JPS5856296Y2 - 面格子に於ける脱出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、面格子に於ける非常時の脱出装置に関する
ものである。

従来の面格子は、壁面から突出するブラケットに四角が
固定されているので、非常時に窓から脱出する場合、上
記の固定面格子が邪魔になり、脱出することができない
欠点があった。

この考案は、上記の点に鑑み、一側のブラケットに面格
子を螺着し、他側のブラケットの透孔に上記の面格子に
組込まれたスライド軸を貫通させ、非常時にレバー操作
により透孔からスライド軸を抜いて、上述の欠点を解消
するようにした面格子に於ける脱出装置を提供すること
にある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図において、Ａは面格子で、この面格子Ａは、図示の場
合、上下二条のパイプ製の横桟１と、この横桟１の両端
間に適宜の間隔を存して並設状に固定したパイプ製の縦
桟２とによって構成されている。

この面格子Ａの取付けは、窓を挾む一側の屋外壁面から
突出するブラケット３に上記面格子Ａの一側部が縦軸４
により開閉可能に螺着されている。

また、上記面格子Ａの所望の縦桟２内には、上下端が、
上記上下の横桟１に臨む昇降板５が組込まれている。

さらに、上記の昇降板５は面格子Ａの屋内側に設けたレ
バー６の回動操作によりスライドするようになっている
。

上記レバー６による昇降板５のスライドは、図示の場合
、バネ７により上記昇降板５に降下方向の復元性を付し
、また、縦桟２の室内壁に開口８を設けて、この開口８
に起立時上記縦桟２の室内壁に外接するレバー６の下端
を嵌入すると共に、縦桟２に上記レバー６の下端をピン
９を介して軸支し、さらにレバー６の下端に設けである
突片１０が倒れ方向にレバー６を回動したとき昇降板５
の貫窓１１に嵌入係止して上記の昇降板５が上方にスラ
イドするようになっている。

また、昇降板５の組込み縦桟２と上下横桟１との交着す
る壁に縦方向の長孔１２を設けて、この長孔１２には、
上記の横桟１内に昇降可能に納まるストラパー１３の支
持部材１４が貫通している。

上記の支持部材１４は図示の場合、間隔ピース１５と、
このピース１５に貫通して昇降板５にストッパー１３を
固定するビス１６とによって構成されている。

さらに、他端の屋外面から突出するブラケット１７の先
端には、上下横桟１の室内壁に設けである開口１８に嵌
入する突出片１９が設けられている。

また、上記の上下横桟１内にストッパー１３と突出片１
９との対向間隔よりも長いスライド可能な軸材２０を組
込むと共に、ストッパー１３に軸材２０の先端が当接し
たとき、上記軸材２０の末端部が突出片１９の透孔２１
に貫通している。

さらに、上記の軸材２０には、バネ２２によりストッパ
ー１３の方向に復帰する押圧力が付与されていると共に
、上記の軸材２０に窓側に向けて突出する操作軸２３を
設けておく。

なお、図示のように倒れ方向にレバー６を回動させたと
き閉鎖時の窓ガラスａに上記レバー６の上端が衝突する
ようにしておくことにより、軸材２０の末端部が透孔２
１に貫通状態となり、窓ガラスａを破損しないかぎり外
部からの面格子Ａの開放を阻止することができる。

また、面格子が横方向に長い場合、面格子の一部（人が
通過できる巾）を切り離して、この切り離し面格子に上
記の装置を設ける場合もある。

さらに、横桟１の室内面全長に開口１８を設けて、この
間口１８に操作軸２３を貫通させたが、操作軸２３のス
ライド範囲内にのみ開口を設けてもよい。

図中２４は、横桟１に組込んだ軸材２０のガイド部材、
２５は昇降板５を有する縦桟２に組込んでビス止めした
溝型材で、この溝型材２５にピン９を介してレバー６を
軸支し、かつ昇降板５がガイドされるようになっている
。

