JPS586018B2 - 緑化ブロツク擁壁工法 - Google Patents

緑化ブロツク擁壁工法

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JPS586018B2
JPS586018B2 JP2865880A JP2865880A JPS586018B2 JP S586018 B2 JPS586018 B2 JP S586018B2 JP 2865880 A JP2865880 A JP 2865880A JP 2865880 A JP2865880 A JP 2865880A JP S586018 B2 JPS586018 B2 JP S586018B2
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JP
Japan
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block
blocks
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earth
retaining wall
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JP2865880A
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JPS56125538A (en
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藤原洋
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Okumura Corp
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Okumura Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複数個の鉄筋コンクリート製中空ブロツクを階
段状に積設し、且つこれらのブロックに土砂を充填して
あたかも土塊を積設した擁壁を築造する緑化擁壁工法に
関するものである。
従来から、住宅地や山岳地での盛土部や切干部の土留と
しては、間知石やコンクリートブロック或いは現場打ち
コンクリートを使用した擁壁によって法面の保護を図っ
ているが、これらはいずれも植樹が生育せず、景観的に
不自然なものであった。
これをなくするために、近年、緑化ブロックが開発され
ているが、該ブロック積み擁壁の構造が複雑であるばか
りでなく、裏込コンクリートを必要としたり、その安定
性を求めるためにブロック自体に係止部を設けたりする
必要があり、そのためにブロックを高く積むことに限界
があった。
又、安定性を高めるためにブロックを斜めに積設すると
とが望ましいが、その積み方が極めて困難で、熟練者が
必要である。
このように、従来のブロック積み擁壁は、構造面や施工
上、さらには経済面にも美観面においても多くの欠点を
有していた。
本発明はこのような欠点をなくするために、敷き均らし
た基礎面上に、前壁下端又は後壁上端面の少なくともい
ずれか一方に嵌合凹所を有する突出壁を設けた鉄筋コン
クリ−ト製の角筒形状のブロックを単列或いは複列に配
設すると共にこれらのブロックに土砂を充填し、同様に
してこのブロック列上に複数段のブロック列を階段状に
積設し、各ブロックの水平段面に植樹を行うことを特長
とする緑化ブロック擁壁工法を提供するものである。
本発明の緑化ブロック擁壁工法の主な目的の一つは、擁
壁の前面を階段状に形成することにより背面士圧を軽減
させて安定性をはかることにあり、そのために生じる水
平段面に植樹を可能にしたものである。
又、本発明の第2の目的は、前壁下端又は後壁上端面の
少なくともいずれか一方に嵌合凹所を有する突出壁を設
けた中空ブロック内に土砂を充填して積設することによ
り土砂を土塊としてあたかも土塊を積設し且つ前記突出
壁によって該土塊を互いに串刺状にしたような擁壁を形
成することにあり、土塊でない土砂が山積みにされると
円弧状のすべり面を形成してすべる性質があるのに対し
てナ塊を単列或いは複列に集積したものの性質はすべり
面を形成することなく力学的に安定していることに着目
したものである。
本発明の第3の目的は、擁壁に対する背面水平土圧によ
るブロックの水平滑動に対しては、上下ブロック間のブ
ロック内の土砂の摩擦力及び剪断力によって安定させ、
さらに前記突出壁によって剪断力を一層増大させること
にある。
次に本発明の実施例を図面について説明すると第1図に
示すように、擁壁を築造する地点を適宜深さに掘削して
該掘削面を敷均らすか又はコンクリートを打設して水平
