JPS588965B2 - コウカンコンクリ−トフクゴウチユウタイノ セイゾウホウ - Google Patents
コウカンコンクリ−トフクゴウチユウタイノ セイゾウホウInfo
- Publication number
- JPS588965B2 JPS588965B2 JP50108002A JP10800275A JPS588965B2 JP S588965 B2 JPS588965 B2 JP S588965B2 JP 50108002 A JP50108002 A JP 50108002A JP 10800275 A JP10800275 A JP 10800275A JP S588965 B2 JPS588965 B2 JP S588965B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- quicklime
- parts
- temperature
- added
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、鋼管内にコンクリート原料を注入して遠心力
成型を行い、ついで高温高圧蒸気養生を行う際に、生石
灰、石コウおよび減水剤を添加することにより膨張性コ
ンクリート硬化層を形成せしめることを特徴とする鋼管
コンクリート複合柱体の製造法に関するものである。
成型を行い、ついで高温高圧蒸気養生を行う際に、生石
灰、石コウおよび減水剤を添加することにより膨張性コ
ンクリート硬化層を形成せしめることを特徴とする鋼管
コンクリート複合柱体の製造法に関するものである。
本出願人は,先に高温高圧水蒸気養生するコンクリート
製品を製造するに際し、1600℃以上で焼成された硬
焼マグネシア微粉物を原料コンクリート中に少量添加す
る製造法を出願した。
製品を製造するに際し、1600℃以上で焼成された硬
焼マグネシア微粉物を原料コンクリート中に少量添加す
る製造法を出願した。
(特開昭49−73423、以下先行発明という。
)しかるに,先行発明における硬焼マグネシアは、常温
常圧養生下では殆んど不活性で水利膨脹せず、高温高圧
水蒸気養生時にはじめて水利膨脹し、しかも短時間にほ
ゾ完全に水利を終了し、かつその水利生成物は極めて安
定であるという特性を有する。
常圧養生下では殆んど不活性で水利膨脹せず、高温高圧
水蒸気養生時にはじめて水利膨脹し、しかも短時間にほ
ゾ完全に水利を終了し、かつその水利生成物は極めて安
定であるという特性を有する。
故に、高温高圧水蒸気養生におけるコンクリートの硬化
に付随する収縮は、硬焼マグネシアの膨脹によって完全
に相殺されるのみならず、この膨脹が鋼管によって拘束
されることによりケミカルプレストレスが与えられて両
者の結合が極めて強固に一体化され、圧縮強度・耐衝撃
性に優れ,許容曲げモーメント・破壊曲げモーメントな
どの大きな値を示す鋼管コンクリート複合柱体が得られ
たのである。
に付随する収縮は、硬焼マグネシアの膨脹によって完全
に相殺されるのみならず、この膨脹が鋼管によって拘束
されることによりケミカルプレストレスが与えられて両
者の結合が極めて強固に一体化され、圧縮強度・耐衝撃
性に優れ,許容曲げモーメント・破壊曲げモーメントな
どの大きな値を示す鋼管コンクリート複合柱体が得られ
たのである。
上記のごとく、先行発明で添加される膨脹性セメント成
分は、1600℃以上の温度で焼成された硬焼マグネシ
ア、いわゆる「マグネシアクリンカー」に限定されてい
た。
分は、1600℃以上の温度で焼成された硬焼マグネシ
ア、いわゆる「マグネシアクリンカー」に限定されてい
た。
しかし、マグネシアクリン力一の用途は製鋼用のみに限
定されているといっても過言でなく、その入手が必ずし
も容易でないという欠点がある。
定されているといっても過言でなく、その入手が必ずし
も容易でないという欠点がある。
これに反し、生石灰は,本発明と同様の高温高圧水蒸気
養生によって得られる軽量気泡コンクリ−ト(ALC)
の主原料でもあって、マグネシアクリンカーと比較する
と、著しく入手が容易、かつ安価であり、微粉砕に要す
る動力費も割安であるという利点がある。
養生によって得られる軽量気泡コンクリ−ト(ALC)
の主原料でもあって、マグネシアクリンカーと比較する
と、著しく入手が容易、かつ安価であり、微粉砕に要す
る動力費も割安であるという利点がある。
本発明者らは、鋼管コンクリ−ト複合柱体の製造におい
て、限定選択された添加成分たる硬焼マグネシアに代替
して、この有用安価なる生石灰を使用すべく種々研究の
結果、ついに本発明を完成したものであって、その要旨
とするところは、生石灰の消和を制御する方法として石
コウとコンクリート製品への添加剤である減水剤(AS
TM−0494の規格による)の相乗作用効果を巧みに
利用して、生石灰の水和機構を前記硬焼マグネシアに近
似せしめ、硬焼マグネシアを使用した場合と同様の性能
を有する鋼管コンクリート複合柱体の製造法を確立した
ことにある。
て、限定選択された添加成分たる硬焼マグネシアに代替
して、この有用安価なる生石灰を使用すべく種々研究の
結果、ついに本発明を完成したものであって、その要旨
とするところは、生石灰の消和を制御する方法として石
コウとコンクリート製品への添加剤である減水剤(AS
TM−0494の規格による)の相乗作用効果を巧みに
利用して、生石灰の水和機構を前記硬焼マグネシアに近
似せしめ、硬焼マグネシアを使用した場合と同様の性能
を有する鋼管コンクリート複合柱体の製造法を確立した
ことにある。
石コウを添加することにより、生石灰の消和速度が抑制
されることは従来からよく知られているが、本発明者ら
の定性的基礎実験によると、石コウ単味ではその抑制作
用は必ずしも充分でない。
されることは従来からよく知られているが、本発明者ら
の定性的基礎実験によると、石コウ単味ではその抑制作
用は必ずしも充分でない。
すなわち、図面は比較試験の結果であるが、■は生石灰
100重量部に水50重量部を加え、攪拌下に温度上昇
の経時変化を図示したものである。
100重量部に水50重量部を加え、攪拌下に温度上昇
の経時変化を図示したものである。
■は、生石灰に対して0.3重量部の石コウを添加混合
しておき、同様条件で水を加え側定したものである。
しておき、同様条件で水を加え側定したものである。
この図面から判るように、生石灰単味の場合は約7分で
90℃以上に達し、生石灰の消和が活発であるが、0.
