JPS5858236B2 - 建築用板及びその製造方法 - Google Patents
建築用板及びその製造方法Info
- Publication number
- JPS5858236B2 JPS5858236B2 JP54104430A JP10443079A JPS5858236B2 JP S5858236 B2 JPS5858236 B2 JP S5858236B2 JP 54104430 A JP54104430 A JP 54104430A JP 10443079 A JP10443079 A JP 10443079A JP S5858236 B2 JPS5858236 B2 JP S5858236B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- substrate
- decorative paper
- expansion coefficient
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は微小凹凸表面を有する基板の表面に平滑に化粧
紙を貼着してなる建築用板及びその製造方法に関する。
紙を貼着してなる建築用板及びその製造方法に関する。
従来、ラワン合板表面に平滑に化粧紙を貼着してなる化
粧板の製造方法としては、特許第467738号が公知
である。
粧板の製造方法としては、特許第467738号が公知
である。
しかしながらこの方法では導管孔凹部が薄紙のみで浮上
っており、家屋内壁に施工した後、吸湿、乾燥を繰返し
、また基板の合板も同じく動きが激しいので時間の経過
と共に導管孔部分で化粧紙が破れてしまって見苦しかっ
た。
っており、家屋内壁に施工した後、吸湿、乾燥を繰返し
、また基板の合板も同じく動きが激しいので時間の経過
と共に導管孔部分で化粧紙が破れてしまって見苦しかっ
た。
また、ラワン合板表面の導管孔を利用して、木目模様印
刷化粧紙を凹所にそって貼着する化粧合板も公知0持許
第654009号)であるが、化粧紙の印刷模様と凹所
部分とが一致しておらないために不自然で好ましくなか
った。
刷化粧紙を凹所にそって貼着する化粧合板も公知0持許
第654009号)であるが、化粧紙の印刷模様と凹所
部分とが一致しておらないために不自然で好ましくなか
った。
本発明は上記欠点を解決したものであって、基板表面が
微小凹凸面であるにもかかわらず表面が平滑な化粧面を
有し、吸湿、乾燥等によっても、経時的にも劣化の生じ
ない建築用板及びその製造方法を提供することを目的と
する。
微小凹凸面であるにもかかわらず表面が平滑な化粧面を
有し、吸湿、乾燥等によっても、経時的にも劣化の生じ
ない建築用板及びその製造方法を提供することを目的と
する。
すなわち、本発明は化粧紙としての物理的性能が、吸湿
膨張率0.1〜4%、吸水膨張率1.0〜10%、乾燥
収縮率0.2〜11%になる如くあらかじめ薄紙に樹脂
塗料を塗布して形威し、次に微小凹凸表面の基板に水溶
性接着剤又は必要によりこれに体質顔料を添加して塗布
し、両者を加圧加熱ロールで連続して貼着し、一旦化粧
紙裏面から接着剤を浸透膨張せしめた後、化粧紙裏面の
接着剤層から硬化せしめて固定し、つづいて凹所内の接
着剤を乾燥してなるため基板の微小凹凸表面にもかかわ
らず、化粧紙が平滑で強固に貼着されてなるものである
。
膨張率0.1〜4%、吸水膨張率1.0〜10%、乾燥
収縮率0.2〜11%になる如くあらかじめ薄紙に樹脂
塗料を塗布して形威し、次に微小凹凸表面の基板に水溶
性接着剤又は必要によりこれに体質顔料を添加して塗布
し、両者を加圧加熱ロールで連続して貼着し、一旦化粧
紙裏面から接着剤を浸透膨張せしめた後、化粧紙裏面の
接着剤層から硬化せしめて固定し、つづいて凹所内の接
着剤を乾燥してなるため基板の微小凹凸表面にもかかわ
らず、化粧紙が平滑で強固に貼着されてなるものである
。
以下詳述する。
まず薄紙をベースとし、シーラー処理、ベースコート、
下地印刷、柄印刷、トップコート等を必要により組合せ
ることによって吸湿膨張率0.1〜4.0%、吸水膨張
率1.0〜10%、乾燥収縮率0.2〜11.0%にな
るように調整して化粧紙を形成する。
下地印刷、柄印刷、トップコート等を必要により組合せ
ることによって吸湿膨張率0.1〜4.0%、吸水膨張
率1.0〜10%、乾燥収縮率0.2〜11.0%にな
るように調整して化粧紙を形成する。
貼着略接着剤の浸透を考えると、前記各処理は薄紙の片
面から全て行う事が必要である。
面から全て行う事が必要である。
使用する樹脂塗料やインク等はアミノアルキツト樹脂、
ニトロセルロース系樹脂、ウレタン樹脂等の一般に広く
用いられているものを用いれはよい。
