JPS586466Y2 - パチンコ機用セ−フ玉受口器の改良 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、取付板に形成した玉入口の前面両側に一対の
開閉片を起立及び傾動自由に軸着し、開閉片の起立時に
は打玉が入り難く、開閉片の傾動時には打玉が入り易く
なるようにしたセーフ玉受口器に関し、特に開閉片の下
方の両側と前側とを覆って取付板に固定されるチャツカ
ーの前面部分に改良を加えることにより、外観を良好な
らしめると共に、開閉片の傾動時に生じる打玉の前止１
つ現象を完全に解消することのできるようにしたパチン
コ機用セーフ玉受口器の改良に関するものである。

従来、周知のこの種のセーフ玉受口器は開閉片を打玉の
入り難い起立位置と打玉の入り易い傾動位置とに変化移
動させることでパチンコ遊戯の興趣を増すことができる
ことの他に、遊技盤の表面に動的な変化を与え、装飾性
を高めるのにも有効なものとして多く利用されている。

しかるに、上記従来のセーフ玉受口器に訃いては、開閉
片の動作を遊戯客に顕示せしめる必要があることから開
閉片の下方に設けられるチャツカーの前面部分を大きく
することができず、したがってその前面部分に施こされ
る模様が限定されて意匠的効果の増大が望めないばかり
か、外観が小さく感じられて見栄えがせず装飾効果の面
でい１一つ精彩に欠けるものであった。

渣た、上記構成を有する従来セーフ玉受口器にあっては
、第４図及び第５図に示したようにチャツカーａの前面
部分すが小さいために開閉片Ｃ２Ｃが傾動位置にあると
き、その前面部分すかも外方へ突出する開閉片の先端部
分に打玉Ｂが乗るとこれが開閉片ｃ、ｃの玉受面ｄ、ｄ
とチャツカーａの前面部分すの縁辺部ｅと遊技盤ｆの前
面を覆うガラス面ｇとの相互間で受けられて止１つてし
捷い以後の開閉片の作動を不能にする虞れがあった。

かかる打玉の前止１り現象はチャツカーａの前面部分す
とガラス面ｇとの間の隙間りが多くある場合に起こり易
く、したがってこの隙間りを無くすことによっである程
度解消できることと思われるが、チャツカーａの前面部
分すに対するガラス面ｇの位置は、このガラス板を保持
するための金枠の溝に遊び寸法があって一定せず前記隙
間を無くすことは実際上不呵能であり、それゆえ他の方
面での何らかの改善策が強く望ｌれていた。

本考案は、チャツカーの前面部分を透明に形成して開閉
片の動作を前面から透視できるようにすると共に、その
側縁部を傾動位置にある開閉片の玉受面より上方へ突出
位置させるように太きく形成することによって、上述の
従来欠点を総て除去し、しかも外観上美麗にして装飾効
果を高め、さらに打玉の前止１り現象を完全に解消して
開閉片の動作力確実になし得るようにしたパチンコ機用
セーフ玉受口器を提供することを目的とするものである
。

以下に本考案の一実施例を図面について説明する０ 図において、１は遊技盤の表面に取付ける取付板で、こ
れに開設した縦長の玉入口２の前面両側に一対の開閉片
３，３を中心よりも下方で軸４゜４により軸着し、該開
閉片３，３は軸４，４より外方やＸ下方に重錘５，５が
内装されていて第２図実線の平行起立位置と鎖線で示す
逆八字形傾動位置との間を移動することができるように
なっている。

６は開閉片３，３の軸より下方の両側と前側とを覆って
取付板１に固定されるチャツカーで、その下底は玉入口
２の下辺と合致している。

７は玉入口２の後部を覆うように取付板１の裏側に固定
した案内箱で、その一方の側壁に玉出口８を形成すると
共に、内部には軸４，４より少し下方に位置する横軸９
を設け、この横軸９の前方に重錘１０を内装し、かつ玉
受片１１を垂設して前端部な重くしたシーソー動作の玉
導板１２を軸着し、これが第３図実線のようにほぼ水平
位置にあるとき、その前端は起立した開閉片３，３の軸
４，４より下方の玉受面１３，１３に係合して開閉片３
゜３を起立位置に保持する。

