JPS588432B2 - セツチヤクザイソセイブツ - Google Patents

セツチヤクザイソセイブツ

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JPS588432B2
JPS588432B2 JP4613775A JP4613775A JPS588432B2 JP S588432 B2 JPS588432 B2 JP S588432B2 JP 4613775 A JP4613775 A JP 4613775A JP 4613775 A JP4613775 A JP 4613775A JP S588432 B2 JPS588432 B2 JP S588432B2
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JP
Japan
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resin
adhesive
cpd
hydrogenated
block polymer
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JP4613775A
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井上久昭
三宅健夫
千野恭義
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な接着剤組成物に関し、さらに詳しくはス
チレンと1,3−ブタジエンとから誘導されたプロツク
ポリマーと水添シクロペンタジエン樹脂とを含有する新
規な接着剤組成物に関する。
従来から感圧接着剤やホットメルト接着剤のペースポリ
マーとしてモノビニル芳香族炭化水素と共役ジオレフイ
ンとから誘導された熱可塑性エラストマー状のプロツク
ポリマーを使用しうろことは、よく知られている。
例えば、A−B−A型のプロツクポリマーにロジン系樹
脂、テルペン樹脂などのような粘着付与樹脂及びプロセ
ス油を混合すると、感圧接着剤、ホットメルト接着剤、
ラテックス接着剤などの各分野に有用な接着剤組成物が
得られ(特公昭44−17037号公報)、また同じ<
A−B−A型のプロツクポリマーに脂肪族系炭化水素樹
脂を混合すると、感圧接着剤として有用な接着剤組成物
が得られる(特公昭48−9932号公報)。
さらにまた、A−B−A−B型ブロツクポリマーやA−
B−A−B−A型ブロブロツクポリマーに粘着付与樹脂
を混合する場合にも同様に各種の接着剤に有用な組成物
が得られる(特公昭49−330号公報)。
このような従来技術においては、モノビニル芳香族炭化
水素と共役ジオレフインとから誘導された熱可塑性エラ
ストマー状のブロックポリマーを用いるならば、モノビ
ニル芳香族炭化水素や共役ジオレフインの種類の如何に
拘りなく、有用な接着剤組成物が得られるものと考えら
れていた。
しかし、本発明者らがこの点を確認すべくモノビニル芳
香族炭化水素と共役ジオレフインとから誘導された各種
のプロツクポリマーを使用して接着剤組成物を調製し、
その性能評価を試みたところ、意外にもスチレンと1,
3−ブタジエンとから誘導されたプロツクポリマー(以
下、S−Bブロツクポリマーと略記することがある)を
用いる場合には、スチレンとイソプレンとから誘導され
たブロツクポリマー(以下、S−Iブ田ンクポリマーと
略記することがある)を用いる場合に比較して粘着力、
接着力、凝集力のいずれの面においても著しく劣ってお
り、必ずしも満足しつる接着剤組成物を供しえないこと
が判明した。
例えば、S−Iブロツクポリマーと混合する場合にはき
わめて有効な粘着付与剤として機能するテルペン樹脂、
脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂及びこれ
らの樹脂の水添物などをS一Bプロツクポリマーに混合
しても、粘着力、接着力及び凝集力の値はいずれも著し
