JPS58896Y2 - 磁気しゃ断器の消弧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気しゃ断器の消弧室に関するものである。

第１図は、従来の磁気しゃ断器を示すものであり、アー
ク接触子１，１′は、図示していない操作器でアーク接
触子１′を図の右方に張ることにより開離する。

電流しゃ断の際は、開離したアーク接触子１．１′間に
アークが発生するが、このアークは、外箱２をアークか
ら保護するために設けられた一対の耐弧板３（図の手前
側の耐弧板は図示されていない）間を自己の電磁力によ
って伸長し、アークランナ４，４′間に移り、さらに、
伸長して、アークバリア積層体５に挿入、支持されてい
るホーンピース６ａ、６ｂ、５ｃで分割され、アークバ
リア積層体５内で各々ループ状に伸長し、冷却され、や
がて消滅する。

この電流しゃ断過程において、アークランナ４゜４′に
は、矢印方向の電流が流れるため、両者は反撥方向の電
磁力が働らく。

アークランナ４および４′は、端子７および７′に電気
的に接続されている中継支持金具８および８′とホーン
ピース６ａおよび６Ｃと電気的に接続されることで支持
されているが、ホーンピース５ａ、５ｃは、アークバリ
ア９および９′によって支持されている。

このため、アークランナ４および４′に働く電磁力は、
アークランナを外側に開く方向に働くので、アークバリ
ア９および９′も同方向に働く。

従って、アークバリアはホーンピース６ａ〜６Ｃのとこ
ろで、破損してしまう。

このため、従来は、押え板１０および１０’をアークバ
リア積層体５の両端部に当て、これを外箱２に固定した
支持棒１１および支持バネ１２によって押えてアークバ
リア９，９′の破損を防止している。

しかしながら、この方法では、しゃ断電流が大きくなる
と、アークランナ４，４′に受ける力も大きくなり、ア
ークバリア９，９′の破損を防止できなくなる欠点があ
る。

本考案は、アークバリア９，９′の破損を防止すること
を目的としたもので、第２，３図にその実施例を示す。

第２図に示す如く、アークランナ４および４′のホーン
ピース６ａおよび６Ｃ側の端部は、従来より延長し、こ
の延長部が外箱２に固定された支持体１３によって固定
されている。

支持体１３は、第３図に示す如く、アークランナ４のホ
ーンピース６ａ側の端部を従来より、延長し７、この延
長部に穴１４を開け、筒形のストッパー１５．１５’と
外箱２に固定した押え棒１６とで構成されている。

この構成によれば、大きな電流をしゃ断して、アークラ
ンナ４，４′を外側方向に開く電磁力が働いても、アー
クランナは支持体１３に支持されているので、外側方向
に開くことができない。

従来のようなアークバリアを破損するような欠点はなく
なり、安定したしゃ断性能をもつ磁気しゃ断器を得るこ
とができる。

なお、本考案は、アークランナのホーンピース側端も外
箱に固定したことにあり、一実施例によって説明したに
すぎない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来技術による消弧装置の側断面図、第２図
は、本考案による消弧装置の側断面図、第３図は、第２
図のＡ方向から要部断面図である。 ４．４′・・・・・・アークランナ、５ ａ 、５ ｃ
・・・・・・ホーンピース、９．９′・・・・・・バリ
ア、１３・・・・・・支持体、１５・・・・・・ストッ
パー、１６・・・・・・押え棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の開離可能なアーク接触子と、上記アーク接触子と
   接続したアークホーンと、上記アークホーン間に配置さ
   れたアークホーンからのアークを上方に引延ばす複数個
   のホーンピースを有するアークバリア積層体とを外箱内
   に収納し、上記アークランナと外箱との間に配置した耐
   弧板とから成る磁気しゃ断器において、上記アークバリ
   ア積層体の一部まで延ばしたアークホーン端と、上記ア
   ークホーン端と外箱との間を支持体で個定することを特
   徴とする磁気しゃ断器の消弧装置。