JPS5910318Y2 - 大型ガラス板の嵌めころし構造 - Google Patents

大型ガラス板の嵌めころし構造

Info

Publication number
JPS5910318Y2
JPS5910318Y2 JP1787476U JP1787476U JPS5910318Y2 JP S5910318 Y2 JPS5910318 Y2 JP S5910318Y2 JP 1787476 U JP1787476 U JP 1787476U JP 1787476 U JP1787476 U JP 1787476U JP S5910318 Y2 JPS5910318 Y2 JP S5910318Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
glass
setting block
distance
sash frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1787476U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52109729U (ja
Inventor
隆三 藤田
広和 杉山
Original Assignee
日本板硝子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本板硝子株式会社 filed Critical 日本板硝子株式会社
Priority to JP1787476U priority Critical patent/JPS5910318Y2/ja
Publication of JPS52109729U publication Critical patent/JPS52109729U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5910318Y2 publication Critical patent/JPS5910318Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は大型ガラス板の嵌めこるし構造に関する。
近年外装カーテンウオールにガラス板を豊富に使用した
高層ビルが非常に増加してきている。
このようなビルの外壁ガラススクリーンは、そこにビル
周囲の景観を写し出し、見る者に美感を与えるものであ
るが、一方ガラス板の反射性能が高くなるほどガラスス
クリーンに写る反射映像(以下写像という)の歪みが目
立つという問題がある。
特に、熱線反射ガラスは熱線吸収ガラスあるいは透明ガ
ラスに比較して写像の歪みが目立ちやすい。
写像歪みは主としてガラスを縦姿勢で保持することによ
り生じるガラスの種々の変形に起因し、その要因の1つ
としてガラスをセッティングブロック上に置くことによ
り生じる局部変形がある。
すなわち一般に、大型ガラス板(一辺がだいたい1.5
m以上のもの)をサツシ枠中にほめころしにする場合、
ガラス周辺部にサッシからの伝熱で熱応力が集中するの
を防ぐためにまた地震等に起因してサッシに生じる多少
の層間変位はガラスに伝わらず吸収されるようガラス板
とサッシ枠との間に空隙を設けている。
そしてガラス板の下側縁とサッシ枠内下辺部との間には
相互に間隔をおいて、緩衝性のある材質でできた小片の
敷物(セッティングブロックと通称される)を介在させ
、このセッティングブロックにガラス板の自重を支持さ
せるようにしている。
さて、従来サッシ枠に嵌めころしにされるガラス板の変
形を極力小さく押えるべく種々のガラス板支持構造、嵌
め込み工法が提案されてきたが、上記のセッティングブ
ロックの設置位置に関してはほとんど省みられることが
なく、単にガラス板の両半分の重量をそれぞれの中央部
で支持させるという意味で2個のセッティングブロック
を、ブロックの中心からガラス板縦側縁までの距離がガ
ラス板全巾Wに対し7Wとなるように置くのが慣習とな
っていた。
しかしながら本考案者らの幾多の実験によればセッティ
ングブロックの設置位置がガラス板の局部変形に対し予
想外に大きな影響力をもち、従来慣習化していた上記位
置とは異なる特定の位置にセッティングブロックを置く
ことにより、従来よりも歪みの少ない優れた写像品質が
得られることを判明した。
本考案はこの知見に基づいて提案するも、のである。
すなわち本考案は、サッシ枠内に嵌め込まれるガラス板
の下側縁とサッシ枠内下辺部との間に、相互に間隔をお
いて2個のセッティングブロックを介在させ、これらセ
ッティングブロックに前記ガラス板の自重を支持させる
ようにしたガラス板の嵌めこるし構造において、前記セ
ッティングブロックの中心から前記ガラス板縦側縁まで
の距離11 を、ガラス板の全幅Wに対してiW−τWとすることを
要旨としている。
本考案においてセッティングブロックの設置位置を上記
範囲に限定した理由は、本考案者らの行なった多数の実
験により、ガラス板面に写した正方格子パターンの歪み
は、セッティングブロック1 の中心からガラス板縦側縁までの距離がほぼi×(ガラ
ス板全中)において最小となり、これよりも中央寄りに
なるに従い写像の縦線がガラス板下方に焦点を結び且つ
横線が下方に向って凸状になる歪みがより強くなる傾向
を示し、またセツテイン1 グブロックの中心位置をTX(ガラス板全中)よりも隅
部寄りにするに従い、写像の縦線がガラス板上方に焦点
を結び且つ横線が上方に向って凸状になる歪みがより強
くなる傾向を示し、(轟〜音)×(ガラス板全中)の範
囲であれば写像の歪みは実用上差支えないことが判明し
たからである。
同時に、セッティングブロック位置に対する上記写像歪
みの傾向はガラス板の、垂直面からの傾き角度、縦横辺
長さ比、厚みに余り関係なく一定していることも判明し
た。
セッティングブロックの中心位置からガラス板側縁まで
の距離がほぼ1×(ガラス板全中)のとき8 写像が最良となる理由は十分解明されたわけではないが
、垂直姿勢にある四辺形ガラス板を下縁で2点支持する
場合、両支持点があまり外側に寄りすぎているとガラス
板の支持点に対する荷重分布が支持点間内側に集中する
結果、上辺が中央部を最大として屋外側又は屋内側に大
きくわん曲変形することとなり、また両支持点があまり
内側に寄りすぎていると荷重分布が支持点の外側に集中
してガラス下辺の角部付近が大きく変形し、いずれの場
合でも上下辺における変形差が大きくこれが写像歪みを
生じ、これに対し上記支持点位置のとき荷重は支持点の
両側に適度に分散されてガラス板上任意点間における局
部的変形量差が最も小さくなり、すなわち変形が集中せ
ず分敗された状態となり全体として写像の歪みが目立た
なくなるものと思われる。
そして良好な写像が得られるのはセッティングブロック
を2個前記位置に置いて2点支持した場合に限られ、3
個以上ガラス板下側縁に接触させて設置すると、例えこ
のうちの2個が本願範囲内にあっても残りのブロックが
ガラスに片当りし、良好な写像をもたらすガラス板の応
力分布のバランスが崩れるおそれがある。
セッティングブロックの長さに特に制限は無いが、あま
り短いとガラスの自重に対する耐圧強度が不足し、あま
