JPS58208242A - 新規なポリプレニル化合物 - Google Patents

新規なポリプレニル化合物

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JPS58208242A
JPS58208242A JP9180482A JP9180482A JPS58208242A JP S58208242 A JPS58208242 A JP S58208242A JP 9180482 A JP9180482 A JP 9180482A JP 9180482 A JP9180482 A JP 9180482A JP S58208242 A JPS58208242 A JP S58208242A
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JP
Japan
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polyprenyl
reaction
compound
solvent
polyprenyl compound
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Pending
Application number
JP9180482A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Takigawa
滝川 哲夫
Koichi Kinuhata
衣幡 晃一
Masafumi Okada
雅文 岡田
Masao Mizuno
雅夫 水野
Takuji Nishida
西田 卓司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリプレニル化合物に関する。さらに詳しくは
1本発明は一般式 %式% (式中、−CH2−C:C−CH2−1d ) ラフ 
スfJl イア 7’ レン出CH 単位を表わし、 −CH2−C=C−CH2−はシス型
イソプレン単位を表わし、nは11−19の整数を表わ
し、Z td −CHo 基、 −CHzOH3i 1
5fl −CH2X 基f表わし、ここでXはハロゲン
原子を表わす。)で示される新規なポリプレニル化合物
に関する。
本発明により提供される一般式(I)で示されるポリプ
レニル化合物は医薬、化粧料などの原料として有用な物
質であり、とぐに哺乳類ドリコール類の合成中間体とし
て有用である0゛ ドリコール類は1960年にJ、F、 Pannock
らによってブタの肝臓からはじめて単離され[Natu
re(London)、186.470(1960)参
照〕、のちにこのものは一般式(A) 2− C)la         CHs        H
sCHlI CHa 1 単位を表わし、−CH2−C=C−CH2−はシス型イ
ンプレン単位を表わす。本明細書中において以下同様。
〕 で示される構造を有するポリプレノール同族体の混合物
であって、式(A)中のシス型イソプレン単位の数を我
わすjは一般に12から18まで分布し&  j=14
11sおよび16の3種の同族体が主体となっているこ
とが明らかにされた[R,W。
Keenan et al、、 Biochamica
l Journal、 165+ 505(1977)
参照〕。ドリコール類はブタの肝臓のみならず、哺乳動
物体内に広く分布【7ており、生体の生命維持の上で極
めて重要な機能を果していることが知られている。例え
ば、 J、B、Harford C)3− は子牛やブタの脳内白髄質を用いるin vitro試
験により1外因性ドリコールがマンノースなどの糖成分
の脂質への取り込みを促進し、その結果、生体の生命維
持のうえで重要な糖蛋白質の形成を増大させる作用を持
つことを明らかにしている[ Bioehemical
 and Biophygical Research
Communication、 76+ l 036 
(1977)参照]。
ドリコール類によるかかる脂質への糖成分の取り込み促
進効果は成長期の生体におけるよりも既に成熟している
動物において顕著であることから、老化防止の点でのド
リコール類の働きが注目されている。まfc、 R,W
、Keenanらは幼年期などの急速に成長を続けてい
る生体にとっては外からドリコールを摂取し、自己の体
内で生合成して得られるドリコールを補うことが重要で
あると述べている[ Archives of Bio
chemistry and Biophysics 
