JPS5896032A - ポリプレニル化合物またはその混合物の製造方法 - Google Patents

ポリプレニル化合物またはその混合物の製造方法

Info

Publication number
JPS5896032A
JPS5896032A JP56193498A JP19349881A JPS5896032A JP S5896032 A JPS5896032 A JP S5896032A JP 56193498 A JP56193498 A JP 56193498A JP 19349881 A JP19349881 A JP 19349881A JP S5896032 A JPS5896032 A JP S5896032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
mixture
polyprenyl
compound
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP56193498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0230335B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Tanaka
康之 田中
Koichi Kinuhata
衣幡 晃一
Masao Mizuno
雅夫 水野
Yoichi Ninagawa
蜷川 洋一
Takuji Nishida
西田 卓司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP56193498A priority Critical patent/JPH0230335B2/ja
Publication of JPS5896032A publication Critical patent/JPS5896032A/ja
Publication of JPH0230335B2 publication Critical patent/JPH0230335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリプレニル化合物またはその混合物の製造方
法に関する。さらに詳しくは1本発明はドリコールの合
成原料として好適に使用しうる下記の一般式 (式中*Ald水酸基またはアシルオキシ基を表わ3− Ha し、−CH2−C=C−CH2−はトランス型イソプレ
ン単位HIGH を表わし、−CH2−さ=b−CH2−はシュ型インプ
レ、単位を表わし、nは11から19までの整数である
。)で示されるポリプレニル化合物またはその混合物の
製造方法に関する。
ドリコール類(dolichols )は1960年に
J、F。
Pennockらによってブタの肝臓からはじめて単離
され(Nature(London)、 186 、4
70(1960)参照〕、のちに彼等によって該ドリコ
ール類は下記の一般−CH2−6a−CH2−CH2−
OH(A)Hs (式中、−CH2−δ−C−CH2−はトラ、ユ型イン
プレ。
3CH 単位を表わし、−CH2−C=C−CH2−はシス型イ
ソプレン単位を表わす。) 4− で示される構造をもつポリプレノール同族体の混合物で
あって、上記式中のシス型イソプレン単位の数jは一般
に12から18まで分布し、j=14゜15および16
の3種の同族体が主体となっていることが明らかにされ
た[ RlW、Keenan et al、。
Biochemical Journal、 165.
 405(1977)参照〕。
また、ドリコール類はブタの肝臓のみならず、哺乳動物
体内に広く分布しており、生体の生命維持の上で極めて
重要な機能を果していることが知られている。例えばJ
、 Ij Harfordらは子牛や豚の脳白髄質を用
いる試験管内テストにより、外因性ドリコールがマンノ
ースなどの糖成分の脂質への取り込みを促進し、その結
果、生体の生命維持の上で重要な糖蛋白質の形成を増大
させる作用全もっことを明らかにしている[ Bioc
hemical  andBiophysical R
e5earch Communication、 76
、1036(1977)参照〕。ドリコールによるかか
る脂質への糖成分の取り込み促進効果は成長期の生体に
おけるよりも既に成熟している動物において顕著である
ことから、老化防止の点でのドリコールの5− 働きが注目されている。また、 R,W、 Keena
nらは幼年期などの急速に成長を続けている生体にとっ
ては外からドリコールを摂取し、自己の体内で生合成し
て得られるドリコールを補9ことが重要であると述べて
いる[ Archives of Biochemis
tryand Biophysics、 179.63
4(1977)参照〕。さらに、赤松らはラットの再生
肝中のドリコールリン酸エステルを定量し−その量が通
常の肝中よりも著るしく減少しており、肝組織での糖蛋
白の合成機能が大巾に低下していること、および外因性
ドリコールリン酸エステルを加えると該機能が改善され
ることを見い出した〔第54同日本生化学会大会(19
81年)にて発表〕。このようにドリコール類は生体に
とって極めて重要な物質であり。
医薬品またはその合成中間体、化粧品などにおける用途
開発が強く望まれている。
しかしながら、従来ドリコール類は入手が困離であるた
め、充分に研究を行なうことができないというのが実情
である。たとえば豚の肝臓10kfから複雑な分離操作
を経てやっと約0.6fのドリ6− コールが得られるに過ぎない[F、 W、 Burgo
set al、、 Biochemical Jour
nal、旦、470(1963)参照〕〇 一方、ドリコール類を全合成することは、それらの複雑
で特異な分子構造に徴して明らかなように、現在の有機
合成化学の技術では至難のことである。そこで、合成中
間体を天然物に依存し、これに簡単な合成化学的処理を
加えるのみでドリコール類を得ることができるならば有
利であるが。
従来そのような好都合な物質は見出されていない。
従来、種々の植物からポリプレノール化合物を採取しう
ろことが知られており、下記のポリプレノール類が採取
されている。
(1)  ソラネソール CHs      CHa (2)  フイカプレノール類 ■ x=5〜9 7− (8)  ベツラブレノール類 ■ y=4〜6 ペツラプレノール類はドリコール類と同様にω−末端イ
ンプレン単位に2個のトランス型イソプレン単位が連な
った構造を有するが、これまでに知られているベツラプ
レノール類は上記のようにシス型イソプレン単位の数が
最大でも6個しかなく、このものからシス型イソプレン
単位の数が14個、15個および16個のものを主体と
するドリコール類を合成するためには、8個以上ものイ
ソプレン単位をシス型に規制して延長することが必要で
あるが、それは現在の有機合成技術ではほとんど不可能
である。
また、 K、Hannusらはコールツノく・アカマツ
(Pinus 5ylvestris)の葉から約1%
(乾燥重量基準)のポリプレニル画分を単離し、該画分
が主としてシス配置をなす10〜19個のイソプレン単
位を有するポリプレニルアセテートからなること8− を報告している。しかし、このヨーロッパ・アカマツか
ら抽出されるポリプレニル画分はイソプレン即位数が1
5個および16個である同族体を主成分としておす、哺
乳動物のドリコール類が主成分としているイソプレン単
位数17個、18個および19個の同族体は痕跡量でし
か含まれていなイ[Phytochemistry、 
13.2563 (1974)参照〕OK、 Hann
us  らの報文には上記ポリプレニル化合物群中のト
ランス、シス配置について詳細まで解明されていないが
、もし、該ポリプレニル化合物群が哺乳動物のドリコー
