JPS586283Y2 - ペットケ−スに使用する金網枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は鳥篭等のペットケースに使用する金網枠の構
造に関する創作である。

従来の鳥篭等のペットケースに使用する金網枠は図面第
１図に示す様な、四面各々独立した金網壁体１，１’・
・により構成され、これら各々独立した金網壁体１，１
’・・は各金網壁体１，１′−・・の横杆２ 、２’・
・を−側端から突出させ該突出させた横杆突出部を隣接
する金網壁体１，１’・・の最外の縦杆に各々ハンマー
やペンチ等で搦ませて、四面の各各独立した金網壁体１
，１’・・を連結し、鳥篭等のペットケースに使用する
金網枠を製作するものであった。

また、実公昭３１−１５９９０号の考案の如く、縦杆に
搦ませた横杆突出部をリング状に形成し、各金網壁体を
組立或いは折畳み自在として連着させたものも存在する
。

しかし、いずれの場合も、各金網壁体は各々独立したも
のであり、かつペットケースの金網枠を形成するには金
網壁体の一側端から突出して形成された横杆突出部を隣
接する金網壁体の縦杆にハンマーやペンチ等により搦ま
せて各金網壁体を連結しなければならないものであった
。

したがって、金網枠の組立に時間を要すると共に熟練を
要し、また製作された金網枠にむらが生じたり、金網壁
体間に隙間が存在し、確実に隙間なく連結することがで
きず、全網枠自体不安定であった。

本考案は斯かる点に鑑み、各々独立した四面の金網壁体
面を連結して金網枠を組み立てるのではなく、フラット
状の金網枠の横杆に縦長の扁平に形成した肉薄部を設け
ることにより、手指で極めて簡単にペットケースに使用
する金網枠を形成できるようにしたものである。

以下本考案の一実施例を図面に基き説明すれば、図面第
２図に示す如く、横杆６ 、６’・・と縦杆３゜３′−
・・とにより構成されている金網枠５をフラット状に設
ける。

このフラット状の金網枠５の横杆６゜６′・・・に、縦
長の扁平に形成された肉薄部７ 、７’・・を縦杆３
、３’−・・に近設して形成する。

この肉薄部７．７′−・・は、金網枠５を四面壁体の金
網枠５とする場合には図面第２図の如く３ケ所に形成す
る。

そして金網枠５の長手方向−側端の縦杆より横杆６ 、
６’−・・を突出させて、金網枠５の長手方向他側端の
縦杆に搦める横杆突出部８ 、８’・・を設ける。

本考案は上記の如く構成したものであるから之が使用に
際しては金網枠５を肉薄部７ 、７’・・から各々内方
に折曲して箱状に形成し、金網枠５の一側端に設けられ
た横杆突出部８ 、８’・・を金網枠５の他側端に位置
する縦杆に搦めて連結し、鳥篭等のペットケースに使用
する金網枠を設は然る後、別設の底箱及び天井板を装着
して完成品とするものである。

また、本考案に係る金網枠に設けられる肉薄部７，７／
−・・はプレス機械を使用すれば、極めて簡単に作出な
し得るものである。

本考案は以上の如く、金網枠５の各壁面を形成するのに
、金網枠５の横杆６ 、６’・・に肉薄部７゜７′・・
・を設けることにより、手指をもって折曲して、鳥篭等
のペットケースの金網枠を形成することが可能であり、
また１カ所のみを連結すればよいことなどから、金網枠
のメーカー側で金網壁面をあらかじめ形成する必要はな
く、小売店或いは一般需要者をもってしてペットケース
の金網枠の形成を可能としたものである。

従って、従来の如く、各々独立した金網４壁面の連結に
多くの手間と時間を要したのに比べ、作業工程の著しい
簡素化及び組み立ての簡易化を図ることができ人件費を
大幅に減少させ、同一規格品を機械的にかつ迅速に大量
生産することができる。

さらにこのことは、極めて安価なペットケース用の金網
枠を市場に供給することができるということであり、ま
た、横杆突出部８，８′・・・を１カ所のみ形成すれば
よいことから、原材料の大幅な節約に役立つものといえ
る。

また、金網枠の各金網壁体面をあらかじめメーカー側で
形成することがないことから金網枠をフラット状にして
出荷することができ、金網枠の梱包が極めて楽に迅速に
行うことができ、保管、輸送に際して高張ることなく至
便であり、ひいては輸送費の軽減に役立つものである。

さらに本考案は肉薄部？ 、 ７’・・を金網枠５の縦
杆３，３′−・・に近設して形成していることから、金
網枠５の折曲げが容易に行うことができるものである。

けだし、隣接する縦杆が折曲しようとする横杆の肉薄部
７ 、７’・・の支点或いは支柱の如く役割を果し、当
該隣接する縦杆を手で押えて折曲することができるから
である。

また、肉薄部７ 、７／−・を縦杆３ 、３’・・に近
設して形成した場合、縦杆３゜３′−・・と横杆６ 、
６’−・・との溶着部が近接しであることから、鳥や小
動物が暴れて金網枠５に振動を与えても、又、外から強
い衝撃が加わっても、溶着部により振動や衝撃が折曲し
た肉薄部７ 、７’・・に伝わり難く、隣接する縦杆と
溶着部により、折曲した肉薄部が強固に保護され容易に
肉薄部７，７−′−・が折れ外れたりすることはないも
のである。

また本考案は肉薄部７ 、７’・・を縦長の扁平に形成
したことから、横杆方向の横長にするのに比べ折曲部分
の面積が拡がり、肉薄部７ 、７’・・の強度が増大す
るという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知の鳥篭の一部を省略して示す斜視図、第２
図は本考案に依るペットケースの展開図、第３図は同Ａ
−ＡＭ拡大断面図、第４図は回折的した状態を示す斜視
図である。 ３ 、３’・・・・・縦杆、５・・・・・・金網枠、６
、６’・・・・・横杆、７ 、７’・・・・・肉薄部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横杆６ 、６’・・と縦杆３，３′−・・とにより構成
   されるフラット状の金網枠５の横杆６ 、６’・・に、
   縦長の扁平に形成した肉薄部７ 、７’・・・を上記縦
   杆３゜３′・・・に近設して形成することにより、箱型
   の金網枠を一体的に成形できるようにしたことを特徴と
   するペットケースに使用する金網枠。