く低く、実用に供しうる接着剤組成物を得ることはでき
ない。
そこで本発明者らは、S−Bプロツクポリマーを用いて
調製された接着剤組成物に見られるかかる欠点を改良し
、粘着力、接着力及び凝集力に優れた性能を有する接着
剤組成物を開発すべく鋭意検討を進めた結果、S−Bブ
ロツクポリマーに特定な粘着付与樹脂を混合すると、テ
ルペン樹脂や通常の脂肪族系または芳香族系炭化水素樹
脂を混合する場合に比較してはるかに優れた性能を示す
接着剤組成物が得られることを見い出し、本発明を完成
するに到った。
すなわち本発明の目的は、粘着力、接着力及び凝集力の
優れた接着剤組成物を提供することにあり、さらに他の
目的は、熱安定性の優れた接着剤組成物を提供すること
にある。
本発明のこれらの目的は、(4)スチレンと1,3−ブ
タジエンとから誘導された熱可塑性エラストマー状のプ
ロツクポリマーと(6)水添シクロペンタジエン樹脂と
を混合して接着剤組成物とすることにより達成すること
ができる。
本発明において使用されるプロツクポリマーは、スチレ
ンと1,3−ブタジエンとから本質的に誘導された熱可
塑性エラストマー状のポリマーであり、一般式(S−B
)nまたは(S−B)−n−1S(式中、Sは実質的に
ポリスチレンブロック、Bは実質的にポリブタジエンブ
ロック、nは2から10までの整数を表わす)で表わさ
れるスチレン含有率10〜70重量%、好ましくは15
〜55重量%で平均分子量が25,000〜500,0
00、好ましくは40,000〜200,000のプロ
ツクポリマーである。
かかるプロツクポリマーには、ブロックの一端から他端
にかけて漸増する比率で少量のスチレン単位を含有する
コポリマーを「実質的なポリブタジェンブロック」とし
て含有する、いわゆる「テーパー型プロツクポリマー」
や、ポリブタジエンブロックの一部もしくは全部の二重
結合が水素添加されている水添ブロツクポリマーも含有
される。
これらのプロツクポリマーはいずれも公知の物質であり
、リチウム系開始剤を使用する公知の方法、例えば特公
昭36−19286号、特公昭40−23798号、特
公昭43−17979号、特公昭43−2394号など
に記載された方法に従って製造される。
本発明においては上記一般式に相当するプロックポリマ
ーであればいずれも有用であるが、なかでもS−B−S
またはS−B−S−Bの一般式を有するプロツクポリマ
ーがもっとも賞用される。
しかし、S−BまたはB−S一Bの一般式を有するプロ
ツクポリマーを用いる場合には満足すべき性能を有する
接着剤組成物が得られないので、本発明の範囲から除外
される。
本発明において粘着付与樹脂として使用されろ水添シク
ロペンタジエン樹脂(以下、水添CPD樹脂と略記する
ことがある)は、ポリマー中にシクロペンタジエンまた
はそのアルキル置換体から誘導された単位100〜60
重量%及び炭素数4〜5の鎖状共役ジオレフインまたは
スチレン類から誘導された単位0〜40重量%を含有す
るシクロペンタジエン樹脂(以下、CPD樹脂と略記す
ることがある)を、常法に従って水添して得られる軟化
点60〜150℃、好ましくは65〜130℃、臭素価
10以下、好ましくは5以下の樹脂である。
従来、シクロペンタジエン、アルキル置換シクロペンタ
ジエン及びこれらの二量体、三量体、共二量体のごとき
低位のディールス・アルダー付加物から選択された少な
くとも一種の化合物を単量体の主成分として熱重合また
はフリーデル・クラフツ型触媒を用いるカチオン重合を
行ない、炭化水素樹脂を製造する方法は公知である(例
えば、米国特許第2,314,904号、米国特許第2
,356,494号、米国特許第3,084,147号
、仏国特許第1,500,162号など)。
また、前記の単量体にスチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエンなどのようなスチレン類を混合して共重
合する方法(米国特許第2,689,232号)や1.