179.634(1977)参照〕。さらに、赤松らは
ラットの再生肝中のドリコールリン酸エステルを定量し
、その量が正常な肝中よりも著しく減少しており、肝組
織での糖蛋白の合成機能が大巾に低4− 下していることおよび外からドリコールリン酸エステル
を加えると該機能が改善されることを見出した〔第54
回目本生化学会大会(1981年)において発表〕。
上記のようにドリコール類は生体にとって極めて重要な
機能を司る物質であり、医薬品またはその中間体として
有用であるが、従来その入手は容易でなく5例えばブタ
の肝臓lO橡から複雑な分離操作を経てやっと0.6F
のドリコールが得られるに過ぎない(F’、 W、 B
urgos et al、、  Biochemica
lJournal、8L 470(1963)参照〕。
ドリコール類を全合成することは、それらの複雑で特異
な分子構造から明らかなように現在の有機合成の技術で
は至難のことである。合成中間体を天然物に依存し、こ
れに簡単な合成化学的処理を加えるのみでドリコール類
を得ることができるならば有利であるが、従来そのよう
な好都合な物質は見出されていない。従来、下記の一般
式(B) 5− CHa         CHa HsCH 〔但し、k−4〜6〕で示されるポリブレノール類(こ
れらはベッラプレノール類と呼ばれている)がシ2カン
バ(Betula verrucola )から採取し
得ることは知られているが、これらからシス型イソプレ
ン単位の数が14.15および16のものを主体とする
ドリコール類を合成することは現在の有機合成技術では
ほとんど不可能であるotfcK。
Hannuaらはヨーロッパ赤松(Pinus ayl
veatria )の葉から乾燥重量基準で1−の収率
でポリプレニル成分を単離し、この成分がイソプレン単
位10〜19個を主としてシス配置で有するポリプレニ
ルアセテート混合物であることを報告しているが[Ph
ytochemiatry、 13.2563(197
4)参照〕。
彼らの報告には該ポリプレニルアセテート中のトランス
およびシス配置についての詳細までは解明6一 されていない。さらK 、 D、 F、 Zincke
lらはストローブ松(Pinus 5trobus )
 (7)葉の抽出物中にイソプレン単位数18個または
イソプレン単位数の平均値が18であるCooのポリプ
レノールが存在することを報告しているが[Phyto
chemistry、 l 1 +3387(1972
)参照〕、この報告では該ポリプレノールのトランス、
シス配置について詳細な解析を行なっていない。
本発明者らの一部とその共同研究者らは、先に1イテヨ
ウおよびヒマラヤ杉から有機溶媒によって抽出される抽
出物を、必要に応じ加水分解したのち、クロマトグラフ
ィー、分別溶解法その他の適当な分離法によって処理す
ることにより、14〜22個のイソプレン単位を哺乳類
ドリコール類とまったく同じトランス、シス配置で有す
るポリプレノールおよび/またはその酢酸エステル同族
体混合物からなるポリプレニル画分が得られること。
該ポリプレニル画分は哺乳類ドリコール類に比べてα−
末端の飽和イソプレン単位が存在しないだけで哺乳類ド
リコール類におけるポリプレニル同7− 原体の分布に非常によく似たポリプレニル同族体の分布
を示すこと、該ポリプレニル画分は所望によりその構成
成分である個々の(イソプレン単位数が一様な)ポリプ
レニル同族体に比較的容易に分離しうろこと、従って該
ポリプレニル画分およびそれから分離された各ポリプレ
ニル同族体はいずれも哺乳類ドリコール類の合成中間体
として非常に適していることを見出した。
本発明者らは、上記のごときポリプレニル化合物を用い
て哺乳類ドリコール類を効率的に製造するため該ポリプ
レニル化合物のポリプレニル鎖のα−末端に飽和イソプ
レン単位を導入する方法を鋭意検討した結果、かかる方
法における中間体として有用な前記一般式(1)で示さ
れるポリプレニル化合物を創製し1本発明を完成するに
至った。
一般式(1)において2が−CH0基であるポリプレニ
ル化合物〔以下、ポリプレニル化合物(1−1)と記す
。〕は、一般式(Il) 8− CHs         CHs       HaC
H(式中、 XIはハロゲン原子を表わし、nは前記定
義のとおりである。) で示されるポリプレニルハライド〔以下、ポリプレニル
ハライド(II)と記す。)を式で示される1、3−ジ
チアンと反応させることにより得られる一般式(III
