JPH08269422A - スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体用粘着付与剤およびその粘着剤組成物 - Google Patents

スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体用粘着付与剤およびその粘着剤組成物

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JPH08269422A
JPH08269422A JP9783495A JP9783495A JPH08269422A JP H08269422 A JPH08269422 A JP H08269422A JP 9783495 A JP9783495 A JP 9783495A JP 9783495 A JP9783495 A JP 9783495A JP H08269422 A JPH08269422 A JP H08269422A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水酸基価20以上を有する水素化炭化水素樹
脂を含有してなるスチレン−共役ジエン系ブロック共重
合体用粘着付与剤15〜210重量部、スチレン−共役
ジエン系ブロック共重合体4〜200重量部およびオイ
ル4〜200重量部を含有してなる粘着剤組成物。 【効果】 被着物への初期接着時における粘着三特性
(タック、接着力および保持力)および経時的な粘着三
特性に優れ、かつ色調や臭気にも優れるスチレン−共役
ジエン系ブロック共重合体用粘着付与剤を提供できる。
また、こうして得られる粘着付与剤を用いることによ
り、上記特性を有する粘着剤組成物を提供することがで
きる。かかる粘着剤組成物は各種粘着テ−プ、ラベル等
の各種用途に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン−共役ジエン
系ブロック共重合体用粘着付与剤およびその粘着剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スチレン−共役ジエン系ブロ
ック共重合体をベースポリマーとし、これに粘着付与剤
として脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、テルペン
系樹脂、ロジン系樹脂等の炭化水素樹脂を加えた粘着剤
組成物が知られている。一般に、こうした粘着剤組成物
には、粘着三特性としてタック、接着力および保持力が
要求される。また、こうした粘着剤組成物はテープ等に
幅広く用いられており、特に家庭用などの用途では経時
的に粘着三特性が低下しないことが要求される。しか
し、上記粘着付与剤を用いた粘着剤組成物では経時的に
粘着三特性の低下が大きいといった問題点がある。
【0003】また、粘着付与剤のなかには、色調や臭気
の点でも好ましくないものがある。こうした色調や臭気
の改善には、通常、粘着付与剤として炭化水素樹脂の水
素化物が用いられる。しかし、上記例示の炭化水素樹脂
の水素化物は色調や臭気を改善するのみで、経時的な粘
着三特性を満足するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被着物への
初期接着時における粘着三特性および経時的な粘着三特
性に優れ、かつ色調や臭気にも優れるスチレン−共役ジ
エン系ブロック共重合体用粘着付与剤およびその粘着剤
組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、スチレン−共役ジエン系ブロック共重合
体に用いる粘着付与剤について鋭意検討した。その結
果、水酸基を有する炭化水素樹脂の水素化物を用いるこ
とにより、前記目的を達成できることを見いだした。本
発明はかかる新たな知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0006】すなわち、本発明は、水酸基価20以上を
有する水素化炭化水素樹脂を含有してなるスチレン−共
役ジエン系ブロック共重合体用粘着付与剤、ならびに前
記粘着付与剤15〜210重量部,スチレン−共役ジエ
ン系ブロック共重合体4〜200重量部およびオイル4
