JPS5856382B2 - ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレ−ト組成物 - Google Patents

ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレ−ト組成物

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JPS5856382B2
JPS5856382B2 JP7272376A JP7272376A JPS5856382B2 JP S5856382 B2 JPS5856382 B2 JP S5856382B2 JP 7272376 A JP7272376 A JP 7272376A JP 7272376 A JP7272376 A JP 7272376A JP S5856382 B2 JPS5856382 B2 JP S5856382B2
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JP
Japan
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polybutylene terephthalate
glass fiber
weight
parts
acid
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JP7272376A
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JPS52155657A (en
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敏夫 広田
精一郎 斎藤
宏 谷口
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は外観および機械的強度の改善されたガラス繊維
強化ポリブチレンテレフタレート組成物に関する。
ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレートは機械的特
性、耐熱性、耐薬品性が優れており、また流動性が良好
で射出成形も容易であるところからエンジニアリングプ
ラスチックとして家電関係、自動車関係の分野において
使用され始めている。
しかし、ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレートに
は射出成形した場合、最初に射出された樹脂が勢いよ(
走ってそのまま冷却固化し、後から流入してくる樹脂層
と一体化せずに境界線が目立つ現象、すなわちジェツテ
イング現象を生じやすく、従って成形品が色むらや光沢
むら等の外観不良を生じやすいという問題点があった。
この事は外観が重視される家電製品においては重大な欠
点となりうる。
このジェツテイング現象は射出速度を遅くする、ゲート
の口径を大きくする等の成形条件を変えることによりあ
る程度目立たなくすることができるが、このような成形
条件をとると、今度は成形品全体の光沢が低下する。
一方、ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレートにグ
リセリンやジオクチルフタレート等の可塑剤を配合する
と、ジェツテイング現象は目立たなくなるが機械的強度
、耐熱性が低下する。
本発明者らは、機械的強度、耐熱性、光沢を何ら低下さ
すことなくガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレート
のジェツテイング現象を解消することを目的に鋭意検討
した結果、炭素数10ないし22の飽和脂肪族カルボン
酸のグリセライドが最も優れていることを見出し、本発
明に到達したものである。
すなわち本発明はポリブチレンテレフタレート95ない
し60重量部、およびガラス繊維5ないし40重量部と
からなる組成物100重量部に対し、炭素数10ないし
22の飽和脂肪族カルボン酸のグリセライド0.01な
いし1重量部を含有させたことを特徴とするガラス繊維
強化ポリブチレンテレフタレート組成物である。
本発明のガラス繊維強化ポリエステル樹脂組成物に用い
られるポリブチレンテレフタレートとしては、主として
ブチレングリコールをグリコール成分とし、テレフタル
酸をジカルボン酸成分とするポリエステルを対象とする
が、この成分の少量を他の原料、例えばグリコール成分
としてエチレングリコール、プロピレングリコール、デ
カメチレングリコール等で、ジカルボン酸成分として、
例えば、フタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸等でおきかえたポリエステルであっ
てもよい。
また上記ポリブチレンテレフタレートは少量の他のポリ
エステル例えばポリエチレンテレフタレート等を含んで
いてもよい。
本発明の組成物に使用されるガラス繊維は通常のガラス
繊維強化熱可塑性樹脂に使用されるものであり、一般に
は直径5ないし20μ、長さ1ないし25關の範囲のも
のが使用される。
本発明ではガラス繊維の表面が例えばアミノシラン、エ
ポキシシラン、ボラン、ビニルシラン、メタクリロシラ
ン等で表面処理されていてもよい。
本発明組成物ではガラス繊維の配合量はポリフチランテ
レフタレート樹脂組成物100重量部に対し5ないし4
0重量部、好ましくは10ないし30重量部の範囲であ
る。
5重量部より少ないと補強効果が十分でなく40重量部
を超えると組成物の流動性が低下する。
本発明は、上記ガラス繊維強化ポリブチレンテンフタレ
ートに炭素数10ないし22の飽和脂肪族カルボン酸の
グリセライドを含有せしめることを特徴とする。
炭素数10ないし22の飽和脂肪族カルボン酸とは、例
えばカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、アラキン酸およびベヘニン酸およ
びこれらの混合物等をいう。
これらのうちではステアリン酸が融点カ高くかつ安価で
あるため好ましい。
これらの飽和脂肪族カルボン酸のグリセライドは、モノ
グリセライド、ジグリセライドまたはトリグリセリライ
トまたはこれらの混合物のいずれであってもよいが、モ
ノグリセライドを主成分とするグリセリライトが融点が
高いため実用上好ましい。
従って、ステアリン酸モノグリセライドが最も好ましい
飽和脂肪族カルボン酸グリセリライトの配合量は0.0
1ないし1重量部、好ましくは0.1ないし1重量部の
範囲である。
0.01重量部より少ない量ではジェツテイング現象の
改良効果が認められず、他方、1重量部を越えると、ガ
ラス繊維強化ポリブチレンテレフタレートの成形性、機
械的強度、耐熱性に好ましからぬ影響を及ぼすようにな
る。
本発明の効果はこのような飽和脂肪族カルボン酸のグリ
セリライトをガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレー
トに配合することにより、該樹脂のジェツテイング現象
をなくし外観の良好な成形品が得られるようにするとと
もに物性を向上せしめた点にある。