) CHa      CHs CHs−C=CH−CH2−fCH2−C=C−CHz
)H■ で示される2−ポリプレニル−1,3−ジチアン〔以下
、ポリプレニルジチアン(nl)と記す。〕の1.3−
ジチアン部分をアルデヒド基に加水分解することによっ
て製造することができる。
9− 一般式(1)においてZが−CH20H基であるポリプ
レニル化合物〔以下、ポリプレニル化合物(I−2)と
記す。〕は前記ポリプレニル化合物(I−i)を穏和な
還元剤で処理することによって製造することができる。
また、一般式(1)において2が一〇H2X基(ただし
Xはハロゲン原子を表わす。)であるポリプレニル化合
物〔以下、ポリプレニル化合物(I−3)と記す。〕は
前記ポリプレニル化合物(1−2)のヒドロキシル基ヲ
ハロケン化することによって製造することができる。
ポリプレニルハライド(It) ii前述のようにイチ
ョウあるいはヒマラヤ杉の抽出物から直接または加水分
解を経て得ることができる一般式(式中nは前記定義の
とおりである。)で示されるポリプレノールまたはその
混合物をハロゲン化剤たとえばPαa、 PBrsのご
とき三ハロゲン化’)ン、SOα2.5OBr2のごと
きテオニルハライ10− ドなどで・・ロゲン化することにより容易に得られる。
このハロケン化反応は、通常、たとえはヘキサン、ジエ
チルエーテルなどの適当な溶媒中に上記ポリプレノール
を溶解し、これにトリエチルアミン、ピリジンなどで代
表される塩基の存在または不存在下に約−20℃〜+5
0℃の温度においてハロゲン化剤を加えることにより行
われる。
ポリプレニルハライド(It)と1,3−ジチアンとの
反応は溶媒中で行うことが望ましい。好適に使用されう
、る溶媒としてはジエチルエーテル、デトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル系溶
媒が挙げられる。溶媒の使用ftは、臨界的ではないが
、ポリプレニルハライド(n)に対して5〜100倍(
重量)、好ましくは8〜80倍(重量)、さらに好まし
くは10〜50倍(重it)でおる。充分に乾燥された
溶媒を用いることが目的とする反応を円滑に進行させる
うえで好ましい。
上記溶媒中に1.3−ジチアンを加え−78〜C℃、好
ましくは一50〜20℃に冷却しながらアルキルリチウ
ムを滴下することによって1.3−ジチアンのアニオン
を形成する0アルキルリチウムとしてはメチルリチウム
、エテルリチウム、プロピルリチウム、ブチルリチウム
などが使用可能であり、その使用量は1,3−ジチアン
に対して0.5〜5.0モル当量、好ましくは0.75
〜2.5モル当量である。アルキルリチウムを加えたの
ち1,3−ジチアンのアニオン形成を完結させるために
は同様の温度条件下に10分間〜5時間攪拌を継続する
ことが好ましい。このようにして調製された1゜3−ジ
チアンのアニオン溶液中にポリプレニル/1ライド(I
I) ’e添加して反応させる。用いる反応条件によっ
ては、ポリブレニルノ・ライド(II)を全量一時に添
加するよりは少量ずつ何度かに分けであるいは滴下方式
で加えることによって反応を円滑に進行させうる場合が
ある。1.3−ジチアンとポリプレニルハライド(n)
との使用割合Fi、臨界的ではないが、1.3−ジチア
ン/ポリプレノルノ1ライド(II)のモル比にしてl
/2〜10 / 1 *好ましくは415〜5/1.さ
らに好ましくは1/1〜3/1でめる。
ポリプレニルハライド(It)の添加時およびその後反
応を完結させるまでの間の反応系内の温度は、臨界的で
はない艷 −50℃から室温までの範囲内であることが
望ましい。反応温度が低すぎると反応の進行が遅く5反
応完結に要する時間がかかり過ぎる。一方1.反応温度
が高すぎると望ましくない副反応が進行するルこの観点
から一30℃〜+25℃の範囲内の反応温度を採用する
ことが好ましい。ポリプレノルノ・ライド(If、)を
添加したのち反応を完結させるためには上記反応温度に
おいて反応混合物の攪拌を継続することが必要であり。
これに要す千時間は用いる反応温度によって変化するが
通常約5分間〜2時間程度である。反応の連立を確認す
るためには薄層クロマトグラフィーにより原料ポリプレ
ノルノ・ライド(n)の減少を追跡するのが便利であり
、好ましい。
反応後1反応混合物からのポリプレニルジチアン(II
I)の単離は従来公知の合成反応に用いられている単離
方法を応用することにより容易に達成さ一13= れる。とくにクロマドグ2フイーが便利に用いられる。
