JPS5898380A - 電気光学素子 - Google Patents

電気光学素子

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JPS5898380A
JPS5898380A JP56196623A JP19662381A JPS5898380A JP S5898380 A JPS5898380 A JP S5898380A JP 56196623 A JP56196623 A JP 56196623A JP 19662381 A JP19662381 A JP 19662381A JP S5898380 A JPS5898380 A JP S5898380A
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Kingo Itaya
板谷 謹悟
Kimio Shibayama
柴山 乾夫
Shinobu Sotojima
外島 忍
Tatsuaki Ataka
龍明 安宅
Koji Iwasa
浩二 岩佐
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気化学的な酸化還元反応による電気化学的
着色物質の可逆な光学変化を利用したエレクトロクロミ
ツク表示素子に関し、特に電気化学的着色物質としてヘ
キサシアノ鉄酸鉄塩を用いた場合の電気化学的着・消色
の機構に関する。 近年、エレクトロニクス技術の進歩にともなって、たと
えば、腕時計、電気等の小型携帯情報機器の出力装置と
しての表示装置への需要が、非常に^まっている。現在
、そのような需要を満足する表示装置としては、液晶を
用いたものがある。 液晶表示装置は、一応許容できる速さの応答、ある程度
証明されつつある寿命等の長所を有するが一般に表示が
暗く、斜め方向からの視認性が悪い視角依存性がある等
、表示装置としては最も大切な特性であるべき、みやす
さ、美しさ等に欠けるという無視できない短所がある。 それら液晶表示装置の持つ欠点を解決する新しい表示と
して、電気化学的酸化還元によって、ある檜の物質が可
逆的な色調の変化を示す現象を利用した、エレクトロク
ロミツク表示装置の研究開発が活発に行われてきている
。そのような電気化学発色物質としては、従来は主とし
て、r,r’−ジピリジルのアルキル四級化物誘導体で
あるビオロゲン、あるいは酸化タングステンを代表とす
る遷移金属酸化物等が用いられている。 この発明は、上記と異り、従来知られていなかつ危新し
い電気化学発色物質である。ヘキサシアノ鉄酸鉄塩を用
いるエレクトロクロミツク表示装置に関する。 従来の電気化学発色物質として、たとえば、ビオロゲン
を用いる場合には、ビオロゲンを溶解した電解液を電解
還元した時、陰極表向に着色したビオロゲンラジカルが
析出する111式の反応を利用している。 このように電解液中から電極表面へ膚色種が析出する形
の反応音用いる系では、表示の色調が、電極表面への析
出物の債によって定まる之め、電極の単位面積当りの電
荷!1を精密に制御しなければ一定の色調を得られない
欠点があり、また、有機物質であるビオロゲン自体の化
学的安定性に欠けるため、酸化還元の繰り返しによって
劣化し易い欠点があった。 また、従来の電気化学発色物質として、遷移金属酸化物
である酸化タングステンを用いる系では、電極表面に固
定された酸化タングステンの層に、電極からの電子と、
電解液中から金属イオンが同時に注入される反応によっ
て生成するタングステンブロンズの着色、(21式を利
用している。 (2)式の反応か電気化学的に可逆であるためには(2
)式においてX≦0.3でなければならず、x>1sで
は反応が不可逆となるため表示には使えない。 したがって、そのような非化学量論的な反応上利用する
表示装置では、Xの大きさが、可逆性を有する範囲を超
えないように、電解量を常に制御しなければならないた
め、駆動が困難で実用に向かないという欠点があつた。 本発明では、上述した従来の電気化学的着色物質にみら
れる種々の欠点を有しない、新しいすぐれた電気化学的
着色物質として、ヘキサシアノ鉄酸鉄塩を用いる。一般
にヘキサシアノ鉄酸鉄塩とは、プルシアンブルーとして
知られている青色顔料化合物群の一部をなすものである
。現在までにプルシアンブルーという化合物群は大きく
分けて、次の不溶性プルシアンブルーと可溶性プルシア