り長いとサッシ枠の変形に対する逃げが不足し、ブロッ
クの材質によっても異なるが一般に(−!−〜1)×(
ガラス板全中)が適当で2025 ある。
セッティングブロックの材質としては緩衝性のあるもの
であれば特に制限は無く木材、鉛、プラスチック、各種
合成ゴムなどが使用可能であり、緩衝性、耐候性、経済
性を考慮すると塩化ビニール樹脂およびネオプレンゴム
が好適である。
セッティングブロックの厚みに関しては主として、予想
されるサッシ枠の変形量に対応するサッシとガラスとの
間の設計クリアランス量に基づいて決定され、一般に8
〜12mm程度である。
なお、サッシ枠内に前述の如く置いたガラス板をサツ枠
に対して固定する方法に関しては本願と直接関係が無い
ので詳しい説明を省くが、本考案により得られる良好な
写像効果をガラス板の嵌め込み完或後まで維持させるた
めに、ガラス板主面とサッシ枠との間あるいはガラスの
縦側縁、上側縁とサッシ枠との間の空隙に充填される部
材、例えばバックアップ材、シーリング剤によって、新
たな局部変形を極力ガラスに発生させないよう配慮する
ことは望ましい。
以上説明したように本考案によれば、特殊構造のサッシ
枠あるいは新たな部材を全く必要とせず、従来通りの部
材をそのまま使用して従来と何ら変らない工数で従来よ
りも歪みの少ない優れた品質の写像が得られ、本考案構
造を高層カーテンウオールビルのようにガラス面積の大
きい建物に使用した場合建物の意匠的美感は大きく向上
する。
さらに本考案によれば、ガラス板の重量支持点が従来よ
りもガラス板の隅部寄りつまりサッシ枠の横枠とたて枠
の接合部寄りになるため、同一ガラス重量で比較した場
合従来よりも横枠の中央部に生じる応力が小になり、そ
の分だけサッシ粋の構造軽減化をはかることができ材料
費を節減できるという利点がある。
次に図面に示した本考案の一実施例につき説明する。
第1図、第2図において1は建物躯体(図外)に固定さ
れたサッシ枠であり、このサッシ枠1中にガラス板2が
嵌装されている。
ガラス板2の下側縁2Cとサッシ枠1内下辺部1Cとの
間に、相互に所定間隔をおいた2個のセツテイングブロ
ック3A,3Bが介在させてある。
すなわちガラス板2の自重は一対のセッティングブロッ
ク3A,3Bにより2点支持されている。
そして各セッティングブロック3A,3Bの中心からガ
ラス板2の縦側縁2A,2Bまでの距離は、ガラス板2
の全中(縦側縁2A,2B間距離)をW″とエ してそれぞれほぼmWである。
そして、ガラス板2の主面とサッシ枠1の内壁との間隙
には、ガラス板2への押圧力を小さくするために中空と
したゴム製バックアップ材4を全周に亙って充填し、さ
らにこのバックアップ材4の上からシーラント剤5を隙
間なく充填してガラス板とサッシ枠との間を水密・気密
にシーリングしている。
なお、第2図ではバックアップ材4、シーラント剤5の
図示は省略している。
実施例 1 セッティングブロックの位置がガラス写像に与える影響
を調べる実験を行なった。
その結果を第3図ないし第5図に示す。
ガラスは4枚の連窓を構威しており、いずれも熱線反射
ガラスで上段2枚のガラスは大きさが1980 mm高
さX 1730 mm幅X8mm厚み、千段2枚のガラ
スは1030 mm高さX 1730 mm幅×6mm
厚で周辺の窓枠内に15mm幅で呑込まれるのでガラス
の見付寸法は上段が1950 mm高さX 700mm
幅、下段が1000 mm高さX 1700 mm幅で
ある。
セッティングブロックとしては8mm厚ガラスに対して
は18mm幅、6mm厚ガラスに対して16mmIl]
iの85 mm長、10mm厚のネオプレンゴム製のも
のを使用した。
第3図ないし第5図の写真は、ガラス板後部に暗幕を張
り写像を見えやすくシ、約120m隔てた所にある実際
建物の壁面をガラス面から50m離れた位置から望遠レ
ンズを用いて撮影した。
第3図はセッティングブロックの中心からガラス端まで
の距離をガラス全幅に対し8分のlとした本考案の実施
例、第4図は上記距離をガラス全幅に対し4分の1に設
定した比較例、第5図はセッティングブロックの側端を
ガラス側端に合せて設置した比較例である。
写真から明らかなように、セッティングブロックの位置
が外側すぎる(第5図)と上下段のガラスとも写像の横
線が中央部で弓状に上方にふくらみ、たて線は下方に向
けて末拡がりにゆがんで見える。
またセッティングブロック位置が内側すぎる(第4図)
と第5図と反対に上下段のガラスとも横線が中央部で弓
状に下方にふくらみ、たて線は下方に向けて収束する如
くゆがんで見える。
これに対し本考案実施例(第3図)ではたて線、横線と
も平均してほぼ平行状態でゆがみが少なく写像が良好で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例を示すそれぞれ横断
面図、要部を縦断した正面図、第3図ないし第5図は本
考案の効果を示す実験例で、このうち第3図はセッティ
ングブロックの中心からガラス側端までの距離をガラス
全幅に対し8分のlとした本考案の実施例、第4図は上
記距離をガラス全幅に対し4分のlとした比較例、第5
図はセッティングブロック側端をガラス側端に合せて置
いた比較例である。 2・・・・・・ガラス板、3A,3B・・・・・・セッ
ティングブロック。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)サッシ枠内に嵌め込まれるガラス板の下側綽とサ
    ッシ枠内下辺部との間に、相互に間隔をおいて2個のセ
    ッティングブロックを介在させ、これらセッティングに
    前記ガラス板の自重を支持させるようにしたガラス板の
    嵌めころし構造において、前記セッティングブロックの
    中心から前記ガラス板縦側縁までの距離を、該ガラス板
    の全幅W1l に対してiW−τWとすることを特徴とする写像歪みの
    少ない大型ガラス板の嵌めころし構造。
  2. (2)上記セッティングブロックの中心からガラス1 板縦側縁までの距離をほぼTWとすることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の構造。
JP1787476U 1976-02-17 1976-02-17 大型ガラス板の嵌めころし構造 Expired JPS5910318Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1787476U JPS5910318Y2 (ja) 1976-02-17 1976-02-17 大型ガラス板の嵌めころし構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1787476U JPS5910318Y2 (ja) 1976-02-17 1976-02-17 大型ガラス板の嵌めころし構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52109729U JPS52109729U (ja) 1977-08-20
JPS5910318Y2 true JPS5910318Y2 (ja) 1984-03-31

