JPS5857972B2 - マイクロカプセルの製法 - Google Patents

マイクロカプセルの製法

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JPS5857972B2
JPS5857972B2 JP51003425A JP342576A JPS5857972B2 JP S5857972 B2 JPS5857972 B2 JP S5857972B2 JP 51003425 A JP51003425 A JP 51003425A JP 342576 A JP342576 A JP 342576A JP S5857972 B2 JPS5857972 B2 JP S5857972B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロカプセルの製法に係り、特に、疎水
性物質の水中油滴型マイクロカプセル化法に関する。
従来、疎水性物質の水中油滴型マイクロカプセル化法と
しては、いわゆる相分離法、内申、コンプレックスコア
セルベーション法カ周知である。
この方法は、ポリカチオン保護コロイドとポリアニオン
保護コロイドの2種の水溶液を混合し、系の特定条件を
変更して両者の電気的相互作用に濃厚コロイド相と希薄
コロイド相に相分離せしめ、濃厚コロイド相をカプセル
壁膜として利用するものである。
この場合、相分離の生成は、希釈、pH変化、温度変化
のいずれかの条件の調節によって実現され、それぞれ希
釈法、pH調節法及び温度調節法として周知である。
このコンプレックスコアセルベーション法は、疎水性物
質の比較的高能率且つ大量マイクロカプセル化法として
他の相分離法中、特に優れているものであるが、次の重
大な欠陥をも有する。
■ 保護膠質組成物を疎水性物質の表面に析出堆積させ
るいわゆるコアセルベート工程、析出堆積物を硬化させ
る硬化工程の操作を通じ、各種薬剤の添加混和に極めて
長時間を要し、条件変化を極めて厳格に調節するを要す
るため操作が複雑且つ高熟練を要するものとなり、方法
全体としては、今日、当業界で要請されている高生産効
率を維持し得ないものであること。
例えば、各工程の熟成時間を充分に取らない場合は、保
護膠質堆積物(カプセル壁)の密度が粗となり、これを
ノーカーボン複写紙に適用した場合、わずかな線圧にも
耐えられず、その異常発色、汚損を引き起こす原因とな
り、又、カプセル壁生成条件の調節に微かな誤差が生じ
ても、各ロット毎の大きな品質の振れ巾を生じ、品質悪
化の原因がいずれの操作に基づくものであるかその究明
も困難である。
■ 硬化工程において、マイクロカプセルとなるべき疎
水性物質の微細粒子が凝集し、複数油滴凝集カプセルと
なったり、マイクロカプセル化液全体の膠化がしばしば
生起すること。
この原因は、未解明であるが、固形分比率が高い程、凝
集、膠化が生じ易く、固形分比率の上限は、9%程度で
あり、このため、10ツトの乳化工程からカプセル完戒
迄7時間以上と長時間を要し、従って、この固形分比率
の点での限界が生産効率の他方の低下要因となっている
ものである。
■ 操作の煩雑、熟成時間の長大さにも係らず、カプセ
ル壁の密度と構造の緊密性は一定の限界を有し、この方
法に基づく限り、その一層の向上は望めないこと。
これは、この方法がポリカチオン保護コロイドとポリア
ニオン保護コロイドとの混合液からの系全体の特定条件
の連続的変更による相分離を本質とするため、混合液全
体の凝集、膠化を避けるためには′、極めて緩徐な相分
離過程に制限するを要し、これは実際上は不可能であっ
て若干の操作誤差は不可避であり、この相分離法の前記
本質のため、この誤差はしばしば増幅されて疎な密度の
隔壁を来たすものであり、又、重層的で安定なカプセル
複壁は、特別な条件の場合以外では形成し得ないという
事情によるものである。
上記に鑑み、本発明は、出発溶液の固形分比率の高濃度
化と、この条件下でのカプセル壁の安定的形成条件に関
する知見に基づく、新規なマイクロカプセル化法を提供
することにより、極めて高生産効率且つ高品質なマイク
ロカプセルの製造を達成するものである。
本発明の水中油滴型マイクロカプセル化法は、疎水性物