クロマトグラフィーに使・用しうる吸着体としてはシリ
カゲル、アルミナ、活性炭、セルロースなどがある。な
かでもシリカゲルがとくに好適に使用される。展開溶媒
としてはへΦサン、ペンタン、石油エーテル、ベンゼン
などの炭化水素系溶媒が好適である。− ポリプレニルジチアン(III)の加水分解反応は公知
方法たとえば日本化学会編新実験化学講座14−■巻6
69頁(丸善)に記載された方法を用いて実施すること
ができる。このようにして生成したZ =−CHOであ
るポリプレニル化合物(I−1)は、それ自体公知の方
法を用いて単離精製す、ることかできる。とくにクロマ
トグラフィーが便利に用いられる。クロマトグラフィー
の使用条件は前述のポリプレニルジチアン(1)の場合
とほぼ同じであるが、展開溶媒としては前記炭化水素系
溶媒ニシエチルエ=1チル、ジイソプロピルエーテル、
クロロホルム、酢酸エチル、酢酸メチルなどの極性溶媒
を少量混合したものが好適である。
14− ポリプレニル化合物(I−1)の゛アルデヒド基を還元
してポリプレニル化合物(1−2)を製造する反応は、
従来公知の還元方法を応用して実施することができる。
とくに、金属水素錯化合物による趙元反応が簡便で好ま
しい。使用されうる金属水素錯化合物としては、たとえ
ば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水
素化アルミニウムナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウムなどが例示されるが、なかでも水素化ホウ素ナトリ
ウムがとくに好適に使用されうる。水素化ホウ素ナトリ
ウムで還元するに際して反応溶媒としてはエチルアルコ
ール、イングロビルアルコール、ブチルアルコールなど
のアルコール系溶媒が好適である。溶媒の使用量はポリ
プレニル化合物(I−1)に対して5〜200重量倍、
好ましくは10〜50重量倍である。上記溶媒中、水素
化ホウ素ナトリウムを分散させた中へ、ポリプレニル化
合物(1−1)を加え攪拌することによって還元反応が
進行する。水素化ホウ素ナトII)ラムの使用量はポリ
プレニル化合物(1−1)に対して0.25〜10.0
モル当量、好ましくは0.5〜5.0モル当量である。
ポリプレニル化合物(1−1)の添加時、および添加後
反応を継続するとき、反応温度は通常室温で良いが、必
要に応じて冷却または加熱下で反応を実施することがで
きる。上記条件下にて10分間〜24時間攪拌すること
により反応を完結することができる。反応完結後、反応
液を水中に注ぎ、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエ
チルエーテルなどの有機溶媒で抽出し、有機層を水洗し
、乾燥したのち溶媒を留去することによりポリプレニル
化合物(1−2)の粗製物を得ることができる。このも
のを精製するためにはクロマトグラフィーが簡便であり
、好ましい。
クロマトグラフィーの条件としては前述したポリプレニ
ル化合物(1−2)の場合とほぼ同様の条件を使用する
ことができる。
ポリプレニル化合物(1−3)はポリプレニル化合物(
1−2)をハロゲン化剤たとえばPα3、PB raの
ごとき三ハQゲン化リン、SOα2.5OBr2のごと
きチオニルハライド、HBr%Hαのごときハロゲン化
水素酸などでハロゲン化することにより合成される。こ
のハロゲン化反応は、通常、たとえばヘキサン、ジエチ
ルエーテルなどの適当な溶媒中に上記ポリプレニル化合
物(1−2)を溶堺し、これにトリエチルアミン、ピリ
ジンなどで代表される塩基の存在下または不存在下に約
−20℃〜+50℃の温度においてハロゲン化剤を加え
ることKより行われる。ハロゲン化剤の使用量はポリプ
レニル化合物(1−2)に対して0.35〜3.0モル
邑量が好適である。ハロゲン化剤の添加90、5〜12
時間上記反応温度で攪拌することによって反応を完結す
ることができる。反応完結後、反応液を水中に注ぎ、有
機層を分離し、有機層を充分水洗し、乾燥後、濃縮して
ポリプレニル化合物(1−3)を得ることができる。
また別法としてポリプレニル化合物(I−2)をまずト
シレートまたはメシレートに変換してから合成すること
も可能である。ポリプレニル化合物(1−2)からトシ
レートまたはメシレートの合成反応は好ましくはポリプ
レニル化合物(1−17− 2)に対して、5〜100重量倍の塩化メチレン中、2
〜10モル尚量のトリエチルアミン、ピリジンなどで代
表される塩基の共存下1〜5モル当量のトシルクロリド