ル類と同様のトランス、シス配置を持っていたとしても
、それから哺乳動物のドリコール類に誘導するためには
少なくとも2個のシス型イソプレン単位をシス型に規制
して延長した上でさらにα−末端に飽和インプレン単位
を結合しなければならず、合成上多大の困難を伴うこと
は明らかである。
さらに、D、 F、 Zinckelらはストローブ松
(他盟5trobus )の葉の抽出物中にイソプレン
単位類18個またはイソプレン単位数の平均値が18で
ある9− C50のポリプレノールが存在すると報告している( 
Phytochemistry、 11.3387 (
1972)参照〕。しかし、彼等が行なっている分析は
核磁気共鳴(NMR)に基く極めて粗雑なものであり、
本発明者らが追試した結果によれば、ストローブ松の葉
カら抽出されたポリプレノール両分は17個のインプレ
ン単位を持つ同族体が主成分であることが判明した。し
たがって、もしこのストローブ松の葉から単離されたポ
リプレニル画分が哺乳動物のドリコール類と同様のトラ
ンス、シス配置を持っていたとしても、このものから哺
乳動物のドリコール類を合成するためには、やはり少な
くとも1つのシス型イソプレン単位をシス型に規制しな
がら導入することが必要であり、合成上依然として大き
な困難を伴う。
そこで、本発明者らは哺乳動物のドリコール類と同じ数
ならびにトランス、シス配置のイソプレン単位を持ち、
従ってシス型のイソプレン単位をシス型に規制したまま
で導入するという有機合成的に困難な操作を必要としな
いポリプレニル化合10− 物を植物源に求めて各種の植物からの抽出物を分析した
結果、今回、驚くべきことに、ヒマラヤすぎ(身空us
 deodara )から抽出したポリプレニル画分(
ポリプレニル組成物)が、哺乳動物のドリコール類に比
べてα−末端の飽和イソプレン単位が存在しないだけで
捕乳動物のドリコール類におけるポリプレニル同族体の
分布と非常によく似たポリプレニル同族体分布を示すこ
と、従って、@乳動物のドリコール類の合成中間体とし
て非常に適していることを見い出した。
しかして、本発明によれば、ヒマラヤすぎの葉を有機溶
媒で抽出し、得られる抽出物からポリプレニル化合物ま
たはその混合物を分離し、必要に応じその分離前または
分離後に該ポリプレニル化合物またはその混合物を加水
分解、エステル化もしくはエステル交換反応またはそれ
らの2種以上の反応に付することを特徴とする一般式(
I)で示されるポリプレニル化合物またはその混合物の
製造方法が提案される。ヒマラヤすぎの葉を有機溶媒で
抽出I2、得られる抽出物を、必要に応じ加水分解した
のち、クロマトグラフィー、分別溶解法、分別冷凍沈殿
法、分子蒸留法またはこれらの方法の2種もしくはそれ
以上の組合わせからなる分離用いてn−へキサンと酢酸
エチルとの体積比で9=1の混合溶媒を展開溶媒とする
薄層クロマトグラフィー(lOcrn展開)において標
準物質としてのソラ不シルアセテートのRf(直が0.
40〜0.45となる条件下に0.18〜0.25およ
び/または0.50〜0.55の範囲内のRf値を示す
両分を単離回収することにより、Aが水酸基である一般
式(1)の化合物および/またはAがアセトキシ基であ
る一般式(I)の化合物の混合物から本質的になり、そ
してnが14である一般式(1)の化合物、nが15で
ある一般式(1)の化合物およびnが16である一般式
(1)の化合物の少なくとも3種を必須成分としてそれ
ぞれ実質量含有しかつそitらの合計の含量が該混合物
の重量を基準にして少なくとも70重量%であるポリプ
レニル組成物を得ることができる0 原料として用いるヒマラヤすぎは温帯および寒帯地方に
広く分布する種子植物門裸子植物亜門球果植物綱球果植
物目に属する植物であり、明治の初め日本に渡り、いま
では庭園樹としていたる所で見られる。ヒマラヤすぎの
葉は乾燥後に本発明に従う処理に付してもよく、または
未乾燥のまま用いることもできる。一般には乾燥した葉
の方が好ましく、その際の乾燥の程度は乾燥葉の重量基
準で含水率が一般に約30%以下、好ましくは10%以
下とすることが有利である。さらに5葉は破砕した後に
抽出することが好ましく、それにより、抽出溶媒との接
触面積が増大し、抽出効率を上げることができる。
前記一般式(I)で示されるポリプレニル同族体はヒマ
ラヤすぎの葉の中では一般に遊離のアルコールの形およ
び/または酢酸エステルの形でかなり高濃度で含まれて
おり、該葉から該ポリプレニル同族体を効果的に抽出す
るためには、該ポリプレニル同族体をよく溶解する油浴
性の有機溶媒が好13− 適に使用される。かかる油溶性の有機溶媒としては、一
般に誘電定数(ε)が32,7以下、好ましくは25.
0以下、さらに好ましくは20.7以下のものが好適で
あり、具体的には下記に例示する溶媒がそれぞれ単独で
または2棟もしくはそれ以上の混合溶媒として使用でき
る。
(al  炭化水素類:例えば1石油エーテル、ペンタ
ン、ヘキサン、へブタン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなど。
fb)  ハロゲン化炭化水素類:例えば、クロロホル
ム、塩化メチレン、四塩化炭素、四塩化エタン、パーク
ロルエチレン、トリクロルエチレンなど。
(e)  エステル類:例えば、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、プロピオン酸エチルなど。
(d)  エーテル類:例えば、ジエチルエーテル。
ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラドン、ジイ
ソプロピルケトンなど。
14− t’)  7 ルコールM : 例エバ* メf ” 
7 ルコ”、エチルアルコール、フロビルアルコール、
メチルアルコールなど。
使用する溶媒の選択にあたっては、目的とする前記一般
式(I)のポリプレニル化合物を選択的に高効率で抽出
し、それ以外の物質はできるだけ抽出しないものが望ま
しく、かかる観点からすれば、上記溶媒中、炭化水素類
、ノ・ロゲン化炭化水素類、エステル類、ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテルの如き極性の低いエーテ
ル類およびケトン類が特に好適である。
抽出溶媒の使用量は臨界的なものではなく、用いる溶媒
の種類、抽出すべき葉の種類や状態等に応じて広範に変
えることができるが、一般にはヒマラヤすぎの葉1重量
部(乾燥重量基準)当り約1〜約100重量部、好まし
くは5〜50重量部、さらに好ましくFi、l 0〜3
0重量部の範囲内で用いることが有利である。
抽出は上記の溶媒中に葉を浸漬し、必要に応じて連続的
または間欠的に攪拌することにより行なうことかできる
。抽出時の温度も臨界的なものではなく、用いた溶媒の
種類や量等の条件に応じて広範に変えることができるが
、一般には約0℃から溶媒の還流温朋までの温度を用い
ることができ、通常は室温で充分である。かかる条件下
に抽出は普通1〜10日間行なうのが有利である。
抽出処理後の浸漬液は葉その他の固形分を除去したのち
必要に応じて溶媒を除去して濃縮液とする。かくして得
られる抽出物をついでクロマトグラフィー、分別溶解法
、分別冷凍沈殿法、分子蒸留法またはこれらの方法の2
種もしくはそれ以上の組合わせからなる分離工程に付し
て、目的とするポリプレニル画分を回収することができ
る。
上記分離工程におけるポリプレニル化合物が含有されて
いる両分の確認は、メルク社製薄層クロマト用プレート
(シリカゲル60F254被榎;層の厚す0.25 t
an ) ’fc用いかつn−ヘキサンと酢酸エチルと
の体積比で9=1の混合溶媒を展開溶媒とする薄層クロ
マトグラフィー(10cn1展開)において標準物質と
してのソラネシルアセテートのRf値が0.40〜0.