〜200重量部を含有してなる粘着剤組成物に関する。
【0007】本発明のスチレン−共役ジエン系ブロック
共重合体用粘着付与剤は、水酸基含有炭化水素樹脂を水
素化して製造する。
【0008】水酸基含有炭化水素樹脂としては特に限定
されないが、一般には、石油樹脂、テルペン樹脂および
スチレン系重合体などの炭化水素樹脂をカチオン重合な
どにより製造する際に、該重合をフェノール類の存在下
で行って得られたものを用いることができる。
【0009】石油樹脂とは、ナフサ等の熱分解により副
生する不飽和炭化水素を含む分解油留分の重合物であ
り、具体的には、C9留分を原料とした芳香族系または
C9系石油樹脂、C5留分を原料とした脂肪族系または
C5系炭化水素樹脂、C9留分とC5留分の両者を原料
としたC5C9共重合系石油樹脂や、C5系石油樹脂の
うちジシクロペンタジエンを主原料としたDCPD系石
油樹脂などが挙げられる。いずれも混合留分を原料とす
るためその化学構造は一概には決まらないが、代表的に
は、C9系石油樹脂の主成分はスチレン、ビニルトルエ
ン、α,β−メチルスチレン、インデン等の共重合体で
あり、C5系石油樹脂の主成分はイソプレン、ペンタジ
エン、ピペリレン、ペンテン、メチルブテン等の共重合
体(共役ジオレフィンは環化構造を有することが多い)
である。また、C5C9共重合系石油樹脂は前記C9成
分とC5成分の共重合物である。
【0010】テルペン系樹脂とは、α−ピネン、β−ピ
ネン、ジペンテン、リモネン等のテルペン類を重合させ
た樹脂をいう。
【0011】また、スチレン系重合体とは、スチレン、
ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン等のピュアモノマーをカチオン重合等により重合して
得られるいわゆるピュアモノマー樹脂をいう。
【0012】フェノール類としては、フェノールまたは
クレゾール、キシレノール、p−t−ブチルフェノー
ル、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノール等
のアルキルフェノール類を使用できる。これらのなかで
もフェノールが接着性の点で好ましい。これらフェノー
ル類は、単独で用いてもよく、また2種以上を併用して
もよい。フェノール類の使用量は、通常、C9留分等の
前記炭化水素樹脂の原料100重量部に対して、3〜2
0重量部程度、好ましくは3〜15重量部である。な
お、得られる水酸基含有炭化水素樹脂の水酸基価は、水
素化の際に、水素化条件等により減少する場合があるこ
とを考慮して決定する必要がある。
【0013】前記水酸基含有炭化水素樹脂の水素化は、
水素化触媒の存在下に、条件を適宜に調整して水素化反
応を行う。
【0014】水素化触媒としては、ニッケル、パラジウ
ム、白金、コバルト、ロジウム、ルテニウム、モリブデ
ン等の金属またはこれらの酸化物、硫化物等の金属化合
物等の各種のものを使用できる。かかる水素化触媒は多
孔質で表面積の大きなアルミナ、シリカ(ケイソウ
土)、カーボン、チタニア等の担体に担持して使用して
もよい。本発明ではこれら触媒の中でも、水素化率を前
記範囲内に調整し易いことや費用面からニッケル−ケイ
ソウ土触媒を使用するのが好ましい。触媒の使用量は、
原料樹脂である芳香族系炭化水素樹脂脂の0.1〜3重
量%程度、好ましくは0.1〜1重量%である。0.1
重量%に満たない場合は水素化が進み難く、3重量%を
越える場合には水素化が進みすぎる傾向がある。
【0015】水素化反応の条件は、水素化圧力は通常3
0〜300Kg/cm2 程度の範囲、反応温度は通常1
50〜300℃程度の範囲で行う。好ましくは水素化圧
力は100〜200Kg/cm2 であり、反応温度は2
00〜280℃である。水素化圧力が30Kg/cm2
に満たない場合または反応温度が150℃に満たない場
合には水素化が進み難く、水素化圧力が300Kg/c
2 を越える場合または反応温度が300℃を越える場
合には分解が起こり軟化点が低下する傾向がある。また
反応時間は通常1〜7時間程度、好ましくは2〜7時間
である。前記水素化反応は芳香族系炭化水素樹脂を溶融
して、または溶剤に溶解した状態で行う。溶剤として