質を膠化点以上の温度のその水溶液が酸性で保護コロイ
ド性に富むカチオン性保護膠質(コロイド)水溶液中に
乳化分散させ、第1次保護膠質析出剤としてカルボキシ
メチルセルローズ水溶液を混和して疎水性物質の分散粒
子表面上に第1次保護膠質析出堆積物の隔壁を形成せし
め、次いで、第2次保護膠質析出剤として2%水溶液の
pHが2.0乃至4.0である水溶性高分子酸及び/又
は高分子酸の水溶性複合配位体水溶液を混和して該粒子
表面上に第2次保護膠質析出堆積物の隔壁を重層形成せ
しめ、系を膠化点以下の温度に冷却して保護膠質の硬化
剤を混和して硬化処理することより成る。
次に、本発明の構成を詳述する。
■ カチオン性となり得る性質を有し、保護コロイド性
に富む保護膠質として、ゼラチン、アルブミン、カゼイ
ン、アルギネート、オキシヘモグロビン ペクチン、フ
ィブリノーゲン、陽性テンプン、ポリビニルアセタール
ジエチルアミノアセテート、ポリビニルピリジン、ポリ
アクリルアミド、ポリ−N−メチロールアクリルアミド
、第4級アミノポリマー、ジエチルアミノエチルメタア
クリレート、ポリエチレンイミンポリメタアクリルグリ
シンアミド等かよく知られているが、その保護コロイド
能の大きさから、最も好ましいものとして、その水溶液
が酸性を示す酸処理ゼラチンがあげられる。
■ 本発明方法で好ましいカルボキシメチルセルローズ
(第1次保護膠質析出剤)は、純水中でのpHが6.5
乃至8.0であり、エーテル化度が0.5乃至1.0、
及び1%水溶液の粘度(25°C)が150センチポア
ズ乃至3000センチポアズのものである。
本発明に用いるカルボキシメチルセルローズに於いて、
その水溶液のpHが6.5を下廻るとその溶解に極めて
困難をきたし、更には、カチオン性保護膠質との中和析
出が早く成り過ぎ、カプセル壁の不均一化を誘引し、後
述する酸性白土下葉紙上での発色濃度の結果でも、極め
て悪い結果を呈するものである。
その水溶液のpHが8.0を上まわると、カチオン性保
護膠質との中和の結果、生成すべきも第一次保護膠質析
出物が、充分に析出せず、未析出の保護膠質中和組成分
が多くなり、ために、第二次保護膠質析出剤の添加時に
於いてその析出反応が過激となり、ために疎水性物質の
極めて巨大な凝集粒が発生し、特に、ノーカーボン複写
紙用に供する場合、点鋲汚損を生じ、好ましくない。
エーテル化度が10を越えると保護膠質との荷電中和析
出に遅延がみられ、0.5以下では、遊離繊維系の比率
が増加して不均一な保護膠質析出剤となる。
他方、粘度が3000センチポアズを越えると取扱いに
困難を来たし、150センチポアズ以下では荷電中和析
出速度が著るしく迅速になりカプセル化壁の不均一化を
誘弓するので好ましくないことが判明した。
■ 第二次保護膠質析出剤としては、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸−メタクリル酸、ポ
リエチレン−アクリル酸、ポリエチレン−メタクリル酸
、ポリビニルメチルエーテル無水マレイン酸、ポリスチ
レンスルホン酸、ポリフェノールノボラックスルホン酸
等々の中和することなしに水溶性の高分子酸、或いは、
ポリスチレン−無水マレイン酸、ポリ酢酸ビニル−無水
マレイン酸、ポリイソブチン−無水マレイン酸、ポリヒ
ドロキシプロピルセルローズフタレート、ポリセルロー
ズフタレート、又、成分無水マレイン酸をマレイン酸、
フタル酸、マロン酸、クロトン酸としたもの、更に、ポ
リビニルフェノール、ビニルフェノール共重合体、ポリ
フェノールノボラク、ポリマレイン化フェノール等々の
中和により水溶性となる高分子酸の少なくとも1つと、
グルコン酸、グルコラクトン、アドニトール酸、アドニ
トールラクトン、アラピオン酸、アラビオラクトン、エ
リトン酸、ヘプタノン酸、ヘプタノラクトン、ハイアラ
ピオン酸等々の酸基又はラクトン基を有する糖類酸化物
のいずれかとの酸性の高分子酸水溶性複合配位体を呈示
できる。
以上の水溶性高分子酸や高分子酸水溶性複合配位体は、
その2%水溶液のpHが2.0乃至4.0となるように
適宜、調整して使用に供される。
その2%水溶液のpHが、2.0を下廻る時、高分子酸