45となる条件下に、0.18〜0.25〔前記一般式
+1)においてAが水酸基を表わす場合〕および/′i
!たけ0.50〜0.55[前記一般式(1)において
Aがアセトキシ基金表わす場合〕の範囲内のRf値のと
ころにスポットが存在するか否かにより行なうことがで
きる。しかして、以下の説明において薄層クロマトグラ
フィーのRf値を言及する場合には、特にことわらない
限り、上記条件下に測定した値を意味することを了解す
べきである。
上記抽出物の分離工程において使用しうるクロマトグラ
フィー、分別溶解法、分別冷凍沈殿法および分子蒸留法
の各方法の操作はそれ自体公知のものであり、本発明に
おいても公知の方法に準じて行なうことができるので、
各方法の詳細については文献の引用を以って説明に代え
、ここには特に注意すべき点のみを記載する。
(A)クロマトクラフィー〔例えば、HlHeftma
n。
“Chromatography”、 Re1nhol
d Publish Co、、  NewYork(1
961)参照〕 抽出物が少量の場合には薄層クロマトグラフィ17− −および液体クロマトグラフィーが適当であるが、大量
の抽出物の処理にはカラムクロマトグラフィーが好適で
ある。使用しうるクロマトグラフィー用担体としては、
シリカゲル、アルミナ、フロリジル、セライト、活性炭
、セルロースなどが挙げられ、中でもシリカゲルが好適
である。
シリカゲルカラムを使用して分m操作を行なう場合の展
開溶媒としては、例えば、ヘキサン/酢酸エチル(体積
比95:5〜80:20)、ヘキサン/ジイソプロピル
エーテル(体積比95:5〜80:20)、石油エーテ
ル/酢酸メチル(体積比95:5〜80:20)、石油
エーテル/イソプロビルアルコール(体積比99:1〜
90:10)、ベンゼン/ジエチルエーテルl積比95
:5〜80:20)、ベンゼン/酢酸エチル(体積比9
8:2〜80:20)などの混合溶媒系アルいはクロロ
ホルム、メチレンクロリドなどが挙げられる。
し)分別溶解法〔例えば、L、CoCraig。
“Technique  of Organic Ch
emistry”、 Vol、13+18− Interscience、 (1951)参照〕前記
一般式CI)のポリプレニル化合物はペンタン1ヘキサ
ンのような非極性溶媒に易溶であり、一方。
メタノールや水などの極性溶媒には難溶であるので、こ
の溶解性の差を利用して分別溶解法により精製できる。
例えば抽出液濃縮物のような粗精製物を上記非極性溶媒
に溶解し、ついで該非極性溶媒と非混和性の極性溶媒で
洗浄することによって、極性溶媒に易溶な不純物を大幅
に除去することができる。本方法で好適に使用される非
極性溶媒としては、例えば、石油エーテル、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエンナトノ炭化水
素系溶媒およびメチレンクロリド、クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素系溶媒が好適である。
また、かかる非極性溶媒と非混和性の極性溶媒としては
例えば水あるいはメタノールが好適である。
fc)分別冷凍沈殿法〔例えば、E、W、 Berg。
“Physical  and Chemical M
ethods of 5eparation”Chap
ter 14.15. McGraw −Hill、 
New York(1963)参照〕 前記一般式中のポリプレニル化合物は約−10℃以下で
固化する。従って、抽出物を−】0℃以下、好ましくは
約−15〜約−30℃に冷却下に放置し、目的物を固化
させたのち固−液分離することによって、かかる温度で
固化しない不純物から精製することができる。しかし7
ながら、該ポリプレニル化合物はあまり優れた結晶性を
有さす、ワックス状固体となるため、本方法により完全
に精製することは難しいので、他の精製方法と組合せて
実施することが好ましい。
η分子蒸留法〔例えば、G、 Durrows、 ”M
o1ecularDistillation”、 C1
arendon Press、 0xford (19
60)参照〕 前記一般式(1)の化合物は分子量が大きいため、分子
蒸留法を用いることによって低分子量の不純物を除去す
ることができる。例えば1O−3〜10′11111 
Hfの真空度において100〜250℃の加熱条件下に
分子蒸留して、低分子留分と高分子留分とに分割される
。このとき、高分子留分に目的物質は保持され、低分子
量不純物を大幅に除去するととができる。
上記の各分離法によって充分に純度の高いポリプレニル
画分が得られない場合には、これら分離法の2種もしく
はそれ以上の組合わせを用いることもできる。例えば、
クロマトグラフィーと分別溶解法;クロマトグラフィー
と分別冷凍沈殿法と分別溶解法;クロマトグラフィーと
分別冷凍沈殿法と分別溶解法と分子蒸留法;クロマトグ
ラフィーと分子蒸留法と分別溶解法;クロマトグラフィ
ーと分子蒸留法;分子蒸留法と分別溶解法;分子蒸留法
と分別溶解法と分別冷凍沈殿法などの組合わせを用いる
ことができる。
かくして、薄層クロマトグラフィーにおけるRf値が0
.18〜0.25および/または0.50〜0.55の
画分が単離回収される。Rf値が0.18〜0.25の
画分は、前記一般式(1)におけるAが水酸基を表わす
場合の同族体の混合物から実質的に成り、他方、Rf値
が0.50〜0.55の画分は前記一般式(1)におけ
るAがアセトキシ基を表わす場合の同族体の混合物から
実質的に成る。
21− かくして得られる両分をさらに例えば分配型高速液体ク
ロマトグラフィーに付することによって、個々の同族体
成分を単離することもできる。
なお、上記分離工程において、抽出物全上記の分離操作
に供する前に、該抽出物を加水分解して、そこに含まれ
うる前記一般式(1)におけるAがアセトキシ基を表わ
す場合の同族体を対応するAが水酸基を表わす場合の同
族体に予め転化することが可能である。かくすることに
より次いで行なう分離操作が簡単になることがある。し
かし、かかる加水分解は勿論分離操作が終った後のRf
値が0.50〜0.55の成分を含む画分に対して行な
うこともできる。この加水分解は公知の脂肪酸エステル
類を加水分解するために知られている通常の任意の方法
を用いて行うことが可能であり、たとえば含水メタノー
ルまたはエタノール中に水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムを溶解させた溶液(アルカリ金属水酸化物濃度
