JPH03206206A - 水路の除塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農業用水路等の用水路やダムの取水口等に設
けられた除塵スクリーンに捕捉されたゴミを除去するた
めの水路の除塵装置に関するものである。

〔従来の技術〕

上記除塵スクリーンに捕捉されたゴミを除去するのに、
従来は、人力で掻き上げるか、あるいは第５図に示すよ
うに、除塵スクリーンａの表面に沿って移動するレーキ
装置ｂによっていた。この第５図に示す従来のレーキ装
置ｂは水路Ｃの底部に設けたブラケットｄに支持したス
プロケットｅ及び地上に設けたスプロケットｆに巻き掛
けたチェンｇにレーキｈが取付けてあり、このチェンｇ
を駆動モータ１１チェンｊにて駆動することにより上記
除塵スクリーンａに捕捉されたゴミが排出用コンベアｋ
に掻き上げられて排出されるようになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

人力による上記除塵作業は極めて苦渋作業であり、機械
化が望まれている。

また第５図に示すようなレーキ式の除塵装置は、レーキ
駆動チェン等の機械的強度の限界から大きな除塵力を得
ることは難しく、またその構造上設置可能な水路幅が限
定されて汎用性に乏しかった。さらにこのレーキ式の除
塵装置は適用する水路と除塵スクリーンに合わせて個別
に設計を行なわなければならず、この点からも汎用性に
問題があった。

本発明は上記のことにかんがみなされたもので、従来の
レーキ式に比べて機械的強度をはるかに高くすることが
でき、また水路の幅や除塵スクリーンの取付け角度等の
諸元に関係なく設置できて極めて高い汎用性を得ること
かできる水路の除塵装置を提供することを目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係る水路の除塵装
置は、水路に設けた除塵スクリーンに捕捉されたゴミを
除去する水路の除塵装置において、上記除塵スクリーン
の上端で、かつこれの水路の流れ方向下流側に隣接する
位置に、水路を横切る方向に設けた架台と、旋回可能な
旋回台を搭載し、この旋回台に作業腕を起伏可能に取付
け、さらにこの作業腕の先端に開閉動可能にしたレーキ
とグリッパとを有する除塵機を取付けてなる除塵装置と
から構成されている。

また上記除塵装置が、架台上を除塵スクリーンと平行に
走行可能にした走行台車を具備している。

〔作　用〕

旋回台を除塵スクリーンと直角方向に向けた状態で作業
腕及び除塵機を作動して、開状態の除塵機のレーキの先
端を除塵スクリーンに沿って上動させることにより除塵
スクリーンに捕捉されたゴミがレーキにより掻き上げら
れる。掻き上げられたゴミはグリッパを閉じた状態で旋
回台を水路の側方へ回動して排出する。

また除塵装置が走行台車を具備しているものにあっては
、走行台車が架台上を除塵スクリーンと平行に走行する
ことにより、除塵装置は除塵スクリーンと平行に移動さ
れ、除塵機の位置が水路の幅方向に移動される。

〔実　施　例〕

本発明の第１の実施例を第１図、第２図に基づいて説明
する。

図中１は水路、２はこの水路１の途中に所定の角度αに
て設けられた除塵スクリーンであり、この除塵スクリー
ン２の上端に隣接した下流側に、水路１の両側壁１ａ，
ｌｂにかけ渡した架台３が水路１を横切る方向に設けて
ある。４はこの架台３上を水路１を横切る方向に走行可
能に載置された除塵車であり、この除塵車４は履帯式の
走行台車５と、この走行台車５上に旋回可能に搭載され
た旋回台６とからなっている。

そして上記架台３には走行ガイド７ａ，７ｂが設けてあ
り、この走行ガイド７ａ，７ｂにて上記走行台車５が上
記除塵スクリーン２と平行に走行するようになっている
。すなわち、走行ガイド７ａ，７ｂの内側にローラ８が
転動することにより、走行台車５はこのローラ８に沿っ
て走行されるようになっている。走行台車５の前端には
走行面に沿うスクレーパ９，１０が設けてある。

上記旋回台６にはブーム１１とアーム１２とからなる作
業腕１３が、シリンダ装置１４．１５にて起伏及び折り
曲げ可能に設けてあり、これの先端にレーキ１６とグリ
ッパ１７とからなる除塵機１８が取付けてある。