ンブルーの2つの化合物群に分類されている。 Fa(■)4〔Fe(■)CN6〕3・・・不溶性プル
シアンブルー(4)M+Fe(■)(Fe(■)(CN
)6]・・・可溶性プルシアンブルー(5)ここで、M
+は、Li+、Na+、K+、Rb+、Cs+NH4+
等の1価カチオンをさす。 第1−(a)図と第1−(b)図に、それぞれ不溶性プ
ルシアンブルーと可溶性プルシアンブルーの結晶構造を
示す。第1図より明らかなように、不溶性プルシアンブ
ルーも可溶性プルシアンブルーも一次元網目構造をもつ
混合原子価錯体であり、シアノ基がFe(1)とFa(
1)>ブリツジした構造となっている。シアノ基のC原
子がre(x)に配位し、シアノ基のれ言子がFa(1
)に配位しており、則−化合物中にその酸化数が78(
1)とFa(1)のように異って存在しておシ、これが
混合原子価錯体と言われる゛所以である。ま次、プルシ
アンブルー特有の美しい青色は、上述のように同一化合
物中に酸化数の異なる鉄原子が存在することによる混合
原子価吸収帯によるものである。もし、結晶中のすべて
のFe(1)がFa(1)に還元された場合には、結晶
構造とのものには変化を生じないが、青色は失なわれて
無色に変化する。本発明は、上述した混合原子価錯体中
のFe(■)の原子価を電気化学的酸化還元法により、
三価と二価に可逆的に変化させ、色調を変える原理に基
づいており、反応は(6)もしくは(6)式で示すこと
ができる。 ここで、M+はLi+、Na+、K+、Rb+、Ca+
,NH+等の一価カチオンを示す。 電気化学的着色物質としてヘキサシアノ鉄酸鉄塩を用い
るエレクトロクロミツク表示素子では、予め、不溶性の
三次元網目構造をもつ混合原子価錯体を連続かつ均一な
薄噂として、表示極表面に固定されている層の電気化学
的な反応による色調の変化を利用するのであって、前述
したビオロゲンのような液中からの析出と溶解の繰り返
しを行うのではない。そのため、色の濃度は、ヘキサシ
アノ鉄酸鉄塩の層の厚さで定まる一定濃度に常に維持す
ることができる。をた、反応式(6)や(6)′で明ら
かなように、酸化タングステンの反応(2)式のように
反応が非化学量論的でなく、化学量論的な1電子もしく
は4電子反応であるから、表示素子を駆動する際に電解
量を厳密に制御する必要はなく、駆動が容易である。 マた、ブルイアンプルーとして知られる青色顔料は、1
704年に発見されて以来、塗料や印桐インクとして昔
から広く実用に供されており、その化学的安定性にも不
安がない。ヘキサシアノ鉄酸鉄塩を用いるこの発明は、
上述のように、−足濃度の色調での表示を容易に駆動で
き、着色種の化学的安定性については歴史的に鉦明され
ている美しい紺青(プルシアンブルー)色のエレクトロ
クロミツク表示素子を実現するものである。 本発明に用いられる電気化学的着色物質であるヘキサシ
アノ#酸鉄塩は、従来より不溶性プルシアンプルーと称
され、化学式Fe4(Fe(CN)4)3NH2Oで表
わされているものをさす。ただし、上の化学式中れは1
2〜14とされている。プルシアンブルーと呼ばれてい
る化合物群は、大きく分けて、不溶性プルシアンブルー
と可溶性プルシアンブルーの2つに分類されていること
は先に述べた通りである。このように2種の化合物に分
れる理由はその合成法の違いにある。不溶性プルシアン
ブルーの合成は、フェロシアンイオンを含む水溶液とそ
れよりも過刺の第二鉄イオンを含む溶液を混合踵沈澱物
として不溶性プルシアンブルーを得る方法である。一方
、可溶性プルシアンブルーを得る合成法、フェロシアン
イオンを含む水溶液と第二鉄イオンを含む水溶液を等モ
ルづつ混合し、沈澱物として可溶性プルシアンブルーを
得る方法である。本発明に用いられる合成法は前述の2
つの方法とは異なシ、表示極の表面で、直接、電気化学
的に合成し皮へキサシアノ鉄酸鉄塩上、密着した連続か
つ均一な薄膜として電極に電解析出させる方法である。 この方法によって、電気化学的に可逆な色調変化の可能
な表示極を実現することができた。 次に、本発明で用いられるヘキサシアノ鉄酸鉄塩が不溶
性プルシアンブルーであることにより、酸化・還元の機
構が可溶性プルシアンブルーとは異なることについて述
べる。 第2図F1本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩全豹2.
