JPS588003B2 - 末端圧制御装置 - Google Patents

末端圧制御装置

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JPS588003B2
JPS588003B2 JP8309478A JP8309478A JPS588003B2 JP S588003 B2 JPS588003 B2 JP S588003B2 JP 8309478 A JP8309478 A JP 8309478A JP 8309478 A JP8309478 A JP 8309478A JP S588003 B2 JPS588003 B2 JP S588003B2
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JP8309478A
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宮本章
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は上水道の配水系統などにおいて、末端圧力を一
定に保つように制御する末端圧制御装置に関する。
上水道の配水系統では、必要なときに流量が一定になる
ように末端圧力を制御する必要があり、このための従来
の簡単な方法としては、管路損失を計算により推定して
ポンプ所の吐出圧力を決めるものと、代表に選んだ末端
(通常一地点)の圧力を計測してテレメータ装置により
ポンプ所の制御装置に送って圧力一定制御を行なうもの
とがある。
しかし前者の方法では、配水管網が多岐にわたる場合、
および管路損失の経年変化に対して正確な推定、従って
正確な制御が困難であり、また後者の方法では、消費水
量の急変や配管の破裂に対処した制御ができない。
このような欠点に対処するために、上記の実測末端圧制
御と推測末端圧制御を併用した方法が考えられており(
特公昭51−39391)、以下、この方法を説明する
第1図はこの方法の構成を示す図である。
第1図において、送水管2を通して末端送水管3に送ら
れた水の末端圧力は圧力発信器6により検出され、信号
伝送装置7および信号受信装置8を介して調節計9に実
測末端圧Paとして入力される。
調節計9では、この入力と末端圧設定値Pasとから がチで算出され、上下限制限器10により40〜60%
に制限されてY信号となる。
一方、関数発生器11は、流量発信器5により検出した
流量下から管路損失の推定値KFnを発生し(K:管路
損失定数、n=1.8〜2.2)、演算器12はこの管
路損失KFnに末端圧設定値Pasと、送端と末端の高
低差にもとづく圧力に比例した信号aとを加え、 X=Pas十a十KFn なる推測末端圧制御用吐出圧設定値Xを算出する。
次いで乗算器13ではφ=α・X−Yが算出される。
通常αは1/50に設定され、40くYく60であった
から、φ=(O.S〜1.2)・Xとなり、この出力φ
が吐出圧力調節計14に加えられ、圧力発信器4の出力
と比較されて吐出圧可変装置1が制御される。
すなわちこの方法では推測末端圧を実測末端圧にて補正
することによって末端の事故や管路損失の経年変化、推
測値の不備を補正するようにしたものである。
しかし、上記のような従来方式では、信号伝送装置が故
障したときに、第2図に示したように信号φは0,8X
〜1,2Xの間のどの値になるがわからず大きな偏差と
なる。
また管路損失の推測式は実際とはかなりかけ離れており
、これに経年変化も考えると信号φの変化範囲では常に
実際の管路損失からずれている場合もあり、正確な圧力
一定制御はできない。
本発明の目的は、上記したような従来技術の欠点をなく
し、管路損失の経年変化に対しても正確さを失なうこと
なく、かつ信号伝送装置の故障時にも正確な制御ができ
るような末端圧制御装置を提供するにある。
上記の目的を達成するために、本発明においては、流量
に対応した管路損失特性を実測値から算出記憶する手段
を設け、テレメータ正常時には実測末端圧実測値に対応
した制御を行ない、テレメータ故障時には上記記憶手段
の記憶値にもとづいて吐出圧を制御するようにしたこと
を特徴としている。
以下本発明を詳細に説明する。
第3図は本発明の対象となるプロセスの系統図であり、
ポンプ井25の水が導水ポンプ23により、吐出弁26
、調節弁27を介して着水井28に送られる。
着水井28の水位h2は水位計31により計測され、テ
レメータ装置7,8を介して制御装置21に送られる。
この水位h2 と、末端圧設定器30の設定値hF,と
は制御装置21で比較されてその結果が速度指令として
速度制御装置22に与えられ、これによって導水ポンプ
