JPS5910910B2 - フイルム・オ−バ−レイ単板の製造法 - Google Patents

フイルム・オ−バ−レイ単板の製造法

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JPS5910910B2
JPS5910910B2 JP15512976A JP15512976A JPS5910910B2 JP S5910910 B2 JPS5910910 B2 JP S5910910B2 JP 15512976 A JP15512976 A JP 15512976A JP 15512976 A JP15512976 A JP 15512976A JP S5910910 B2 JPS5910910 B2 JP S5910910B2
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film
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JP15512976A
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正己 清水
孔一 吉田
泰 舘田
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単板に合成樹脂その他の通気性の乏しいフィル
ム状物(以下、単にフィルムと略称する)を接着して成
る建築用、家具用部材としてのフィ25ルム・オーバー
レイ単板の製造法に関するものである。
単板へフィルムをオーバーレイするにはフィルム自体が
通気性に乏しいため接着剤層中に空気、水、溶剤などが
残留しやすく接着不良や美観を害30する結果となるの
で、製造に際して空気、水、溶剤などを単板および接着
剤層から排出させるには特別の注意が必要であり、面倒
な工程が採られて来た。
すなわち従来、乾燥単板にエマルジョン系水溶35性接
着剤を介してフィルムを重ねてから長時間、冷圧下に圧
縮して単板および接着剤層中に存在している空気、水、
溶剤などを徐々にプレス機外に排出させる方法が採られ
たり、圧締時間を短縮するために単板を充分に乾燥し、
且つ接着剤中の溶剤を乾燥させることによつて気体の発
生原因を除去し加熱圧締貼着する方法が採られていた。
しかし単板へのフイルム・オーバーレイは合板へのフイ
ルム・オーバーレイの場合に比し空気、水分、溶剤など
の移動や排出を容易化するための空隙が極めて少ないの
で冷圧法の場合には圧締に長時間を必要とするし、熱圧
法の場合には加熱により単板や接着剤に残留した微量の
空気、水、溶剤などが膨張し、フイルムも軟化するので
発泡を起こしやすく、之らの気体が抜けるまでに少なく
共20〜30分以上の圧締時間が必要であり、極めて生
産性が悪く製造コストが高くならざるを得ないのが実情
であつた。本発明は上記従来法の欠点解消につき完成し
た技術に関するものであり、圧締時に非フイルム面側に
圧縮条件下で実質的に塑性変形を起こさない素材から成
る線状物で作られた網状シートを重置してブレス機外へ
通じる空隙を付与することによつて単板、接着剤層から
発生する空気、水、溶剤などを極めて排出しやすくし、
圧締時間の短縮化を計ると共に従来不可能とされていた
湿潤単板のフイルム・オーバーレイをも短時間圧締で可
能ならしめたのである。
次に本発明を図面によつて説明する。
第1図は本発明方法を実施する場合の圧締時の各部材の
配置状態を説明する断面図であり、図中1はプレス機熱
盤、2は鏡面板または離型シート、3はフイルム、4は
接着剤、5は単板、6は網状シートを示す。
下部の熱盤1上に網状シート6を置き、その上に乾燥状
態または湿潤状態の単板5に接着剤4を介してフイルム
3を重ね、次に鏡面板または離型シート2、次いで上部
熱盤1で挟み冷圧若しくは熱圧し、圧縮によつて生じた
単板や接着剤中の空気、水、溶剤などを単板中の空隙を
貫通させ、単板側から網状シートの空隙を通過してプレ
ス機外へ容易に排出し、発泡や接着不良の無いフイルム
・オーバーレイ単板を極めて短時間に能率良く製造する
ことに成功したのである。
本発明を更に詳細に説明すると、単板5は空気、水、溶
剤などが容易に貫通できる、厚さが0.1〜3m7!L
好ましくは0.1〜2mmのものであることを要し乾燥
単板はもちろんのこと、加熱圧締することによつて繊維
飽和点以上の高含水率湿潤単板も使用可能であり、裏打
補強した単板であつても裏打材が空気、水、溶剤などを
貫通させ得るものであれば支障なく使用できる。
単板の厚さが0.1鼎以下では化粧用の単板としては薄
すぎ、加工がしにくいとか、下の基板がすけてみえるな
どの欠点が生じる。
また3m1!以上では水分、空気、溶剤の貫通が困難と