面に形成した基礎工1を施こし、この基礎工1の上面に
鉄筋コンクリートで形成した中空ブロック2を背面土圧
に応じて単列或いは第2図に示すように複列に配設する
中空ブロック2としては、例えば第4図に示すように、
前、後壁2a,2bと両側壁2c,2cとで略直方体の
短い角筒形状に形成され且つ後壁2bの上端面に、中央
部に嵌合凹所2eを有する適宜高さの突出壁2dを一体
的に設けたものが使用され、このブロック2を複数個、
その対向側面を互いに密接させた状態で前記基礎工1上
に配列させたのち、各ブ田ンク2の中空内部3、及びブ
ロック2の後壁外面と掘削斜面4との間に土砂5aを転
圧しながらブロック2の上端開口面まで充填シして1段
目のブロック列を施工する。
ブロック2の突出壁2dには嵌合凹所2eが設けられて
いるが、この凹所2eの底面はブロック2の上端面と同
一水平面上となるように形成され、さらに凹所2eの巾
はブロック2の側壁2cの肉厚の2倍以上に形成されて
ある。
なお、嵌合凹所2eは突出壁2dの中央部以外の部分に
設けておいてもよい。
次に、この1段目のブロック列上に2段目のブロック列
を積重ねて形成するものであるが、その際、1段目のブ
ロック列の前壁2aから2段目のブロック列の各ブロッ
ク2の前壁2aを適宜寸法(ブロックの前壁の厚み以上
)後方にずらせ且つ第3図に示すように、1段目のブロ
ック2,2の上端面間に2段目のブ田ノク2の下端面を
跨からせ、しかもその両側壁2c,2cの下端部を1段
目のブロック2,2の嵌合凹所2e,2eに夫々嵌合さ
せながら載置し、単列或いは複列のブロック列を形成し
たのち1段目と同様に土砂5bを充填する。
この作業を順次繰返して複数段のブロック列を所定高さ
ま≠階段状に積設し、下段のブロック列の前部上端面に
、上段のブロック列を後方にずらしたことによって生じ
た土砂が露出した水平段面6を有する擁壁を築造する。
しかるのち、水平段面6,6−−−6に植樹7を行って
緑化ブロック擁壁を構成するものである。
なお、この擁壁の背面地盤や擁壁土面からの雨水等の浸
透水を擁壁前面に排除するために、従来の技術と同様に
ブロック背面にバラスト等の透水性材料を用いて透水層
を形成し、擁壁内を貫通するパイプ等を透水層に連通さ
せるものである。
以上の実施例においては、ブロック2の形状として直方
体の角筒状でかつ後壁2bの上端面に嵌合凹所2eを有
する突出壁2dを設けたブロックを示したが、このよう
なブロック以外に次に述べるような種々の鉄筋コンクリ
ート製ブロックの使用が可能である。
即ち、第5図に示すブロック2は、第4図に示す後壁2
bの上端面に設けた突出壁2dと同様な突出壁8を前壁
2aの下端面に一体的に設けると共に該突出壁8の下端
中央部に側壁2cの下端面と同一水平面に達する深さの
嵌合凹所2eを設けたものであり、この嵌合凹所2eを
下段のブロック2,2の隣接した側壁2c,2cの上端
部に嵌合させることにより突出壁8を該ブロック2,2
内の土砂に没入させて背面士圧に対抗する剪断抵抗力を
より一層増大させ、背面土圧に対する水平すべりに対す
る安全性をより確実にしたものである。
第6図に示すブロック2は前壁あるいは後壁に設けた突
出壁2d,8の曲げ抵抗力を増大させるために、前後壁
に連らなる両側壁の一部に突出壁2d,8と同じ高さの
補強壁9を設けたものである。
第7図に示すブロック2は、その両側壁2c,2cの後
半部を後壁2bに向かって内側に頌斜させたものであり
、従ってこのブロック2,2の互いに対向する側壁2c
,2cの前半部を密接させて並列すると、その接触面が
狭くなって製造誤差等にも拘らず前面のブロック接触目
地がきれいに入るようにしたものである。
第8図はブロック2の前壁2aを上端から下端に向かう
に従って厚肉となるように形成したもので、ブロック前
壁の曲げ抵抗力を増したものである。
第9図は第4図乃至第8図に示すようなブロック2にお
いて、その前壁2aの両側端を外側方に突出させて小巾
の耳片10,10を突設したもので、第10図に示すよ
うに、隣接するブロック2,2の耳片10,10と側壁
2c,2cとを密接させながら曲線状の擁壁を形成する
ようにしたものである。
又、ブロック2を積み易くするために、第11図に示す
ようにブロック2の側壁2Cの適宜個所にボルト孔11
を穿設しておき、ボルト12によって互いに連結するよ
うに構成してもよい。
なお、本発明に使用するブロック2の形状は前述した各
種のブロック以外の形状であってもよく前、後壁と両側
壁との周壁よりなり且つその前壁下端面か後壁上端面の
少なくともいずれか一方に嵌合凹所を有する突出壁を設
け、上下方向には貫通した中空部を有する角筒形状であ
ればよい。
以上のように本発明は、前後壁と両側壁よりなり且つ前
