JPS5856484B2 - 木材剥皮バ−カ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、騒音、振動を可及的に減じ、かつ設置を簡
易にした木材剥皮バーカーに関するものである。

従来木材の剥皮に使用するバーカーは回転ドラム型のも
のが、最も一般的であった。

すなわち、回転する円筒ドラム内に皮のついた状態の木
材を投入して、ドラムの回転によって木材をドラム内周
面に沿って上方に持ち上げ、落下した際に木材と他の木
材が衝突し、またこすり合って剥皮作用が行われること
になるのである。

つまり、投入された木材が、回転ドラム内において互い
に乱舞するようにして衝突、こすり合いをくり返しつつ
皮が剥離されるのである。

したがって、このような従来のドラム型バーカーにあっ
ては、投入する木材は、乱舞を行いやすくするために、
木材を短尺に切断したものを投入しなけれはず、例えば
、その長さはせいぜい１〜１．５ｍ程度にしなければな
らないのみならず、ドラム内において木材がはげしい乱
舞をくり返すために、作業中に生ずる騒音は激しく、か
つ振動も激しいものであった。

このように騒音規制の厳格になった今日、その使用場所
も非常に限定されてきている。

また、前記のように強烈な振動が生ずるために、この装
置を据え付けるために、確固とした基礎を構築しなけれ
ばならず、基礎構築に要する費用もさることながら、簡
単に装置を移動することができない等の不都合も有して
いたのである。

又、円筒状のドラムの中心長手方向に剥皮刃を配設しで
ある回転軸を配設したドラム自体は回転させないで、回
転軸に配設した剥皮刃により剥皮作用を行う形式のもの
も存するが、回転軸が木材の円滑な移動の妨げとなると
ともに、回転軸に木材が衝突を繰り返すことになるので
耐久性の面からも問題があった。

一力、特公昭４５−２７７６７号公報のように大小の異
なるピッチのスクリューを施したスクリュー軸をＶ形に
配置し、スクリュー軸を互に反対力向に回転させて木材
の剥皮を行うようにしたものもあるが、スクリュー軸が
Ｖ形に配置しであるので、木材がこの底部でだけ回転し
て剥皮作用を受けるので、多数本の木材を同時に処理す
ることはできず、大径の木材を剥皮するのにしか適さず
、しかも剥皮された皮の回収装置がないので、剥皮が散
乱してしまい使用後の装置の掃除が面倒である。

そこで、この発明は、灰回収板の下方にコンベヤーを配
置するとともに、コンベヤーの上方にはネジ状の剥皮刃
を形成しである回転軸を傾斜させて所望間隔を置いて一
列に複数本並列に配置して、ネジ状に形成した剥皮刃を
回転させることにより、多数の木材を同時に上下に移動
させながら剥皮刃により剥皮作用を行うようにし、剥皮
された皮は灰回収板によりコンベヤー上に回収するよう
にして装置周辺の剥皮の散乱を防ぐとともに、騒音や振
動を可及的に減じ、その結果設置のための格別の基礎も
不要とし、且つ耐久製の高い木材剥皮バーカーを提供す
ることを目的として開発したものである。

次にこの発明にかかる木材剥皮バーカーの一実施例を図
面に基づいて述べると、１は回転軸であり、回転軸の外
周にはネジ状の剥皮刃２が形威しであると共に軸端には
プーリー３が配設しである。

４は鉄骨材で横取した架台であり、この架台４に軸受５
を介して前記回転軸１が斜めに並列的に間隔を置いて配
設しである。

すなわち、回転軸１は同一の角度に傾斜させて一列並ん
でいるのである。

６は回転軸１の駆動用モーターであり、■ベルト７によ
りプーリー３と連結しである。

８は剥皮した皮の散乱を防ぐ皮回収板であり、この皮回
収板８の下方には皮回収用のコンベヤー９が配設しであ
る。

そしてこのコンベヤー９の上方、丁度皮回収板８により
囲まれている空間に前記回転軸１が配置されているので
ある。

ネジ状の剥皮刃２の向きと、回転軸の回転方向は、全て
を同一の向きとせずに、逆向きのものを適数組み合わせ
た天が剥皮がより確実に行なえる。

剥皮刃２の向き、回転軸１の回転方向、駆動用モーター
６の個数は図示したものに限定する必要はなく、回転軸
の本数や剥皮される木材の種類等によって適宜決定すれ
ばよい。

１０は木材投入口、１１は木材排出口である。

しかして駆動用モーター６を駆動して回転軸１を回転せ
しめる。

そして木材投入口１０より木材を投入する。

回転軸１にはネジ状の剥皮刃２が形成されているので、
回転軸１の回転に従って木材は移動することになる。

ここで、剥皮刃２の配置、向き及び回転力向は総体的に
は木材が上方へ移動し且つ木材排出口１１側へ移動する
向きにしであるので木材は回転軸１の回転に従って回転
軸１上を上下動することになり剥皮刃２によって剥皮作
用を受けながら木材排出口１１側へ移動していくことに
なるのである。

そして木材が木材排出口１１に到達する時には剥皮が完
全に終了していることになるのである。

また、剥皮された皮は皮回収板８上に落下し、コンベヤ
ー９により回収されることになる。

尚、剥皮刃２のネジの向きと回転方向は全てを同一方向
とする必要はなく、木材を下方へ押し下げる働きをする
ものや、木材を木材投入口１０側へ引き戻す働きするも
のを適宜混ぜて回転軸１を並列させると、木材の剥皮に
要する時間や程度を適当に調整することができる。

前記のように、この発明にかかる木材剥皮バーカーによ
れば、従来のドラム型バーカーのように、木材と木材の
衝突により剥皮する方式ではなく、また木材が上下に乱
舞しながら剥皮される方式でもないので、剥皮作用中に
生ずる騒音や振動が上記従来のものに比してはるかに小
さく、かつ振動が小さいために、装置全体の設置のため
に格別の基礎構築を設ける必要もなく、従って設置それ
自体もさることながら、除去、移動も簡易に行うことが
できる等の効果を有するのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明にかかる木材剥皮バーカーの一実施例を
示すものであり、第１図は平面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ線拡大断面図である。 １・・・・・・回転軸、２・・・・・・剥皮刃、３・・
・・・・プーリー４・・・・・・架台、５・・・・・・
軸受、６・・・・・・駆動用モーター７・・・・・・■
ベルト、８・・・・・・皮回収板、９・・・・・・コン
ヘヤー １０・・・・・・木材投入口、１１・・・・・
・木材排出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 灰回収板の下方にコンベヤーを配置するとともに、
   コンベヤーの上方にはネジ状の剥皮刃を形成しである回
   転軸を傾斜させて所望間隔を置いて一列に複数本並列に
   配置したことを特徴とする木材剥皮バーカー。