は、シクロヘキサン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、デ
カリン等を使用できる。
【0016】なお、触媒の使用量および反応時間につい
ては、反応形式として回分式を採用した場合について説
明したが、反応形式としては流通式(固定床式、流動床
式等)を採用することもできる。
【0017】水酸基含有炭化水素樹脂の水素化率は、特
に制限されないが少なくとも炭化水素樹脂中のオレフィ
ン性二重結合が残存しない程度の水素化が必要である。
オレフィン性二重結合が残存していては脱色および脱臭
が不十分で、色調、臭気の点で問題がある。一方、高水
素化率に上限はなく、たとえば、芳香族系炭化水素樹脂
の芳香環の完全水素化物であってもよい。なお、粘着三
特性のうち保持力を重要視すれば水素化率の低い水素化
炭化水素樹脂が好ましく、タックを重要視すれば水素化
率の高い水素化炭化水素樹脂が好ましい。
【0018】得られた前記水酸基含有水素化炭化水素樹
脂の水酸基価は20以上、好ましくは20〜100であ
る。水酸基価が20未満の場合には粘着三特性の経時的
な変化が激しくなる。なお、通常水酸基含有炭化水素樹
脂は、その水酸基が100程度以下のため、その水素化
物の水酸基価も100程度以下となるが、水酸基価が1
00を越えても特に問題はない。
【0019】また、軟化点は、通常70〜160℃、好
ましくは80〜150である。なお、粘着三特性のうち
保持力を重要視すれば比較的軟化点の高い水素化炭化水
素樹脂が好ましく、タックを重要視すれば比較的軟化点
が低い水素化炭化水素樹脂が好ましい。また、数平均分
子量は、通常500〜2000、好ましくは500〜1
600である。
【0020】本発明におけるスチレン−共役ジエン系ブ
ロック共重合体用粘着付与剤は、前記石油樹脂、テルペ
ン樹脂、スチレン系重合体の中から選ばれる1種類の水
酸基含有炭化水素樹脂の水素化物を単独で使用できる他
に、2種類以上の水酸基含有炭化水素樹脂の水素化物の
混合物を使用することもできる。また、水素化前に2種
類以上の水酸基含有炭化水素樹脂を混合し、同時にこれ
ら水素化したものでもよい。なお、2種類以上の水酸基
含有炭化水素樹脂の水素化物を併用する場合には、混合
後の水酸基価が20以上必要であればよく、また2種類
以上を同時に水素化する場合も同様に最終的な混合物の
水酸基価が20以上あればよい。したがって、本発明に
おける粘着付与剤は、水酸基価が20以上あれば、水酸
基含有炭化水素樹脂の水素化物と、水酸基を含有しない
炭化水素樹脂またはその水素化物との混合物でも構わな
い。
【0021】本発明の粘着剤組成物は、本発明のスチレ
ン−共役ジエン系ブロック共重合体用粘着付与剤15〜
210重量部、スチレン−共役ジエン系ブロック共重合
体4〜200重量部およびオイル4〜200重量部を含
有してなるものである。
【0022】スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体
が4重量部未満の場合には、保持力が不十分であり、2
00重量部を越える場合には得られる粘着剤組成物の溶
融粘度が高くなりいずれも好ましくない。また、オイル
が4重量部未満の場合には、粘着剤組成物の溶融粘度が
高くなり、200重量部を越える場合には保持力が不十
分でいずれも好ましくない。
【0023】前記本発明のスチレン−共役ジエン系ブロ
ック共重合体とは、スチレン、メチルスチレン等のスチ
レン類と、ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類
を、使用目的に応じて適宜に選択して共重合したブロッ
ク共重合体である。通常、スチレン類/共役ジエン類の
重量比は、10/90〜50/50である。このような
ブロック共重合体の好ましい具体例としては、たとえば
スチレン類(S)/ブダジエン(B)の重量比が、10
/90〜50/50の範囲にあるSBS型ブロック共重
合体、スチレン類(S)/イソプレン(I)の重量比
が、10/90〜30/70の範囲にあるSIS型ブロ
ック共重合体等があげられる。また、本発明のスチレン
−共役ジエン系ブロック共重合体には、前記ブロック共
重合体の共役ジエン成分を水素化したものも含まれる。
水素化したものの具体例としては、いわゆるSEBS型
