JPS589110B2 - トリチアンカゴウブツノセイゾウホウ - Google Patents

トリチアンカゴウブツノセイゾウホウ

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JPS589110B2
JPS589110B2 JP6160575A JP6160575A JPS589110B2 JP S589110 B2 JPS589110 B2 JP S589110B2 JP 6160575 A JP6160575 A JP 6160575A JP 6160575 A JP6160575 A JP 6160575A JP S589110 B2 JPS589110 B2 JP S589110B2
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JP
Japan
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sodium
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sulfide
tetrasulfide
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JP6160575A
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加藤篤
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、殺虫作用を有する一般式(I)〔式中、R4
はジ低級アルキルアミノ基を示す。
〕で表わされるトリチアン化合物の製造法に関する。
該トリチアン化合物の製法については,たとえば日本特
許出願公告昭50−10596によれば、(a)1・3
−ビス−(ベンジルチオ)−2−ジアルキルアミノプロ
パンなどを脱ベンジル化して2−ジアルキルアミノ−1
・3−プロパンジチオールとなし、さらにこれを二塩化
硫黄を用いて閉環しv−トリチアン化合物を得る方法、
および(b)2−ジアルキルアミノ−1・3−ジクロロ
プロパンハイドロクロライドなどにベンゼンチオスルホ
ン酸塩などを作用させ1・3−ビス(ベンゼンスルホニ
ルチオ)−2−ジアルキルアミノ−プロパンなどとなし
、さらにこれに硫化アルカリを反応させて閉環しV−ト
リチアン化合物を得る方法などが示されている。
しかしながら、上記の公知技術においては、次のような
欠点があり、工業的製造法として満足すべきものではな
い。
(1)上記の(a)法においては、原料化合物である1
・3−ビス(ベンジルチオ)−2−ジアルキルアミノプ
ロパンなどは、1・3−ジクロロプロパンハイドロクロ
ライドから合成されるので、目的物へ至るには3工程を
要し、(b)法においては、1・3−ジクロロプロパン
ハイドロクロライドから2工程を要する。
したがって少くとも2〜3工程を要し、その収率も良好
とはいえない。
(2)上記の(b)法においては、1・3−ビス(ベン
ゼンスルホニルチオ)−2−ジアルキルアミノ−プロパ
ンなどに硫化アルカリを作用させ閉環する工程で反応溶
媒系としてメタノール、水を用いているが、この方法で
は反応生成物の樹脂化がおこり、収率が低下しやすい。
本発明者は、上記の事情に鑑み、最も短い工程で、かつ
高い収率で目的物を得る方法を見い出す目的で鋭意研究
した結果、ジ低級アルキルアミノジハロゲノプロパンに
多硫化アルカリを作用させると、一挙に目的化合物を純
度よく高い収率で得ることを見出し、これに基づいて本
発明を完成した。
〔式中、R1はハロゲン原子を、R2およびR3は一方
がハロゲン原子で他方がジ低級アルキルアミノ基を示す
〕で表わされる化合物に多硫化アルカリを作用させるこ
とを特徴とする一般式(I)〔式中、R4はジ低級アル
キルアミノ基を示す。
〕で表わされるトリチアン化合物の製造法である。
上記一般式中、R1、R2又はR3で表わされるハロゲ
ン原子としては塩素、臭素、フッ素およびヨウ素が挙げ
られ、特に好ましくは塩素、臭素が挙げられる。
R2、R3又はR4で表わされるジ低級アルキルアミノ
