JPS589859Y2 - 紙箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案に係る紙箱ｚ東製作が容易にして、かつユーザー
において所望製品の充填作業を行う場合に、その一連の
流れ作業が合理的、敏速に行い得るよう配慮した堅牢性
に富み、しかも紙箱本来の目的たる製品の保護保全に威
力を発揮することに留意した点に特徴のあるものである
。

通常、紙箱（紙器）＆人その作業性の特徴から分類すれ
ば、貼箱、折畳み箱下サック箱、組立箱、機械箱を初め
として防止・防湿容器、ブリスターパッケージ等数多く
の形態のものが挙げられ、それらはそれぞれの目的にそ
った独自の長所を有するものである。

ところで、本考案の意図している紙箱（本件技術思想を
説明するに当り、代表的な材質として紙製とすることが
好ましいため、紙箱と称したが、該材質に固執するもの
ではなく、本考案の構成上支障がなく、量産になじむも
のならばもとより他の材質のものとしても何等差支えな
い。

）は、特に折り目、切込み、ミシン線等を打抜きまたは
設定することによって、その製作費の低廉性に寄与し、
かつ保管・輸送等の管理、流通面においてまことに合理
的であるよう、しかも工場生産に親しむものという意味
に注目して、いわゆる組込み箱の範躊に属するものとし
て案出したことにある。

従って、後述するとおり、本考案は全く糊付けのごとき
貼着作業とか、針金等の止め具を使用することなく１円
滑な量産になじむものである。

本考案の構成を図面に従い説明すると、 本件紙箱（Ｌ箱本体Ａにおいて、１は変形平面六角形の
主面部であって、それを形成する六辺のうち、五辺２ａ
、２ｂｔ２ｃ、２ｄ、２ｅのそれぞれを等長としその長
さの数値を１とした場合、残る７辺２ｆの長さのそれが
ほぼ３の割合になる形状、換言すれば正十角形を正しく
二分割した場合における一方の形状に相当するものであ
る。

しかし、本考案の実施に当って、その構成は上記の説明
および図示例に限定されるものではなく、図示を省略し
たが、互選２ａｔ２ｂｔ２ｃｔ２ｄｔ２ｅのそれぞれに
ついて、例えば、対面する辺２ａ。

２ｅ相互および辺２ｂ、２ａ相互を等長とし、また、辺
２ｃ１辺２ｆは所望長さのもとに形成して、形態上にお
いて特異なものを得ることも可能である。

３ ａ ｔ ３ ｂは主面部１の辺２ａ 、２ｅに対設
し、かつ内面補助片６および屈曲片７を連設せる短壁部
である。

４は辺２ｆに設けた係着片５ａを有する長壁部、３ｃは
長壁部４と正しく対面する位置の辺２ｃと連続する短壁
部であり、また該短壁部３０両端には、それぞれ他端に
係着片５ｂを有する短壁部３ｄ、３ｅを連設しである。

８は短壁部３ ｄ ｙ ３ ｅと辺２ｂ 、２ａとの相
互間においてそれぞれ形成してなる三角形状の連続折込
部であり、折込線９および切欠部１０を設げである。

図中、１１，１２は内面補助片６の組込み時において、
その紙厚を考慮し箱体が歪形状態となるのを防ぐために
附設した段落部であり、１３は必要により採用されるこ
との好ましい主面部１と上面に適嵌する形状の表面補助
部である。

この表面補助部１３は、長壁部４と連続する副長壁部１
４を介在して連設してなるものである。

また上記した構成の説明に従えば、所望によりほぼ同形
の蓋体Ｂを形成することができるものであり、箱本体Ａ
に覆装する蓋体Ｂが全体的にやや大きくなる点および開
蓋用の弧状切込み１５を附設することが好ましいこと、
更には蓋体Ｂにも箱本体Ａと同様に、前記副長壁部、表
面補助部を採用するかどうかの点のごときにのみ相違が
あるにすぎｋい。

上記説明の表面補助部１３は、内装保護されるべき物品
、例えばプロセス・チーズのように、製品充填作業を実
施するに当り、格別の配慮を要求される場合にその効用
が犬である（この点については、後述する効果の説明個
所のところでのべる）。

また、図面上（第５図）１表面補助部１３は、副長壁部
１４と連設する場合をのべたが、表面補助部１３自体を
別体のもとに分離し、主面部１上面に載置する形式とす
ることもよい。