3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンの
ような鎖状共役ジオレフィンを混合して共重合する方法
(特開昭50−1192号)も公知である。
本発明において用いられろ水添CPD樹脂は、これらの
公知の方法に従って製造されたポリマー中にシクロペン
タジエンまたはそのアルキル置換体から誘導された単位
、すなわちシクロペンタジエン;メチルシクロペンタジ
ェン;これらの二量体、三量体、共二量体のごとき低位
のディールス・アルダー付加物から誘導された単位10
0〜60重量%、好ましくは90〜60重量%と、1,
3一ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンの
ごとき炭素数4〜5の鎖状共役ジオレフィンまたはスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのごとき炭
素数8〜9のスチレン類から誘導された単位0〜40重
量%、好ましくは10〜40重量%を含有するCPD樹
脂を、公知の方法、例えばニッケル、パラジウム、コバ
ルト、白金、ロジウム系などの触媒を用いて希釈剤の存
在もしくは不存在下に150〜300℃の温度で水素添
加する方法に従って水添することによって得られる。
この際、水添CPD樹脂の臭素価が10を越す場合は、
S−Bブロツクポリマーと混合して得られる組成物の熱
安定性が劣るばかりか、粘着力においても著しく劣って
おり、満足すべき性能を有する接着剤組成物を得ること
ができない。
本発明においては、共役ジオレフインまたはスチレン類
を共重合したCPD樹脂から得られる水添CPD樹脂を
使用すると、それらのコモノマーを共重合しないCPD
樹脂から得られる水添CPD樹脂を用いる場合に比較し
て、粘着力がさらに向上するが、CPD樹脂中のコモノ
マーの含有率が高くなりすぎると適度の軟化点を有する
樹脂が得られなくなるので、その含有率は40重量%以
下とすることが適切である。
また、共役ジオレフインやスチレン類の他に本発明の効
果を本質的に妨げない範囲でその他の共重合可能な共単
量体を共重合したCPD樹脂を用いることもできる。
本発明において用いられるCPD樹脂は、前記の条件を
満足するものであればその製法によってとくに制限され
るものではないが、フリーデル・クラフツ型触媒の存在
下にカチオン重合して得られるCPD樹脂を使用する場
合に比較して、250〜300℃の温度下で熱重合する
ことによって得られるCPD樹脂を使用する場合の方が
、接着剤の耐候性がより向上するので、本発明において
は熱重合により得られるCPD樹脂が賞用される。
従来、水添CPD樹脂を天然ゴムまたは合成ゴムに混合
して接着剤組成物とする技術は公知であり(英国特許第
1,317,846号)、この方法によれば熱安定性及
び粘着力の優れた接着剤組成物が得られる。
そこで本発明考らは、かかる従来技術の知見を確認すべ
く各種の粘着付与樹脂とゴムとを混合して接着剤組成物
を調製しその性能評価を試みた結果、(1)天然ゴムの
ようなジエン系ゴムを用いる系においては、未水添のC
PD樹脂であっても水添CPD樹脂とほゾ同等の粘着力
を示すものが存在し、接着力や保持力は逆に水添CPD
樹脂を用いる場合の方が劣ること、脂肪族系炭化水素樹
脂のなかにも水添CPD樹脂とほゾ同等の粘着力を示す
樹脂が存在すること、(2)S−Iブロツクホリマーを
用いる系においては、CPD樹脂を用いる場合よりも水
添CPD樹脂の方が粘着力において優れているが凝集力
に劣ること、脂肪族系炭化水素樹脂の方が水添CPD樹
脂よりも優れた粘着力を示すことなどの知見が判明した
ところが、ゴム成分としてS−Bブロツクポリマーを使
用する本発明においては、天然ゴムやS一■プロツクポ
リマーを使用する際に見られるこれらの知見とは無関係