5mc/cm2被覆したSnO2透明電極のIMCl中
におけるサイクリツクポルタモグラムを示す。 また、第3図に、同様な電極で電荷密度10.5m0/
cd(D+1.55V#+1165Vと−CL2Vvl
l、seeにおける吸収スペクトル含水す。この電極は
、+0.6Vvs、8CK付近で690れmに吸収ピー
クを持つスペクトル金与え青色に着色している。この6
90れmIIC吸収ピークを持つスペクトルはコロイド
状のプルシアンブルーについて報告されているものとよ
い一致を示している。−[L2Vva、80に付近では
何も憚収は見られず透明であり、1.35Vva、SC
E付近では425nmに小さい吸収ピークが見られ、電
極はうす茶色に着色している。 第2図のサイクリツクポルタモグラムより、この電極は
、+0.2vと+(L9Vva、8(ll付近に2つの
ピークをもつ波が現われていることが分かる。 各々のピークについて、可溶性プルシアンブルー化学反
応について考えてみる。 まず、+0.2Vvs、SCE付近にピークを持っgに
ついて、可溶性プルシアンブルーの場合と不溶性プルシ
アンブルーの場合について、その電気化学反応について
比較する。 ただし、ここでMil、LieれaIK*Rb+C8や
れH:などの1価カチオンを示す。 以上、可溶性プルシアンブルーも不溶性プルシアンブル
ーも、ともに電子と1価カチオンが被膜中に同時に注入
される電気化学反応である。 次に、十(L9Vvs、BCK付近にピーク
【持つ波に
ついて、可溶性プルシアンブルーと不溶性プルシアンブ
ルーの#s@のそれぞれについて、それらの電気化学反
応を比較する。 ただし、ここでXl−はl価アニオンを示す。 (7)と+7】2式を比較すれば明らかなように、可溶
性プルシアンブルーではM+カチオンと電子が被膜に出
入する電気化学反応であるのに対し、不溶性プルシアン
ブルーでは、Xアニオンと電子が出入する反応である。 以上をまとめると、十0.2v付近でピークを待つ波と
、+0.9Vvs、80ル付近にピークを持つ波におい
て、可溶性プルシアンブルーと不溶性プルシアンブルー
とでは、−2つの点で大きな相違がある。その第一のも
のは、十0.9vvs、130に付近にピークを持つ波
が、可溶性プルシアンブルーでHM+カチオンの出入す
る反応となるのに対し、不溶性プルシアンブルーではX
l−アニオンの出入する電気化学反応である。その第二
の相違点は、+0.2Vと+0.9Vve、SCE付近
にピークをもつ波に関与する電子数の比である。可層性
プルシアンブルーでは、その比が1:1となるのに対し
、不溶性プルシアンブルーでは、その比が4:3となる
。上述から明らかなように本発明に用いるヘキサシアノ
鉄酸鉄が可溶性プルシアンブルーであるか不溶性プルシ
アンブルーであるかt明らかにすることは、その電気化
学反応を深く理解し、エレクトロクロミツク表示素子と
して適切な駆動を行う上で不可欠である。 以下実施例に基づいて説明するように、本発明では、そ
の組成全原子吸光分析や後光分析管用す明確に決定し、
電気化学的測定法を用いてその電気化学的酸化還元の機
構を新たに見いだし、適切な駆動原理をヘキサシアノ鉄
酸鉄塩被覆電極に与えることを大きな目的とする。 実施例1 本実施例では、本発明に用いるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被
種電極の一般的製法について述べる。 20ミリモル/リツトルのフェリシアン化カリウム(K
2Fe(CN)6)水浴液と、20ミリモル/リツトル
の塩化第二鉄(FeCl3)水浴液で塩酸濃度を0.2
Nに調整され次ものとを同容量混合し、茶褐色透明溶液
を作る。 この茶褐色透明溶液に、その表面に本発明に用いるヘキ
サシアノ鉄酸鉄塩を被覆する表示極である面積1cm2
の白金板電極と、前記表示極に電流を流すための面積的
10cm2の白金板電極を浸漬する。 次に面積1cm2の白金板電極を10μAの電流で陰分
極し、約10分間定電流電解する。電解終了後この茶褐
色透明溶液から陰分極し次面積1cm2の白金板電極を
取り出し次ところ、その表面に連続かつ均一な青色の不
溶性固体膜が析出した。 実絢例2 本実施例では、本発明に用いるヘキサシアノ鉄酸鉄塩の
