JPS5856270B2 - 絶縁ゲ−ト型静電誘導電界効果トランジスタ - Google Patents

絶縁ゲ−ト型静電誘導電界効果トランジスタ

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JPS5856270B2
JPS5856270B2 JP52001756A JP175677A JPS5856270B2 JP S5856270 B2 JPS5856270 B2 JP S5856270B2 JP 52001756 A JP52001756 A JP 52001756A JP 175677 A JP175677 A JP 175677A JP S5856270 B2 JPS5856270 B2 JP S5856270B2
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潤一 西沢
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    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/41Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions
    • H01L29/423Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions not carrying the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/42312Gate electrodes for field effect devices
    • H01L29/42316Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors
    • H01L29/4232Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate
    • H01L29/42356Disposition, e.g. buried gate electrode
    • H01L29/4236Disposition, e.g. buried gate electrode within a trench, e.g. trench gate electrode, groove gate electrode

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半導体装置に関し、特に絶縁ゲート型静電誘導
電界効果トランジスタに関する。
従来の電界効果トランジスタは、接合型、MOS型のい
ずれにおいても、ドレイン電流がドレイン電圧の増加に
対して次第に飽和型の電流電圧特性を示していた。
一方、ドレイン電流がドレイン電圧の増加とともに増加
し続ける静電誘導電界効果トランジスタ(以後SITと
称す。
)が本発明者の一人によって発明され0特許第9683
36号ノ、その後種種の発展がなされている(特許第9
68337号)。
SITは従来の電界効果トランジスタ(以後FETと称
す。
)に対して次のような特徴を有してる。(1)主動作領
域の少なくとも一部において、ソース、ドレイン間がパ
ンチスルーレない状態t なわち、ソース、ゲート間に
空乏状態にならない状態が残って、キャリア注入状態が
存在し、しかもソースからピンチオフ点までの直列抵抗
r8と固有の(真の)変換コンダクタンスGmとの積が
1より小になるように選定された不純物密度並びに諸寸
法を有することにより、電流電圧特性が不飽和特性を示
すこと。
(2)電流電圧特性が不飽和特性を示すことにより、高
入力インピーダンス、低出力インピーダンス素子として
使用でき、しかも見掛上の変換コンダクタンスGmが大
きくとれ、歪も小さくできること。
(3)出力電流が大きくとれ、所定の領域に高抵抗層を
用いることにより、耐圧を大きくすることができ、大電
流、高耐圧の大出力用素子が得られること。
(4)ゲート領域の密度を高不純物密度となし、しかも
ゲートの形状を小型にできるので、電極間寄生容量及び
ゲート抵抗を減少させることができ高周波化、高速度化
がはかれること。
(5)ゲートから延びる空乏層によりチャンネルが殆ん
ど覆われるような状態にあるSITでは、極めて広いゲ
ート電圧範囲にわたり、また、電流電圧特性が殆んど指
数関数則に従う低電流領域はもとより、直列抵抗r8や
ドレイン抵抗R,dの効果により特性が指数関数則から
ずれ、殆んど直線的な特性となる大電流領域まで含めた
極めて広い、場合によっては、10桁以上の電流範囲に
わたり、増幅係数を殆んど一定に保つなど、極めて歪の
少ない動作が行えること。