この考案に係る脱出装置は、以上の構成であって、次に
作用を説明すると、まず窓ガラスａにレバー６が衝突し
ないように窓を開放する。

次に倒れる方向にレバー６を回動させて、突片１０と貫
窓１１の上縁との係合により昇降板５を押し上げておく
。

このとき、共にストッパー１３が上昇するので、軸材２
０の先端面から上記ストッパー１３が外れ、バネ２２に
より軸材２０が押し出されている。

この状態で縦軸４を支点として閉じる方向に面格子Ａを
回動し、横桟１の開口１８にブラケット１７の突出片１
９を嵌入させる。

その後に、操作軸２３により上下二条の横桟１の軸材２
０を押し戻して、上記横桟１内の突出片１９の透孔２１
に軸材２０の末端部を貫通させる。

このとき、軸材２０の先端は、降下時のス１ヘツパー１
３と衝突しない位置まで後退させる。

この状態を維持して、縦桟２の室内面に重なるようレバ
ー６を回動させると、昇降板５の押し上ばか解除され、
バネ７により上記昇降板５が降下するので、軸材２０の
先端と対応する位置に共に降下するストッパー１３が臨
む。

その後に、軸材２０の押し戻しを解除すると、ストッパ
ー１３に軸材２０の先端面が当接して、透孔２１に対す
る軸材２０の貫通状態を保ち、閉鎖時の面格子Ａをロッ
クしている。

そして窓を閉じる。次に、非常時の脱出にともなう面格
子Ａの開放操作を説明すると、まず窓を開きその後に倒
れ方向にレバー６を回動させると、昇降板５を押し上げ
て共に上昇するストッパー１３が軸材２０の先端面から
外れるので、バネ２２により軸材２０が押し出され、透
孔２１から上記軸材２０の末端が抜ける。

このため、面格子Ａを開放させることができ、脱出か゛
可能になる。

以上のように、この考案に係る面格子の脱出装置によれ
ば、窓の外側で一側が壁面から突出するブラケットに縦
軸を介して開閉可能に取付けたパイプ製の面格子を閉鎖
して、末端部が突出片の透孔に貫通するよう軸材を押し
戻し、その後にレバーにより昇降板を押し上げて軸材の
先端にストッパーを当接させるようにしであるので、閉
鎖時の面格子をロックすることができる。

また、非常時にレバーで昇降板を降下させると、軸材の
先端からストッパーが外れて、バネにより軸材がスライ
ドすると共に、突出片の透孔から軸材の末端が抜けるよ
うにしであるので、上記のロックを解き、面格子を開放
させて、窓から脱出することか′できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る面格子の正面図、第２図は同
上の要部を示す横断拡大平面図、第３図は同縦断側面図
、第４図は一部切欠背面図である。 Ａ・・・・・・面格子、１・・・・・・横桟、２・・・
・・・縦桟、３・・・・・・ブラケラト、４・・・・・
・縦軸、５・・・・・・昇降板、６・・・・・・レバー
７・・・・・・バネ、８・・・・・・開口、９・・・・
・・ピン、１０・・・・・・突片、１１・・・・・・貫
窓、１２・・・・・・長孔、１３・・・・・・ストッパ
ー１４・・・・・・支持部材、１５・・・・・・ピース
、１６・・・・・・ビス、１７・・・・・・ブラケット
、１８・・・・・・開口、１９・・・・・・突出片、２
０・・・・・・軸材、２１・・・・・・透孔、２２・・
・・・・バネ、２３・・・・・・操作軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓の外側で一側が壁面から突出するブラケットに縦軸を
   介して開閉可能に取付けられたパイプ製の面格子と、こ
   の面格子の他側部に位置する縦桟内に屋内面のレバーに
   より、昇降可能に組込んだ昇降板と、この昇降板の組込
   み縦桟と横桟との交差型なり壁に設けた縦方向の長孔と
   、この長孔に貫通させて昇降板に末端を固定した支持部
   材と、横桟内に納まるように支持部材の先端に設けたス
   トッパーと、面格子の他側で横桟の室内面に設けた開口
   と、壁面から突出するブラケットの先端に上記開口へ嵌
   入するよう設けた突出片と、この突出片に設けた透孔と
   、先端がストッパーに当接したとき末端部が透孔に貫通
   するよう横桟に組込んだスライド軸材と、ストッパーの
   方向に軸材を後退させるバネと、軸材から屋内方向へ突
   出する上記軸材の前進用操作軸とから戊る面格子に於け
   る脱出装置。