基の低級アルキルとしては炭素数1〜4のものが好まし
く、該低級アルキルとしてはたとえばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ter
t−ブチルなどが挙げられ、二つの低級アルキルは同一
又は異なっていてもよい。
該ジ低級アルキルアミノ基の典型的な例としてはたとえ
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミ
ノ、ジブチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ,
N−メチル−N−プチルアミノなどが挙げられる。
本発明で用いられる多硫化アルカリとしては、たとえば
多硫化アンモニウム(例、四硫化、五硫化又は九硫化ア
ンモニウム)、金属多硫化物〔例、硫化リチウム、硫化
ナトリウム(例、四硫化又は五硫化ナトリウム)、硫化
カリウム(例、四硫化、五硫化又は六硫化カリウム)、
硫化ルビジウム(例、三硫化Kは五硫化ルビジウム)、
硫化セシウム(例、五硫化又は六硫化セシウム)、硫化
バリウム(例、四硫化バリウム)など〕などが挙げられ
る。
上記の多硫化アルカリを用いる場合には、単独のもの又
は混合物を用いてもよい。
上記の多硫化アルカリとしては、特に四硫化ナトリウム
と四硫化カリウムが好ましい。
本発明で用いられる多硫化アルカりは、反応系中で上記
の多硫化アルカリとなるものを用いてもよい。
その例としてはたとえば、四硫化ナトリウムは、次式で
示されるように、水硫化ナトリウムにイオウ粉末を加え
加温することにより生成する。
2NaHS+3S→Na2S4+H2S あるいは、一硫化ナトリウム・9水和物 (Na2S・9H2O)にイオウ粉末を加えはげしく攪
拌することにより生成する。
本発明方法は、一般式(I)で表わされる原料化合物に
多硫化アルカリを作用させる。
本反応は溶媒中で行なわれ、該溶媒としてはたとえば水
、エタノール、クロロホルム、エーテル、ベンゼンなど
が用いられ、又それらの混合物などが挙げられる。
特に水、エタノールを用いる場合は列挙した他のいずれ
かの溶媒を混合することが好ましい。
本反応は10°〜100℃で、さらに好ましくは、50
℃〜60℃で行なわれる。
たゞし一硫化ナトリウム・9水和物(Na2S・9H2
0 )にイオウ粉末を加えて生成する四硫化ナトリウム
を用いる場合は10℃〜20℃が好ましい反応温度であ
る。
多硫化アルカリの使用量は特に限定されないが、一般式
(■)の化合物1モルに対し、1〜2.5モル、さらに
好ましくは1.5〜2モルが用いられる。
また本反応は窒素気流中で攪拌しながら行なうことが好
ましい。
かくして得られる目的化合物(I)は、たとえばカラム
クロマトグラフイーあるいは(I)の結晶性塩酸塩の遠
心沢別法などの手段を用いて分離精製することができる
本発明方法は、安価な原料を用い、一工程で実施するこ
とができかつ実施例に示されているように、従来技術に
比して高純度、高収率で目的化合物が得られる。
したがって、本発明方法は、工業的に有利な製造法であ
る。
本発明方法によって得られる化合物(I)は、殺虫作用
を有し、農薬として用いられる。
その適応害虫に対する試験結果を以下に示す。
害虫殺虫試験: (1)供試虫および試験方法 (A)ハスモンヨトウ 方法:人工飼料ディスク浸漬処理:化合物(I)の蓚酸
塩の水溶液(濃度500ppm)を人工飼料ディスク浸
漬処理し、これを3令ハスモンヨトウに供試する。
供試1日後の死亡数を肉眼で調査する。
(B)コナガ 方法:キャベツ葉片浸漬処理;化合物 (I)の蓚酸塩の水溶液(濃度16.39〜40ppm
)をキャベツ葉片浸漬処理し3令のコナガに供試する。
供試2日後の死亡数、中毒数、食害程度を肉眼で調査す
る。
(C)ツマグロヨコバイ 方法:イネ幼植物根部浸漬;化合物(I)の蓚酸塩の水
溶液(濃度11〜100ppm)をイネ幼植物根部浸漬
し、これを成虫ツマグロヨコバイに供試し1日後の死亡
数を調査する。
(D)ニカメイガ幼虫 方法:局所施用、化合物(I)の蓚酸塩の95%エタノ
ール溶液を4令ニカメイガ幼虫に局所施用(0.52μ