に、粘着付与樹脂のなかで水添CPD樹脂のみが特異的
な効果を示す。
すなわち、テルペン樹脂や脂肪族系または芳香族系炭化
水素樹脂及びそれらの水添樹脂に比較して格段に優れた
粘着力及び凝集力を有し、またCPD樹脂に比較しても
熱安定性及び粘着力において優れるばかりか、天然ゴム
やS−Iブロツクポリマーを用いる場合のように凝集力
が低下することもない。
しかも、本発明の接着剤組成物は、ゴム成分として天然
ゴムを用いる場合に比較してはるかに優れた接着力及び
凝集力を示し、またS−Iブロツクポリマーを用いる場
合に比較しても優れた凝集力を有している。
本発明の接着剤組成物はS−Bブロツクポリマーと水添
CPD樹脂とから本質的に成るものであるが、その他に
フタル酸エステル、アジピン酸エステルなどの可塑剤、
ポリブテン油、ポリブタジエン油、ポリペンタジエン油
、液状炭化水素樹脂、液状テルペン樹脂、液状ロジンな
どの液状樹脂、ナフテン系プロセス油、芳香族系プロセ
ス油、パラフィン系フ宅セス油などの伸展油などの軟化
剤や、各種ワックス、酸化防止剤などのその他の配合剤
を配合することもできる。
この際、S−Bブロツクポリマーと水添CPD樹脂との
配合比は、通常S−Bブロツクポリマ−100重量部当
たり水添CPD樹脂50〜250重量部であり、好まし
くは60〜200重量部である。
また軟化剤を使用する場合は、通常S−Bブロツクポリ
マー100重量部当たり5〜200重量部、さらには2
5〜125重量部であり、これによって接着剤組成物の
粘着性がさらに改善される。
S−Bブロツクポリマーと水添CPD樹脂及び必要に応
じて用いるその他の配合剤との混合は、公知の方法に従
って行なわれる。
例えば、揮発性の脂肪族、脂環族または芳香族炭化水素
溶剤の存在下で実施することができ、また80〜300
℃の高温下で加熱混合することもできる。
このようにして得られた接着剤組成物は、溶液型やホッ
トメルト型の感圧接着剤としてきわめて有用であるほか
、ホットメルト型接着剤としても有用である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
なお、参考例、実施例及び比較例中の部及び%は、すべ
て重量基準である。
参考例 1 攪拌機を備えた容量1tのオートクレープ中に第1表に
示す割合の単量体及び溶剤を全量で6001仕込み、窒
素雰囲気下で所定の条件下に反応を行なったのち、溶剤
および未反応単量体を蒸留して除去することによりCP
D樹脂を得た。
このようにして得たCPD樹脂3009をシクロヘキサ
ン3001に溶解して上記オートクレープ中に入れ、さ
らに安定化ニッケル触媒(日揮化学社製N−103)9
グを加えたのち、水素圧100kg/cm2の下に23
0℃で4時間水素添加反応を行ない、その後反応溶液か
ら触媒を濾別し、蒸留により溶剤を除去して水添CPD
樹脂を得た。
なお、軟化点の測定はJISK−2531に規定された
環球法により、臭素価はJISK−2543に規定され
た方法により、また色相はガードナー色度(ASTM
D−1544−63T)で測定した。
結果を第1表に示す。参考例 2 参考例1と同様にして脂肪族系炭化水素樹脂(試料番号
D Wingtack−95 Goodyear社製
軟化点95℃)及び芳香族系炭化水素樹脂(試料番号E
ペトロジン#10〇 三井石油化学社製 軟化点10
0℃)を水素添加し、第2表に示すごとき水添樹脂を得
た。
参考例 3 n−ブチルリチウムを触媒として使用しシクロヘキサン
溶媒の存在下にスチレン15部、1,3一ブタジエン7
0部及びスチレン15部を順次添加して重合を行ない、
分子量約148000でスチレン含量30%のS−B−
S型ブロツクポリマーを得た。
このプロツクポリマーは熱可塑性エラストマー状であっ
た。
参考例 4 n−ブチルリチウムを触媒として使用しシクロヘキサン
溶媒の存在下にスチレン15部、1,3ーブタジエン3
