JPS58757B2 - 黒色メッキ方法 - Google Patents
黒色メッキ方法Info
- Publication number
- JPS58757B2 JPS58757B2 JP6940579A JP6940579A JPS58757B2 JP S58757 B2 JPS58757 B2 JP S58757B2 JP 6940579 A JP6940579 A JP 6940579A JP 6940579 A JP6940579 A JP 6940579A JP S58757 B2 JPS58757 B2 JP S58757B2
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- Japan
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- plating
- salt
- nickel
- black
- tin
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は黒色メッキ方法に関し、更に詳しくは第1錫塩
、ニッケル塩、グルコン酸あるいはグルコヘプトン酸の
アルカリ金属塩および含有アミノ酸を添加した錫−ニッ
ケル合金メッキによる黒色メッキ方法に関する。
、ニッケル塩、グルコン酸あるいはグルコヘプトン酸の
アルカリ金属塩および含有アミノ酸を添加した錫−ニッ
ケル合金メッキによる黒色メッキ方法に関する。
従来黒色メッキを得る方法として黒色クロムメッキ及び
黒ニツケルメッキが知られている。
黒ニツケルメッキが知られている。
しかし黒色クロムメッキ浴から得られるメッキ皮膜は均
一な外観の黒色が得にくく、金属外観が乏しく、またメ
ッキの際、低温と大電流密度を必要とする難点がある。
一な外観の黒色が得にくく、金属外観が乏しく、またメ
ッキの際、低温と大電流密度を必要とする難点がある。
更に六価クロムを使用するため作業環境が悪く人体へ悪
影響を与える危険があり、排水においても大きな危険を
伴う等の欠点がある。
影響を与える危険があり、排水においても大きな危険を
伴う等の欠点がある。
黒ニツケルメッキ浴からの黒色メッキは、黒色を得る電
流密度範囲が狭く、メッキ浴が不安定で色むらが生じや
すく、浴管理が難しく、また析出皮膜は機械的強度に劣
り、耐食性、耐変色性が劣る等の欠点がある。
流密度範囲が狭く、メッキ浴が不安定で色むらが生じや
すく、浴管理が難しく、また析出皮膜は機械的強度に劣
り、耐食性、耐変色性が劣る等の欠点がある。
本発明は前記黒色メッキ浴の欠点を改良して、優れた黒
色メッキを得るためのメッキ浴を提供することを目的と
してなされたもので、第一錫塩、ニッケル塩、グルコン
酸あるいはグルコヘプトン酸のアルカリ金属塩を生成分
とするメッキ液に、含硫アミノ酸もしくはその塩を添加
したことを特徴とする錫−ニッケル合金メッキによる黒
色メッキ方法である。
色メッキを得るためのメッキ浴を提供することを目的と
してなされたもので、第一錫塩、ニッケル塩、グルコン
酸あるいはグルコヘプトン酸のアルカリ金属塩を生成分
とするメッキ液に、含硫アミノ酸もしくはその塩を添加
したことを特徴とする錫−ニッケル合金メッキによる黒
色メッキ方法である。
本発明の錫−ニッケル合金メッキによって得られるメッ
キ被膜はつき廻り良好なる均一な黒色外観を呈し、耐食
性、耐変色性においても優れておりまた有害物質を含有
せず排水処理も容易である。
キ被膜はつき廻り良好なる均一な黒色外観を呈し、耐食
性、耐変色性においても優れておりまた有害物質を含有
せず排水処理も容易である。
本発明における含硫アミノ酸またはその塩とはその分子
中に硫黄原子が結合されてなるアミノ酸またはその塩で
あり、例えばシスティン、シスチン、メチオニン、ホモ
システィン、ホモシスチン、エチオニン、活性メチオニ
ン、シスチンジスルホキシド等であり、その添加量は0
.1〜20g/l好ましくは1〜5g/lである。
中に硫黄原子が結合されてなるアミノ酸またはその塩で
あり、例えばシスティン、シスチン、メチオニン、ホモ
システィン、ホモシスチン、エチオニン、活性メチオニ
ン、シスチンジスルホキシド等であり、その添加量は0
.1〜20g/l好ましくは1〜5g/lである。
0.1g/1未満では均一な黒色メッキが得られず、又
20g/lを超えても黒色効果の増大が認められず経済
的でない。
20g/lを超えても黒色効果の増大が認められず経済
的でない。
本発明のメッキ浴の各成分及び濃度は、それぞれ次のよ
うな化合物及び濃度を使用することができる。
うな化合物及び濃度を使用することができる。
第一錫塩としては塩化第一錫、硫酸第一錫、酢酸第一錫
、グルコン酸第−錫等が使用され、金属錫として1〜1
0g/l好ましくは3〜7g/lで使用される。
、グルコン酸第−錫等が使用され、金属錫として1〜1
0g/l好ましくは3〜7g/lで使用される。
1g/1未満の場合は褐色を帯びたメッキとなり、10
g/lを超えると白色を帯びたメッキとなる。
g/lを超えると白色を帯びたメッキとなる。
ニッケル塩としては塩化ニッケル、硫酸ニッケル、酢酸
ニッケル、グルコン酸ニッケル等が挙げられ、金属ニッ
ケルとして5〜20g/l好ましくは7〜16g/lで
使用される。
ニッケル、グルコン酸ニッケル等が挙げられ、金属ニッ
ケルとして5〜20g/l好ましくは7〜16g/lで