/g)し1〜2日後の生存数、中毒数、死亡数を調査す
る。
(2)結果 供試虫 死亡率(%) A 83 B 100 C 100 D 80 以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 水硫化ナトリウム3.36gを水mlに溶解しこれにエ
タノール6mlを加えた水硫化ナトリウム含水エタノー
ル溶液にイオウ粉末2.5gを加えゆるやかに振とうし
ながら加温しH2Sの発生とともにテトラ硫化ナトリウ
ムを生成する。
このテトラ硫化ナトリウムの含水エタノール溶液にクロ
ロホルムあるいはエーテルを30ml加え窒素気流中で
攪拌しながら温度50〜60℃のもとでN・N−ジメチ
ル−2・3−ジクロロプロピルアミン4.05gのクロ
ロホルムあるいはエーテル溶液30mlを滴下する。
滴下し終った後も30分間同一条件で攪拌しつづけ反応
を完了させる。
この反応液は冷所に1〜2時間静置し、生じた食塩、イ
オウを濾別し、一方濾液には水50mlを加えかるく振
とうし、有機溶媒層を分液しこれを水で2〜3回洗浄し
た後無水硫酸ナトリウムで燥し、次に溶媒を留去すると
黄色の粗油状物質4.2g(89%)を得た。
この油状物質をクロロホルム−メタノール(40:1)
あるいはベンゼン−メタノール(95:5)の展開溶媒
でシリカゲルカラムクロマトグラフイーを行なうと、U
V 263mμの油状物質3.4g(71%)を得た。
この化合物の蓚酸塩mp.122℃は分子式mμ(v−
トリチアンにもとづくもの)およびNMR.δppm4
.01(q、1H)、3.45(4H)、2.72(d
,6H)を示すことから得られた油状物質は5−ジメチ
ルアミノ−1・2・3−トリチアンであることを確認し
た。
実施例2 硫化ナトリウムNa2S・9H2O13.8gとイオウ
粉末5.52gを混ぜ、これに水100mlを加え室温
で15時間はげしく攪拌するとイオウ粉末は溶解し反応
液は赤褐色となりpH11.5のテトラ硫化ナトリウム
Na2S4および/または五硫化ナトリウムNa2S5
の水溶液となる。
この水溶液にクロロホルムまたはエーテル100mlを
加え窒素気流中室温で攪拌しながらN・N−ジメチル−
1・3−ジクロロプロピル−2−アミン90gのクロロ
ホルムまたはエーテル溶液を滴下する。
滴下後さらに20分間攪拌して反応を完了する。
この反応液の有機溶媒層を水で2〜3回洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後溶媒を留去すると黄色の油状物質8g
(77%)が得られ、さらに実施例1と同様の方法で精
製すると、5−ジメチルアミノ−1・2・3−トリチア
ン7.3g(収率70%)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1はハロゲン原子を、R2およびR3は一方
    がハロゲン原子で他方がジ低級アルキルアミノ基を示す
    。 〕で表わされる化合物に多硫化アルカリを作用させるこ
    とを特徴とする一般式〔式中、R4はジ低級アルキルア
    ミノ基を示す。 〕で表わされるトリチアン化合物の製造法。
JP6160575A 1975-05-22 1975-05-22 トリチアンカゴウブツノセイゾウホウ Expired JPS589110B2 (ja)

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DE2820494A1 (de) * 1977-05-17 1979-01-11 Sandoz Ag Neue schaedlingsbekaempfende verwendung von 5-dimethylamino-1,2,3- trithian
JPS6094979A (ja) * 1983-10-28 1985-05-28 Takeda Chem Ind Ltd 1,2,3−トリチアン誘導体の新規製造法
CN111808070B (zh) * 2020-07-14 2021-09-21 安徽华星化工有限公司 一种杀虫环的合成方法

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