またはメシルクロリドを加え=20℃〜+20℃の温度
条件下2〜20時間攪拌を継続することによって実施さ
れる。反応完結後、反応液を水中に注ぎ、ヘキサン、ベ
ンゼン。
トルエン、ジエチルエーテルなどの有機溶媒で抽出し、
有機層を水洗、乾燥したのち溶媒留去することによりト
シレートまたはメシレートの粗製物を得ることができる
。このものはクロマトグラフィーにより精製することも
できるが、通常そのままで十分次の反応に供することが
できる。トシレートまたはメシレートを10〜50重量
倍のア七時間加熱還流することによって反応を完結する
ことができる。反応完結後、減圧下溶媒を留去し、残渣
に水を加えたのち、ヘキサン、ベンゼン、ジエチルエー
テルなどの有機溶媒で抽出し、有機層18− を水洗、乾燥したのち溶媒を留去することによりポリプ
レニル化合物(1−3)を得ることができる。
以上のようにして合成されるポリプレニル化合物(I−
3)はこのままでも次の反応に用いるのに十分な純度を
有しているが、クロマトグラフィーによって精製するこ
とも可能である。クロマトグラフィーの吸着体および溶
媒として前述したポリプレニルジチアン(In)の場合
と同様のものが使用される。
以上のようにして製造されるポリプレニル化合物(1−
3)は例えば下記に示す合成経路により哺乳類ドリコー
ル類に導くことができる。
(V) (■) ただし上記式において棺は式 ■ (式中nは前記定義のとおりである。)で示される基を
表わす。
反応■はポリプレニル化合物(1−3)を無水ジエチル
エーテルや無水テトラヒドロフラン中マグネシウムと反
応させ一般式(V)で示されるクリ二ヤール試薬を製造
する工程であり、次いでこのグリニヤール試薬溶液中に
β−メチルプロピオラクトンを加えて(反応■)一般式
(Vl)で示される′カルボン酸を得る。このとき、グ
リニヤール試薬中にCuα、CuBr 、  CuI 
、 CuOAc、 Cuclll、 CuBr2、Cu
Iz 、Li2Cuα4 などの銅塩を共存させる方が
目的とする反応を進行せしめるうえで好ましい。反応■
において一般式(Vl)の化合物を水素化アルミニウム
リチウムで還元して一般式(■)で示されるアルコール
、すなわち一般式(A)で示される哺乳類ドリコールを
製造することができる。
以下、本発明を実施例および参考例によりさらに具体的
に説明する。なお、実施例および参考例中のIR分析は
液膜で測定し、NMR分析はTMSを内部標準として測
定した。FD−MASS分析(11L界電離法質量分析
)の値はIJ 12C9160,B2S。
?9Brとして補正した値である。
参考例1 ポリプレノールの分離 10月末に倉敷市内で採取したイチョウの葉1pkf−
(未乾燥型1′)を約40℃で24時間熱風乾燥t7た
のち室温(約15℃)でクロロホルム80!中に7日間
浸漬して抽出した。この抽出液からクロロホルムを声去
L7て得た濃縮物中に石油エーテル51を加えて不溶性
成分を戸別し、ろ液を濃縮後クロロホルムを展開溶剤と
して用いてシリカゲルカラムにより分離し約37fの油
状物を得た。この油状物にアセトン約400 wtlを
加えてアセトン可溶成分を溶解し、得られた一合物を濾
過し、p液を濃縮し、得られた油状物をメタノール40
0wt1、水40−および水酸化す) IJウム20f
、と共に2時間65℃に加熱したのちメタノール21− を留去し、残留物にジエチルエーテル(50(14)を
加えて抽出し、エーテル層を約100dの水で5回水洗
したあと無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を留去して
24.29の油状物を得た。
次いでこの油状物を約1橡のシリカゲルを用いn−ヘキ
サン/イソプロピルエーテル= 90/10(容量比)
の混合液丁分離して21.8fの油状物を得た。この油
状物社95チ以上の純度を有するポリプレノールであり
、このものについてメルク社製セミ分取用高速液体クロ
マトカラムLiChrosorbRP18−10(Ct
sタイプ)を用いアセトン/メタノール=90/10(
容量比)の混合溶剤を溶離液とし、示差屈折計を検出器
として用いた高速液体クロマトグラフィー分析を行い、
得られたりPマドグラムにおける各ピークの面積比率を
求めた結22− ピーク奇骨  シス型インブレン単位数(n)   面
積比率(q6)1              11 
             0.32        
      ] 2              1.