複合配位体の溶解状態が不安定となる。
また、そのpHが4.0を上まわるとき、後述の第二次
保護膠質析出物の堆積が不充分となり、充分な複壁構造
の高品質マイクロカプセル化物が得られなくなる。
高分子酸水溶性複合配位体とは、上に例示したように、
酸性域では水不溶性のアニオン性樹脂質であるが、一度
、アルカリ性として該樹脂質の溶解の後、糖類酸化物の
混和により酸性域に移行しても析出しない性質の樹脂質
酸性物質を意味する。
次に、本発明方法によるカプセル化壁形成過程について
詳述する。
■ 微酸性の保護コロイド性に富む保護膠質水溶液中に
疎水性物質を保護膠質の膠化点以上の温度で均一に乳化
分散させる段階:この段階において、保護膠質の保護コ
ロイド性のため、疎水性物質の分散粒子表面には、保護
膠質の濃厚状態が達成される。
例えは、カルボキシメチルセルローズ水溶液に疎水性物
質を乳化分散せしめ、その後、保護膠質を添加する方法
とした場合は、分散粒子表面での保護膠質の濃厚化は生
ぜず、不完全なマイクロカプセル化しか達成し得ない。
■ 第1次保護膠質析出堆積物による隔壁形成段階:温
度は、■の段階と同様に膠化点以上に維持し、カルボキ
シメチルセルローズ水溶液を混和することにより、溶液
のpHが微酸性の状態下で荷電中和反応が比較的緩やか
に生起し、分散粒子表面の濃厚保護膠質層の粒子表面へ
の析出堆積が生ずる。
■ 第2次保護膠質析出堆積物による複壁形成段階:弱
酸性の第2次保護膠質析出剤水溶液の添加混合により溶
液中に溶存する保護膠質や、未析出状態の第1次保護膠
質の荷電中和物が、第1次壁土に重層するように瞬間的
に析出堆積し、事実上の複壁状態が形成される。
この際、pHが微酸性から弱酸性に変化して保護膠質の
略完全析出がもたらされるため粘度の激減が認められる
■ カプセル化壁の硬化処理段階:この段階は、保護膠
質の種類に応じて公知の硬化処理法を採用し得る。
例えば、ゼラチンを保護膠質として用いた場合は、アル
カリ性剤とホルマリン水溶液を強化点以下の温度でカプ
セル化液に混和することにより、カプセル化壁の硬化が
達成される。
以上のように、本発明方法においては、従来のコンプレ
ックスコアセルベーション法と相違して、■ pH、コ
ロイド濃度、温度等の系全体に亘る条件の変化により濃
厚コロイド相の分離を生起せしめるものではなく、ポリ
アニオン保護コロイドを直接的な荷電中和析出剤として
混和するため高い固形分比率下で簡易な工程でカプセル
化壁を形成せしめ得、 ■ 保護膠質の析出を2段階とすることによって、迅速
なカプセル化壁形成であるにもかかわらず、系全体の凝
集やケル化或いは疎い隔壁の形成等か何等生起せず、し
かも格別の条件調整なしに極めて安定的なマイクロカプ
セル化が達成されたものである。
この主題により、例えば、固形分比率20%といった高
濃度状態で、従来法の1つである希釈法の半分以下の短
時間で、各種条件の随時的な厳密な調整なしに安定的且
つ極めて操作容易に、単一のカチオン性保護膠質を使用
するにもかかわらず事実上の致密な複壁構造の高品質マ
イクロカプセル化物を高能率で製造するという課題を達
成したものである。
以下、比較例と対比しつつ実施例により、本発明をより
詳細に説明する。
実施例 1 酸処理ゼラチン(酸性のカチオン性保護膠質)6.51
を純水45グ中に溶解し、その中に、クリスタルバイオ
レットラクトン0.7zベンゾイルロイコメチレンブル
ー0.31をイソプロピルナフタレン25グ中に溶解し
た含染料油(疎水性物質)をホモジナイザーにて高速乳
化分散させた(以上乳化工程)。
溶解のpHは4.5であった。次にエーテル化度0.6
.1%、25℃での純水溶液での粘度が2000センチ
ポアズ、pH7,0の値を有するカルボキシメチルセル
ローズの1315%純水溶液(第1次保護膠質析出剤水
溶液)152′?を約10分を要し、混和したあと、約
10分間攪拌を続けながら熟成し、含染料油の表面にカ
チオン性の酸処理ゼラチンと、アニオン性のカルボキシ
メチルセルローズとの間の中和析出組成物を堆積させ、
第1次保護膠質析出堆積物の隔壁を生せしめた。
この時の溶液のpHは4.7であった。そののち、5.