3%量の石コウを添加することにより、最高温度は45
℃とかなり低下し、消和が若干抑制されている。
90℃以上に達し、生石灰の消和が活発であるが、0.
3%量の石コウを添加することにより、最高温度は45
℃とかなり低下し、消和が若干抑制されている。
なお、本実験は断熱瓶(ジュアー瓶)による精密実験で
はなく、開放状態による比較試験のため外部への放熱の
影響によってピーク温度から比較的急激に温度低下を示
しているのである。
はなく、開放状態による比較試験のため外部への放熱の
影響によってピーク温度から比較的急激に温度低下を示
しているのである。
コンクリート製品の減水剤には、リグニンスルフオン酸
系、オキシカルボン酸系、高級多価アルコール系、ポリ
アルキルアリルスルホン酸塩系あるいはケイフツ化物な
ど多品種のものがある。
系、オキシカルボン酸系、高級多価アルコール系、ポリ
アルキルアリルスルホン酸塩系あるいはケイフツ化物な
ど多品種のものがある。
これらの作用は、たとえばリグニンスルフオン酸(LS
A)系の場合、セメント鉱物はその単位結晶の一端はC
a2+、他端は02−を露出しているから、LSAを加
えると、セメントのCa2+はLSAと反応してCa(
HORSOs)2を生成し、02−はフェノール性OH
一と水素結合する。
A)系の場合、セメント鉱物はその単位結晶の一端はC
a2+、他端は02−を露出しているから、LSAを加
えると、セメントのCa2+はLSAと反応してCa(
HORSOs)2を生成し、02−はフェノール性OH
一と水素結合する。
かくして、セメント粒子を頑丈な吸着膜でコーティング
することにより反応が遅延されるものと考えられる。
することにより反応が遅延されるものと考えられる。
所謂「減水剤」には、促進型、普通型、遅延型などがあ
るが、促進型は、生石灰の消和速度を抑制する効果がな
いので好ましくない。
るが、促進型は、生石灰の消和速度を抑制する効果がな
いので好ましくない。
市販の減水剤一商品名ポゾリスIOOXR、ポゾリス物
産株式会社製品、ASTM−0494による分類…タイ
プD−のCaOに対する消和抑制作用について本発明者
の行った実験結果を図示すると、図面の曲線■となった
。
産株式会社製品、ASTM−0494による分類…タイ
プD−のCaOに対する消和抑制作用について本発明者
の行った実験結果を図示すると、図面の曲線■となった
。
すなわち、生石灰100重量部にポゾリス0.2重量部
を添加、混合しておき、水50重量部を添加して、前記
■,■と同様条件で昇温状態を測定したものである。
を添加、混合しておき、水50重量部を添加して、前記
■,■と同様条件で昇温状態を測定したものである。
この図から判る如く、減水剤によるCaOの消和抑制効
果は石コウ単味に勝るものであることが分った。
果は石コウ単味に勝るものであることが分った。
しかし、石コウ添訓の場合は勿論、ポゾリスNo.10
0RXを添加した場合でも、CaOは常温で容易に水和
することはこの図面から明らかであるから、高温高圧水
蒸気養生過程における膨脹剤としての効果は殆ど期待で
きない。
0RXを添加した場合でも、CaOは常温で容易に水和
することはこの図面から明らかであるから、高温高圧水
蒸気養生過程における膨脹剤としての効果は殆ど期待で
きない。
よって、石コウと減水剤の両者を添加した場合の相乗作
用の影響を求めた結果が、図面における曲線■である。
用の影響を求めた結果が、図面における曲線■である。
曲線■について説明する。
先ず生石灰100重量部、石コウ0.3重量部、および
ポゾリスNo.100RX0.2重量部を混合し、水5
0重量部を添加して、前記■■■と同様にして水和させ
たものであるが,15℃から反応を始めて、初期に2−
3℃の温度上昇が認められるだけで、その后の温度変化
は2時間に亘るも認められず、生石灰の常温における消
和現象は略完全に抑制された。
ポゾリスNo.100RX0.2重量部を混合し、水5
0重量部を添加して、前記■■■と同様にして水和させ
たものであるが,15℃から反応を始めて、初期に2−
3℃の温度上昇が認められるだけで、その后の温度変化
は2時間に亘るも認められず、生石灰の常温における消
和現象は略完全に抑制された。
このような、特異な相乗作用は、減水剤や石コウなどの
単味添加の実験結果からは全く予測されないものであり
、正に特筆に値するものである。
単味添加の実験結果からは全く予測されないものであり
、正に特筆に値するものである。
本発明者らは、カハる新規なる知見に基いて、本発明を
完成した。
完成した。
コンクリート原料に添加する生石灰、石コウおよび減水
剤の量は、コンクリート部分1m3あたりそれぞれ10
〜50kg、0.02〜o.ikgおよび0.01〜0
.05kgであることが好ましい。
剤の量は、コンクリート部分1m3あたりそれぞれ10
〜50kg、0.02〜o.ikgおよび0.01〜0
.05kgであることが好ましい。
鋼管コンクリート複合柱体の製造実施例を比較例と対比
して示す。
して示す。
実施例
鋼管:材質SPCC 300mm$ 肉厚1.8mmコ
ンクリート原料砂800部、砂利800部、粉砕砂20
0部、セメント400部、水200部 添加剤:(A)コンクリ−トlm3あたり、生石灰を2
