JPS5857835B2 - 磁気テ−プカ−トリツジにおけるリ−ルブレ−キ機構とその組付方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、磁気テープカートリッジにおけるｊ−ルブ
レーキ機構に改良を加えたものであり、組付作業性の向
上を目的とする。

ビデオ用磁気テープカー） ＩＪツジでは、不使用時に
内部のテープリールが回転して磁気テープがゆるまぬよ
うにブレーキをかけ、ビデオデツキに装填したときには
該ブレーキが解除されるようになっている。

その一般的なブレーキ機構としては、第１図に示すよう
に、本体ケース１の内底面７に立設した支軸８にリール
ストッパー１０を回動自在（こ嵌装し、捩りはね１１の
ループ部１１ａを該支軸８に装着してその一端をリール
ストッパー１０の係合片１３に他端をケース内底面７か
ら立設のばね受はピン１９にそれぞれ接当支持し、以っ
て捩りばね１１で係合片１３をテープリール２の下フラ
ンジ２ｂの外周に形成した係合歯５に係合付勢させる基
本構造を採っていた。

しかし、かかる従来のリールブレーキ機構の組付（こ際
しては、まず第１Ｉこリールストッパー１０と捩りはね
１１を別々に装着しなければならない。

第２に、捩りはね１１のループ部１１ａを支軸８に装着
したのち、更にその両端をつまんで所定箇所にそれぞれ
引っ掛けなければならない。

その為、組付作業が面倒でしかも手作業によるしかなく
、その組付を自動機械化することも不可能であった。

この発明は、かかる事実に着目して、リールブレーキ機
構に改良を加え、リールストッパーと捩りばねの組付が
簡単かつ確実に行なえ、自動組付化も容易に図れるよう
にしようとするものであり、その特徴とするところは、
リールストッパーに捩りばねを予め仮止め装着しておき
、捩りばね付きリールストッパーを本体ケース側に組付
けたのち、捩りばねの一端の仮止めを解除して該ばねの
一端を所定位置に接当係止するようにした点にある。

以下、その詳細を図面にしたがって説明する。

第１図はビデオ用磁気テープカー） ＩＪッジを例示し
ている。

これの本体ケース１はプラスチック製の上下ケース１ａ
、１ｂを蓋合わせ状にねじ結合して構成され、その内部
左右に一対のテープリール２が遊転自在に装着されてい
る。

両リール間に巻装された磁気テープ３は、一方のリール
２から繰出されてケース前面を通り、他方のリール２に
巻取られる。

本体ケース１の前面には、これが不使用時に磁気テープ
３の外側を被覆して保護するための前蓋４が開閉自在ζ
こ付設されている。

各テープリール２は上下にフランジ２ａ ｔ ２ｂを有
し、そのうち下フランジ２ｂの外周には係合歯５が連続
形成されている。

第２図ないし第４図は磁気テープカー） ＩＪッジの不
使用時に各テープリール２の回転をロックするリールブ
レーキ機構６を示しており、これは本体ケース内の後方
中央部位のデッドスペースを利用して配置されている。

図示せるリールブレーキ機構６は、本体ケースの内底面
７、つまり下ケース１ｂの内面に左右一対の支軸８，８
を立設し、各支軸８に一対のリールストッパー１０をそ
れぞれ嵌装し、各リールストッパー１０と丁ケース１ｂ
の後側壁１９とにわたって捩りはね１１を装着する基本
構造とした。

つまり、各リールストッパー１０は、縦長円筒状のボス
１２から係合片１３と作用片１４とがほぼ９０’位相を
変えて連出されたプラスチック成形品であり、そのボス
１２が支軸８に上方から回動自在に嵌合するものとした
。

そして捩りはね１１は、そのループ部１１ａが前記ボス
１２に下方から深く嵌装され、その両自由端部１１ ｂ
ｔ １１ ｃが係合片１３と作用片１４とに設けたば
ね受部１５，１６にそれぞれ係止されるものとした。

但し、係合片１３のばね受部１５は上向きの鉤形とし、
捩りはね１１の一端部１１ｂが上方より係入して下向き
に抜は外れないようにする。

一方、作用片１４のばね受部１６はＬ字形状に突設して
下端のばね受面１７を下向きの傾斜面とし、捩りばね１
１の他端部１１ｃがばね受面１７に沿って下方に抜は外
れ容易な形状になっている。

いま、リールブレーキ機構６の組付に際しては、第４図
に示すように、谷リールストッパー１０に捩りはね１１
を強制的に弾性変形させて予め前述の要領で装着してお
く。

そして、組付ライン上（こおいて、このばね付きリール
ストッパー１０を左右の各支軸８に上方から嵌合したの
ち、第５図に示すように、捩りばね１１の他端部１１ｃ
を下方に押して前記はね受部１６から外す。