は好ましくは約0、1〜30重量%とすることができる
)100重量部に対して上記の抽出物または両分を約5
〜5022− 重量部の割合で加えて約25〜90℃で約0.5〜5時
間反応させればよい。
以上述べた方法によって単離回収されるポリプレニル画
分においてRf値が0.18〜025の両分は前記一般
式(1)におけるAが水酸基を表わす場合の複数のポリ
プレノール同族体の混合物から実質的になり、またRf
値が0.50〜0.55の両分は前記一般式(I)にお
けるAがアセトキシ基を表わす場合の複数のポリプレニ
ルアセテート同族体の混合物から実質的になるものであ
る。抽出物中における前者と後者の存在比率は大体20
:l乃至5:1の範囲内にあり、また、各両分中のポリ
プレノールまたはポリプレニルアセテート同族体の分布
状態(分布パターン〕は大体同じであり、その分布状態
は原料として用いた葉の若さや採取時期および地域など
の要因に関係なくほぼ一定である。
該画分は一般に、nが14である一般式(1)の化合物
、nが15である一般式(I)の化合物およびnが16
である一般式+1)の化合物の少なくとも3種を必須成
分としてそれぞれ実質量で含有しかつそれらの合計の含
量は該両分の重量を基準にして少なくとも70重量%1
通常75重量%以上である。
一般に、該両分はnが15である一般式CI)の化合物
を最高含量で含有しており、その含量は該両分の重量を
基準にして通常30〜50重量%、より典型的には32
〜47重量%の範囲内にある。
また、該両分は一般にnがそれぞれ14.15および1
6である一般式(I)の化合物を特異な量的関係で含有
しており、それぞれの含量をa、bおよびCM量チとし
た場合、その量的関係はb>a〉Cとなるのが普通であ
る。
さらに該画分はnが14である一般式(1)の化合物を
一般に20〜35重量%、より典型的には23〜32重
ft%、そしてnが16である一般式(1)の化合物を
一般に10〜25重量%、より典型的には11〜20重
量%(いずれも該画分の重量を基準とする)で含有して
いる。
前述したように、本発明方法によりヒマラヤすぎから抽
出して得られるポリプレニル組成物(画分)は哺乳動物
のドリコール類とポリプレノール同族体の分布パターン
すなわち一般式(I)におけるn及び一般式(5)にお
けるjの分布パターンが極めて近似している点で特徴的
であり、その分布状態をブタのドリコール類の分布状態
(ヒトのドリコール類もブタのそれとほぼ同じ分布状態
を示す)と対比して示せば次のとおりである。なお括弧
内の数値はより典型的な範囲を示す。
表  1 含 量(重量%) 11      0〜3(0〜2)     0.43
12      0.1〜6(0,1〜6)     
0.6013      4〜17(5〜14)   
  4.3814     20〜35(23〜32)
    25.5915     30〜50(32〜
47)    46.0116     10〜25(
11〜20)    18.7917      2〜
1O(2〜6)     3.4118      0
.1〜5 (0,1〜2)     0.7219  
    0〜3(0〜1.5)     0.0625
一 本発明方法により得られるポリプレニル組成物中におけ
るnの平均値は通常14.25〜15.25の範囲内に
ある。
上記表1に示すポリプレニル同族体の分布状態並びに一
般式中と一般式(A)との対比から明らかなように、本
発明方法により得られるポリプレニル組成物は該組成物
中の各ポリプレニル化合物のα−末端に飽和インプレン
単位を1個結合させることにより哺乳動物のドリコール
類に誘導することができる。殊に、結合させるべき飽和
イソプレン単位はシス−およびトランスの配置の問題が
なく。
該飽和イソプレン単位の結合にあたっては反応操作上ま
ったく困難性はない。しかして5本発明方法により得ら
れるポリプレニル組成物は哺乳動物のドリコール類の合
成中間体として極めて重要な物質であると言える。
本発明方法により得られるポリプレニル組成物を哺乳動
物のドリコール類に誘導するに際して該組成物をそのま
ま用いてもよく、あるいは必要に応じて該組成物を構成
する各ポリプレニル化合物26− 全単離したのち反応させることもできる。さらに。
該組成物または単離されたポリプレニル化合物を、それ
が遊離のアルコールであるかまたはアセテートの形であ
るかに応じて、加水分解、エステル化もしくはエステル
交換反応またはそれらの2種以上の反応に付することに
より、ポリプレノールをポリプレニルエステルに、また
はポリプレニルアセテート’を一般式(1)で示される
他のポリプレニルエステルもしくはポリプレノールに変
換してもよい0 本発明方法により製造される一般式(1)で示されるポ
リプレニルエステルの例として、一般式(I)中のA 
@ RCOO−で表わすとき、該Rが水素原子、炭素数
1−18のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル% 5ec−ブチ
ル、インブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イ
ソアミル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル、
n−ドデシル、n−ウンデシル、ステアリルなど)、炭
素数2〜18のアルケニル基(例えば、3−ブテニル、
3−ペンテニル、4−ペンテニル、ゲラニル、ケラニル
メチル、ファルネシル、ファルネシルメチル−&ト)。
炭素数5〜7の7クロアルキル基(例えば、シクロペン
チル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、シクロ
ヘプチルなど)、炭素数6〜lOのアリール基(例えば
、フェニル、トリル、キシリル、ナフチルなど)、炭素
数7〜llのアラルキル基(例、tば、ベンジル、フェ
ネチル、メチルベンジル、ジメチルベンジル、α−また
はβ−ナフチルメチルなど)または1〜3個のフッ素原
子もしくは塩素原子で置換されたメチル基(例えばモノ
フルオロメチル、トリフルオロメチル、モノクロルメチ
ル、ジクロルメチルなど)であるエステル類を挙げるこ
とができる。これらのポリプレニルエステルまたはその
混合物を得るための一般式(I)で示されるポリプレノ
ールまたはその混合物のエステル化またはエステル交換
反応は・・・・・いて行なうことができる。例えば、エ
ステル化は一般式(1)で示されるポリプレノールまた
はその混合物をエステル化触媒および溶媒の存在または
