JPS5910533Y2 - 太陽光線集熱装置の配管支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽熱を利用する集熱装置を建物外壁の外方に
取付ける場合及び建物の外部にカーテンウオールを構或
するパネルの一部として集熱装置を取付ける場合に於け
る其の配管の支持構造に関する。

其の目的とするところは、配管が容易にして集熱装置の
近くに設置可能で、取付けの為めに特別の資材加工を要
せず、且つ其の支持が確実なる支持構造を提供するもの
である。

以下実施例について図面を参照してその詳細を説明する
。

建物の外方に集熱装置を設置するとき、一般には採光部
である各階層の窓サッシの外側を避けて、上階層の窓サ
ッシと下階層の窓サッシ間の外壁の外方に設置する。

本実施例は其の位置に設置した場合を図示したものであ
る。

第１図は集熱装置の上部側断面図、第２図は同じく其の
下部側断面図である。

第３図は異なる実施例である。

図に於て、１は建物の窓下及び窓上の外側壁、２は集熱
装置、３は集熱装置取付用ブラケットである。

取付用ブラケット３は建物側用の山形鋼４と集熱装置側
の山形鋼片５とを連結してなる。

６はアンカー、７はアンカー６に溶接したる座板、１０
はボルト貫通用の長孔１０である。

山形鋼４はボルトナット９にて長孔を利用して壁体に固
着される。

此の場合位置決めして溶接でも良いが現地作業が付加さ
れる。

又山形鋼４の水平部には予めボルト貫通孔１１が穿孔さ
れている。

取付用ブラケット３の先端部となる山形鋼片５は、ボル
ｌ−貫通用長孔１０が予め穿孔されてる水平部にてワツ
シャ−８を介してボルトナット９にて前記山形鋼４と固
着される。

一方垂直部は集熱装置２の外枠１２に設けられたるコ字
状溝１３を利用してボルトナット９にて集熱装置２を簡
単に支持固定することが可能である。

取付用ブラケット３は構或部材であるそれぞれの山形鋼
に前述の如く水平方向と垂直方向のボルト貫通孔として
長孔１０を設けておけば上下方向及び水平方向の間隔調
整が可能で取付効率が良い。

以上説明した要領にて集熱装置２は何時でもブラケット
３により支持固定され得る。

現場作業の順序として、給水配管及び温水配管を先に取
りつけることが手順である。

図で１４は給水配管、１５は温水配管にして１４ａ及び
１５ａはそれぞれの保温材であリ、１６は配管保持金具
にして、リング状の保持金具の両端は連結部１６ ａに
終る。

１７は配管支持棒でその一端よりねじ切り１７ Ｈされ
ており、他端は平板状１９にして配管保持金具１６の連
結部１６ ａと小ねじによって連結されている。

次に給水配管１４を保持固定する作動について概説する
と、第２図に於て先ず保温材１４ａにて包囲された配管
１４を保持金具１６（バンド）にて保持して後、連結部
１６ａを上向として所定位置にて支へておき、一方にて
配管支持棒１７のねじ切り部１７ａをブラケット３の貫
通孔１１に下方より挿入して、ブラケット上に突出した
ねじ部にナット２０を螺入する。

支持棒１７の平板部にて小ねじ１８にて保持金具連結部
１６ ａと結合固着する。

給水管はゆるやかなる勾配を付せしめる必要上、ナット
２０にて上下位置を調整すれば、配管は自重にてブラケ
ット３に垂下する。

図中点線にて示した配管はナットの調整にて容易に適正
勾配とすることを示したものである。

なお更にナットのゆるみ止めが必要であれば、ナットと
ブラケットの溶接等をしてゆるみ止めをする。

次に温水配管１５の取付動作の異る点のみ説明すると、
予め配管支持棒１７の途次までナット２０を螺大した後
、ねじ部１７ａをブラケット３の上方より貫通孔１１に
挿入すると、ナット２０に支承されて保持金具１６はブ
ラケット３上に起立する。

そこで上下勾配を前述のナットにて調整した後、起立が
不安定なる故更にナット２０を下方より螺大してブラケ
ット３を扶持して緊締する。

次にブラケット３の先端垂直面に集熱装置２を取付固定
し、注入管２１及び吐出管２２にて集熱装置と各配管を
結合する。

第３図は異なる実施例にして、第１図及び第２図は直接
ブラケット３を建物外側壁に固定したが本実施例では集
熱装置２を傾斜せしめたので、其の下端と外壁間の間隔
が大となったので、ブラケット３は連結金具２３を介し
て建物外側に固着されてることを示したものである。

太陽光線集熱装置は同一の階層に連装されることが一般
的にして、配管はゆるやかなる勾配を保持することが要
求される。

本考案による支持構造によれば冒頭の目的を達威し、極
めて容易簡単に勾配を調整することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は集熱装置の上部付近側断面図、第２図は同じく
下部側断面図、第３図は異なる実施例である。 １・・・・・・外側壁、２・・・・・・集熱装置、３・
・・・・・取付用ブラケット、４・・・・・・山形鋼、
５・・・・・・山形鋼片、９・・・・・・ボルト・ナッ
ト、１０・・・・・・貫通長孔、１１・・・・・・貫通
孔、１４・・・・・・給水配管、１５・・・・・・温水
配管、１６・・・・・・保持金具、１６ ａ・・・・・
・連結部、１７・・・・・・支持棒、１７ ａ・・・・
・・ねじ山、１８・・・・・・小ねじ、１９・・・・・
・平板部、２０・・・・・・ナット。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）建物外側に固着されたる集熱装置取付用ブラケッ
   トの水平部に配管支持棒の貫通孔を設けると共に、一端
   にねし山を有し他端に配管保持金具を具備したる前記配
   管支持棒の一端を該貫通孔に挿入し、上下調整後にナッ
   トにて配管支持棒をブラケットに取付ける配管支持構造
   。
2. （２）ブラケットの下方より配管支持棒１７のねじ部１
   ７ ａを貫通孔に挿入し、ナット２０にて上下調整しな
   がら配管支持棒を垂下する実用新案登録請求の範囲第（
   １）項記載の配管支持構造。
3. （３）予め配管支持棒にナットを螺大した後、ブラケッ
   トの上方よりねじ部１７ ａを貫通孔に挿入し、上下調
   整をした後、下方よりナットにて螺締することによりブ
   ラケットを挾持することにより配管支持棒を起立固定す
   る実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の配管支持構
   造。