4%ポリビニルメチルエーテル無水マレイン酸純水溶液
(2%水溶液のpH2,0)(第2次保護膠質析出剤水
溶液)1o、4?を約5分を費し混和した。
ここで溶液中に溶存するゼラチンや、未析出のゼラチン
中和物中のゼラチン成分と、ポリビニルメチルエーテル
−無水マレイン酸との間に中和析出が瞬間的に起こり、
含染料油の表面に、析出堆積した第1次保護膠質析出堆
積物の表面に、重複するように、ゼラチンとポリビニル
メチルエーテル−無水マレイン酸との間の中和析出物を
堆積させ、第2次保護膠質析出堆積物の隔壁を生せしめ
た。
この際、溶液の粘度が60℃で80センチポアズから4
5センチポアズ迄激減したのを確認した(溶液のpH4
,3)。
以上迄、溶液の温度が55°Cを割らぬよう配慮し実行
した。
次に、容器の外側からゼラチンの強化点以下である9℃
迄冷却し、硬化剤として37%ホルマリン7グを20%
苛性ソーダー水溶液(アルカリ剤水溶液)3グと併せ混
和し、溶液のpHを10迄上げ、ゼラチンを硬化させ(
硬化工程)、1時間の熟成ののち、(熟成工程)、20
.0%の固型分比率を有するノーカーボン複写紙用マイ
クロカプセル化液が乳化の初めより25時間で得られた
得られた溶液の粘度は200センチポアズ/27°Cと
極めて低く、また、顕微鏡での観察の結果、完全に単一
油滴、単一カプセルである事が確認出来た。
1方、酸性白土30P、50%スチレンブタジエンラテ
クス12グ、水75グから成る溶液を30%苛性ソーダ
ーでpHを9.5としたものを、上質紙に乾燥固型分が
10 ’if/rrr”となるように塗布乾燥し、カレ
ンダー掛けし、ノーカーボン複写紙用下葉紙を造り、こ
の酸性白土層の上に乾燥固型分が5グ/−となるように
塗布し、50℃の温風にて充分乾燥させたのち、2時間
室温で放置したあとの発色部位を、示差濃度計であるマ
クベスデンストメ−ターRD−100R型で反射光測定
した結果波長特性として、580ナノメーター以下をカ
ットする赤色フィルター#25(コダック社ゼラチンフ
ィルター)使用の場合、吸光度が0.41と、極めて小
さな数値を示した。
実施例 2 実施例1の第1次保護膠質析出剤としてのカルボキシメ
チルセルローズを、エーテル化度0.7.1%、25℃
での純水溶液粘度が、1oooセンチポアズ、pH7,
2の値を有するカルボキシメチルセルローズを用い、第
2次保護膠質析出剤を、ポリアクリル酸(2%水溶液の
pH2,0)を用いた他は、実施例1と同一方法で行っ
た。
得られたマイクロカプセル化液は、単一油滴単一カプセ
ルであり、溶液の粘度も205センチポアズ/27℃と
低い値を示し、酸性白土直接塗布結果も0.42、と小
さな吸光度値を示した。
実施例 3 実施例1の第1次保護膠質析出剤としてのカルボキシメ
チルセルローズを、エーテル化度0.58.1%、25
℃の純水溶液での粘度が800センチポアズpH6,8
の値を有するカルボキシメチルセルローズを用い、第2
次保護膠質析出剤をポリ酢酸ビニル−クロトン酸の5%
水溶液(苛性ソーダーでpH9,0に調整)8.8Pに
、ヘプタノン酸50%水溶液3zを加え、2%水溶液の
溶液のpHを2.8としてなるポリ酢酸ビニル−クロト
ン酸のへブタノン酸複合配位体水溶液11.8′iIを
用いた他は、実施例1と同一の手順で行った。
得られたマイクロカプセル化液は、完全に単一油滴単一
カフセルであり、溶液の粘度も210センチポアズ/2
7℃と低く、また酸性白土下葉紙上での吸光度は、0.