23の速度が制御されて、末端圧が所定の値に制御され
る。
本発明では上記の通常制御時に管路損失特性を算出記憶
しようとするもので、その説明を以下に行なう。
末端に設置された調節弁27の開度変化により、需要流
量Qが変化した時には、ポンプ所に設けられた吐出圧力
計4から見た揚程hは、第4図に示すように、流量Qの
増加に伴なってQ1 からQ4へと管路損失特性上を移
動する。
すなわち、末端圧(着水井水位)の一定制御が実行され
ている時には、流量Qのときの管路損失をhL(Q)、
ポンプ井25に設けられた水位計29の計測した水位を
h1 としたとき、 h二h2 −h1 +tlL (Q) ・・・・・・
・・・・・・(1)が成立している。
そこで、テレメータ装置が正常で実測末端圧制御が行な
われている時には、末端圧設定値h と末端圧h2とは
等しいから、各時間tiにおける流量Q(ti)、ポン
プ井水位h1(ti)、末端圧設定値h,(ti)、吐
出圧h(ti)を第5図のように計測し、これらから時
刻t・における管路損失を式(1)により次のように算
出し、記憶する。
hL(ti)=h(ti)十h1(ti)−hE(ti
)・・{2)このようにして算出記憶した管路損失特性
hL一f (Q)を第6図に示す。
なお、第6図には、マニングの実験式hLoCQ1・8
5から求めた管路損失が点線の曲線で示されているが、
実線の実測値とはかなり異なっており、やはり実測値に
よる制御が必要なことを示している。
テレメータ装置が故障して、末端の水位h2をポンプ所
で知ることができなくなった時には、テレメータ装置が
正常に作動していた間に算出記憶しておいた流量Qに対
する管路損失特性hL(Q)を用いて末端水位h2 を h2=h十h1−hL(Q) ・・・・・・・川・・
(3)にて推測し、これと末端圧設定値とを比較して
ポンプ速度を制御すれば、テレメータ装置の故障時にも
システムをダウンさせることなく、正確な末端圧制御が
行なえる。
以上のような本発明の原理を用いた末端圧制御装置の一
実施例を第7図に示す。
第7図において、実測末端圧制御装置51、推測末端圧
制御装置52、実測管路損失演算装置55、管路損失記
憶装置54、テレメータ装置7.8が故障した事を検出
し動作する切換接4A、、切換時にバンプレスに切換え
る目的で設けられたバンプレス切換装置53、および速
度制御装置22が本発明の特徴とする部分である。
このような構成において、テレメータ装置7,8が正常
な時には、実測末端圧h2 と末端圧設定値h0との偏
差が実測末端圧制御装置51にて演算され、切換接点A
、バンプレス切換装置53を経て、速度制御装置22に
速度指令が与えられ、末端圧一定制御が実行される。
一方、末端圧設定値hいポンプ井水位h1、吐出圧力h
の各々の実測値が管路損失演算装置55に入力され、実
測管路損失が式(2)に従って演算され、管路損失記憶
装置54に流量Qに対する管路損失として記憶される。
このように、テレメータ装置7,8が正常である間は、
管路損失記憶装置54、管路損失演算装置55は常時動
作し、実測流量Qに対する管路損失が刻々正確に記憶さ
れている。
テレメータ装置7,8が故障すると、自動的に切換接点
Aが動作し、推測末端圧制御装置52が動作を開始する
すなわち、記憶装置54から、実測流量Qに対応する管
路損失hLが出力され、これとポンプ井水位h1、吐出
圧力hの実測値とから式(3)に従って推測末端圧が算
出され、これと末端圧設定値h0との偏差に応じて推測
末端圧制御装置52で速度指令値が演算され、切換接点
Aオヨヒ、バンプレス切換装置53を経て速度制御装置
22に入力され、末端圧一定制御が、あたかも実測末端
圧で制御しているかのようにその機能を停止することな
く続行される。
同時にこの時には、管路損失の演算装置55および記憶
装置54はその入力動作を停止している。
また、バンプレス切換装置53の出力である速度指令は
、実測末端圧制御装置51と推測末端圧制御装置52と
の切換え時に速度指令がなめらかに変化するようにする
ために、両制御装置51および52に入力されている。
テレメータ装置7.8の故障が回復すると、再度切換切
点Aがもとに復帰し、実測末端圧制御装置51が動作し
はじめ、管路損失の実測値にもとづく演算記憶も再開さ
れる。
以上の実施例で、管路損失演算装置55および管路損失
記憶装置54の制御方式を次に述べる。
本実施例では、簡単な機能を持つマイクロコンを使用し
、常時、管路損失がマイクロコンのメモリテーブルに起
憶される。
これを第8.9図にて説明する。
テーブルは第9A図に示すごとく等間隔で記憶された流
量テーブルと、逐次演算された管路損失を記憶する損失