これで係止を解除されたばね他端部１１ｃは、第５図仮
想線で示すように、弾圧復元力で作用片１４の下方をく
ぐり抜けて後方に回り込み、下ケース１ｂの後側壁１９
の内面１９ａに接当支持され、組付が完了する。

組付完了後におけるリールブレーキ機構６の作動は従来
と同様である。

因みに、各捩りはね１１の弾発作用で各リールストッパ
ー１０の係合片１３の先端が各テープリール２の係合歯
５に係合付勢され、これで磁気テープカー） ＩＪツジ
の不使用時におけるテープリールの回転がロックされる
。

また、このリールブレーキ解除のために、本体ケース内
には操作部材２０が組込まれている。

この操作部材２０は、側面視においてＬ字形状をなして
い、その水平端部２０ａがケース内底面７に設けた透孔
２１に対接し、その立上がり端部２０ｂが両リールスト
ッパーｉｏ、ｉｏの作用片１４゜１４０こそれぞれ前方
から対接するようケース内底面７に揺動自在に枢支され
ている。

いま、磁気テープカートリッジをビデオ本機にセットす
ると、第３図に示すように、ビデオ本機側のプッシャー
２２が透孔２１を介して操作部材２０の水平端部２０ａ
を突き上げ、その立上がり端部２０ｂで両作用片１４，
１４を各捩りはね１１に抗して後方に押す。

これで、％ ＩＪ−ルストッパー１０が支軸８を中心に
回動し、係合片１３がテープリール２の係合歯５から外
れてリールブレーキが解除される。

以上が図示例の全容であるが、本発明はこれに限られな
い。

例えば、図示例の如く、捩りはね１１のループ部１１ａ
を前記ボス１２の下半部（こ下方より嵌装する形態とし
たときは、捩りばね１１の他端部１１ｃがケース後側壁
１９の内面１９ａに確実に抜止め支持され、かつ下ケー
ス１ｂに上ケース１ａが被せ付けられるまでの組付工程
中において捩りはね１１これ自体の抜は外れも完全に防
止し得て有利ではあるが、第６図に示すように、ボス１
２の上部に捩りはね１１のループ部１１ａを上方から嵌
装するようにしてもよい。

この場合には、係合片１３のばね受部１５にはね１１の
一端部１１ｂが下方から係入して上方へ抜は外れないよ
うにすればよい。

これによるときは、捩りばね１１の他端部１１ｃは当然
に作用片１４のばね受部１６から上方に引き外すことに
なる。

また、図面には、いわゆるＶＨ８型のビデオ磁気テープ
カートリッジを例示したが、本発明はいわゆるベータ型
のものにも適用できる。

その場合には、前記支軸８，８は当然に下ケース１ｂの
前方の左右隅部に位置する。

また、リールブレーキの解除は前蓋４の上向き開放揺動
に連動して谷リールストッパー１０の作用片１４が捩り
ばね１１に抗して押されることにより達成されるが、か
かる形態のものも本発明の予想するととろである。

加えて、図示例ではリールストッパー１０の係合片１３
で各テープリール２の回転を完全にロックする形態とし
たが、係合片１３がテープリール２の係合歯５に捩りば
ね１１のばね圧で摩擦係合するものとし、以って不使用
時にテープリール２が簡単に回らないように制動をかけ
る形態としてもよい。

また、係止を解除された捩りばね１１の他端部１１ｃは
ケース底壁７から立設のピンに受止め支持するようにし
てもよいこと云うまでもない。

つまり、係止解除されたばね他端部１１ｃのばね受面１
９ａは自在に設定できる。

以上説明したように、本発明によれ；ｆ、捩りばね１１
を予めリールストッパー１０に仮装着シテおいて、この
リールストッパー１０を支軸８に嵌合するときに又は嵌
合したのちに、捩りばね１１の他端部１１ｃのみを係止
解除するだけで該ばね他端部１１ｃをケース側はね受面
１９ａ（こ接当支持させることができるものとしたから
、組付ライン上において本体ケース１にリールストッパ
ー１０および捩りはね１１を同時にしかも簡単確実（こ
組込める。