不存在下にギ酸、酢酸、モノフルオロ酢酸、モノクロル
酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロ
ン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン
酸、ファルネシル酸。
ファルネシル酢酸、安息香酸、3,5−ジメチル安息香
酸、4−エチル安息香酸などの所望のカルボン酸または
それらの酸ノ・ライドもしくは酸無水物と混合し、必要
に応じて加熱攪拌することにより容易(C行われる。好
ましくは、上記ポリプレノールまたはその混合物をヘキ
サン、ベンゼン、メチ度で1時間〜24時間攪拌するこ
とにより行われる0 また、エステル交換反応は、一般式(1)で示され29
− るポリプレノールまたはその混合物と所望のカルボン酸
(例えば上記各種のカルボン酸)の低級アルキルエステ
ル(好tL<はメチルエステル、エチルエステルなど)
とをエステル交換触媒の任意の存在下に作用させること
により行われる。好ましくFi、上記ポリプレノールま
たはその混合物及モル当量の水素化ナトリウムを加えて
2時間〜5日間溶媒の還流条件下に反応させることによ
って行われる。
本発明方法により得られる一般式(1)で示されるポリ
プレニル化合物またはその混合物は1例えば下記の合成
経路により容易に哩乳動物のドリコー30− 上記において、Xはハロゲン原子好ましくはαまたはB
rを表わし1zは水酸基の保護基たとえばテトラヒドロ
ピラニル基、メトキシメチル基、ベンジル基などを表わ
し、  0CORはアンルオキシ基を表わし、Qは下記
の基を表わす。
〔式中1 nは一般式(1)中のそれと同じ意味を有す
る。〕 本発明方法により得られるポリプレニル化合物およびそ
れらの混合物は、上記のほかに、たとえば化粧品基材、
軟膏基材あるいはそれらの製造原料などとしても有用で
ある。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らの実施例によって制限を受けるものではない。
実施例1 5月下旬に倉敷市内で採取したヒマラヤすぎの葉10呻
(未乾燥重量)を約40℃で24時間熱風乾燥したのち
室温(約15・℃)でクロロホルム801中に浸漬して
抽出した。この抽出液からクロロホルムを留去して得た
濃縮物中に石油エーテル51jを加えて不溶性成分を炉
別し、F液を濃縮後クロロホルムを展開溶媒として用い
てシリカゲルカラムにより分離し、n−ヘキサン/酢酸
エチル=9/1 (容量比)の混合溶媒を用いたシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー〔メルク社製薄層クロマト
用プレート(シリカゲル60F254被覆;層の厚さ0
.25 rrrm ) f使用し、1Ocrn展開〕に
おいてRf値0.52を示す画分として約329の油状
物を得た。なお、上記薄層クロマトグラフィーにおいて
ソラネシルアセテートはRf値0.41を示した。
この油状物にアセトン約400m1’!i加えてアセト
ン可溶成分を溶解し、得られた混合物を沖過し。
F液を濃縮し、得られた油状物をメタノール400m1
.水40m1および水酸化ナトリウム20グと共に2時
間65℃に加熱したのちメタノールを留去し、残留物に
ジエチルエーテル(5oor/Ll)t−加えて抽出し
、エーテル層を約100mA’の水で5回洗浄したあと
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して25.3
 Fの油状物を得た。ついで、この油状物を約1kzの
シリカゲルおよびn−ヘキサン/ジイソプロピルエーテ
ル=90/10(容量比)の混合液を用いて分離し、上
記の薄層クロマトグラフィーにおいてRf値0.19を
示す両分として22.1fの油状物を得た。この油状物
は95チ以上の純度を有するポリプレノールであり、こ
のものについて測定した分子量分布は下記のとおりであ
った。この値は上記油状物についてメルク社製セミ分取
用高速液体クロマトカラムLi ChrosorbRP
 18−10 (Czsタイプ)を用いアセトン/メタ
ノール−90710の混合溶媒を溶離液とし、示差33
− 屈折計を検出器として用いた筒速液体クロマトグラフィ
ーにより得られたクロマトグラムの面積比率から算出し
たものである。
nの値       面積比率(%) 11                  0.761
2                 2.0613 
                7.0014   
             24.3215     
           38.5416       
         19.2217         
        5.1918           
      1.3919             
    0.54また、ここに得られたポリプレノール
混合物におけるnの平均値は14,8であった。
前記の高速液体クロマトグラフィーを用いて上記の油状
物から各成分を分取し、質量分析、赤外線吸収スペクト
ル、’H−NMRスペクトルおよび13C−NMRスペ
クトルによりそれらの成分が一般式(1)においてAが
水酸基であるポリプレノールで34− あることを確認した。各成分について電界電離法質量分
析(FD−MASS)の結果ならびに1H−NMRのδ
値を表2に、13C−NMRのδ値を表3にまとめて示
した。表2においてFD−MASS分析のm/e値は炭
素、水素および酸素の各原子量を12C,1Hおよび1
60として補正した値である。またIH−NMRのデー
タ中、(b)は幅広シグナル、(d)は二重線シグナル
、(t)は三重線シグナルを意味す35− 実施例2 7月中旬に倉敷市内で採集したヒマラヤすぎの葉5吻(
未乾燥重量)全熱風乾燥後ミキサーで小さく粉砕したの
ち室温(約25℃)で石油エーテル/アセトン=4/1
 (容量比)の混合溶媒40Iを用いて抽出した。抽出
液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち溶媒を
留去して約1002の残留物を得た。このものにn−ヘ
キサン1ノを加えてn−ヘキサン可溶成分を溶解し、濾
過し、炉液を濃縮後にシリカゲルカラムを用いてn−ヘ
キサン/ジエチルエーテル=9515 (容量比)の混
合溶媒で実施例1において用いたと同じ薄層クロマトグ
ラフィーによりRf値0.50および0.19を示す画
分を分取し約162の油状物を得た。この油状物にアセ
トン約2001Llを加えてアセトン可溶性成分を溶解
し、濾過して得たp液を約5002のシリカゲルを用い