組成について述べる。 ヘキサシアノ鉄酸鉄塩の被覆の方法は、実施例1と同じ
である。友だし、被覆する電極は、面積10−の白金板
を用い、100μムの電流で10分間定電流電St行い
、陰極である面積10−の白金極電極上に、青色の不溶
性固体膜を得て、これを分析の試料とした。試料である
不溶性固体膜を28%アンモニア水で溶解後、1:1塩
酸で中和し、100acKメスアツプして分析試料とし
た。 分析は、カリウムに後光分析法で行い、鉄は原子吸光分
析法を用いた。 また、分析試料とは別のへキサシアノ鉄酸鉄塩被檀電極
を用い、この電極をPH4,0に調整された1)lKC
!l水溶液中で、サイクリツクポルタモグラムを観測し
、+0.2Vve、sag付近にビークを持つ改の酸化
還元に基づく電気量を求めた。 第1表に、以上炎光分析と原子吸光法によシ求めたカリ
ウム量と鉄の量を電荷量と組合わせて、まとめた。さら
に計算値とも比軟した。 以上、第1表から明らかなように、本発明で用いる電解
法により合成したへキサシアノ鉄酸鉄塩は、いわゆる°
不溶性プルシアンブルー°で、その組成は、Fe4[F
e(CN)6]3である。 実施例3 本実施例では、本発明に用いるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被
検電極をエレクトロクロミツク素子として用いる場合の
電解質の最適PHについて述べる。 第4図に本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被種電極の
IMKOI中でのa2Vva、BCH付近にビークを持
つ波のサイクリツクポルタモグラムを示す、第4図中に
は、破線で0.2VVs、80Fi付近における酸化還
元に要する電気電管クーロンメーターを用いて同時に記
録しである。この破線で示す電気量は、ヘキサシアノ鉄
酸鉄塩電極を1147〜−CL2Vve、8CKの電位
ステツプで、IHzの駆論を行つたときの各サイクルご
との電気量の推移を示している。この電気量の推移を膜
の安定性を評価する目安として、次の残膜率なる量を定
義する。 この残膜率なる量を用いて、本発明にするヘキサシアノ
鉄酸鉄塩被覆電極を駆動する際のPHの最適値を求めた
。実験は、IMK(!lの水溶液を用い、この電解質の
PHを塩酸を用いて種々変化させ105サイクル後の残
膜率を調べた。その結果を第5図に示す。第4図の実線
は駆動による残膜率を、破線は浸漬による残膜率のPH
による変化を示した。第5図より明らかなように、本発
明によるヘキサシアノ鉄酸鉄被覆電極を駆動するのには
最適なPH領域があり、そのPH領領域、5〜5の間に
ある。PH5より、アルカリ側では膜の溶解により、P
H3より酸性側では、プロトンの被膜中への侵入にLり
、ヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極を安定に駆動すること
はできない。 実施例4 本実施例では、本発明に用いるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被
覆電極tエレクトロクロミツク素子として用いる場合の
電解質中の最適カチオンの選択について述べる。 0.2Vva、80?+付近にピークのある波は、カチ
オンの被膜中への出入が関係あることを述べた。 第1図に示し皮ように、へキサシアノ鉄酸鉄塩は格子定
数112裏であり非常にオープンな構造であり、どのよ
うなカチオンでも自由に出入できそうに見える。しかし
、第6図に示すように、結晶を構成する各原子の大きさ
を考慮すると、ボトルネツクの大きさは、直径五5Xと
なる。この大きさが、被膜中に出入できるカチオンの種
類を制限するものと思われる。 そこで、本実施例では種々のカチオンを持つ電解質を用
いて、カチオンの選択を行つた、ヘキサシアノ鉄酸鉄塩
被覆電極の製法は実施例1と同様であり、評価の方法は
実施例Sと同じ残膜率なる量を用いた。用い交電解質は
、アルカリ金属塩化物であるLiCl、NaCl、KC
l、RbCl、CsCl、アルカリ土類塩化物であるB
a0l1とアンモニウム塩としてMl(401を用いt
6ただし、PHは実施例5の結果より塩酸を用いて4.