上記除塵機１８の幅Ａは水路１の幅Ｂより狭い幅となっ
ており、かつこれを構成するレーキ１６及びグリッパ１
７はそれぞれシリンダ装置１９．２０にて開閉動ずるよ
うになっている。

上記構成における作用を以下に説明する。

旋回台６を除塵スクリーン２と直角方向に向けてから除
塵機１８のレーキ１６とグリッパ１７を開放した状態で
作業腕１３を下方へのばし、上記レーキ１６の先端を除
塵スクリーン２の下端にあてがう。

ついで、作業腕１３を上記レーキ１６が除塵スクリーン
２に沿って動くように作動させてレーキ１６で除塵スク
リーン２に捕捉されているゴミを掻き上げる。

レーキ１６が除塵スクリーン２の上端に達したらグリッ
パ１７を閉動させてレーキ１６で掻き上げたゴミが落下
しないように把持する。

この状態で作業腕１３を作動して上記ゴミを持ち上げ、
ついで旋回台６を走行台車５の走行方向に回動し、かつ
作業腕１３を必要に応じて作動し、さらに走行台車５を
架台３の一側端部まで移動して除塵機１８を水路１のわ
きに設置されたゴミ排出位置上方に位置させて、除塵機
１８を開動してゴミを排出する。

その後、走行台車６は作業位置まで走行して上記動作を
繰り返す。

上記動作により、除塵機１８の幅Ａと水路１の幅Ｂに応
じて走行台車５による位置移動の回数を調整することに
より水路１の全幅の除塵が行なわれる。

なおこれらの一連の動作はプログラマブルシーケンスや
ロボット用コントローラを用いることにより容易に自動
化することができる。

また上記実施例では走行台車５に履帯式の例を示したが
、これはタイヤ式あるいはレールに転勤する鉄車輪式で
あってもよい。

上記実施例は、除塵機１８の幅Ａが水路１の幅Ｂよりは
るかに小さい場合であるが、水路１の幅Ａが小さく、除
塵機１８の幅Ａを上記水路１の幅Ｂに近い寸法にとれる
場合には、除塵車４を架台３上に固定する構成、すなわ
ち、走行台車５がない構成としてもよい。

第３図、第４図はこの第２の実施例を示すもので、除塵
装置の旋回台６は架台３上で、かつ水路１の幅Ｂの中間
に固定された基台２１上に旋回可能に搭載されている。

除塵機１８の構成は上記第１の実施例のものと同じであ
るが、これの幅は水路１の幅Ｂよりわずかに小さな寸法
になっている。

この構成では、旋回台６は定位置で旋回され、水路１と
平行姿勢でもって除塵機１８で除塵スクリーン２に捕捉
されたゴミとを掻き上げ、その後水路１と直角姿勢にし
て上記ゴミを排出する。

上記基台２１はこの架台３にアンカーボルト等の固着手
段にて固着してもよく、またこの基台２１が充分な重量
を有して安定性があるものであれば、架台３上に単に載
置するだけでもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、従来のチェンにて作動するレーキ式に
比べて機械的強度をはるかに高くすることができる。

また水路１の幅や除塵スクリーン２の取付け角度等の諸
元に関係なく設置でき、極めて高い汎用性を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の第１の実施例を示すもので、
第１図は側面図、第２図は平面図である。第３図、第４
図は本発明の第２の実施例を示すもので、第３図は側面
図、第４図は平面図である。第５図は従来例を示す側面
図である。 １は水路、２は除塵スクリーン、３は架台、４は除塵車
、５は走行台車、６は旋回台、１３は作業腕、１６はレ
ーキ、１７はグリッパ、ｔ８は除塵機、２１は基台。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）水路１に設けた除塵スクリーン２に捕捉されたゴ
   ミを除去する水路の除塵装置において、上記除塵スクリ
   ーン２の上端でかつこれの水路１の流れ方向下流側に隣
   接する位置に、水路１を横切る方向に設けた架台３と、 旋回可能な旋回台６を搭載し、この旋回台６に作業腕１
   ３を起伏可能に取付け、さらにこの作業腕１３の先端に
   開閉動可能にしたレーキ１６とグリッパ１７とを有する
   除塵機１８を取付けてなる除塵装置とからなることを特
   徴とする水路の除塵装置。
2. （２）除塵装置が、架台３上を除塵スクリーン２と平行
   に走行可能にした走行台車５を具備していることを特徴
   とする請求項（１）記載の水路の除塵装置。