5部、スチレン15部及び1,3一ブタジエン35部を
順次添加して重合を行ない、分子量約155000でス
チレン含量30%のS−B−S−B型ブロツクポリマー
を得た。
このブロツクポリマーは熱可塑性エラストマー状であっ
た。
実施例 1 参考例3で得たS−B−S型のプロツクポリマー100
部をトルエン470部に溶解したのち、第3表に示す各
種の粘着付与樹脂100部及び酸化防止剤1部を加え、
不揮発分濃度約30%の溶液型感圧接着剤を調製した。
次にこの溶液を1mm厚のポリエステルフイルム上に、
25μ厚となるように塗布して粘着テープを作成し、そ
の粘着力、接着力、保持力及び熱安定性を測定した。
なお、粘着力はJ−Dow法〔Proc.Inst.R
ub.Ind.,1.105(1954))に準じ、傾
斜30度のステンレス板上の斜面に長さ10cmの粘着
テープを貼りつけ、斜面の上方10cmの位置より直径
1/32インチから1インチまでの32種類の大きさの
ステンレス製ボールを初速度0でころがして粘着テープ
上で停止する最大径の球の大きさで表示し、接着力はJ
ISZ−1522に準じ、280番の耐水研磨紙で研磨
したステンレス板に巾25mmX長さ100mmとして
粘着テープを貼り付け、25℃において200mm/分
の速度で180度の方向に剥離して測定し、保持力はJ
IS Z−1524に準じ、同様に処理したステンレス
板に2 5mmX10mmの面積が接するように粘着テ
ープを貼り付け、50℃において1kgの荷重を加えて
粘着テープがずれ落ちるまでの時間を測定した。
また熱安定性試験は、粘着テープを70℃の条件下に一
定時間放置したのち、25℃における接着力を測定しそ
の値で表示した。
結果を第3表に示す。
この結果から、粘着付与樹脂として水添CPD樹脂を使
用する接着剤(接着剤1〜3)は、他の脂肪族系炭化水
素樹脂や芳香族系炭化水素樹脂及び、それらの水添樹脂
、テルペン樹脂などを使用する場合に比較して、粘着力
、接着力、保持力及び熱安定性のいずれの面においても
顕著に優れており、またCPD樹脂を用いる場合(接着
剤6〜8)に比較しても、粘着力及び熱安定性が顕著に
優れ、かつそれとほゾ同等もしくはそれ以上の接着力及
び凝集力を有することがわかる。
実施例 2 実施例1で用いたSIB−S型ブロツクポリマーに代え
て第4表に示す各種の熱可塑性エラストマー状のプロツ
クポリマーを使用すること及び粘着付与性樹脂として参
考例1で製造した水添CPD樹脂(試料H−B)を使用
すること以外は、実施例1と全く同様にして溶液型感圧
接着剤を調製し、その性能を評価した。
結果を第4表に示す。この結果から、S−B−S型ブ田
ンクポリマーを用いる場合だけでなく、S−B−S−B
型ブロツクポリマーを使用する場合にも、同等の優れた
結果が得られることがわかる。
実施例 3 参考例3で得たS−B−S型のプロックポリマー100
部をトルエン600部に溶解したのち、第5表に示す各
種の粘着付与樹脂100部、ナフテン系プロセス油(S
hellflex 371Nシェル化学社製)60部、
クマロン樹脂(クマロ7AH大内新興社製 軟化点11
5℃)20部及び酸化防止剤1部を加え、不揮発分濃度
約30%の溶液型感圧接着剤を調製した。
次にこの溶液を1mm厚のポリエステルフィルム上に2
5μ厚となるように塗布して粘着テープを作成し、その
粘着力、接着力、保持力及び熱安定性を測定した。
結果を第5表に示す。
この結果から、S−Bブロツクポリマー及び粘着付与樹
脂にプロセス油を配合すると、接着剤の性能がさらに向
上することがわかる。
とくに粘着付与樹脂として水添CPD樹脂を使用する場
合に、プロセス油を配合することによる改良効果が顕著
である。
実施例 4 参考例3で得たS−B−S型のプロツクポリマー100
部をトルエン470部に溶解したのち、市販の水添CP
D樹脂(Escorez 5300エクソン社製 軟化