したがって手作業による組付においても作業能率を従来
方式と比較すれば格段に向上でき、かつ組付の自動機械
化も容易に図れるに至った。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が対象とする磁気テープカートリッジの
一部切欠き平面図である。 第２図は本発明に係るリールブレーキ機構を示す平面図
、第３図はその縦断側面図である。 第４図は本発明の構成部材であるリールストッパーに捩
りばねを仮装着した状態での斜視図、第５図はその組付
状態での作動を説明する平面図である。 第６図は本発明の別実施例を示す斜視図である。 第７図は従来例のリールブレーキ機構を示す平面図であ
る。 １・・・・・・本体ケース、１ａ・・・・・・上ケース
、１ｂ・・・・・・下ケース、２・・・・・・テープリ
ール、２ｂ・・・・・・テープリール・Ｄ下フランジ、
５・・・・・・係合歯、６・・・・・・リールブレーキ
機構、７・・・・・・本体ケースの内底面、８・・・・
・・支軸、１０・・・・・・リールストッパー、１１・
・・・・・捩りばね、１１ａ・・・・・・捩りばねのル
ープ部、１１ｂ・・・・・・捩りばねの一端部、１１ｃ
・・・・・・捩りばねの他端部、１２・・・・・・ボス
、１３・・・・・・係合片、１４・・・・−・作用片、
１５，１６・・・・・・ばね受部、１γ・・・・・・ば
ね受面、１９・・・・・・下ケースの後側壁、２０・・
・・・・操作部材、１９ａ・・・・・・ばね受面、２１
・・・・・・透孔、２２・・・・・・プッシャー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内底面７から支軸８が立設され、かつばね受面１９
   ａを有する本体ケース１と、外周に係合歯５が連続形成
   された下フランジ２ｂを有し、本体ケース内に可回転に
   装着されるテープリール２と、縦長筒状のボス１２から
   係合片１３および作用片１４がそれぞれ異なる方向に連
   設されたリールストッパー１０と、捩りはね１１とから
   なり、リールストッパー１０はその係合片１３と作用片
   １４とにばね受部１５，１６をそれぞれ有するものであ
   ること、 捩りはね１１はそのループ部１１ａがリールストッパー
   １０のボス１２に下方又は上方から嵌装され、かつ強制
   的に弾性変形させられた状態においてその一端部１１ｂ
   が係合片１３のぼね受部１５に係止保持されるとともに
   、その他端部１１ｃが作用片１４のばね受部１６に仮止
   めされるものであること、 リールストッパー′１０のボス１２が前記支軸８に上方
   から回動自在に嵌合し、この嵌合状態において捩りはね
   １１の他端部１１ｃが作用片１４のばね受部１６から外
   れて本体ケース側のばね受面１９ａに受止め支持される
   こと、 不使用時には捩りばね１１の弾発力で係合片１３がテー
   プリール２の係合歯５（こ係合付勢されてリールブレー
   キがかかること、 使用時には操作部材２０を介して作用片１４に加わる押
   圧作用でリールストッパー１０が支軸８を中心に捩りは
   ね１１に抗して回動することにより、係合片１３が係合
   歯５から外れてリールブレーキが解除されること、 を特徴とする磁気テープカートリッジにおけるリールブ
   レーキ機構。 ２ 内底面７から支軸８が立設され、かつばね受面１９
   ａを有する本体ケース１と、外周に係合歯５が連続形成
   された下フランジ２ｂを有し、本体ケース内に可回転に
   装着されるテープリール２と、支軸８１こ上方から回動
   自在に嵌合するボス１２を有し、該ボス１２から係合片
   １３および作用片１４をそれぞれ連設してなるリールス
   トッパー１０と、両端が係合片１３と前記ばね受面１９
   ａとに係止されるよう装着される捩りはね１１とからな
   り、不使用時には捩りばね１１の弾発力で係合片１３が
   テープリール２の係合歯５に係合付勢されてリールブレ
   ーキがかかり、使用時には作用片１４に加わる抑圧作用
   でリールストッパー１０が捩りばねに抗して支軸８を中
   心に回動することにより係合片１３が係合歯５から外れ
   てリールブレーキが解除されるようにした磁気テープカ
   ートリッジのリールブレーキ機構において、 捩りはね１１のループ部１１ａをリールストッパー１０
   のボス１２に下方又は上方から嵌装し、かつ捩りはね１
   １を強制的に弾性変形してその一端部１１ｂを係合片１
   ３に設けたばね受部１５に係止保持するとともに、その
   他端部１１ｃを作用片１４に設けたばね受部１６に仮止
   めして捩りはね１１が予め装着されたリールストッパー
   １０を用意し、捩りはね１１が装着済のリールストッパ
   ー１０を本体ケース１の支軸８１こ嵌合し、リールスト
   ッパー１０を支軸８に嵌合したのち又は嵌合途中におい
   て捩りばね１１の他端部１１ｃを作用片１４のばね受部
   １６から外して、該ばね他端部１１ｃを弾性復元力で変
   位させて本体ケース側のばね受面１９ａに接当支持させ
   るようにしたこと、 を特徴とするリールブレーキ機構の組付方法。