なる。本発明の単板を角度をつけて折曲げ使用する場合
もあるが、その場合は2mmまでが適当である。本発明
に用いるフイルムは塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリオレフイン、または之らに類する合成樹脂
フイルム:または含浸紙、金属箔、その他通気性の乏し
い厚さ0.01〜1mmのフイルム状物が総べて使用で
きる。
必要に応じて1mmを越える厚さのシート、あるいは板
についても適用可能である。接着剤にはフイルムと木材
とを接着せしめ得るものであればエチレン・酢酸ビニル
などの水溶性タイプのもの、変性塩化ビニルなどの溶剤
性タイプのもの、熱可塑性フイルム状タイプのもの、そ
の他何れのタイプのものも使用可能であるが、圧締中に
単板を貫通した接着剤が網状シートに目詰まりの支障を
起こさせるので網状シートとの接着性を可及的有してい
ないものが望ましい。
またフイルム状タイプの場合には表面のフイルムと兼用
する事も出来る。接着剤の塗布は単板側、フイルム側の
何れの側に行なつてもよいが、その塗布量は網状シート
の目詰まりとの関連から可及的少ない方が良く、多量塗
布の場合には多孔性シートを重ねて目詰まりを抑制する
ことが必要である。
本発明に使用した網状シートの織り方は平織りが一般的
で安価であるが、綾織、平畳織、綾畳織、籠織、その他
の織り方も可能である。
また使用できるフイルムは透明、半透明の何れでも良く
、透明フイルム、半透明フイルムに木目を印刷されたも
のの場合、単板にオーバーレイすることにより下地の木
質感と印刷の木目が調和し、ユニークなフイルム・オー
バーレイ単板が得られる。なお以上の説明は平板プレス
で製造したフイルム・オーバーレイ単板について説明し
たが、口ールプレスにおける場合も同様である。
また本発明における特徴である網状シートぱ圧締状態に
おいても空隙を消失せず、熱伝導が良く、取扱いが容易
で安価に供給されるものであり、且つ製造されたフイル
ム・オーバーレイ単板の外観を損なわない材料を研究し
た結果、到達したものであり使用時のプレス温度におい
て圧力が1kg/Cdにて著しい塑性変形を起こさない
金属、硬質プラスチツク、無機質、その他の線材料を織
編成したシート状物であることが必要であり、孔を穿つ
て作成した網は本発明には不適当である。
すなわち、上記網状シートは例えば第2図の如く線材料
7が交互に織成されているため、必然的に第3図の如く
厚さ方向のみならず面方向にも均質に空隙8を生じ、線
材料が剛性を有するため圧締状態においても空隙が消失
せず、厚さは線径の2倍程度に収まるので熱伝導および
作業性が良好で織機によつて連続的に大量に製造可能で
あるので安価に供給することができる。従つて圧締中に
プレス機外への空隙を付与する材料としては非常に適し
たものである。しかしながら網状シートは表面が平滑で
ないため、フイルム・オーバーレイの場合に圧力斑によ
つて網目状の凹凸が表われ外観を害しやすいが種種検討
の結果、主として網目の間隔と単板の厚さ、あるいは圧
締圧力との間に密接な関係があり、間隔が狭い程有利で
あるが目詰まり、耐久性の面からは間隔が広い方が有利
である。
しかし網状シート介在面に網目の表われる限界の概略に
ついては下表の如くになる。すなわち単板の厚さ、圧力
条件が決定すれば必然的に網目の間隔も決定し、この面
からも均質な網目間隔が自由に選択できる網状シートは
フイルム・オーバーレイ単板の製造の様に微妙で複雑な
条件を必要とする場合に適したものである。また必要に
応じ50〜200メツシユの網状シートを用い単板面に
網状凹凸が殆んど生じないオーバーレイ単板を製造する
ことも可能である。
以上、本発明方法によつて得られたフイルム・オーバー
レイ単板は従来法による製品と比較して極めて短時間の
圧締で製造が可能であるから生産性が良く、安価で製造
できる。また従来不可能であつた繊維飽和点以上の高含
水率の湿潤単板も100℃以上の高温で加熱圧締するこ
とによつて水を水蒸気として極めて短時間に排出でき、
之に加えて圧締状態で乾燥が完了できるため、湿潤単板
時の寸法状態に固定され寸法精度の良い、波打ち、割れ
の無い美麗な外観を呈するフイルム・オーバーレイ単板
が得られる。このため繊維方向の直交する柄を有する積
層複雑柄模様単板や木口面を有する単板の様な乾燥収縮
斑の程度の大である乾燥単板でのフイルム・オーバーレ
イが不可能であつた単板においても寸法安定性が良好で
波打ち、割れを生じることなく美麗に仕上げることがで
きる。また充分に伸び切つた湿潤単板からオーバーレイ
することが可能であるから乾燥収縮による5〜10%の
面積ロスを防止でき、銘木単板や積層複雑柄模様単板な
どの高価な材料の有効利用に繋がるなど多くの利点を有
