JPS5874Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵庫本体を形成する外箱の前面開口部周縁の
断熱材側に霜付防止ヒータを配設し、中仕切壁の前面板
裏面に前面板霜付防止ヒータを配設する冷蔵庫の節電に
関するもので、前面板霜付防止ヒータを外気が高温高湿
時には連続通電し、低温低湿時には断続通電に切換える
ことにより冷蔵庫の節電を計るものである。

従来この種の冷蔵庫の電気配線図は第１図に示す如く外
箱の前面開口部周縁の霜付防止ヒータ６と中仕切壁の前
面板霜付防止ヒータ７とが互に並列に、かつ電源２０．
２１と直列に接続されているため、これらのヒータは常
に連続通電され、冷蔵庫の消費電力量が大きくなる欠点
を有していた。

そこで霜付防止ヒータ６と直列に節電スイッチ８を設は
外気が低温低湿時には霜付防止ヒータ６の通電を切り節
電を計ることが従来より試みられていた。

一方中仕切壁の前面板霜付防止ヒータ７は連続通電のた
め、低温低湿時には前板温度が必要以上に上昇する欠点
があったが、このヒータ７を同様な節電スイッチを設け
、通電を切ると、前面板はその上端を極低温の冷凍室内
に位置し、その下端を低温の冷蔵室内に位置する関係上
、外箱前面開口周縁と比べると、はるかに低温度となる
。

したがつて、外気が低温低湿時でも前面板に霜付を生じ
てしまうため節電を図ることができなかった。

本考案は以上の現状に鑑みてなされたものであり、以下
第２図〜第４図を用いて詳細に説明する。

１は冷蔵庫本体であり、外箱２、内箱３、断熱壁１５等
より構成されている。

４は中仕切壁であり、前記内箱３が形成する庫内を冷凍
室１６．冷蔵室１７に区画形成しており、その前端部に
は前板５が取付けられている。

６は霜付防止ヒータであり、外箱２の前面開口縁部周縁
の断熱材１５側に配設され、外箱前面開口縁に結露が生
じるのを防止するためのものである。

８は節電スイッチであり前記霜付防止ヒータ６と直列に
接続され電源２０．２１に結線されている。

７は前面板霜付防止ヒータで、前記中仕切壁４の前端部
に取付けられた前板５の裏面に熱良導性薄板等を介して
密着して配設され、前板５の表面に結露を生じるのを防
止するためのものである。

９は切換スイッチであり前記前板霜付防止ヒータ７と直
列に接続されており、後述の如く該前面板霜付防止ヒー
タ７の通電を連続あるいは断続に切換えるためのもので
ある。

１０は温度調節器であり、その感熱部（図示していない
）が庫内に取付けられており、庫内温度が定められた作
動値より高い時にその接点１０ ａを閉じ、低い時に開
くように構成され、該温度調節器１０と直列に接続され
た冷凍サイクルの圧縮機モータ１１の運転停止を制御す
るためのものである。

さらに上記切換スイッチ９は接点９ ａ 、９ ｂを有
しており、該接点９ａから出るリード線は電源２０と温
度調節器１０との間に、また接点９ｂから出るリード線
は温度調節器１０と圧縮機モータ１１との間に配線接続
されている。

本考案冷蔵庫は以上の如く構成されているので霜付防止
ヒータ６は従来と同様に節電スイッチ８を切入すること
により、外気が高温多湿時には霜付防止ヒータ６を通電
して結露を防止し、低温低湿時には切り、節電効果を上
げることができる。

一方、前面板霜付防止ヒータ７は接点９ａ、９ｂを有す
る切換スイッチ９と直列に接続されているので外気が高
温高湿時には接片９Ｃを接点９ａに接続して前面板霜付
防止ヒータ７を連続通電するので、従来の冷蔵庫と変り
なく前面板５表面への結露を防止することができる。

