JPS589370Y2 - タツチ式選局装置の電極取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえばテレビジョン等に組込んで使用さ
れるタッチ式選局装置の電極取付構造に関するものであ
る。

近時、テレビジョン等に、ダイヤル式選局装置に代えて
、単に電極に触れるだけで選局できるようにしたいわゆ
るタッチ式選局装置を組み込むことが広く行なわれるよ
うになっている。

ところで、このような選局装置は、タッチ用電極にたと
えばアイスクリーム等の汚れが付着して隣接する電極間
あるいは電極と電極近辺ＶＣ添着したアルミ製の銘板と
の間で短絡を起こしその選局機能を威し得なくなる場合
があり、このような場合の多くは、上記電極を新しいも
のと交換する必要に迫られる。

ところが、従来のものは、たとえば、キャビネット前面
枠に電極挿通用透孔を設ける一方、選局ユニットに電極
を突設し、この選局ユニットを上記前面枠の内面側に装
着したときに、その電極の先端部が上記前面枠を貫通し
てキャビネット外部に露出するようにしたものや、キャ
ビネット前面枠にタッチ用の外部電極を植設する一方、
選局ユニットにばね状の内部電極を突設し、この選局ユ
ニットを上記前面枠の内面側に装着したときに上記内部
電極の先端部が上記外部電極に接触し、この外部電極と
上記選局ユニットとの導通関係が確立するようにしたも
のであるため、その外部電極の交換が難かしいという欠
点がある。

すなわち、従来のものは、外部電極を交換するためには
、キャビネット内に収納された選局ユニットをそっくり
取り外さなければならないというめんどうさがある。

この考案はこのような事情に着目してなされたもので、
電極の組み付けあるいは交換がきわめて容易なタッチ式
選局装置の電極取付構造を提供するものである。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１はテレビジョンのキャビネット前面枠、２はこの
前面枠１の内面側、つまりキャビネット内に配設された
選局ユニット、３は上記前面枠１の外面側に開閉可能に
取着された電極保持板、４はこの電極保持板３に保持さ
れたタッチ操作用の外部電極である。

上記前面枠１は周知のように合成樹脂等で一体成形され
たもので、テレビジョンキャビネットの前面壁を形成し
ている。

そしてこの前面枠１の所要個所に複数の電極挿通用透孔
１ａが穿設されている。

一方上記選局ユニット２は、プリント印刷基板に所要の
電子部品を植設したもので、その中央部に複数個の内部
電極２ａを突設している。

この内部電極２ａは弾性を有する良導電性金属板を鉤形
に折曲加工したもので、上記選局ユニット２を上記前面
枠１の内面側にビス等で固着した時に、その各先端部、
つまり鉤形折曲部が上記各電極挿通用透孔１ａ内に位置
するようになっている。

方、上記電極保持板３は、上記前面枠１の外面側の上記
各電極挿通用透孔１ａを閉塞できる位置に開閉可能に蝶
着された扉状のもので、上記各透孔１ａに対応する部位
に、上記透孔１ａより小中な電極保持用透孔３ａが穿設
されている。

また上記外部電極４は、弾性を有する良導電性金属片で
あり、その基端部は二股状に、また先端部はタッチ操作
に適する表面滑らかな板状になっている。

そして、この外部電極４０基端脚部４ａ、４ａの端部に
はそれぞれ鉤形部４ｂ、４ｂが一体に形成されており、
この鉤形部４ｂ、４ｂによりこの外部電極４を上記保持
板３に抜落不能、かつ着脱自在に固定するようになって
いる。

すなわち、この外部電極４の上記保持板３への取付けは
、この外部電極４の基端脚部４ａ 、４ａを上記保持板
３の電極保持用透孔３ａに、この基端脚部４ａ、４ａの
弾性変形を利用して圧入し、上記保持板３の内面側にお
いてその端部鉤形部４ｂ、４ｂを上記電極保持用透孔３
ａの開口縁部係合させることにより行なわれる。

そして、上記電極保持板３を閉じた状態においては、上
記内部電極２ａの先端部が上記外部電極４の基端脚部４
ａ 、４ａ間に嵌合し両者２ａ、４０電気的接続状態が
確立するようになっている。

なお、上記電極保持板３には格別なロック機構等は設け
られておらず、上記内部電極２ａと外部電極４との摩擦
抵抗により閉じた状態で保持される。

このような構成のものであれば、従来のものと同様な、
タッチ操作による選局機能を持たせ得るの勿論であり、
しかも、その外部電極４に取替えの必要が生じた場合、
その作業をきわめて容易に行なえるものである。

すなわち、その取替えは、電極保持板３を開いて外部電
極４と内部電極３ａとを分離し、上記外部電極４の基端
脚部４ａ、４ａを相寄る方向に弾性変形させながらこの
外部電極４を電極保持用透孔３ａから引き抜き、新しい
外部電極をその透孔３ａ内に圧入するだけというきわめ
て簡単な作業により行なわれ得るという利点がある。

なお、本考案の適用範囲は必らずしもテレビジョンセッ
トに限られるわけではなく、他のものでもよいのは勿論
である。

また、外部電極の先端形状は前記形状に限らず他のもの
でもよいのは勿論であるら

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同
実施例における考案の要部を示す斜視図、第３図は同要
部を示す切欠した平面図である。 １・・・キャビネット前面枠、２・・・選局ユニット、
２ａ・・・内部電極、−３・・・電極保持板、３ａ・・
・電極保持用透孔、４・・・外部電極、４ｂ・・・鉤形
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電極挿通用透孔を有するキャビネット前面枠と、この前
   面枠の内面側に配設された選局ユニットと、この選局ユ
   ニットに突設されその先端部を上記透孔内に位置させた
   内部電極と、上記前面枠の外面側に開閉可能に取着した
   電極保持板と、この電極保持板に穿設した電極保持用透
   孔と、その基端部に設けられた端部鉤形部を上記電極保
   持用透孔の開口縁部に係合させた外部ｔｉとを具備し、
   上記電極保持板を閉じた状態で上記内部電極の先端部を
   上記外部電極の基端部に接触させたことを特徴とするタ
   ッチ式選局装置の電極取付構造。