テーブルとから成立っている。
第9B図は処理フローを示す。第8図に示すように、実
測流量Qが増加している時に、あらかじめ等間隔に記憶
されているq1,q2・・・(inとQが比較されて、
その値がq1〜qnのいずれかと等しい時に、実測管路
損失が演算され、q1〜qnの等しいqnに対応する損
失テーブル位置にその演算結果が格納され、記憶される
第8,9図では、時刻t1,t2,t3・・・で算出さ
れた管路損失ht,(ts ),hL(t2 )s
bL(t3)・・・が記憶される状態を示している。
損失テーブルのイニシャル値は、あらかじめ机上でマニ
ング等の実験式で計算された値を記憶させておく。
しかし常時演算装置55、記憶装置54の機能が生きて
いると、より正確な管路損失が演算され、そのテーブル
値は更新され、真値になる。
そして、このように等間隔な流量値q1 〜(inに対
する管路損失から、テレメータ装置故障時には折線近似
により推測損失を出力する。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、テレ
メータ装置故障時にも、末端圧実測による匍脚と同等な
制御ができ、しかもこの実測による制御は従来の理論式
による推測を基準としたものよりも経年変化を考慮して
も常に正確である。
また、テレメータ故障時の切換えも自動的に行なえるか
ら制御が瞬断することなく続行でき、さらに常に正確な
末端圧を認識できるから管路の破裂検出および合理性チ
ェックも容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の末端圧制御装置構成および
その動作特性を示す図、第3図は本発明の対象となるプ
ロセスの説明図、第4図は流量と揚程との関係を示す図
、第5図および第6図は実測管路損失の算出方法の説明
図、第T図は本発明の一実施例を示す図、第8図および
第9A,9B図は管路損失特性の演算記憶方法の説明図
である。 4・・・吐出圧力計、5・・・流量計、7,8・・・テ
レメータ装置、22・・・速度制御装置、23・・・導
水ポンプ、25・・・ポンプ井、28・・・着水井、2
9・・・ポンプ水位計、30・・・末端圧設定器、31
・・・末端圧検出器、51・・・実測末端圧制御装置、
52・・・推測末端圧制御装置、53・・・バンプレス
切替装置、54・・・管路損失記憶装置、55・・・管
路損失演算装置、56・・・電動機、A・・・切換接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 管路で接続された遠方末端の末端圧力の実測値をテ
    レメータ装置を介してとり込み、あらかじめ設定された
    末端圧設定値と等しくなるようにポンプ吐出圧力を制御
    することによって上記末端圧力を制御するようにした末
    端圧制御装置において、上記テレメータ装置が正常に作
    動している間に上記末端圧設定値と、上記ポンプ吐出圧
    力、ポンプ井の水位、流出流量の実測値とから該流量に
    対応する管路損失特性を算出しこれを記憶するための演
    算記憶手段を備えるとともに、上記テレメータ装置が故
    障等によって機能を停止した場合には、上記流量の実測
    値に対応した管路損失を上記演算記憶手段から出力させ
    、該出力された管路損失と実測したポンプ吐出圧力およ
    びポンプ井水位とから上記末端圧の推測値を算出し、該
    算出した推測末端圧が上記末端圧設定値と等しくなるよ
    うに上記ポンプ吐出圧力を制御するような機能を有せし
    めたことを特徴とする末端圧制御装置。
JP8309478A 1978-07-10 1978-07-10 末端圧制御装置 Expired JPS588003B2 (ja)

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JPS5510655A JPS5510655A (en) 1980-01-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0240421A (ja) * 1988-07-29 1990-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気こんろ
JPH02223739A (ja) * 1989-02-27 1990-09-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気こんろ

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