そして、玉導板１２は玉受片１１をチャツカー６の底部
に位置させることで水平位置を保つ。

１４は玉導板１２の後端近くの下面に設けられた磁石で
、該磁石１４は第３図鎖線のように玉導板１２の前端が
はね上がってこれと開閉片３，３との係合が解かれ、開
閉片３゜３が重錘５，５の作用によって逆八字形位置へ
傾動したとき、案内箱７に架設された磁性杆１５に吸着
されるようになってかり、玉受片１１はこの場合に開閉
片３，３の下端間の直下刃に位置するようになっている
。

しかして、本考案は前記した公知構造のセーフ玉受口器
に訃いて、前記チャツカー６の前面部分１６を透明に形
成し、さらにその前面部分１６は少なくとも傾動位置に
ある開閉片３，３の先端部分筐で延長させ、かつその上
側縁部１７を傾動位置にある開閉片３，３の玉受面１３
，１３より上方へ突出する位置１で延長拡大して開閉片
３，３の前面周囲を被覆する形状大きさに形成し、そし
てその前面部分１６には種々の模様１８を施こして構成
する。

な釦、前記透明な前面部分１６はチャツカー６を例えば
アクリル等の透明な合成樹脂により一体に成形すればよ
く、そして前面部分１６の内面には打玉の接触により傷
がつき透明度を阻害させることのないように突条１９，
１９を設けている。

また、前面部分１６に模様１８を施こす場合には、適宜
模様を印刷した透明フィルムを貼りつけるようにすれば
、種々の模様１８を容易に形成させることができる。

さらに、前面部分１６は取付板１に穿設された取付用孔
２０・・・・に対して前面からビスを挿入させ容易に締
着できるような形状にして釦くのが好ましい。

本考案は以上のような構成であり、チャツカー６の前面
部分１６を透明に形成して開閉片３，３の動作を前面か
ら透視できるようにし、これにより従来不可能とされて
いた前面部分１６の延長拡大を可能としたものであり、
従って前面部分１６が広面積となって種々の模様を容易
に形成させ得ることができ、かつ広範囲に模様を施こす
ことができるから外観上すこぶる美麗となり、しかも全
体が大きく感じられて見栄えが良好となり遊技盤面に取
付けた場合豪華な雰囲気を顕現させることができる。

さらに、チャツカー６の前面部分１６の上側縁部１７は
開閉片３，３の玉受面１３，１３より上方に突出位置さ
せているので、開閉片３，３の玉受面１３，１３と前面
部分１６の上側縁部１７及びガラス面との相互位置関係
により生じていた打玉の前止り現象が完全に解消でき、
開閉片の動作を確実にすることができる等その性能向上
と実用性を一層高めるのに役立つものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は外観斜視図、第
２図は一部断面にして示す正面図、第３図は縦断側面図
、第４図は打玉の前止り現象を説明する平面図、第５図
は同じく側面図である。 １・・・・・取付板、２・・・・・・玉入口、３，３・
・・・・橢閉片、６・・・・・・チャツカー、１３，１
３・・・・・・玉受面、１６・・・・・・前面部分、１
７・・・・・・上側縁部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板に形成した玉入口の前面両側に一対の開閉片を起
   立及び傾動自由に軸着し、その開閉片の下方の両側と前
   側とを覆うようにチャツカーが取付板に固定されたセー
   フ玉受口器に釦いて、前記チャツカーは前面部分が透明
   に形成され、さらにその前面部分は傾動位置にある開閉
   片の先端部分１で延長され、かつその上側縁部は傾動位
   置にある開閉片の玉受面より上方に突出するように太き
   く形成されていることを特徴とするパチンコ機用セーフ
   玉受口器の改良。