13              13       
       5.94              
14             25.65     
        15             39
.46              16      
       19.27             
 17              5.98    
         18              
1.89             19      
        0.8この高速液体クロマトグラフィ
ーを用いて上記の油状物から各成分を分取し、質量分析
、赤外線吸収スペクトル、’H−NMRスペクトルおよ
び11(+−NMRスペクトルによりそれらの成分が一
般式(1’V)で示される構造を有するポリプレノール
でおることを確認した。
各成分についてのFD−MAS8の結果ならびに1H−
NMRのδ値を表1に、 13C−NMRの3価を表2
にまとめて示した。
参考例2 ポリプレニルプロミドの合成n=15である
一般式(■)のポリプレノール12.4Fおよびピリジ
ンl ynlを200胃eのn−ヘキサン中に加え、得
られた溶液に室温(約20℃)で窒素ガス雰囲気下に2
.Ovの三臭化リンを滴下し、滴下完了後室温、窒素ガ
ス雰囲気下に一夜攪拌した。ついでとのn−ヘキサン溶
液を分液ロートに入れ、約50Wtlの水で3回洗浄し
たのち無水硫酸マグネシウムで乾燥し、n−ヘキサンを
留去することにより微誓色の液状物12.Ofを得た。
このものについてNMR分析を行なったところ、原料ポ
リプレノールの−CH20H基に帰属されるシグナル(
d、δ=4.08’)が消失し新らたに−CH+Br 
に帰属されるシグナル(d、δ=3.91)が現われた
。またこの液状物をFD−MASSにより分析したとご
7) mee =1304であった。これらの分析結果
により、上記の生成物は一般式(Il)においてn=1
5、X’=Brであるポリプレニルプロミドであること
が確認された。
同様の操作によりnが15以外のポリプレニル26− 25− プロミドも合成された。
実施例1 100WLlの三つロフラスコに1.3−ジチアン0.
601i’および無水テトラヒドロフラン20tnlを
仕込み、ドライアイス浴を使用して反応器内を約−30
℃に調節しなからn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(
1,6M溶液)3.4s/を滴下し、滴下完了後同じ温
度で30分間攪拌を続けた。次いで一般式(Il)にお
いてn=15.X1=Brであるポリプレニルプロミド
6、529を無水テトラヒドロフランlQg4に溶解し
た溶液を同じ温度で滴下し、滴下完了後さらに30分間
攪拌を続けたのち、反応系内の温度を徐々に上昇させ、
室温になってから更に30分間攪拌を続けた。次いで反
応溶液中に飽和塩化アンモニウム水溶液51を加え、テ
トラヒドロフランを留去し、残留物を約5 Q meの
水中に注ぎ、ヘキサンで抽出し、ヘキサン層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去して黄かつ色液状物を得た。このものをシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサンを展27− 開液として使用。)により精製して6.43fの淡黄色
液状物を得た。このものは下記分析結果により一般式(
Ill’lにおいてn−15であるポリプレニルジチア
ンであることが確認された。
I R分析:  1660,1440,1420,13
75,1270゜1240、1170.905.830
onNMR分析:δppm  1.57(8,9H)、
1.64(8,45H)。
DCJs 1.69(8、3H)、 1.7〜2.25(70H)
、 2.25〜2.60(m、 2H)、 2.7〜2
.9 (m、 4H)、 3.9〜4.1 (m、 I
H)。
s、06(br、18I() FD−MASS分析:m/e=1344次いで三つロフ
ラスコに塩化第二水銀2.80fと粉末状炭酸カルシウ
ム1.04fを入れ、70111の溶媒〔アセトニトリ
ル/水= 4/1 (容量比)〕を加えて搬しく攪拌し
、これに前記ポリプレニルジチアン6.322の前記溶
媒溶液(5C1+l)を室温で滴下したのち、窒素雰囲
気下で6時間加熱還流した。冷却後セライトを引いたグ
ラスフィルターを使用して濾過し、固形物をヘキサン/
塩化メチレン=1/1(容量比)の溶媒でよく洗い、P
液と洗液を合し酢酸アンモニウム水溶液、水、飽オロ食
塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、W1媒を減圧下留去して黄色液状物4.43fを
得た。このものは、さらなる精製を貨物であることが確
認された。
IR分析:  1720,1660.1440,137
0,1160゜1105、’ 830m1 ’H−NMR分析:δ、j、;”:  1.53(II
、9H)、  1.62(s 、 4sh’)、 1.