41と小さな値を示した。
実施例 4 実施例1の第1次保護膠質析出剤としてのカルボキシメ
チルセルローズを、エーテル化度O18,1%、25℃
での粘度が1200センチポアズ、pH8,0の値を有
するカルボキシメチルセルローズを用い、第2次保護膠
質析出剤としては、ポリビールフェノールオリゴマー5
%水溶液(苛性ソーダーでpH9,0に調整)8′?に
ハイアラビオ/酸50%水溶液4グを加えてなるポリビ
ニルフェノールハイアラピオン酸複合配位体水溶液2%
水溶液のpH3,8121?を用いた他は、実施例1と
同一処方の基に実行した。
得られたマイクロカフセル化液は、単一油滴単一カプセ
ルであり、溶液粘度は198センチポアズ/27℃と低
く、更に、酸性白土下葉紙上での吸光度は、0.40と
小さな値を示した。
実施例 5 バラ油25部を酸処理ゼラチン6.51の純水45グ純
水溶液(pH4,3)中に乳化分散させ、エーテル化度
0.9.1%25℃での粘度が250センチポアズ、p
H6,5、の値を有するカルボキシメチルセルローズの
1.315%純水溶液152部と約10分を要し混和し
その後約10分を要し熟成させたのちポリイソブチン−
無水マレイン酸5%水溶液8,8グに(苛性ソーダーp
H9,0)グルコラクトン1.5fを加え、2%水溶液
のpHを2.5としたポリイソブチン−無水マレイン酸
グルコラン酸複合配位体水溶液10.3Pを約5分を費
して混和したあと、容器の外側より冷却し、7°Cとし
た所で、37%ホルマリン72と20%苛性ソーダ−4
1を加えて硬化させ、熟成ののち、含バラ油マイクロカ
プセル化液を得た。
これを上質紙に塗布乾燥したが、この時点では、バラの
香は、はとんど感じられず、カプセルを破壊して初めて
強いバラの香を感じた。
尚、溶液の粘度は233センチポアズ/27℃であり、
完全な単一油滴単一カプセルであった。
参考例 1 実施例1において、保護膠質純水溶液を20%苛性ソー
ダー水溶液でpH10に調整し、その中に含染料油を乳
化分散させた。
これを第1次保護膠質析出剤純水溶液を20%苛性ソー
ダー水溶液でpH10に調整したものとを混和し、その
5分後、3%塩酸で溶液のpHが4.8を下回わらない
程度にpHを下げ、実施例1と同じく第2次保護膠質析
出剤の純水溶液とを混和し、同様にして得られるマイク
ロカプセル化液は実施例1と同じく単一油滴単一カプセ
ルが完全に保たれており、液の粘度も220センチポア
ズ/27℃と極めて低く酸性白土下葉紙上での発色吸光
度も、0.41と極めて小さな数値を示した。
実施例 6 実施例1において、含染料油を保護膠質純水溶液中に乳
化分散させ第1次保護膠質析出剤水溶液と混和し、更に
第2次保護膠質析出剤純水溶液と混和したあと、実施例
4に示した第2次保護膠質析出剤の25%純水溶液5グ
を更に混和したあと実施例1と同一の硬化工程熟成工程
を経て得られるマイクロカプセル化液は完全に単一油滴
単一カプセルであり、溶液粘度も208センチポアズ/
27°Cと極めて低かった。
酸性白土下葉紙上での発色部位の吸光度は、0.40と
極めて小さな数値を小した。
実施例 8 実施例1に於て、第2次保護膠質析出剤水溶液を、ポリ
スチレンオリゴマーを無水硫酸でスルホン化したポリス
チレンスルホン酸54%純水溶液10.4P(2%水溶
液のpH2,3)を用いた他は、実施例1と同一の手法
で行った。
得られたマイクロカプセルは、完全に単一油滴単一カプ
セルであり、溶液の粘度も209センチポアズ/27℃
と低く、また酸性白土下葉紙上での発色吸光度は、0.