0に調節し、濃度は0.1Nとしたそれぞれの電解質水
溶液を用いた。結果は、第7図に示すように、KsRb
*08とれH,イオンが安定に被膜の着消色全行えるこ
とが分つた。 以上の結果に基づいて、第2表に、各イオンの結晶イオ
ン半径と水和イオン半径の一つの目安であるストークス
イオン半径tまとめ友、この結果より明らかなように、
安定に駆動できるカチオンのストークス半径は、ヘキサ
シアノ鉄酸鉄塩のボトルネツク半径である1、75λと
非常によい対応があった。 歿施例5 本実施例では、サイクリツクポルタモグラムにおいて、
0.9Vvs、BC1li付近にピークを持つ波がヘキ
サシアノ鉄鎖鉄塩被膜中ヘアニオンの出入する電気化学
反応であり、さらに(L2Vと0.9vVs、80Kに
それぞれピークを持っ波の電気量の比較から、ヘキサシ
アノ鉄酸鉄塩被覆電極の電気化学反応の全貌を明らかに
する。 第8図に、ヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極のサイクリツ
クポルタモグラムを示す。図中〔1〕は、IMKOl中
で0.2Vvs、1301e付近にピークを持つ波であ
り、〔2〕はIMNaCl中で(L9V付近にピークを
持つ波で安定なサイクリツクポルタモグラ^を示すが、
同じ電解質中で0.2Vva、80H付近にピークを持
つ波〔5〕は1回のスキャンで膜が破壊されてしまうこ
とを示している。以上よシ、0.9Vva、80に付近
にピークを持つ波は、アニオンであるOl’″イオンが
被膜中へ出入しているのが明らかになった。 ■に、0.2vと0.9Vvs、80g付近にピーク【
持つ波の酸化還元に基づく電気量の比較を行う。 第9図に、酸化スズ透明電極上に形成したヘキサシアノ
鉄酸鉄塩被覆電極の0.1NKBF、電解質中でのサイ
クリツクポルタモグラムを示す。第8図中Q1は、0.
2Vvs、SCEにビークを持つ波の酸化還元に伴って
流れる電気量を示し、Q2は0.9Vys、SOK付近
にピークを持つ波に伴って流れる電気量を示す。 第3表に、0.2vと19Vvs、801C付近にピー
クのある波の酸化還元に伴って流れる電気量の比の実測
値と、不溶性プルシアンブルー(Fei[Fe(Oれ)
@]i)とし次場合と、可溶性プルシアンブルー(KF
sFe(CN)s)とした場合の計算値の比較をまとめ
た。 以上、本実施例より明らかなよう罠、0.9vva、I
3c!に付近にピークを持つ波は、Fe4(Fe(Cれ
)s〕1とした場合に合理的にその機構を説明すること
ができ、アニオンの出入する電気化学反応である。 実権例6 本実施例では、実施例5の結果を考慮し、電解質中のア
ニオンの最適な選択を行う。 ヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極の製法は実施例1と同様
であり、アニオンの評価の方法は、実施例3と同じ残膜
率を用いる。しかし、tQVva。 5alt−越える電位では、電解質によっては残余電流
の影響が大きく、電気量を用いた残膜率では正確な比較
ができない。そこで、次のように残膜率(21を用い電
解質アニオンの評価の指標としt、すなわち、0.9V
ve、BOT!i付近での波のピーク電流の比を用いる
。 評価に用いた電位ステツプ波形は、16vとし4Vvs
、80kiで、IH2の周期をもつ駆動波形である。用
い次電解質は、KCl、KF、KPF6、KCC3、K
ClO4、CH3COOK、K2SO4とKBF4であ
る。 第10図に、10sサイクルまでの各アニオンを用いた
場合の、0.9Vvs、80に付近にピークをもつ波の
残膜率(2)を示す。 また、第4表に、アニオンの種々とストークスイオン半
径を示した。 以上、第9図と第4表より明らかなように、本発明によ
るヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極を安定に駆動できるア
ニオンは、カチオンの場合と同様に、そのストークスイ
オン半径とへヤサシアノ鉄酸鉄塩結晶格子のボトルネツ
クの大きさとから、合理的に選択することができ比。 実施例7 本実施例では、本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆
電極を青色と無色の間の着消色を繰返した後の組成分析
の結果による新しい発見に基づき、着消色のさらに厳密
なる原理上提供することt目的とする。 方法は、実施例2と同様であるが、組成の分析t1電解
成膜直恢とIMKC!l水溶液中で着消色のサイクルを
数回行った後の両方について行った。 第5表より明らかなように、数サイクルの着消を行った
後に、青色の状態での分析値上成膜直後の青色状態での
分析値と比較すると、被覆中のカリウム含有量がふえて
いることが分か」、これより次の式で示すように、消色
時に被膜中へカリウムイオンと電子が同時に注入される
が、さらに着色方向に駆動する際、カリウムイオンと電
子が被膜中から出て行く過程と、アニオンである塩素イ
オンが注入され電子が出て行くという過程もあることが
分かる。 これより一般的な電気化学的反応式で表わせば、(9)
式のようになる。 ただし、(9)式中M+、、Xl−、m、とxは次の意
味をもつ。 M+=1価カチオンK”eRb”+08+やNH]:等
X’f1価7ニオ7B−F4*BO6−’p0704″
′等m:0+1+2+3s4もしく1t5 1:1もしくは2 X:出入するカチオンの数 また、プルシアンブルー格子中に8つの副格子があるこ
となどから、次の制限が、m、lとxにかせられ、3つ
の不等式を同時に満足する必要がある。 実施例8 本実施例では、ヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極のサイク
リツクポルタモグラムで、0.9Vve、BCH付近に
ピークを持つ波について、実施例7と同様の倹討を作っ
た結果より、青色と茶色の間の新しい着消色の原理を明
らかにできた。 すなわち、0.9v付近にビークをもつ波の酸化還元の
機構の一般的な表現は(10)式で表わすことができる
。 ただし、(10)式中M+、Xl=−mとyは次の意味
を持つ。 M+:1価カチオンK”+Rb”rOs+やNH+4等
x’−:1価アニオンBF□;1日024−や040;
等m:0+1+2+3,4もしくは5 l:1もしくは2 y:出入するアニオンの数 以上、実施例1〜実施例8までに述べた本発明の重要さ
を簡単にまとめれば、次のようである。 すなわち、本発明により合成したへキサシアノ鉄酸鉄塩
被覆電極は、不溶性プルシアンブルーと呼ばれる混合原
子価錯体であり、さらに非常にオープンな三次元網目構
造をもつため、良好なエレクトロクロミズム特性を安定
に示すことができる。 さらに、厳密なる研究により、その着消色の完全なる機
構を明らかにできたことにより、電解質のカチオンとア
ニオンの合理的なる選択を行えた。 そのため、応用上多くの用途を広く開くことができ、そ
の工業的価値はきわめて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1−(a)図は、不溶性プルシアンブルーの結晶格子
、第1−(b)図は、可溶性プルシアンブルーの結晶格
子を示す。図中、●FiFe(■)を、○riF・(1
)を示しており、シアノ基のC原子はFe(1)に、N
原子はFe(ff+3にそれぞれ結合している。また、
簡単のため結晶中の水分子は省略しである。 第2図は、本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩を約2.
