JPS585696Y2 - 除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は汚水の水路に設置する除塵装置に関するもので
ある。

従来、水路に設置されて除塵を行なうスクリーンに付着
した塵芥を掻き取る装置として、掻上器をスクリーンと
該スクリーンの上方に延設されたガイドレールとにわた
って、昇降可能なように巻取装置に吊下げたものが使用
されている。

ところが、掻上器に掻き取られた塵芥を掻上器から排出
するにあたっては、ガイドレールの上端を彎曲させて掻
上器を傾倒させるようになしているため、装置が犬がか
りとなり、しかも排出が不十分であった。

本考案は、簡単な構成で掻上器からの塵芥の排出を確実
に行なえるようになした除塵装置を提供するものであり
、水路内に設置したスクリーンに沿って昇降可能な掻上
器の本体枠を、素材を介して巻取装置に吊下げ、上記掻
上器は、本体枠に取付けられ一端がスクリーンに略接当
して塵芥を掻き取るすくい板と、本体枠に枢支されすく
い板の上面に沿って回動可能であって、すくい板上の塵
芥を掻き落とす回動板と、該回動板を回動させるシリン
ダ装置とを一体に具備したものであって、以下その一実
施例を図面に基づいて説明する。

１は溝状の水路であり、水路１を閉鎖するスクリーン２
が傾斜姿勢で設けられている。

スクリーン２は上下方向の多数の板材２ａからなる。

３はスクリーン２の上方に延設された可動のガイドレー
ルであり、該ガイドレール３は、基枠４に水路１の全幅
にわたって水平方向移動可能に設置された台車５に設け
られている。

ガイドレール３はスクリーン２と同一の傾斜角の直線状
に形成されている。

６はスクリーン２とガイドレール３とにわたって昇降可
能な掻上器であり、一対のく字形の側板Ｉをロッド８で
平行に接合してなる本体枠９と、両側板７間にわたり該
側板７の下辺部の上面に設けられたすくい板１０とを備
えている。

すくい板１０はパンチングメタル等の多孔板からなる。

すくい板１０の下面には複数の補強板１１が側板Ｉと平
行に配置され、各補強板１１はロッド８に取付けられて
いる。

本体枠９の上端の両側にはスクリーン２と転接する大径
のガイドローラ１２が設けられ、かつ本体枠９の下端両
側に位置してスクリーン２と転接する小径のガイドロー
ラ１３が１対ずつ設けられている。

本体枠９は上端のロッド８の両側端近傍で二対の索材１
４を介し、台車５に設置の巻取装置１５に吊下げられて
おり、掻上器６はガイドローラ１２．１３でスクリーン
２およびガイドレール３に転接しながら巻取装置１５の
駆動で昇降する。

すくい板１０は円弧状に彎曲しており、すくい板１０の
上面に沿って回動可能な回動板１６が設けられている。

回動板１６はゴム板等からなるものであり、本体枠９の
上端両側で枢支軸１７０回りに回動可能に設けられた１
対のＬ形のレバー１８にロンド１９を介して取付けられ
ている。

両レバー１８は、それぞれシリンダ装置２０のピストン
ロンドに連結されており、シリンダ装置２００本体は、
両側板７．７間に設けられた梁２１に回動可能に取付け
られている。

なお、第２図において、２２は塵芥排出用のベルトコン
ベヤ、２３はシュートである。

つぎに動作について説明する。

掻上器６の回動板１６をスクリーン２から最も遠ざかる
回動位置に位置させておき、掻上器６をスクリーン２の
下端位置から巻取装置１５により上昇させる。

これにより、スクリーン２に付着していた塵芥が掻上器
６のすくい板１０上に掻きとられる。

このように塵芥を載置した掻上器６を、その昔まガイド
レール３に沿って上昇させ、ガイドレール３の上端位置
でシリンダ装置２０の駆動により回動板１６をガイドレ
ール３側へ揺動させる。

これにより、掻上器６のすくい板１０上の塵芥はガイド
レール３の裏側へ掻き落さへこの掻き落された塵芥はシ
ュート２３を介してベルトコンベヤ２２上に至す、該ベ
ルトコンベヤ２２で搬出される。

このように、掻上器６のすくい板１０上の塵芥は、シリ
ンダ装置２０で駆動される回動板１６により掻き落すの
で、従来の除塵装置のようにカイトレール３を彎曲させ
る必要がなくて掻上器６の吊り下げのための構成が簡単
であり、かつ掻上器６からの塵芥の排出が確実に行なえ
る。

このような作業を、台車５を移動させながら繰り返すこ
とにより、水路１の全幅にわたりスクリーン２の除塵が
なされる。

以上説明したように、本考案は、掻上器のすくい板の上
面に沿って回動する回動板を設け、該回動板をシリンダ
装置の駆動で揺動させるように構成したものであるから
、掻上器のすくい板上に掻き取られたスクリーンの塵芥
を掻上器から排出するにあたり、ガイドレールを彎曲さ
せる等の必要がなく、シかも確実な排出が行なえるのみ
ならず、上記シリンダ装置を掻上器と一体の構成とした
ため、ガイドレール上の任意位置で回動板を動作させる
ことができ、作業条件に対応した最適高さ位置における
塵芥の排出を行なうことができるうえに作業時間の短縮
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２
図は側面図、第３図は掻上器の側面図、第４図は同正面
図、第５図は同一部切欠底面図である。 １・・・・・・水路、２・・・・・・スクリーン、３・
・・・・・ガイドレール、５・・・・・・台車、６・・
・・・・掻上器、Ｉ・・・・・・側板、９・・・・・・
本体枠、１０・・・・・・すくい板、１２，１３・・・
・・・・・・ガイドローラ、１６・・・・・・回動板、
２０・・・・・・シリンダ装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水路内に設置したスクリーンに沿って昇降可能な掻上器
   の本体枠を、素材を介して巻取装置に吊下げ、上記掻上
   器は、本体枠に取付けられ一端がスクリーンに略接当し
   て塵芥を掻き取るすくい板と、本体枠に枢支されすくい
   板の上面に沿って回動可能であって、すくい板上の塵芥
   を掻き落とす回動板と、該回動板を回動させるシリンダ
   装置とを一体に具備したことを特徴とする除塵装置。