軸33に腕杆
34を回動自在に取付けて構成されている。

腕杆34は、基板に前記軸33が回動自在に挿通する長手杆
34aの先端に、軸34bを介して短手杆34cの基端を回動自
在に連結してなり、左右の短手杆34cの先端にわたって
は上記した支軸15が回動不能に架設されている。図中35
aはスペーサー用、35bは抜け止め用のワッシャーで、長
手杆34aの基端両側に位置するよう、軸33に嵌合されて
いる。

以下に、上記構成からなるスケートボード玩具Ａの遊び
方を説明する。

まず、第１図に示すように操作部13の操作バー13bを片
手で握って本体部１を支持し、次に駒２を滑走板12上に
乗せる。この状態で操作バー13bを握った手を軸33を中
心に前後動させると、本体部１は第３図の如く、軸33,3
4b、支軸15を中心に前後方向に揺動し、これにより駒２
を本物のスケートボード遊びのように滑走板12上を自由
に滑動させて遊ぶものである。この時、ガイド面12aと
立上り面16bとが、駒２の滑走板12からの落下を防い
で、初心者でも上手に遊ぶことができる。

また、操作バー13bの操作により本体部１を勢いよく回
動させれば、駒２を空中に放り投げ落下してきたところ
を再び滑走板12でキャッチしたり、さらに、駒２を空中
で一回転させる等の高度な遊びに発展させることも可能
である（第３図参照）。

本実施例においては、腕杆34を長手杆34aと短手杆34cを
回動自在に連結して構成したので、本体部１の動きをよ
り複雑にすることができ、これにより駒２を本物のスケ
ートボード遊びにより近い状態に滑動させることができ
るが、本考案はこれに限定されず、腕杆34を１本の長尺
杆により形成するも任意である。

また本実施例においては、上述した本体部１、駒２、支
持部３を構成する各部品を全て木材により形成し、かつ
その構造もきわめて簡単としたので、幼児が遊ぶ際の安
全性を高めると共に、万一こわれた場合の補修も容易に
行うことができ、さらに木材の感触を得ることができる
が、本考案はこれに限定されず、プラスチック等を用い
て形成するも任意である。

（考案の効果） 本考案のスケートボード玩具は以上説明したように構成
したので、本体部を任意方向に揺動或いは回動操作する
をもって、本体部上面に乗せた駒を本物のスケートボー
ド遊びの如く滑動させることができる。従って、幼児の
空想力を刺激すると同時に、遊びながら自然に運動間隔
・運動能力を養うことが可能な新規な模倣玩具を提供で
きる。

しかも、本体部の操作によって駒が滑走板上を滑動する
だけの単純な遊びから、駒を空中へ放り投げて再び滑走
板でキャッチしたり、さらにその駒を空中で一回転させ
る等の高度な遊びにまで発展させることもでき、幼児の
興味をより一層引きつけることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案スケートボード玩具の一実施例を示す縦
断正面図、第２図は第１図の（２）−（２）線断面図、
第３図は使用状態を示す正面図、第４図は第１図の斜視
図である。 尚、図中 31:基板、32:支持板 34:腕杆、3:支持部 11:側板、12:滑走板 13:操作部、1:本体部 21:平板、22:車輪 2:駒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円弧状に湾曲する滑走板の一端側に操作部
   を設けた本体部と、本物のスケートボードに似せて形成
   され上記滑走板上を自由に滑動する駒と、基板上に立設
   した左右の支持板夫々に腕杆を回動自在に取付けた支持
   部とを備え、上記本体部を腕杆の先端間に揺動自在に支
   持してなることを特徴とするスケートボード玩具。