39と小さな数値を示した。
比較例 1 実施例1において、第2次保護膠質析出剤水溶液を、8
%硫酸ソーダの純水溶液15M’と代え、その他は、実
施例1と同一に実施した。
最終的に得られたマイクロカプセル化液は、油滴が完全
に凝集し、また酸性白土下葉紙への塗布乾燥後発色した
濃度は、吸光度が、0.72と極めて高い数値を示した
また、このマイクロカプセル化液を、実施例1の酸性白
土下葉紙の非酸性白土面に乾燥固型分7 ? / m″
となるように塗布乾燥し、中葉紙とし、これを8枚重ね
タイプライタ−のプラテン★★に巻きつげたところ全面
に点鋲汚損が発生した。
比較例 2 実施例1において含染料油を第1次保護膠質析出剤純水
溶液中に乳化分散させ、保護膠質純水溶液と混和した。
他1ますべて実施例1と同一に実施した。
最終的に得られたマイクロカプセル化液は、1200セ
ンチポアズ/27℃と極めて高く出、更に油滴の凝集が
認められ、また酸性白土下葉紙上での発色吸光度は、0
.60とやはり高い数値を示した。
比較例 3 実施例1において第2次保護膠質析出剤純水溶液を、0
,1%酢酸純水溶液約1002で溶液のpHを48迄下
げたところマイクロカプセルの油滴が完全に凝集し、油
滴の平均径が3μであったのが、長径200μ短径80
μとなってしまった。
また溶液の粘度は320センチポアズ/27℃と比較的
高く、酸性白土上での発色した部位の吸光度は058と
高い数値を示し、このマイクロカプセル化液を、比較例
1と同じく中葉紙となし、タイプライタ−プラテンに巻
きつけたところ、点鋲汚損が発生し、また、この中葉紙
を保存したところ、18ケ月を経たところ、全面が色ず
く自然発色が見られた。
上記各側のテスト品の長期間にわたる対保存変化試験の
結果を見れば、比較例によるものが1年〜2年で異常発
色が認められ使用不能となったのに対し、本発明による
実施例1〜8の場合7年を経たものであっても、何の変
化も認められていない。
上記語例を要約して総合的に評価した結果を第1表に示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 疎水性物質を、膠化点以上の温度を維持しつつ、そ
    の水溶液が酸性である、カチオン性保護膠質水溶液中に
    乳化分散させ、第1次保護膠質析出剤としてカルボキシ
    ルメチルセルローズ水溶液を混和して疎水性物質の分散
    表面上に第1次保護膠質析出堆積物の隔壁を形成せしめ
    、次いで、第2次保護膠質析出剤として2%水溶液のp
    Hが2.0乃至4.0である水溶性高分子酸及び/又は
    高分子酸の水溶性複合配位体の水溶液を混和して該粒子
    表面上に第2次保護膠質析出堆積物の隔壁を重層形成せ
    しめ、糸を膠化点以下の温度に冷却して保護膠質の硬化
    剤を混和してカプセル化壁を硬化せしめることより戒る
    高濃度下マイクロカプセルの製法。 2 前記カチオン性保護膠質が、ゼラチン、アルブミン
    、カゼイン、アルギネート、オキシヘモグロビン、ペク
    チン、フィブリノーゲン、陽性デンプン、ポリビニルア
    セタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピリジ
    ン、ポリアクリルアミド、ポリ−N−メチロールアクリ
    ルアミド、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、ポ
    リエチレンイミン、ポリメタアクリルグリシンアミドの
    少なくとも1つである事を特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載のマイクロカプセルの製法。 3 前記カルボキシメチルセルローズが、エーテル化度
    0.5乃至1.0.25℃での1%水溶液の粘度150
    センチポアズ乃至3000センチポアズ且つpH6,5
    乃至8.0であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載のマイクロカプセルの製法。 4 前記水溶性高分子酸が、ポリアクリル酸、ポリメタ
    アクリル酸、ポリアクリル酸−メタアクリル酸、ポリエ
    チレン−アクリル酸、ポリエチレン−メタアクリル酸、
    ポリビニルメチルエーテル無水マレイン酸、ポリスチレ
    ンスルホン酸、ポリフェノールノボラクスルホン酸の少
    なくとも1つである事を特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載のマイクロカプセル製法。 5 前記高分子酸水溶性複合配位体が、ポリスチレン−
    無水マレイン酸、ポリ酢酸ビニル−無水マレイン酸、ポ
    リイソブチン−無水マレイン酸ポリヒドロオキシプロピ
    ルセルローズフタレート、ポリセルローズフタレート、
    また、成分無水マレイン酸をマレイン酸、フタル酸、マ
    ロン酸、クロトン酸としたもの、ポリビニルフェノール
    、ビニルフェノール共重合体、ポリフェノールノボラッ
    ク、ポリマレイン化フェノールの少なくとも1つ、グル
    コン酸、グルコラクトン、アドニトール酸、アドニトー
    ルラクトン、アラピオン酸、アラビオラクトン エリト
    ン酸、ヘプタノン酸、ヘプタノラクトン、ハイアラピオ
    ン酸の少なくとも1つとの複合配位体である事を特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載のマイクロカプセルの
    製法。
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