また外気が低温低湿時には接片９Ｃを接点９ｂに接続す
るので、温度調節器１０の接点１０ａが閉じ冷凍サイク
ルの圧縮機モータ１１が運転される時のみ通電される断
続通電に切換えることができる。

したがって前面板５の表面温度が必要以上に上がること
がなくなる。

したがって前面板霜付防止ヒータ７が断続通電になるヒ
ータ７の入力低減分はもちろんのこと前面板５の表面温
度の低下により冷蔵庫内への侵入熱量が減少するので冷
凍サイクルの運転率も減少し、この分も節電になるもの
である。

さらに断続通電時の前面板霜付防止、ヒータ７の通電は
冷凍サイクルの圧縮機モータ１１と同じ断続であるから
、結露の発生しやすい外気が高温時には通電時間が長く
、低湿時に短かくなる理想的な通電が可能になる。

しかも、霜付防止ヒータ６の節電スイッチ８と前面板霜
付防止ヒータ７の切換スイッチ９を連動させて一つのス
イッチ１２にまとめたので、各々にスイッチを必要とせ
ず同時に２つのヒータの通電を制御できる。

これにより、原価的にも有利で使用者にも煩わしさをあ
たえない利点を有している。

以上説明した如く本考案は前面板霜付庫内を中仕切壁に
より上下２室に区画し、前記中仕切壁の前面板の裏面に
熱良導性薄板を介して前面板霜付防止ヒータと切換スイ
ッチとを直列に接続するとともに、該切換スイッチを切
換えることにより、前記前面板霜付防止ヒータを連続通
電し、更に冷凍サイクルの圧縮機モータと温度調節器と
の間に接続された接点に切換えることにより断続通電で
きるようにするとともに、切換スイッチと冷蔵庫本体を
形成する外箱の前面開口部周縁の断熱材側に配設された
霜付防止ヒータの節電スイッチとを連通させたものであ
るから、中仕切前面板霜付防止ヒータの連続通電が必要
ない時は切換スイッチの切換えにより圧縮機モータと同
時に通電される断続通電に切換えできるので大幅な節電
ができ、また、外箱の前面開口周縁に配設される霜付防
止ヒータの節電スイッチと連動させることにより１個の
切換えスイッチにより両者の節電が可能となり、原価的
に有利で、且つ使用者に煩わしさをあたえないものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷蔵庫の主要電気配線図、第２図は本考
案冷蔵庫の扉を取り外した状態での斜視図、第３図は本
考案冷蔵庫の縦断面図、第４図は本考案冷蔵庫の主要電
気配線図である。 １・・・・・・冷蔵庫本体、２・・・・・・外箱、３・
・・・・・内箱、４・・・・・・中仕切壁、５・・・・
・・中仕切前面板、６・・・・・・霜付防止ヒータ、７
・・・・・・前面板霜付防止ヒータ、８・・・・・・節
電スイッチ、９・・・・・・切換スイッチ、１０・・・
・・・温度調節器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．庫内の中仕切壁４により上下２室に区画し、前記中
   仕切壁４の前面板５の裏面に熱良導性薄板を介して前面
   板霜付防止ヒータ７と切換スイッチ９とを直列に接続す
   るとともに、該切換スイッチ９を切換えることにより、
   前記前面板霜付防止ヒータ７を連続通電し、更に冷凍サ
   イクルの圧縮機モータ１１と温度調節器１０との間に接
   続された接点９Ｃに切換えることにより断続通電できる
   ようにするとともに、切換スイッチ９と冷蔵庫本体を形
   成する外箱の前面開口部周縁の断熱材側に配設された霜
   付防止ヒータ６の節電スイッチ８とを連動させたことを
   特徴とする冷蔵庫。 ２、前面板霜付防止ヒータ７を、外気が高温高温時に連
   続通電に低温低湿時に断続通電に切換えることを特徴と
   した実用新案登録請求の範囲第１項記載の冷蔵庫。