n−ヘキサン/ジエチルエーテル=9515(容量比)
の混合溶媒で分離して13.29の油状物を得た。この
油状物は95チ以上の純度を有するポリプレニルアセテ
ートであ38− リ、このものについて測定した分子量分布は下記のと9
9であった。なお、この分子量分布は上記油状物につい
てウォーターズ社製高速液体クロマトカラムμBond
apak / C18を用いてアセトン/メタノール=
70/30 (容量比)の混合溶媒を溶離液とし、示差
屈折計を検出器として用いた高速液体クロマトグラフィ
ーにより得られたクロマトグラムの面積比率から求めた
ものである。
nの値       面積比率(チ) 11         0.82 12         2.01 13         9.82 14        25.48 15        37.24 16        18.20 17         4.65 18         1.00 19         0.78 また、ここで得られたポリプレニルアセテート混合物に
おけるnの平均値は14.8であった。
39− 実施例1におけると同じ高速液体クロマトグラフィーに
より上記の油状物(ポリプレニルアセテート含量95チ
以上)から各成分を分取し、質量分析、赤外線吸収スペ
クトル、IH−NMRスペクトルおよび13C−NMR
スペクトルによりそれらの成分が一般式(1)において
Aがアセトキシ基であるポリプレニルアセテートである
ことを確認した。各成分についての電界電離法質童分析
(FD−MAS S )の結果を表4に示した。表4に
おいて、FD−MASS分析のm/e値は炭素、水素お
よび酸素の各原子量を12C,IHおよび160として
補正した値である。
さらに、各成分を実施例1で行なった加水分解反応に準
じて同様に加水分解することにより得たポリプレノール
類は、これらとnの値が等しい実施例1で得られた各ポ
リプレノール類と全く同じIH−NMRスペクトル、1
3C−NMRスペクトル及び赤外線吸収スペクトルを与
えた。
実施例3〜23 10月末に倉敷市内で採集したヒマラヤすぎの葉を約6
0℃で65時間熱風乾燥したのち各1002ずつに分け
て表5に示した溶媒ll中に浸漬し、7日間室温(約2
0℃)で抽出した。得られた抽出液から抽出溶媒を留去
して残留物の重量を測定し、抽出物総量として表5にま
とめた。これらの抽出物をヘキサン200dに溶解し、
その溶液をメタノール/水=9/1 (容量比)の混合
溶液的1001で3回洗浄したのち、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を留去して油状物を得た。この油状
物をメタノール50m11水酸化カリウム1fとともに
2時間65℃に加熱したのちメタノールを留去し、残留
物にジエチルエーテル(100I!/)を加えて抽出し
、エーテル層を約50WLl!の飽和食塩水で3回洗浄
したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し
て油状物を得た。この油状物を100fのシリカゲルを
用いn−ヘキサン/酢酸エチル=971 (容量比)の
混合液で分離し、実施例1におけると同様の薄層クロマ
トグラフィーによpRf値0.19を示す両分(ポリプ
レノール混合物)を得たつこの両分の重量をポリプレノ
ール含量として表5にまとめて示した。なお、得られた
ポリプレノール混合物の組成は、用いた溶媒の種類に関
係なく、実施例1において得られたポリプレノール混合
物のそれと実質的に一致していた。
42− 43− 実施例24 実施例1と同様にしてヒマラヤすぎから得られたn=1
5.A=OHである一般式(1)のポリプレノール1.
24rおよびピリジン1.02を乾燥ジエチルエーテル
に溶解した溶液中に室温で無水酢酸1.22を滴下し、
滴下完了後、−夜室温で攪拌した。得られた反応混合物
を飽和食塩水で洗浄し、ついで無水硫酸マグネシウム上
で乾燥し、ジエチルエーテルを留去し、淡黄色粘性液体
を得た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチルを展開液として使用)により
精製し1.08Fの微黄色液体を得た。このものについ
てIR分析したところ約3,300 cm ’の原料ポ
リプレノールのOH基に起因する吸収が消失し、−0C
OCHsに起因する1 745 cm ”および125
5z”の吸収が現われた。また、NMR分析を行なった
ところ原料ポリプレノールの−CH20Hに帰属される
シグナ/l/ (doublet 、δ=4.08)が
消失し、−CH20COCH3に帰属される新らたなシ
グナル(doublet 、δ==4.ss)が観測さ
れた。−CH20COCR3Ha に帰属されるべきシグナルは−CH2−C=に帰属され
るシグナル(δ=2.04)と重なって観測された。
マタ、F’D−MASS分析によりm/e=1284を
得た。以上のことからこの液体がn=15、A=OCO
CHaである一般式(1)のポリプレニルアセテルトで
あることが確認された。nが15以外のポリプレニルア
セテートおよびnが11〜19に任意に分布するポリプ
レニルアセテート混合物も同様の操作により合成できた
実施例25 ・ 実施例1と同様にしてヒマラヤすぎから得られたn−1
5、A=OHである一般式(1)のポリプレノール1.
24y、オレイン酸メチル0.52および水素化ナトリ
ウムO,O1fをトルエン5Qm/中に溶解し110℃
で24時間窒素ガス雰囲気下で加熱した。反応溶液を室
温まで冷却したのち飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥したのち溶剤を留去して黄色液状物を
得た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチルを展開液として使用)により精
製して0.47Pの無色粘性液体を得た。この液体をI
R分析したところ原料ポリプレノールのOH基に起因す
る吸収約3,300 on ’が消失していた。また、
F’D’−MASS分析によりm/e=15o6を与え
た。以上のことからこのものがn=15、A=OCOC
17H33である一般式(1)のポリプレニルオレエー
トであることが確認された。nが15以外のポリプレニ
ルオレエートおよびnが11〜19に任意に分布するポ
リプレニルオレエート混合物も同様の操作により合成で
きた。
実施例26 実施例1と同様にしてヒマラヤすぎから得られたn=1
5、A−OHである一般式CI)のポリプレノール1.