ニトロセルロース系樹脂、ウレタン樹脂等の一般に広く
用いられているものを用いれはよい。
また紙厚を厚いものとしても前記性能が得られるが、経
済的理由からは薄紙を用いることが行なわれているので
樹脂塗料等を塗布して強化する必要がある。
済的理由からは薄紙を用いることが行なわれているので
樹脂塗料等を塗布して強化する必要がある。
化粧紙の性能が吸湿膨張率0.1%、吸水膨張率1.0
%〜吸湿膨張率4.0%、吸水膨張率10.0%の範囲
内であれば、基板表面の接着剤中の水分が加圧、加熱ロ
ールで圧着された場合に多少の膨張、特に化粧紙裏面に
膨張を生じて基板凹所内に圧入された接着剤とも接着出
来る。
%〜吸湿膨張率4.0%、吸水膨張率10.0%の範囲
内であれば、基板表面の接着剤中の水分が加圧、加熱ロ
ールで圧着された場合に多少の膨張、特に化粧紙裏面に
膨張を生じて基板凹所内に圧入された接着剤とも接着出
来る。
以下である場合は凹所内接着剤との接着が不均一となり
一部接着しない部分が生ずるし、以上であると乾燥した
時表面が平滑に出来ず、シワが生じたりするので好まし
くない。
一部接着しない部分が生ずるし、以上であると乾燥した
時表面が平滑に出来ず、シワが生じたりするので好まし
くない。
乾燥収縮率は0.2%以下の場合は接着後も凹所が残っ
てしまい11.0%以上では化粧紙が破れたり塗膜が破
壊されるので不可能である。
てしまい11.0%以上では化粧紙が破れたり塗膜が破
壊されるので不可能である。
ただし吸湿膨張率、吸水膨張率の相乗効果によって生ず
る化粧紙の伸びよりも乾燥による収縮のためのちぢみの
方が大きくなることが必要である。
る化粧紙の伸びよりも乾燥による収縮のためのちぢみの
方が大きくなることが必要である。
微小凹凸表面を有する基板とはラワン合板、繊維板、パ
ーティクルボード、無機質板等である。
ーティクルボード、無機質板等である。
これら基板は例えばラワン合板のように表面全面に散在
する導管孔によって小さな凹部が形成されているものを
示しておりこの場合の凹所は巾1九以下通常0.1〜0
.3%程度のものである。
する導管孔によって小さな凹部が形成されているものを
示しておりこの場合の凹所は巾1九以下通常0.1〜0
.3%程度のものである。
またバードボードやパーティクルボードの厚み規制に用
いる荒目のサイディング跡などであってもよい。
いる荒目のサイディング跡などであってもよい。
化粧紙を貼着するための接着剤としては尿素樹脂、尿素
メラミン樹脂、尿素酢ビ樹脂、酢酸ビニール樹脂、エチ
レン酢ビ樹脂等からなる公知の接着剤でよい。
メラミン樹脂、尿素酢ビ樹脂、酢酸ビニール樹脂、エチ
レン酢ビ樹脂等からなる公知の接着剤でよい。
接着剤の乾燥時の体積収縮を小さくし、かつ基板の材色
が化粧面に影響されにくくするためなどの目的で酸化チ
タン、炭酸カルシウム、シリカ、白土等の体質顔料を添
加したものを用いてもよい。
が化粧面に影響されにくくするためなどの目的で酸化チ
タン、炭酸カルシウム、シリカ、白土等の体質顔料を添
加したものを用いてもよい。
体質顔料の添加は接着剤に対し3〜20%の範囲が好ま
しく、3%以下では前記目的を達成出来ないし、20%
以上では接着剤が基板の凹所に入りに<<、また流動性
が低下して均一な塗布が出来ないので好ましくない。
しく、3%以下では前記目的を達成出来ないし、20%
以上では接着剤が基板の凹所に入りに<<、また流動性
が低下して均一な塗布が出来ないので好ましくない。
一般に前記各接着剤の乾燥収縮率は10〜35%程度で
あるから基板表面の凹凸の大きさと化粧紙の性能を勘案
して接着剤の体質顔料の添加量や樹脂率の変更等によっ
ても調整出来る。
あるから基板表面の凹凸の大きさと化粧紙の性能を勘案
して接着剤の体質顔料の添加量や樹脂率の変更等によっ
ても調整出来る。
化粧紙の貼着装置は加圧、加熱ロールのみで連続的に行
う。
う。
まず基板表面に前記接着剤をロールコータ−、リバース
塗布コーター等で塗布する。
塗布コーター等で塗布する。
スプレー塗布、フローコーター等の場合は基板表面凹所
等に圧入するための装置を必要とする。
等に圧入するための装置を必要とする。
塗布後、接着剤中の水分量を調整するためにフラッシュ
ドライヤーで空気を吹付ける場合もある。
ドライヤーで空気を吹付ける場合もある。
つづいて加圧加熱ロールで化粧紙の裏面が接着剤面に合
うように重ね合せ、次々と加圧、加熱ロールで貼着する
。
うように重ね合せ、次々と加圧、加熱ロールで貼着する
。
加圧、加熱ロールは数本のセットで次次と圧着すること
が必要で単なる圧着(常温)のみでは表面を平滑に貼る
ことは出来ない。
が必要で単なる圧着(常温)のみでは表面を平滑に貼る