使用される。
5g/1未満の場合は白色を帯びたメッキとなり、20
g/lを超えるとニッケル色になる。
g/lを超えるとニッケル色になる。
グルコン酸あるいはグルコヘプトン酸のアルカリ金属塩
はグルコン酸ナトリウム、グルコヘプトン酸ナトリウム
等が適当であり、その使用濃度は30〜350g/lが
好ましい。
はグルコン酸ナトリウム、グルコヘプトン酸ナトリウム
等が適当であり、その使用濃度は30〜350g/lが
好ましい。
上記の下限値未満では錫やニッケルが溶解しにくく、ま
た上限値を超えて使用しても経済上不利であるので上記
範囲とする。
た上限値を超えて使用しても経済上不利であるので上記
範囲とする。
本発明のメッキ浴のpHは7.0〜10.0好ましくは
8.0〜9.0に調整して使用する。
8.0〜9.0に調整して使用する。
pH調整剤としてはアンモニア水、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、ポリリン酸、塩酸、硫酸、グルコン酸
等が使用される。
水酸化カリウム、ポリリン酸、塩酸、硫酸、グルコン酸
等が使用される。
浴温度は20〜60℃であり好ましくは30〜50℃で
使用される。
使用される。
電流密度は0.1〜3A/dm2であり好ましくは0.
3〜1A/dm2でメッキを行なう。
3〜1A/dm2でメッキを行なう。
この際機械攪拌およびカリ−ドロツカ−が必要であるが
、低電流密度でメッキを行えば静止状態でも良好な結果
が得られる。
、低電流密度でメッキを行えば静止状態でも良好な結果
が得られる。
なお空気攪拌は第一錫塩が第二錫塩に酸化されるので不
適当である。
適当である。
陽極は不溶性陽極が望ましくカーボン、ステンレス、チ
タン上に白色メッキした陽極が好ましい。
タン上に白色メッキした陽極が好ましい。
次に本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明
する。
する。
実施例 1
塩化第一錫・二水塩5g/l、塩化ニッケル・六水塩3
0g/l、グルコン酸ナトリウム100g/lの基本メ
ッキ液にシスティン2g/lを添加しpHをアンモニア
水にて8.5に調整する。
0g/l、グルコン酸ナトリウム100g/lの基本メ
ッキ液にシスティン2g/lを添加しpHをアンモニア
水にて8.5に調整する。
陽極にカーボン、陰極に光沢ニッケルメッキを施した鋼
板を用いて40°Cで機械的に攪拌しながら陰極電流密
度1A/dm2で3分間メッキした。
板を用いて40°Cで機械的に攪拌しながら陰極電流密
度1A/dm2で3分間メッキした。
黒色光沢の錫−ニッケル合金メッキが得られた。
前述の液組成および外観等について第1表に示す。
実施例 2〜3
実施例1におけるシスティンの代わりに、シスチン、メ
チオニンをそれぞれ用いて実施例1と同様の操作を行な
い第1表に示すような結果が得られた。
チオニンをそれぞれ用いて実施例1と同様の操作を行な
い第1表に示すような結果が得られた。
比較例 1
実施例1〜3において含硫アミノ酸を添加しないと均一
な黒色メッキは得られず結果は第1表に示すように褐色
のメッキであった。
な黒色メッキは得られず結果は第1表に示すように褐色
のメッキであった。
比較例 2
実施例1〜3における含硫アミノ酸の代わりにα−アミ
ノ酸のグリシン2g/lを用い、他は実施例1〜3と同
様に操作した結果は第1表に示す如く茶色のメッキであ
った。
ノ酸のグリシン2g/lを用い、他は実施例1〜3と同
様に操作した結果は第1表に示す如く茶色のメッキであ
った。
実施例 4
硫酸第一錫10g/l、硫酸ニッケル・大水塩50g/
l、グリコヘプトン酸ナトリウム150g/lの基本メ
ッキ液にメチオニン3g/lを添加しpHを9.0に調
整する。
l、グリコヘプトン酸ナトリウム150g/lの基本メ
ッキ液にメチオニン3g/lを添加しpHを9.0に調
整する。
第2表に示すような条件でメッキを行ない黒色光沢の錫
−ニッケル合金メッキが得られた。
−ニッケル合金メッキが得られた。
実施例 5〜6
実施例4におけるメチオニンの代わりにホモシスティン
、ホモシスチンをそれぞれ用い実施例1と同様に操作し
、第2表に示すような結果が得られた。
、ホモシスチンをそれぞれ用い実施例1と同様に操作し
、第2表に示すような結果が得られた。
比較例 3
実施例4〜6において金儲アミノ酸を添加しない場合黒
色メッキは得られず、結果は第2表に示されるように褐
色のメッキであった。
色メッキは得られず、結果は第2表に示されるように褐
色のメッキであった。
比較例 4
実施例4〜6において金儲アミノ酸の代わりにα−アミ
ノ酸のフェニルアラニン3g/lを用い他は実施例1と
同様に操作した。
ノ酸のフェニルアラニン3g/lを用い他は実施例1と
同様に操作した。
その結果は第2表に示す。
実施例 7
硫酸第一錫15g/l、硫酸ニッケル・大水塩60 g
/l、グルコン酸ナトリウム200g/lの基本メッキ
液に、活性メチオニン5g/lを添加しpHを8.0に
調整する。
/l、グルコン酸ナトリウム200g/lの基本メッキ
液に、活性メチオニン5g/lを添加しpHを8.0に
調整する。
第3表に示すような条件でメッキを行ない黒色光沢の錫
−ニッケル合金メッキが得られた。
−ニッケル合金メッキが得られた。
実施例 8〜9