ブロック共重合体、SEPS型ブロック共重合体などが
あげられる。
【0024】また、オイルとしては、ナフテン系オイ
ル、パラフィン系オイルや、芳香族系オイル等の可塑化
オイルがあげられる。凝集力の低下が少ない点からすれ
ば、ナフテン系オイル、パラフィン系オイルが好まし
い。具体的には、ナフテン系プロセス油、パラフィン系
プロセス油、液状ポリブテン等があげられる。
【0025】なお、本発明の粘着剤組成物には、タック
を付与する目的で、脂肪族系もしくは脂環族系炭化水素
樹脂を必要に応じて配合できる。また、必要に応じて充
填剤や酸化防止剤等の添加剤を加えることもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、被着物への初期接着時
における粘着三特性(タック、接着力および保持力)お
よび経時的な粘着三特性に優れ、かつ色調や臭気にも優
れるスチレン−共役ジエン系ブロック共重合体用粘着付
与剤を提供できる。また、こうして得られる粘着付与剤
を用いることにより、上記特性を有する粘着剤組成物を
提供することができる。かかる粘着剤組成物は各種粘着
テ−プ、ラベル等の各種用途に使用できる。
【0027】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。なお、各例中、部は重量基準であ
る。
【0028】実施例1 (1)粘着付与剤の製造 フェノール変性C9系炭化水素樹脂(「ハイレジンPM
−90(軟化点90℃,色調11ガードナー,水酸基価
67)」、東邦化学(株)製)100部とニッケルーケ
イソウ土触媒(「N−113」、日揮化学(株)製)
1.0部をオートクレーブに仕込み、水素圧200kg
/cm2 、反応温度250℃、反応時間5時間の条件下
に、水素化反応を行った。反応終了後、得られた樹脂を
シクロヘキサン300部に溶解し、ろ過により触媒を除
去した。その後、撹拌羽根、還流コンデンサー、温度
計、温度調節器及び圧力表示計の取り付けられた1リッ
トル容のセパラブルフラスコにろ液を入れ、200℃、
20torrまで徐々に昇温・減圧して溶媒を除去し、
数量平均分子量589、軟化点85℃、色調1ガードナ
ー以下、芳香環の水素化率92%、水酸基価22の水素
化フェノール変性C9系炭化水素樹脂(粘着付与剤)9
8部を得た。得られた接着付与剤の物性を表1に示す。
【0029】なお、水素化率は、原料樹脂及び得られた
水素化樹脂の 1H−NMRの7ppm付近に現れる芳香
環のH−スペクトル面積から以下の式に基づき算出し
た。水素化率={1−(水素化樹脂のスペクトル面積/
原料樹脂のスペクトル面積)}×100(%)。軟化点
は、JIS K 2531の環球法による。また、色調
は、180℃に溶融後ガードナースタンダードカラー
(G)により目視判定した。
【0030】(2)粘着剤組成物の調製 SIS型ブロック共重合体(「カリフレックスTR11
07」、シェル化学(株)製)およびパラフィン系オイ
ル(「DIプロセスPW90」、出光興産(株)製)を
溶融混合(前者:後者の重量比が30:18)してゴム
状物を調製した。このゴム状物92部を、実施例(1)
で調製した粘着付与剤100部に、180℃まで加熱、
撹拌しながら徐々に加え、粘着剤組成物を調製した。
【0031】実施例2 (1)粘着付与剤の製造 実施例1の(1)において、フェノール変性C9炭化水
素樹脂100部を、フェノール変性インデン系樹脂
(「ユニレジン720(軟化点120℃,色調14G,
水酸基価79)」、日本石油(株)製)に代えた他は、
実施例1の(1)と同様にして粘着付与剤を製造した。
得られた粘着付与剤の物性を表1に示す。
【0032】(2)粘着剤組成物の調製 実施例1の(2)において、実施例(1)で調製した粘
着付与剤100部を、実施例2の(1)で得られた水素
化フェノール変性インデン系炭化水素樹脂50部とC5
系炭化水素樹脂(「マルカレッツT100A」、丸善石
油(株)製)50部の混合物に代えた他は、実施例1の
(2)と同様にして粘着剤組成物を調製した。なお、調
製した粘着付与剤の混合物の水酸基価は38であった。
【0033】実施例3 実施例1の(1)において、フェノール変性C9炭化水
素樹脂を100部を、フェノール変性インデン系炭化水