従来ガラス繊維強化ポリエステル樹脂にカルボン酸の金
属塩や無機化合物の金属塩などのいわゆる結晶核形成剤
を配合して結晶化速度を促進することにより、該樹脂の
物性を向上することは知られている(例えば、特公昭4
47542号、特公昭46−29977号など)。
しかし、これらの明細書中にも述べられているように、
結晶核形成剤とは、ポリエステル樹脂が結晶化する際固
体状でなくてはならないが、本発明で使用する脂肪族カ
ルボン酸のグリセライドは融点が70°C以下であり、
結晶核形成剤となり得ないことは明らかである。
また結晶核形成剤として公知は物質例えば安息香酸ナト
リウムやステアリン酸ナトリウム、グラファイト等を配
合してもジェツテイング現象を改善することはできない
一方、脂肪族カルボン酸の一価アルコールエステル例え
ばステアリン酸メチルエステルやステアリン酸n−ブチ
ルエステル等はジェツテイング現象の改善効果は見られ
るが、樹脂物性を低下さす欠点がある。
従って炭素数10ないし22の飽和脂肪族カルボン酸グ
リセライドをガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレー
トに配合することにより、ジェツテイング現象が解消さ
れ、しかも、結晶核形成剤を配合せしめたと同様に物性
が向上した成形品が得られることは、まったく予想外の
ことである。
本発明組成物は更に通常の熱可塑性樹脂に使用する程度
の安定剤、滑剤、帯電防止剤、発泡剤、顔料、核剤、充
填剤、難燃剤等を含んでいてよL・。
また組成物の耐熱性、機械的強度の向上を目的にエポキ
シ化合物、イソシアネート系化合物が更に少量添加され
たものであってもよい。
本発明のガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレート組
成物の製造方法としては、公知の種々の方法をとりうる
例えば、ポリブチレンテレフタレートのチップ、脂肪族
カルボン酸グリセライドとガラス繊維を■型ブレンダー
、リボンブレンダ、ヘンシェルミキサー等で混合後、押
出機、ニーダ−等で溶融混合する方法、ポリブチレンテ
レフタレートと脂肪酸カルボン酸グリセライドを溶融混
合して得たチップとガラス繊維をV型ブレンター、リボ
ンブレンダー、ヘンシェルミキサー等で混合後、押出機
等で溶融混合する方法、あるいは、ポリブチレンテレフ
タレートと脂肪族カルボン酸グリセライドの溶融混合物
を電線被覆の要領でガラスロービングに押出被覆した後
、該ストランドを適当な長さに切断する等の方法をとり
うる。
以上の方法で製造された樹脂組成物は射出成形、押出成
形に供される。
特に射出成形に用いた場合、ジェツテイング現象がなく
、光沢が優れている等商品価値の高い成形品が得られる
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に何ら制
約されるものではない。
実施例 1 固有粘度(O−クロルフェノール、1%、25℃)−0
,80のポリブチレンテレフタレートチップ70重量部
、ガラス繊維(長さ5mm、直径13μ、ビニルシラン
処理)30重量部、およびステアリン酸モノグリセライ
ド(商品名モノグリ−M、日本油脂製)0.5重量部と
をV型ブレンダーで混合した後、65mmφ押出機で2
40℃で造粒した。
このペレットをスクリューインライン式射出成形機で縦
1201n711.横130朋、厚さ2mmの角板(サ
イドゲート、ゲート入口の径2朋)および試験片を樹脂
温270°C1金型温度70℃、射出圧力1000 k
g/C4、サイクル60秒で成形し、角板でジェツテイ
ング現象の有無、収縮率および光沢を試験片で機械的強
度の評価を行った。
引張特性はASTM−D−638の方法により引張速度
5mm/minで測定した。
また曲げ特性はASTMD−790の方法により、衝撃
強度はASTMI)−256のノツチ付アイゾツト衝撃
試験法により求めた。
熱変形温度はASTM−D−648の方法により264
psiの荷重下で光沢度はASTM−D−523の方
法により、収縮率はASTM−D −955の方法に準
じて行った。
なお、成形後一旦室温で24時間放置した試料を150
℃のエアーパス中に48時間放置後取出し、再び室温中
に放置し、24時間後の収縮率を加熱収縮率とした。
実施例 2 ステアリン酸モノグリセライドの配合量を0.3重量部
とする以外は実施例1と同様に行った。
実施例 3 ステアリン酸モノグリセライドの代りにベヘニン酸モノ
グリセライド(商品名リケマールB100、理研ビタミ
ン油製)を用いる以外は実施例1と同様に行った。
比較例 1 実施例1で用いたポリブチレンテレフタレート70重量
部、ガラス繊維30重量部の組成物を用いる以外は実施
例1と同様に行った。
比較例 2〜6 ステアリン酸モノグリセライドの代りに第1表に示した
化合物を配合する以外は実施例1と同様に行った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリブチレンテレフタレート95ないし60重量部
    、およびガラス繊維5ないし40重量部とからなる組成
    物100重量部に対し、炭素数10ないし22の飽和脂
    肪族カルボン酸のグリセライド0.01ないし1重量部
    を含有させたことを特徴とするガラス繊維強化ポリブチ
    レンテレフタレート組成物。 2 飽和脂肪族カルボン酸がステアリン酸であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 グリセライドがモノグリセライドを主成分とするグ
    リセライドであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の組成物。 4 グリセライドの配合量が0.1ないし1.0重量部
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
JP7272376A 1976-06-22 1976-06-22 ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレ−ト組成物 Expired JPS5856382B2 (ja)

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JPS52155657A JPS52155657A (en) 1977-12-24
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JP2009155367A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Wintech Polymer Ltd ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び薄肉成形品

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JPS52155657A (en) 1977-12-24

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