Family

ID=28478015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1787476U Expired JPS5910318Y2 (ja) 1976-02-17 1976-02-17 大型ガラス板の嵌めころし構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5910318Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52109729U (ja) 1977-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4443987A (en) Unitary solar window panel
US4464874A (en) Window unit
US8413403B2 (en) Curtainwall system
US3999345A (en) Spandrel units
JPS5910318Y2 (ja) 大型ガラス板の嵌めころし構造
KR100351615B1 (ko) 공기흡출수단이 장착된 페어글라스 구조
JP3762656B2 (ja) ガラスカーテンウォール
CN115478641A (zh) 一种直立面、斜面和曲面混搭式玻璃幕墙系统
JP3745873B2 (ja) ルーバー入り複層ガラス
CN111677410B (zh) 幕墙式窗
CN215630894U (zh) 一种悬挂式幕墙底部收口结构
JP3310067B2 (ja) 化粧サッシ付ガラスパネルの組立方法
CN215761422U (zh) 隔热型节能铝合金门窗
KR102653747B1 (ko) 복층 유리 제조 방법 및 이를 포함하는 복층 유리 창호 시스템
CN211923061U (zh) 一种阳光房多屏隔热装置
CN215926514U (zh) 一种铝合金遮阳结构
KR102635235B1 (ko) 복합 시스템 창호
KR20210070242A (ko) 건물용 외장 패널의 코너용 방수 부재 세트 및 그 방수 부재 세트를 이용한 시공 방법
KR102622381B1 (ko) 복층 유리 제조 방법 및 이를 통해 제조된 복층 유리
JPS6220630Y2 (ja)
GB2295184A (en) Transparent glazing frame
JP3478427B2 (ja) カーテンウオールの取付構造
JP3198433B2 (ja) ガラスコーナーの水密構造
JPH0220345Y2 (ja)
JP2591659Y2 (ja) 大間隙用伸縮継手装置