ことは出来ない。
加圧、加熱ロールを使用することによって、接着剤中の
水分の一部が気化し、接着剤中の水分と共に化粧紙裏面
から浸透して該化粧紙裏面が特に膨張し、凹部内へ圧入
された接着剤とも接着して一体化し、次々と加熱ロール
で圧着されることにより接着剤は化粧紙裏面がまず硬化
し順次凹所内まで硬化するので、化粧紙は収縮して平滑
となりつづいて凹所部分では接着剤により強化されて貼
着が完了する。
水分の一部が気化し、接着剤中の水分と共に化粧紙裏面
から浸透して該化粧紙裏面が特に膨張し、凹部内へ圧入
された接着剤とも接着して一体化し、次々と加熱ロール
で圧着されることにより接着剤は化粧紙裏面がまず硬化
し順次凹所内まで硬化するので、化粧紙は収縮して平滑
となりつづいて凹所部分では接着剤により強化されて貼
着が完了する。
以上の如く、本願発明によれは微小凹凸表面を有する基
板であっても化粧紙は平滑に貼着することが出来、凹部
にあっても化粧紙は接着剤によって強化されているので
一体となって乾燥、吸湿による収縮、膨張に対する耐久
性が向上し、経時的変化が非常に少ない等優れた化粧板
が簡単な工程で得ることが出来るものである。
板であっても化粧紙は平滑に貼着することが出来、凹部
にあっても化粧紙は接着剤によって強化されているので
一体となって乾燥、吸湿による収縮、膨張に対する耐久
性が向上し、経時的変化が非常に少ない等優れた化粧板
が簡単な工程で得ることが出来るものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 吸湿膨張率0.1〜4.0%、吸水膨張率1.0〜
10.0%、乾燥収縮率0.2〜11.0%からなる化
粧紙が、微小凹凸表面を有する基板の表面に水溶性接着
剤又は必要により該接着剤に体質顔料を添加して平滑に
貼着されており、基板凹所部で平滑となる前記化粧紙裏
面を前記接着剤によって含浸強化されてなる建築用板。 2 吸湿膨張率0.1〜4.0%、吸水膨張率1.0〜
10.0%、乾燥収縮率0.2〜11.0%からなる化
粧紙を、あらかじめ薄紙に樹脂塗料等を塗布して形威し
た後、微小凹凸表面を有する基板の表面に水溶性接着剤
又は必要により該接着剤に体質顔料を添加して該微小凹
凸内に圧入されるよう塗布し、加圧加熱ロールによって
連続して貼着し、化粧紙裏面の接着剤層から硬化せしめ
ることによって、前記化粧紙を平滑に貼着し、つづいて
凹所内の接着剤を硬化せしめてなる建築用板の製造方島
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54104430A JPS5858236B2 (ja) | 1979-08-16 | 1979-08-16 | 建築用板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54104430A JPS5858236B2 (ja) | 1979-08-16 | 1979-08-16 | 建築用板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5628858A JPS5628858A (en) | 1981-03-23 |
JPS5858236B2 true JPS5858236B2 (ja) | 1983-12-23 |
Family
ID=14380454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54104430A Expired JPS5858236B2 (ja) | 1979-08-16 | 1979-08-16 | 建築用板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5858236B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1716746A4 (en) | 2003-12-24 | 2007-09-26 | Wakasaya Corp | WORK TOOLS |
CN114734711B (zh) * | 2022-02-25 | 2024-08-27 | 吴江南玻华东工程玻璃有限公司 | 一种夹层玻璃的制备方法 |
-
1979
- 1979-08-16 JP JP54104430A patent/JPS5858236B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5628858A (en) | 1981-03-23 |
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