素樹脂(「ユニレジン720」、日本石油(株)製)5
0部とC5系炭化水素樹脂(「マルカレッツT100
A」、丸善石油(株)製)50部に代え、ニッケル−ケ
イソウ土触媒の使用量を0.5部に変えた他は、実施例
1の(1)と同様にして粘着付与剤を製造した。得られ
た粘着付与剤の物性を表1に示す。この粘着付与剤を用
いて実施例1の(2)と同様にして粘着剤組成物を調製
した。
【0034】比較例1 実施例1の(2)において、実施例(1)で調製した粘
着付与剤100部を、、フェノール変性C9系炭化水素
樹脂(「ハイレジンPM90」、東邦化学(株)製)を
使用した他は、実施例1の(2)と同様にして粘着剤組
成物を調製した。なお、粘着付与剤として用いたフェノ
ール変性C9系炭化水素樹脂の物性は表1に示す。
【0035】比較例2 実施例1の(2)において、実施例(1)で調製した粘
着付与剤100部を、、水素化C9系炭化水素樹脂
(「アルコンP100」、荒川化学工業(株)製)を使
用した他は、実施例1の(2)と同様にして粘着剤組成
物を調製した。なお、粘着付与剤として用いた水素化C
9系炭化水素樹脂の物性は表1に示す。
【0036】実施例および比較例で得られた粘着剤組成
物を以下の試験により評価した。評価結果を表2に示
す。
【0037】(タック)JIS Z 0237法に従
い、30度の角度を有する斜面から、No.14の鋼球
を転がし、水平面に置いた粘着面(粘着剤組成物をポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に、塗布厚が32μ
mとなるように溶融塗布したもの(以下、PETフィル
ムという))上で鋼球が転がる距離(cm)を測定し
た。距離(cm)が短いほどタックに優れる。測定雰囲
気温度は、20℃である。
【0038】(接着力)JIS Z 0237法に従
い、上記PETフィルムを、2kgのゴムローラーを用
いて、被着体であるステンレス鋼板に接着面積25mm
×125mmで圧着後、20℃で24時間放置した。そ
の後テンシロンで180度剥離試験を行い接着力(kg
/25mm)を測定した。
【0039】(保持力)JIS Z 0237法に従
い、上記PETフィルムと段ボールを2kgのゴムロー
ラーを用いて、接着面積25mm×25mmで圧着した
後、20℃で24時間放置した。その後クリープテスタ
ーで23℃、2kgの条件で荷重をかけたときのPET
フィルムから段ボールが剥れ落ちる時間を測定した。段
ボールが剥れ落ちる時間が短いほど保持力に優れる。
【0040】(経時変化)粘着剤組成物を塗工したPE
Tフィルム上(老化前)に離型紙を張り合わせ、60
℃、相対湿度80%、48時間の条件で加熱・加湿後
(老化後)の粘着三特性を評価した。
【0041】(臭気)粘着剤組成物を溶融して調製する
際の臭気を以下の基準で評価した。 ○:ほとんど無臭。 △:やや臭気がある。 ×:臭気が激しい。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸基価20以上を有する水素化炭化水
    素樹脂を含有してなるスチレン−共役ジエン系ブロック
    共重合体用粘着付与剤。
  2. 【請求項2】 水酸基価20以上を有する水素化炭化水
    素樹脂が、水酸基価20以上を有する石油樹脂、テルペ
    ン樹脂、およびスチレン系重合体から選ばれる少なくと
    も1種類の炭化水素樹脂の水素化物である請求項1記載
    の粘着付与剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の粘着付与剤15
    〜210重量部、スチレン−共役ジエン系ブロック共重
    合体4〜200重量部およびオイル4〜200重量部を
    含有してなる粘着剤組成物。
JP09783495A 1995-03-29 1995-03-29 スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体用粘着付与剤およびその粘着剤組成物 Expired - Fee Related JP3578179B2 (ja)

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