24fとピリジン10Klとの混合物中に室温でベンゾ
イルクロリド0.28fを加え、−夜室温で攪拌した。
ついで反応混合物を約150ゴ・の水中に注ぎ、ジエチ
ルエーテルで抽出し、得られたエーテル層を飽和食塩水
、希塩酸水、飽和炭酸水素す) IJウム水、そして再
び飽和食塩水で46− 洗浄したのち、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ジエ
チルエーテルを留去して黄色液体を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマドグ2フイー(ヘキサン/酢酸エチル
を展開液として使用)により精製し0.92fの微黄色
液体4得た。このものについてIR分析したところ原料
ポリプレノールのOR基に起因する吸収が消失し、17
15m1及び127゜ilにエステル結合に起因する吸
収が現われた。
またFD−MASS分析したところm/e=1346を
与えた。以上のことからこの液状物がn=15、A =
 0COC6H5である一般式(I)のポリプレニルベ
ンゾエートであることが確認された。nが15以外のポ
リプレニルベンゾエート及びnが11〜19に任意に分
布するポリプレニルベンゾエート混合物も同様の操作に
より合成できた。
実施例27 実施例1と同様にしてヒマラヤすぎから得られたn−1
5、A=OHである一般式(I)のポリプレノール1.
24f及びピリジン1.02を塩化メチレン10m1に
とかし、これに0〜5℃でモノクロロ47− 酢酸無水物0.42全滴下したのち、型温で一夜攪拌し
た。ついで、この反応混合物金水にあけ、ジエチルエー
テルで抽出し、得られたエーテル層を希塩酸水、水及び
飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウム上
で乾燥し、溶媒を留去することにより淡黄色液体1.3
(M”e得、これをさらにシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチルを展開液として使用)
により精製し1.257の液体を得た。このものについ
て工R分析したところ原料ポリプレノールのOf(基に
起因する吸収が消失し約1750 cm ”にC−0に
起因する吸収が現われた。NMR分析したところ原料ポ
リプレノールの−CH20Hに帰属されるシグナルが消
失し、新らだに−CH20COCH2αに帰属されるシ
グナル(doublet 、δ=4.57’)と−〇〇
〇〇Hzαにm s サレるジグ−1)−A/ (si
nglet 、δ=3.93)が現われた。またFD−
MASS分析によりm/e=1318を得た。以上のこ
とからこの液体は1=15、A= 0COCH2αであ
る一般式(1)の化合物であることが確認された。
nが15以外のポリプレニルモノクロロアセテート及び
nが11〜19に任意に分布するポリプレニルモノクロ
ロアセテート混合物も同様の操作により合成された。
参考例 アルゴン置換した3つロフラスコに、マグネシウム細片
(0,316f、13ff1mol)と無水テトラヒド
ロフラン(o、 s we )および1,2−ジブロモ
エタン(0,08+++J)を入れ、これをドライヤー
で激しく泡立つまで加熱した。次に2−〔4−プロモー
3−メチルブトキシツーテトラヒドロ−2H−ビラン(
2゜51り、10 m mol )の無水テトラヒドロ
フラン(3,Oyrtl )溶液を、この活性化された
マグネシウムに溶媒が丁度沸騰するような速度で滴下し
た。滴下終了後との混合物を70℃にて15分間攪拌し
た。これに無水テトラヒドロフラン(60m/)を加え
てグリニヤール溶液とした。
別にアルゴン置換した3つロフラスコに一般式%式% プレニルアセテ−)(6,42y、5mmol)o無水
テトラヒドロフラン(15me)溶液とLi 2cuα
4の無水テトラヒドロフラン溶液(0,1モル溶液、2
0 at )を入れた。これに先に潤製したグリニヤー
ル溶液を0℃で1時間かけて滴下し、さらに0℃で2時
間攪拌を続けた。そののち、この反応混合物に飽和塩化
アンモニウム水を加えて加水分解し、エーテル抽出した
。エーテル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥したのち回転蒸発器を用いて溶媒留去して
7.952の淡黄色液状物を得た。このものはシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9
7/3を展開液として使用)によりRf=0.35に主
スポットを有していた。また、この淡黄色液状物=2F
D−MASS分析したところ原料ポリプレニルアセテー
トの存在を示すm/e=1284は全く検出されず、一
般式(1)においてn=15.2=テトラヒドロ−2H
−ピラニル基である化合物を示すm/e−1354が主
ピークとして検出された。
ついで、この淡黄色液状物をヘキサン(40*1?)に
溶かし、これにp−トルエンスルホン酸ビリジ50− ン(0,131,0,5mmol)とエタノール(2〇
−)を加えた。この溶液を55℃で3時間加熱攪拌した
。冷却後、炭酸ナトリウム(0,21f)を加えて中和
し、回転蒸発器で溶媒を留去した。得た濃縮物をエーテ
ルに溶かし、これを飽和炭酸水素ナトリウム水、続いて
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。溶媒を回転蒸発器で除き、残った油状物質をQ、5
 Torr、、 150℃で30分間加熱し低沸成分を
除去した。残った液状部をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=971を展開液とし
て使用)することにより無色透明な液体(5,64r)
を得た。このものはシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=971を展開液として使用)
によりRf=0.52に単一スポットを与えた。また、
下記に示した分析結果によりこの液体が一般式(A)に
おいてj=15である化合物であることが確認された。
FD−MASS分析m/e=1312(計算値1312
)IR分析(z’):830,1060,1376.1
440゜51− 2850.2920.3320 13C−NMR分析(ppm/強度)135.365/
430゜135.229/3567.135.005/
349 。
134.937/290.131.210/213 。
125.07115242,124.993/499゜
124.4481505.124.282/463 。
124.214/445,61.2411551゜40
.0291541.39.757/683 。
37.5481582.32.24515500 。
32.021/456.29.3161528 。
26.825/492.26.6991548 。
26.43615166.25.6771542゜25
.3081567.23.430/6330 。
19.5571548.17.679/353 。
16.006/640 IH−NMR分析(ppm 、シグナル型状、プロトン
比)5.10(b、18H)、3.66(m、2H)、
2.03(b、70H)、1.68(S 、 48H)
、1.60 (s 、 9H)、1.80−1.10(
m、 5H)、0.91(d、3H)52− 6、補正の内容 手続補正書(自発) 1、事件の表示 昭和56年特許願第193498号 2、発明の名称 ポリプレニル化合物またはその混合物の製造方法(10
g)株式会社り ラ し 代表取締役  岡  林  次  男 4、代理 人 電話東京03 (277) 3182 5、補正の対象 と「クロロ」との間に「7日間」を挿入する。
(2)  明細書第38頁第4行の「(約25°C)で
」と「石油」との間に「7日間」を挿入する。
(3)明細書第50頁下から第5行目の[m/e=13
54Jを「m/e=1596 Jに改める。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  ヒマラヤすぎの葉を有機溶媒で抽出し、得ら
    れる抽出物からポリプレニル化合物またはその混合物を
    分離し、必要に応じその分離前または分離後に該ポリプ
    レニル化合物またはその混合物を加水分解、エステル化
    もし7くはエステル変換反応またはそれらの2種以上の
    反応に付することを特徴とする一般式 わし、−CH2−C=C−CH2−はトランス型インプ
    レンsCH 単位を表ワL、−CH2−C=C−CH2−ti −/
     、z fjl インフレン単位を表わし、nは11か
    ら19までの整1− 数である。) で示されるポリプレニル化合物まfctriその混合物
    の製造方法。 (2)有機溶媒が炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、
    エーテル類、エステル類およびケトン類から選ばれる特
    許請求の範囲第1項記載の製造方法。 (8)  ヒマラヤすぎの葉を有機溶媒で抽出し、得ら
    れる抽出物を、必要に応じ加水分解したのち、クロマト
    グラフィー、分別溶解法、分別冷凍沈殿法1分子蒸留法
    またはこれらの方法の2種もしくはそれ以上の組合わせ
    からなる分離法に付して、メルク社製薄層クロマト用グ
    レート(シリカゲル60 F264被覆;層の厚さ0.