(6)電流値が極めて小さな領域になっても増幅係数は
殆んど一定に保てることから、低電流、低消費電力状態
において、極めて優れたスイッチング動作等が行えるこ
と。
(7)大電流状態の温度特性を負にできることから熱暴
走が起こらないこと。
また、殆んど温度特性を持たない構造設計が行えること
(8)極めて広い動作温度範囲にわたり、例えば200
℃以上にわたり、増幅係数を一定に保てること。
(9)チャンネル幅を狭くシ、チャンネルの不純物密度
を低くすることにより、ゲート電圧が零では殆んど電流
が流れず、ゲートに順方向電圧が加わって始めて電流が
流れるという高速度のエンハンスメント・モードのスイ
ッチング動作が行えること。
即ち、SITは大電力、高耐圧、大電流、低歪、低雑音
、低消費電力高速度動作等いずれの面においても優れて
おり、その温度特性をも含めて、従来のバイポーラトラ
ンジスタ、電界効果トランジスタに比べて、優れた面の
極めて多いトランジスタである。
個別素子として、また、集積回路用素子としてその優秀
さは既に実証され、各方面に新たな応用分野を切り開い
ている。
接合型SITの電流電圧特性の一例を第1図a。
bに示す。
ゲート電圧だけでチャンネルがピンチオフするl〜2V
以上のゲートを圧では、ドレイン電流Idは、ゲート電
圧v2、ドレイン電圧Vdのいずれに対しても低電流状
態では殆んど指数関数則に従っており、電流が大きくな
って直列抵抗による負帰還作用が効果を持ち始めると指
数関数則からずれてくる。
第1図すで電流の大きな領域が点線で示されているのは
、温度上昇をさけるためにパルス測定された結果を示し
ているからである。
このSITの電流−電圧特性の温度特性を第2図に示す
第2図からこのSITはゲート電圧が零ではチャンネル
がピンチオンしておらず、ゲート電圧がIV以上では、
ゲート電圧だけでチャンネルがピンチオンしていること
がわかる。
即ち、v2=0の電流電圧特性は抵抗的で、温度依存性
はキャリアの移動度の温度依存性を反映して負になって
おり、ゲート電圧が1v以上では、低電流領域での温度
依存性は正になっている。
ゲート電圧だけでチャンネルがピンチオンするとソース
前面に電位障壁が生じて、動作がバリア・バイト・コン
トロール(barrier height cont
−rol)型の多数キャリア注入量制御となるため、
低電流領域で指数関数則に従う電流電圧特性となり、し
かもその温度特性は正になるからである。
勿論、こうした多数キャリア注入量制御動作になってい
ても、電流が大きくなって直列抵抗による負帰還効果が
大きくなると当然のことながら温度特性は負に変る。
第2図上部にその様子が示されている。
第3図には、増幅係数の電流依存性とその温度特性が示
されている。
増幅係数は1O−7Aから10’A近くまでの電流変化
に対しては殆んど一定であるし、195Kから383.
Kまでの200に近い温度変化に対しても殆んど一定に
保たれている。
この電流値温度変化は実測結果の単なる一例を示したに
すぎず、これに限られるものではない。
第3図には、SITの低電流、低電力動作時の特性が優
れていることの一端が示されている。
SITの電流には、第2図に示されるように抵抗性の電
流も含まれるし、バリア・ノ\イト・コントロール(b
arrier height cotrol )による
注入量制御電流も含まれる。
ソースから固有ゲート(電位障壁位置またはピンチオフ
点、総称してピンチオフ点)までの直列抵抗を小さくす
るように短チャンネ(ル化された構造で、たとえゲート
電圧の状態によってチャンネル中に電位障壁が生じても
、ドレイン電圧によってその電位障壁が引き下げられて
、ドレイン電流が増加する構造であれば、SITとなる
のである。
本発明は、これまで接合型、MOS型、MIS型のいず
れにおいてもディプレッションモード動作を主体に発展
してきた静電誘導電界効果トランジスタニ、エンハンス
メントモードで動作する絶縁ゲート型静電誘導電界効果
トランジスタを提供するものである。
絶縁ゲート型静電誘導電界効果トランジスタの動作機構
は、抵抗性電流を含むと同時に主動作領域で、チャンネ
ル内ソース前面に電位障壁が作られてグー14圧とドレ
イン電圧によって電位障壁を制御とすることによって、
多数キャリア注入量制御することと、ソースからピンチ
オフ点までの直列抵抗r8と固有の変換コンダクタンス
Gmの積がゲートを圧の大小に関わりなく少なくとも動
作領域の一部で1以下になることとである。
従来のnチャンネルMO8−FETの代表的な構造例を
第4図に示す。
ゲートは導電性電極9、酸化膜5、半導体(チャンネル
領域)3から形成されるいわゆるMO8構造である。
ゲートの拡散電位もしくはゲート電極9への正電圧印加
によりp基板3の表面jcn形の反転層4が生じてソー