0Kg加えたもの (B)コンクリート1m’あたり、生石灰を20kp,
石コウを0.06kgポゾリスXRIOOを0.04ゆ
加えたもの (c)コンクリート1 m”あたり、生石灰を20kg
、石コウを0.06kg加えたもの (D)コンクリート1m3あたり、生石灰を20kg、
ポゾリスXRIOOを0.04kg加えたもの 成型方法:遠心力成型 (低速8G×30秒、高速35G×10分)養生方法: 予備養生 70℃ 6hr オートクレープ水蒸気養生 180℃x10hr(昇温3hr保持5hr冷却2hr
) 上記の方法に従って製造されたA,B.C,Dを所要長
さに切断后各種強度試験を行った。
ンクリート原料砂800部、砂利800部、粉砕砂20
0部、セメント400部、水200部 添加剤:(A)コンクリ−トlm3あたり、生石灰を2
0Kg加えたもの (B)コンクリート1m’あたり、生石灰を20kp,
石コウを0.06kgポゾリスXRIOOを0.04ゆ
加えたもの (c)コンクリート1 m”あたり、生石灰を20kg
、石コウを0.06kg加えたもの (D)コンクリート1m3あたり、生石灰を20kg、
ポゾリスXRIOOを0.04kg加えたもの 成型方法:遠心力成型 (低速8G×30秒、高速35G×10分)養生方法: 予備養生 70℃ 6hr オートクレープ水蒸気養生 180℃x10hr(昇温3hr保持5hr冷却2hr
) 上記の方法に従って製造されたA,B.C,Dを所要長
さに切断后各種強度試験を行った。
その結果は次の表に示すとおり、本発明の方法によるも
の(B)は、著しく成績が良好であった。
の(B)は、著しく成績が良好であった。
図面は生石灰の消和に及ぼす添加剤の影響を示す線図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 1 鋼管内部にコンクリート原料を注入し遠心力成型し
、この成型物をそのま〜、または予備養生したのち、高
温高圧水蒸気養生して鋼管コンクリート複合柱体を製造
する方法において、コンクリート原料に生石灰、石コウ
および減水剤を添加することを特徴とする鋼管コンクリ
ート複合柱体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50108002A JPS588965B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | コウカンコンクリ−トフクゴウチユウタイノ セイゾウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50108002A JPS588965B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | コウカンコンクリ−トフクゴウチユウタイノ セイゾウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5232010A JPS5232010A (en) | 1977-03-10 |
JPS588965B2 true JPS588965B2 (ja) | 1983-02-18 |
Family
ID=14473484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50108002A Expired JPS588965B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | コウカンコンクリ−トフクゴウチユウタイノ セイゾウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588965B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6464341A (en) * | 1987-09-04 | 1989-03-10 | Fujitsu Ltd | Photosemiconductor package |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5520216A (en) * | 1978-07-24 | 1980-02-13 | Kansai Electric Power Co | Hydraulic composition |
JPS601905B2 (ja) * | 1979-11-01 | 1985-01-18 | 太平洋セメント株式会社 | 脆性物体の破壊剤 |
-
1975
- 1975-09-08 JP JP50108002A patent/JPS588965B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6464341A (en) * | 1987-09-04 | 1989-03-10 | Fujitsu Ltd | Photosemiconductor package |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5232010A (en) | 1977-03-10 |
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