5mC/d被榎したSnO2電極の1MKCl中でのサ
イクリツクポルタモグラムを示す。 第3図は、本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩を約1[
L5ma/−被覆した8NO,透明電極の、1.55V
、a65Vと−(L2Vvs、80Flにおける吸収ス
ペクトルを示す。 第4図は、本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極
の[L2V付近にピークのあるサイクリツクポルタモグ
ラムと、この波の酸化還元に要する電気量の積分値全破
線で示した。図中1は1サイクル目k、104は104
サイクル後のものを示す。 第5図は、本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極
の各PHにおける残膜率を示している。 図中、実線は105サイクル後の残膜率を示し、破線は
、同様の電極の約24時間浸漬後の残膜率を示す。 第6図は、プルシアンブルーのボトルネツクの大きさを
示す。 第7図は、カチオンの種類による残膜率のサイクル数に
対する変化を示す。 第8図は、本発明によるヘキサシアノ鉄酸鉄塩被覆電極
のサイクリツクポルタモグラムに示しており、(1)は
1MKCl中、〔2〕と[3]は1MNaCl中のもの
である。 第9図は、本発明によるへキサシアノ鉄酸鉄塩被横電極
の0.1NKBF、中でのサイクリツクポルタモグラム
を示しており、図中、Q、ti’ll2Vva。 SCE付近にピークを持つ波の酸化還元に要した電気量
を示し、Q2は0.9Vvs、8CE付近にピークを持
つ波の酸化還元に要した電気量を示している。 第10図は、アニオンの種類による残膜率のサイクル数
に対する変化を示している。 以上 出願人株式会社第二楕工舎 代理人弁理士鍛上務 第1−(Q)71!:l 第トO))図 名2トス1 第4図 ”06+0.4−rO,ZO−02VysSCE第5図 第9図 Vvs、SCe 第10図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)気化学的着色物質の層で被検された表示極と、表
    示極から隔てて設けられた対極と、それらの表示極と対
    極との両方に接して設けられた電W4實とによって構成
    されており、電気化学的に可逆な酸化還元反応によって
    、表示極の色調を変化させる電気化学表示素子であって
    、前記した表示極を被接している電気化学的着色物質の
    層は、第一の色調を表示する基底状態において組成式(
    1)で表わされ、第二の色調全表示する還元状態におい
    て組成式(21で表わされ、第三の色IAt表示する酸
    化状態においては組成式(31で表わされる、ヘキサシ
    アノ鉄酸鉄を組成中に含む複塩の層を用いている電気化
    学表示素子。 イ、基底状態における組成式 口・還元状態における組成式 ハ、酸化状態における組成式 ここで、組成式(1)、(2)および(3)においてM
    +は1価のカチオン Xl−=はl曲のアニオン l=は1または2 mは0または5以下の正整数 れは0または正数 xおよびyは任意の正数を表わすが、 ただし、l、m、l、およびyは、次の不等式(41゜
    (5)、(6)、(7)および(8)をすべて満足する
    ものである。 0≦(l+1)m≦8l(4) 0≦(l+1)(m+x)−4≦8l(5)0≦m+x
    −4(6) O≦(l+1)(m+ly)−3l≦8l(7)0≦m
    +ly−3(8)
  2. (2)特許請求の範囲第1項に記載した電気化学的膚色
    物質の層は、基底状態において組成式(1)から導かれ
    る組成物が、で表わ される不溶性プルシアンブルーであり、還元状態におい
    て組成式(2)から導かれる組成物が、で表わされ、ま
    た、酸化状態にお いて組成式(31から導かIる組成物は、で表わされる
    不溶性の被覆層である、電気化学表示素子。
  3. (3)前記特許請求の範囲第1項および第2項で用いら
    れる1価のカチオン、M+は、カリウムイオン、ルビジ
    ウムイオン、セシウムイオン、iたは、アンモニウムイ
    オンである、電気化学表示素子。
  4. (4)前記特許請求の範囲第1項、第2項および第3項
    で用いられるアニオン、Xl−、は、l=1のとき、塩
    素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、四フツ化ホウ
    酸イオンIま友は、六フツ化リン酸イオンであるか、あ
    るいは、l=2のとき、硫酸イオン、まfcは、炭酸イ
    オンである、電気化学表示素子。
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