ス電極6、ドレイン電極7間への電圧印加に応じてソー
ス1とドレイン2との間に電流が流れる。
この図からも明らかなように、MOS−FETの反転層
の表面電位は略々均一に生じており、ソースドレイン間
に電圧を加えた場合のソース・ドレイン間の電位分布は
単調な変化になっており、局所的電位障壁は生じにくい
また、ドレイン電圧に応じて、チャンネル中の障壁高さ
が変化しないように、チャンネル中の不純物密度、チャ
ンネル寸法が設計され、電流電圧特性が不飽和特性を得
るようになされている。
すなわち、ドレインからの空乏層がソース近傍までのび
ないようになされている。
ソース・ドレイン間の反転層中に局所的lこ有効な電位
障壁を生じさせてまた、ドレイン電圧に応じて、チャン
ネル中の電位障壁の高さを制御させる絶縁ゲート型(I
G)SITとするには、例えば、第5図のような実施例
がある。
第4図で示した従来型のMOS−PETではゲート金属
電極9がソース領域1上まで達しているが、第5図のM
OS (I G)−8I Tのゲート電極19はソース
領域11上まで完全Zζは達しておらず、ソース領域1
1近傍部分の表面電位が他の領域よりも低く設定され、
反転層14中をソース11からドレイン12に向かって
流れる電子にとって障壁となり、この障壁高さによりソ
ースからドレイン側反転層中に注入される電子の量が制
御される。
当然のことながら、障壁電位がドレイン電圧により容易
に制御されるように短チャンネル化、低不純物密度化が
なされている。
すなわち、ドレイン領域からのチャンネル中の空乏層が
ソース近傍まで到達していて、ドレイン電圧に応じてチ
ャンネル中での障壁高さが制御できるように、チャンネ
ル中の不純物密度、寸法がなされている。
勿論、ゲートにある程度以上の順(正)電圧が印加され
れば、チャンネル中の障壁は消えて、抵抗電流が支配的
に流れる。
なお、図中13,15,16,17はそれぞれ基板(チ
ャンネル領域)、絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極を
示す。
また、この例ではソース領域11の端部からピンチオフ
点までの距離が充分短く設定されているため、固有の変
換コンダクタンスGmの値が大きく設定しつつソースか
らピンチオン点までの直列抵抗r8は充分に小さく、ソ
ース領域とチャンネル中の電位障壁との間の直列抵抗r
8と変換コンダクタンスGmの積を主動作領域の少なく
とも一部において1以下にすることが容易である。
第5図に示すIG=SITの電流・電圧特性の例が第6
図、第7図に示されており、不飽和型特性となっている
ことが明確にわかる。
ドレイン電流がドレイン電圧が殆んど零のところから立
ち上がるようになったあとは、殆んど抵抗性の電流とな
る。
第6図は、ゲートにある閾値電圧が加わって初めて反転
層が生じて電流が流れる構造例の電流・電圧特性が示さ
れている。
ゲート電極下の絶縁膜(酸化膜等)の厚さを変えたりp
型基板の不純物密度を適当に設定することにより特性を
広範囲に変えることができる。
ゲートの拡散電位だけで、既にある程度の反転層が生じ
ていて、電位障壁の上下だけで殆んど電流を制御するよ
うにして、エンハンスメントモードでもディプレッショ
ンモードでも動作させられるI (r−S I Tにす
ることもでき、その特性例が第7図に示されている。
零ゲートバイアス状態でのドレイン電流が立ち上がるド
レイン電圧の大きさは、構造設計により、より大きくも
、またより小さくも容易に行え、チャンネル長が短いほ
ど、また基板の不純物密度が低いほど小さなドレイン電
圧で電流は流れ始める。
第5図の構造の数値例を述べる。ソース・ドレインのn
十領域の不純物密度は:ro17〜1019CIrL−
3p型基板)不純物密度ハ1012〜1017CIrL
−3、ゲート電極下の酸化膜の厚さは、数1OAから1
000A程度、ソースとドレインの間隔(チャンネル長
)は10〜0.5μm程度である。
第5図と同様、ソース領域のごく近傍に電位障壁を作る
IG−8ITの他の構造例を第8図a、b、c、dに示
す。
第8図aは、ソース領域11近傍のゲート電極下の酸化
膜15′を他の部分15より厚くすることによりソース
領域11近傍の表面電位に不均一をもたせて電位障壁と
なした例である。
第8図すは、ゲート電極下の酸化膜15の厚さは殆んど
均一であるが、ソース領域11近傍のゲート電極19′
の仕事関数を他の部分のゲート電極金属19の仕事関数
より大きくすることにより表面電位に不均一を持たせ電
位障壁を形成した例である。
第8図すの例の二種のゲートi極仕事と関数の大小関係
は、n型基板を用いたpチャンネルSITの場合には反
転する。
より詳細に説明すれば、半導体とゲートi極材料とが絶
縁体を介して接している場合、半導体の仕事函数とゲー
ト電極材料の仕事函数とに差があれば、その差は外部電