実施例7における活性メチオニンの代わりにエチオニン
、シスチンジスルホキシドを用いて第3表に示すような
結果が得られた。
、シスチンジスルホキシドを用いて第3表に示すような
結果が得られた。
比較例 5
実施例7〜9において金儲アミノ酸を添加しない場合黒
色メッキは得られず結果は第3表に示すように褐色のメ
ッキであった。
色メッキは得られず結果は第3表に示すように褐色のメ
ッキであった。
比較例 6
実施例7〜9において金儲アミノ酸の代わりにグルタミ
ン酸5g/lを用い他は実施例1と同様に操作した。
ン酸5g/lを用い他は実施例1と同様に操作した。
その結果は第3表に示す。以上説明したように本発明の
第一錫塩、ニッケル塩、グルコン酸あるいはグルコヘプ
トン酸のアルカリ金属塩を主成分とするメッキ液に、金
儲アミノ酸を添加した黒色メッキ方法は、広範囲の電流
密度にわたって均一な黒色光沢を有する錫−ニッケル合
金メッキを提供する。
第一錫塩、ニッケル塩、グルコン酸あるいはグルコヘプ
トン酸のアルカリ金属塩を主成分とするメッキ液に、金
儲アミノ酸を添加した黒色メッキ方法は、広範囲の電流
密度にわたって均一な黒色光沢を有する錫−ニッケル合
金メッキを提供する。
しかも得られたメッキ被膜は耐食性、耐変色性に優れて
いるので広範囲な装飾的用途を有する。
いるので広範囲な装飾的用途を有する。
Claims (1)
- 1 第一錫塩、ニッケル塩、グルコン酸あるいはグルコ
ヘプトン酸のアルカリ金属塩とを主成分として含有し、
かつ該第−錫塩および該ニッケル塩が金属に換算して、
それぞれ1〜10g/lの錫および5〜20g/lのニ
ッケルであり、グルコン酸あるいはグルコヘプトン酸の
アルカリ金属塩が30〜350g/lの配合量である基
本メッキ液に、含硫アミノ酸もしくはその塩を0.1〜
20g/l添加した錫−ニッケル合金メッキ液をpH7
,0〜10.0に調整し、浴温20〜60℃、電流密度
0.1〜3 A/ dm2でメッキすることを特徴とす
る黒色メッキ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6940579A JPS58757B2 (ja) | 1979-06-05 | 1979-06-05 | 黒色メッキ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6940579A JPS58757B2 (ja) | 1979-06-05 | 1979-06-05 | 黒色メッキ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55161088A JPS55161088A (en) | 1980-12-15 |
JPS58757B2 true JPS58757B2 (ja) | 1983-01-07 |
Family
ID=13401652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6940579A Expired JPS58757B2 (ja) | 1979-06-05 | 1979-06-05 | 黒色メッキ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58757B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60134464U (ja) * | 1984-02-20 | 1985-09-07 | 山本産業株式会社 | スポンジ状たわし |
JPS60173261U (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-16 | 日立コンデンサ株式会社 | 拭取材 |
JPH02142671U (ja) * | 1989-04-26 | 1990-12-04 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6088295B2 (ja) | 2013-03-07 | 2017-03-01 | ローム・アンド・ハース電子材料株式会社 | スズ合金めっき液 |
CN107099824B (zh) * | 2017-06-19 | 2019-05-17 | 四维尔丸井(广州)汽车零部件有限公司 | 一种黑铬电镀液、复合镀层及其制备方法 |
-
1979
- 1979-06-05 JP JP6940579A patent/JPS58757B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60134464U (ja) * | 1984-02-20 | 1985-09-07 | 山本産業株式会社 | スポンジ状たわし |
JPS60173261U (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-16 | 日立コンデンサ株式会社 | 拭取材 |
JPH02142671U (ja) * | 1989-04-26 | 1990-12-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55161088A (en) | 1980-12-15 |
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