本考案の構成に従えば、その組立て要領はまことに簡単
であって、第２図ないし第５図の組立て経過を示す各図
を視れば容易に理解されるように、主面部１を中心にそ
れを囲繞する各辺２ａ ＞ ２ｃｔ２ｅに沿って短壁部
３ａ、３ｂ、３ｃを起立させ、同時に各係着片５ａは短
壁部３ａ、３ｂ内面に案内され、また短壁部３ｄ、３ｅ
は折込線９を有する連続折込部８の折込機構に従い、主
面部１方向へ誘導されるに伴い、辺２ｂ、２ａ沿いに起
立し、各係着片５ａと同様に係着片５ｂも短壁部３ａ。

３ｂに重合することになる。

かくしてから、内面補助片６は内折されて、その屈曲片
７の一側端は連続折込部８の切込部１０に係止する。

そこで、長壁部４と副長壁部１４を介在して連設せる表
面補助部１３を構成した場合、それを内折して、主面部
１全体を覆うように設定されるものであり、あるいは表
面補助部１３を別体とした場合は、前記組立完成後に内
装載置するのみでよい。

上記の構成を有する本考案によれば１紙箱の組成に当り
、その資材を無駄なく、打抜き、筋押しのごとき方式の
実施を行うのみで、所望製品の充填包装現場に嵩張らず
に効率よく搬送でき、直ちに該包装作業に供することの
できるものである。

そして、特別の貼着、針止め等の作業工程を要すること
なく、容易かつ敏速に箱の組成から製品充填を一貫して
行うことのできるものである。

なお、本考案の構成上、前述した表面補助部１３を採用
した場合、箱本体Ａ内面のコーナ一部位に一部顕出する
組込み機構を表出せぬよう覆うことができるし、しかも
表面補助部１３を採用しないと、例えば収納されるプロ
セス・チーズのよ５にそれが製造直後の場合、半硬化状
態であるがため、前記組込み機構の段差部分とかその形
状が収納製品に押し当り、写し絵のごとくになりその形
態を歪め、商品価値をそこなうようなおそれがあったと
いう欠点を解消することになるものである。

以上のとおり、本考案は構成が簡易にして量産に適し、
まことに実用性に富むものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る紙箱を示し、第１図は展開平面図、
第２図ａは組立要領説明図、同図すは組立完成図、第３
図ａ、ｂはともに閉蓋状態における前方および後方から
の斜視図、第４図は他の実施例を示す展開平面図、第５
図ａ、ｂ）ｃはそれぞれ順次に組立てられていく途上の
経過を示す説明図である。 ｉ−−・−主面部、２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ。 ２ ｆ ・−−−−−辺、３ａ 、 ３ｂ 、３ ｃ
、 ３ａ 、 ３ｅ−、−。 短壁部、４・・・・・・長壁部、５ａｔ５ｂ・・・・・
係着片、６・・・・・・内面補助片、７・・・・・・屈
曲片、８・・・・・・連続折込部、９・・・・・・折込
線、１０・・・・・・切欠部、１３・・・・・・表面補
助部、１４・・・・・・副長壁部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ６側壁部を有する紙箱であって、平行する長短２辺２ｆ
   、２ｃ、長辺２ｆに隣接する等長の２辺２ａ、２ｅ及
   び短辺に隣接する等長の２辺２ｂ。 ２ｄの６辺によって形成された底面部又は上面部となる
   主面部１；長辺２ｆに隣接し両側に係着片５ａを設けた
   長壁部４；屈曲片Ｔを設けた内面補助片６をそれぞれ端
   縁に連接し辺２ａ、２ｅに隣接する２短壁部３ ａ １
   ３ ｂ ；辺２Ｃに隣接する短壁部３ｃ；短壁部３ｃの
   側縁に隣接し反対側縁に係着片５ｂをそれぞれ連接する
   ２短壁部３ｄｔ３ｅ；及び折込線９を有し、折込線９と
   短壁部３ｄ、３ｅの間の自由端縁に切欠き部１０を設け
   、辺２ｂ。 ２ｄと短壁部３ｄ、３ｅの辺２ｂ 、２ｄに対応する辺
   とに連接する連続折込部８；がそれぞれの隣接縁を折目
   線として連接してなり、連続折込部８を折込み、係着片
   ５ ａ 、５ ｂを短壁部３ａ、３ｂと内面補助片６と
   の間に挟着し、屈曲片７の端部な連続折込部８の切欠き
   部１０に係止する紙箱。