点105℃)100部及び酸化防止剤1部を加え、不揮
発分濃度約30%の溶液型感圧接着剤を調製した。
次にこの溶液を1mm厚のポリエステルフイルム上に2
5μ厚となるように糊布して粘着テープを作成し、その
粘着力、接着力、保持力を測定したところ、各々16,
1050.120以上の値を示した。
なお、比較のため市販のCPD樹脂(Escorez
8120エクソン社製軟化点115℃)を用いて同様に
して性能評価を行なったが、粘着力は3以下、接着力及
び保持力は接着しないため測定できなかった。
実施例 5 参考例3で得たS−B−S型ブロツクポリマ=100部
、参考例1で得た水添CPD樹脂(試料H−A,H−B
またはH−C)100部、ナフテン系フロセス油60部
、クマロン樹脂(クマロンAH 大内新興社製 軟化点
115℃)及び酸化防止剤を170℃で加熱溶融して均
一な組成物にしたのち、1mm厚のポリエステルフイル
ム上に溶融状態で50μ厚となるように塗布して粘着テ
ープを作成した。
実施例3と同様にしてこれらの粘着テープの粘着力、接
着力及び保持力を測定したところ、実施例3で得た溶液
型感圧接着剤の場合とほぼ同等の性能を示した。
比較例 I S−I−S型のスチレンーイソプレンブ口ツクポリマー
(Kraton 1107シエル化学社製)=100部
、第6表に示す各種の粘着付与樹脂−100部、クマロ
ン樹脂(軟化点115℃)40部、ナフテン系プロセス
油60部及び酸化防止剤1部を実施例1と同様にしてト
ルエンに溶解し、不揮発分約30%の溶液型感圧接着剤
を調製した。
この溶液を実施例1と同様にポリエステルフイルム上に
塗布し、接着剤としての性能を評価した。
結果を第6表に示す。
この結果から、S−1プロツクポリマーを使用する場合
には、脂肪族系炭化水素樹脂がきわめて有効であり、ま
た水添CPD樹脂を用いる場合には、水添芳香族系炭化
水素樹脂に比較して凝集力に著しく劣っていることがわ
かる。
比較例 2 天然ゴム(ベールクレープ ム一二一粘度ML1+4/
100℃60)100部に第7表に示す各種の粘着付与
剤80部及び酸化防止剤1部を配合したのちトルエンを
加えて固形分濃度15%の溶液とし、これを1ミル厚の
ポリエステルフイルム上に25μ厚となるように糊布し
て粘着テープを作成し、その粘着力、接着力及び保持力
を測定した。
結果を第7表に示す。この結果から、天然ゴムを用いる
系においては、水添CPD樹脂を使用するとCPD樹脂
を用いる場合に比較して粘着力は向上するが、接着力及
び凝集力は低下する傾向を示すことがわかる。
また、この系においては、水添CPD樹脂以外の粘着付
与樹脂を用いることによっても、水添CPD樹脂を用い
る場合と同等の性能を有する接着剤組成物が得られるこ
とがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)一般式(S−B)nまたは(S−B)一n−
    1S(式中、Sは実質的にポリスチレンブロック、Bは
    実質的にポリブタジエンブロック、nは2から10まで
    の整数を表わす)で表わされる熱可塑性エラストマー状
    のプロツクポリマーとの)ポリマー中にシクロペンタジ
    エンまたはそのアルキル置換体から誘導された単位10
    0〜60重量%及び炭素数4〜5の鎖状共役ジオレフイ
    ンまたはスチレン類から誘導された単位0〜40重量%
    を含有するシクロペンタジエン樹脂を水添して得られる
    軟化点60〜150℃、臭素価10以下の水添シクロペ
    ンタジエン樹脂とを含有して成る接着剤組成物。
JP4613775A 1975-04-16 1975-04-16 セツチヤクザイソセイブツ Expired JPS588432B2 (ja)

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