7〜2.3 (68H)、 3.17(m、 2H)。
5.06(br、18H’)、 9.70(t、1’H
)ついで三つロフラスコに上記ポリプレニル化合物4.
40 yと無水ジエチルエーテル40df:入れ、水冷
下激しく攪拌しながら水素化アルミニウムリチウム13
3′Ingを添加し、10分間そのまま攪拌を続けたの
ち水133ir、15%水酸化ナトリウム水溶:ffL
133■、水400”r’に少しづつ加えた。
白色固形物をν別(2、よくジエチルエーテルで洗浄し
たのち、F液と洗液を合して無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧上溶媒を留去して無色液状物を得た。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル−97/3を展開液として使用)により精製
し無色液状物3.85化合物であることが確認された。
IR分析: 〜3320,1660,1440,137
5,1040゜1020(5houlder)、 83
0 tynl)1−NMR分析;δと几乙 1.53 
(8、9H)、 1.62(8,48H)。
1.7〜2.3 (70H)+ 2.67 (b r 
、 l HOH)、3.46(t* 2H)、4.9〜
5.d (br 、 18H’)FD−MASS分析:
m/e−1256ついで前記ポリプレニル化合物3.8
Of’i塩化メチレン3Qynlに溶かし、ピリジン1
.0−を加えて0℃に冷却したのちトシルクロリド69
0〜を加えて12時間攪拌後氷水にあけジエチルエーテ
ルで抽出した。有機層を希塩酸、水、飽和重盲水、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧上溶媒を留去して黄色粘稠液状物30− レニル化合物のトンレートであることが確認された。
IR分析:  1660,1595,1440,137
5,1360゜1185(shoulder)、 11
70.955.905.830゜810 an 1 ’H−NMR分析:δKEct、  t、55(a+9
H)、 1.64(s 、 48H)、 1.7〜2.
1(68H)、 2.41(#)を含め2.1〜2.5
 (5H’) 、3.95 (t、2H)、4.8〜5
.2 (br 、 1 sn)。
7.31(d、2H)、 7.77(d、2H)ついで
前記トシレート3.80rlアセトン50dに溶かし、
リチウムプロミド1.30rを添加し一晩加熱還流した
。冷却後、沈澱物をp別したのちp液を減圧下濃縮し、
残漬に水を加えてからジエチルエーテルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧上溶媒を留去して黄色液状物を得た。
このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
ッ”ンを展開溶媒としで使用)により精製し2.433
1− ポリプレニル化合物であることが確認された。
IR分析:  1660.1440,1375,126
0,1200゜830 cm ” 99m 1H−NMR分析:δ    1.57(s、9H)、
1.63CDα3 (s 、 4slH)、 1.7〜2.1 (6sI−
t)、 2.5o(m、 2H)。
3.28 (t 、 2H)、 4.9〜5.3 (b
r 、 18H)以上一般式(I・・) ・・・で示されるポリプレニル化合物についてn=15
である場合の合成方法と分析結果について記述したが同
様の操作により一般式(n)においてX’=Brでnが
11〜190間の15以外の値でか11,12,13,
14,16,17.18お合物を合成した場合のそれら
と略同じであった。
またそれらの赤外吸収スペクトルの特性吸収およヒ”H
−NIVfRスペクトルの特性シグナルはそC9位置に
おいてそれぞれ対応する一般式(■・・)・・・・・e
・・・・・・・・においてn−15の各ポリプレニル化
合物のそれらと一致した。
特軒出願人 株式会社 り ラ し 代理人弁理士本多 堅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 単位を表わし、−CH2−C−C−CH2−はシス型イ
    ンプレン単位を表わし、nは11〜19の整数を表わし
    。 Z ld −CHo 基、−CIH20H基t fc 
    Id −CH2X基ヲ表ワし、ここでXはハロゲン原子
    を表わす。)で示されるポリプレニル化合物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156449A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd 架橋剤およびこの架橋剤を含むゴム組成物およびこのゴム組成物を用いて製造したタイヤ

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JP2008156449A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd 架橋剤およびこの架橋剤を含むゴム組成物およびこのゴム組成物を用いて製造したタイヤ

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