壁下端面か後壁上端興の少なくともいずれか一方に嵌合
凹所を有すや垂直な突出壁を設けてなる角筒形状の鉄筋
コンクリ−ト製ブロックを複数個水平方向に単列又は複
列に配設して第1段目のブロック列を形成すると共にこ
れらのブロツクの中空内部に土砂を充填し、次いで該ブ
ロック列の前壁に対して後方に適宜間隔ずらせ且つ前記
突出壁の嵌合凹所を介して互いに嵌合、係止させた状態
で第2段目のブロック列を積設すると共に該ブロック列
の各ブロックの中空内部に土砂を充填し、この作業を繰
返して複数段のブロック列よりなる階段状の擁壁を形成
し、この階段状擁壁の各水平段面に露出した前記各ブロ
ック列に充填している土砂に植樹して緑化擁壁を築造す
ることを特徴とする緑化ブロック擁壁工法に係るもので
あるから、背面土圧に対してはブロック同志の摩擦力と
上下ブロック内に充填した上下ブロック間部分の土砂の
摩擦力(剪断力)、さらにはブロックに設けた突出壁に
よる土砂の剪断抵抗力の増分とで抵抗して安定した擁壁
を得ることができると共に剪断力はブロックの上載荷重
の増加に従って増大するので土圧分布に有効に対応でき
るものである。
さらに、基礎はブロックの設置面積だけであればよいの
で小さくてすむと共にブロックの並設や積設は特殊な熟
練を要することなく容易に行え、しかも裏込コンクリー
トが不必要となって施工費も安価となる。
又、本発萌方法によれば、ブロックを複列にすることが
可能であるから、高い擁壁や大きい土圧5に対しても適
用でき、その上、該土圧の大きさに応じて水平段面の巾
を調節することにより広範囲の土圧に対応でき、このよ
うにブロック内の土砂が表面に露出した水平段面の巾を
自由に設定し得ると共に該ブロック内の土砂は積層した
上下プロフック間に連らなっており且つブロック内部が
充分に大きいので、高木も植樹でき、構造、外観とも稼
めて勝れた緑化擁壁を築造し得るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は擁壁の一
部を断面した簡略側面図、第2図はブロックを複列に配
設した擁壁工法を示す一部縦断側面図、第3図は第1図
における簡略平面図、第4図乃至第9図は本発明に使用
するブロックの各種形状を示す斜視図、第10図は第9
図に示すブロックの接合態様を示す平面図、第11図は
ブロック間の連結方法を示す斜視図である。 1・・・・・・基礎工、2・・・・・・中空ブロック、
2a,2b・・・・・・その前、後壁、2c・・・・・
・側壁、2d・・・・・・突出壁、2e・・・・・・嵌
合凹所、3・・・・・・中空内部、5a+5b・・.・
・・・土砂、6・・・・・・水平段面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 前後壁と両側壁よりなり且つ前壁下端面又は後壁上
    端面の少なくともいずれか一方に嵌合凹所を有する垂直
    な突出壁を設けてなる角筒形状の鉄筋コンクリート製ブ
    ロックを複数個水平方向に単列又は複列に配設して第1
    段目のブロック列を形成すると共にこれらのブロックの
    中空内部に土砂を充填し、次いで該ブロック列の前壁に
    対して後方に適宜間隔ずらせ且つ前記突出壁の嵌合凹所
    を介して互いに嵌合、係止させた状態で第2段目のブロ
    ック列を積設すると共に該ブロック列の各ブロックの中
    空内部に土砂を充填し、この作業を繰返して複数段のブ
    ロック列よりなる階段状擁壁を形成し、この階段状擁壁
    の各水平段面に露出した前記各ブロック列に充填してい
    る土砂に植樹して緑化擁壁を築造することを特徴とする
    緑化ブロック擁壁工法。
JP2865880A 1980-03-06 1980-03-06 緑化ブロツク擁壁工法 Expired JPS586018B2 (ja)

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JPS56125538A JPS56125538A (en) 1981-10-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243416A (ja) * 1988-08-03 1990-02-14 Furii Kogyo Kk 組立式擁壁の施工方法
DE3902145A1 (de) * 1989-01-25 1990-07-26 Felix Paul Jaecklin Bauelement fuer zellenbauwerke mit schuettmaterialfuellung

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