し極めて優れたフイルム・オーバーレイ単板の製造法で
ある。なお第4〜6図ぱ本発明において製造されたフイ
ルム・オーバーレイ単板の拡大模式図で、第4図は単板
の表面にフイルムがある場合、第5図はこれに更に裏打
ちシートのある場合、第6図は単板の裏面にフイルムが
ある場合である。
何れも基板に貼るときは基材11は下側に来るものであ
る。この様にフイルムが表にくる場合と裏にくる場合と
があり単板はその各々によつて表裏をよく吟味する必要
がある。なお図中9は網目状の凹凸拡大状態、10は裏
打ち多孔性シートを示す。
以下、実施例により説明する。
実施例 1 通気性を損なわない様に裏打補強した厚さ0.3關、含
水率15〜25%の銘木単板5の非裏打面に塩ビ系接着
剤4を100y/dの塗布割合でロールコーターで塗布
し、厚さ0.05muの半硬質塩化ビニルフイルム3を
重ね、単板の裏打面側に60メツシユの真鍮製網状シー
ト6を設置し、フイルム面に鏡面板2が接するように配
置し、圧力10kg/Crli、温度60℃にて5分間
圧締し、表面に網目の生じない美麗な塩化ビニルフイル
ム・オーバーレイ化粧単板を得た。
実施例 2 厚さ0.2mm、含水率50〜80%の積層複雑柄模様
の単板5の裏面側に、エチレン酢ビ系接着剤4を80t
/イの割合でロールコーターで塗布し、厚さ0.1m1
の半硬質塩化ビニルフィルム3を重ね、単板の表面側に
100メツシユのステンレス製金網6を重ねて設置し、
フイルム面に艶調整用の無延伸ポリプロピレンの離型フ
イルム2を当てて、圧力5kg/Cd、温度120℃に
て2分間圧締し、網目の生じない美麗な塩化ビニルフイ
ルム・オーバーレイ単板を得た。
以上の様にして製造されたフイルム・オーバーレイ化粧
単板はその状態のまま、あるいは背面に防湿耐アルカリ
処理などを施し製品とした。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する場合の説明断面図、第2
図は網状シートの斜視図、第3図は網状シートに生ずる
面方向への空隙の拡大図であり、第4図は単板表面にフ
イルムを接着した場合、第5図は第4図において裏打ち
シートのある場合、第6図は単板裏面にフイルムを接着
した場合である。 1・・・・・・熱盤、2・・・・・・鏡面板または離型
シート、3・・・・・・フイルム、4・・・・・・接着
剤、5・・・・・・単板、6・・・・・・網状シート、
7・・・・・・網状シートを構成する線材料、8・・・
・・・網状シートに生ずる空隙、9・・・・・・網目状
の凹凸拡大状態、10・・・・・・裏打ち多孔性シート
、11・・・・・・基材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 厚さ0.1〜2mmを有する単板とフィルム間に接
    着剤を介在させてフィルム・オーバーレイ単板を製造す
    る方法において非フィルム面側に圧締条件下で実質的に
    塑性変形しない素材から成る線材料を織成または編成し
    た網目間隔が10メッシュより細かい網状シートを介し
    てフィルムと単板とを圧締貼着することを特徴とするフ
    ィルム・オーバーレイ単板の製造法。 2 フィルムが合成樹脂フィルムである特許請求の範囲
    第1項記載のフィルム・オーバーレイ単板の製造法。 3 フィルムが含浸紙である特許請求の範囲第1項記載
    のフィルム・オーバーレイ単板の製造法。 4 フィルムが金属箔である特許請求の範囲第1項記載
    のフィルム・オーバーレイ単板の製造法。 5 接着剤が水溶性タイプのものである特許請求の範囲
    第1項ないし第4項中の何れかに記載のフィルム・オー
    バーレイ単板の製造法。 6 接着剤が溶剤性タイプのものである特許請求の範囲
    第1項ないし第4項中の何れかに記載のフィルム・オー
    バーレイ単板の製造法。 7 接着剤が熱可塑性フィルム状タイプのものである特
    許請求の範囲第1項ないし第4項中の何れかに記載のフ
    ィルム・オーバーレイ単板の製造法。 8 網状シートが金属製線材料を織編成したものである
    特許請求の範囲第1項ないし第7項中の何れかに記載の
    フィルム・オーバーレイ単独の製造法。 9 網状シートが硬質プラスチック製線材料を織編成し
    たものである特許請求の範囲第1項ないし第7項中の何
    れかに記載のフィルム・オーバーレイ単板の製造法。
JP15512976A 1976-12-24 1976-12-24 フイルム・オ−バ−レイ単板の製造法 Expired JPS5910910B2 (ja)

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