    25掴)を用いてn−ヘキサンと酢酸エチルとの体積比
    で9:1の混合溶媒を展開溶媒とする薄層クロマトグラ
    フィー(10crn展開)において標準物質としてのソ
    ラネシルアセテートのRf値が0.40〜0.45とな
    る条件下に0.18〜0.25および/または0.50
    〜0.55の範囲内のRf値を示す両分2− を単離回収することにより、Aが水酸基である一般式(
    1)の化合物および/またはAがアセトキシ基である一
    般式(1)の化合物の混合物から本質的になり、そして
    nが14である一般式(I)の化合物、nが15である
    一般式(I)の化合物およびnが16である一般式(1
    )の化合物の少なくとも3種を必須成分としてそれぞれ
    実質量含有しかつそれらの合計の含量が該混合物の重量
    を基準にして少なくとも70重量%であるポリプレニル
    組成物を得る特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP56193498A 1981-11-30 1981-11-30 Horiburenirukagobutsumatahasonokongobutsunoseizohoho Expired - Lifetime JPH0230335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56193498A JPH0230335B2 (ja) 1981-11-30 1981-11-30 Horiburenirukagobutsumatahasonokongobutsunoseizohoho

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56193498A JPH0230335B2 (ja) 1981-11-30 1981-11-30 Horiburenirukagobutsumatahasonokongobutsunoseizohoho

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5896032A true JPS5896032A (ja) 1983-06-07
JPH0230335B2 JPH0230335B2 (ja) 1990-07-05

Family

ID=16309040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56193498A Expired - Lifetime JPH0230335B2 (ja) 1981-11-30 1981-11-30 Horiburenirukagobutsumatahasonokongobutsunoseizohoho

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0230335B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61293905A (ja) * 1985-06-21 1986-12-24 Kanebo Ltd 皮膚老化防止用化粧料
US5382714A (en) * 1994-03-17 1995-01-17 The Catholic University Of America Process for isolation, purification, and recrystallization of lutein from saponified marigold oleoresin and uses thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61293905A (ja) * 1985-06-21 1986-12-24 Kanebo Ltd 皮膚老化防止用化粧料
US5382714A (en) * 1994-03-17 1995-01-17 The Catholic University Of America Process for isolation, purification, and recrystallization of lutein from saponified marigold oleoresin and uses thereof
USRE40912E1 (en) * 1994-03-17 2009-09-08 The Catholic University Of America Process for isolation, purification, and recrystallization of lutein from saponified marigold oleoresin and uses thereof
USRE40931E1 (en) 1994-03-17 2009-10-06 The Catholic University Of America Process for isolation, purification, and recrystallization of lutein from saponified marigold oleoresin and uses thereof
USRE40938E1 (en) 1994-03-17 2009-10-13 The Catholic University Of America Process for isolation, purification, and recrystallization of lutein from saponified marigold oleoresin and uses thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0230335B2 (ja) 1990-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4668820A (en) Method of preparing polyprenyl compounds or mixtures thereof
CH627149A5 (en) Process for the preparation of lower alkyl esters of racemic cis- or trans-3-formyl-2,2-disubstituted-1-cyclopropanecarboxylic acids
EP0095133B1 (en) Preparation of polyprenyl compounds or mixtures thereof
JPS5896032A (ja) ポリプレニル化合物またはその混合物の製造方法
JPH0314007B2 (ja)
Cambie et al. 380. Chemistry of the higher fungi. Part XIV. Polyacetylenic metabolites of Poria sinuosa Fr.
JPH0314009B2 (ja)
JPH0314008B2 (ja)
JPS58210034A (ja) ポリプレニル化合物の製造方法
JPH02165A (ja) 1‐クロトノイル‐2,6,6‐トリメチルシクロヘキサー1,3‐ジエンの製造法
JPH035417B2 (ja)
JPS60109535A (ja) ポリプレニル化合物またはその混合物を製造する方法
JPS60109536A (ja) ポリプレニル化合物またはその混合物の製造方法
JPH0237336B2 (ja) Horipureniruaseteetonobunriseiseihoho
FR2499979A1 (fr) Procede d'epimerisation d'acides trans chrysanthemiques
JPS58206538A (ja) 新規なポリプレニル化合物
JPS58208242A (ja) 新規なポリプレニル化合物
JPS58167555A (ja) ポリプレニル化合物
JPS58201749A (ja) ポリプレニルカルボン酸エステル
JPH0230334B2 (ja) Horipurenirukagobutsuoyobisonoseizoho
JPH0149136B2 (ja)
JPS63218671A (ja) コマン酸エステル類の製造法
JPH0320233A (ja) ポリプレニル組成物及びその製造方法
JPS58183632A (ja) ポリプレニル化合物
FR2542734A1 (fr) Procede pour la preparation du propanoate de (e)-3,7-dimethyl-2,7-octadien-1-yle