圧と同等の効果を有し、差が大きいほど半導体内部での
バンド端の曲がり方が大きくなる。
すなわち、p型基板を用いたnチャンネルSITにおい
て、ゲート電極材料の仕事函数が半導体の仕事函数より
小さい場合、半導体pのバンド端は表面近傍で価電子帯
へ曲げられる。
電極材料の仕事函数がより小さい程この曲がり方は大き
い。
半導体表面でのバンド端が内部でのバンド端に比べて充
分下方へ曲げられると(ギャップの中心が7エル□レベ
ルより下にくれば)半導体表面はn型に反転する。
曲がり方が不充分の場合はゲートに正電圧を印加するこ
とにより半導体表面はn型に反転する。
従って、ゲート電極の仕事函数が大きい部分と小さい部
分とがある場合、ゲート電極の仕事函数の大きい所はど
反転とにくく、エネルギー障壁を形成することになる。
ゲート電極の仕事函数が半導体の仕事函数より大きいと
きは、ゲート電圧を印加しない状態でp型半導体表面は
アキュ□レーション領域となっているが外部電圧の印加
で同様のことが起こる。
n型基板を用いたpチャンネルSITでは、バンドを曲
げるべき方向が逆になる。
すなわち、ゲート電極の仕事函数が半導体の仕事函数よ
り大きいとすると半導体中のバンド端は表面近傍で伝導
帯側へ曲げられるが、ゲート電極の仕事函数が大きいほ
ど曲がり方も大きくp型に反転しやすい。
従って、仕事函数の小さい領域があると、そこはp型に
反転しにくく、エネルギー障壁を形成する。
第8図Cには、ゲート電極下の絶縁物に2種類の異なる
誘電率ε1.ε2をもつ絶縁物15,15’を組み合わ
せることにより電位障壁を生じる例が示されている。
ゲート金属下の絶縁膜の厚さは全領域で殆んど均一であ
るが、ソース領域近傍の絶縁膜15′の誘電率ε、をそ
れ以外の絶縁膜15の誘電率ε2よりも小さくしてあり
、そのため同一ゲート電圧に対して絶縁膜中での電圧効
果が大きくなり、半導体表面に伝達する実効ゲート電圧
が小さくなり、ソース近傍に電位障壁が生じる。
絶縁物としては、例えば誘電率の小さい材料として5i
02(εり3.5〜4.0)、誘電率の大きい材料とし
てSt 3N4 (ε;6−8)A1203(εた9−
10)、及びこれらを組み合せたものなどを選べばよい
勿論、こうした絶縁物の複合構造でもよいのであって、
実効的にソース近傍の絶縁膜の誘電率が小さければよい
第8図すには、チャンネルに不純物分布を持たせること
により、電位障壁を生じるSITの例が示されている。
ソースからドレインに至るチャンネル部p領域を2つの
部分21,22に分け、ソース領域に近い部分21の不
純物密度をドレイン側部分22より高くしである。
一般に、半導体領域の表面にある電位が印加された時、
その電位の効果は、その半導体領域の不純物密度が低い
程バルク内に深く及ぶ。
従って、異なる不純物密度を有する2領域が隣接して形
成されている場合、同一電圧を同一絶縁膜を介して表面
に印加し反転層を形成すれば、反転層の幅は当然もとも
と低不純物密度領域であった所でより広くなる。
このことは表面からある深さの所での電荷担体に対する
電位分布を考えた時、高不純物密度領域内での電位が低
不純物密度領域での電位より高くなって電位障壁を作り
出すことになる。
この構造も、前述されているように、ドレイン電圧に応
じて、チャンネル中のp。
21領域の障壁高さが制御できるように、不純物密度、
寸法が決められている。
もちろん、こうした構造を独立して使うだけでなく、2
つ以上のものを組み合せて使うことも極めて有効である
また図面は示してないが、ソース領域近傍に埋込みの高
不純物密度領域を設けておいて、そこに加える電圧によ
りソース近傍の電位障壁やピンチオフ点電位を制御する
ことも当然可能である。
ピンチオフ点の位置を、前述した例のものよりややソー
ス領域より遠くした例を第9図a乃至eに示す。
この例のようにピンチオフ点を遠くすると、直列抵抗R
8かやや大きくなるため、電流・電圧特性の立ち上がり
がややゆるやかになり、注入量制御により電流が流れる
領域にあっては、電流・電圧特性が指数関数剤からずれ
る電流値が低電流に移動する。
第10図a、b、cには短チャンネルIG−8ITの構
造例を示す。
第10図で表面電位に不均一を持たせる構造としては第
5図、第8図、第9図のもの及びその均等物、変形等が
使える。
チャンネル長を更に短くしSITの高速性を一層顕著に
するのに有利な構造を第10図a 、 b。
Cに示す。
第10図aにおいて、ソース領域11、ドレイン領域1
2はそれぞれ延長部i i’ 、 12’を備え、実効
的チャンネル長を両側から規定している。
第10図すは縦型MIS構造とでも呼ぶべき構造を示す
すなわち、ソース領域11、チャンネル領域13及びド
レイン領域12が基板の厚さ方向に積層され、切欠きを
設けてチャンネル領域に隣接して絶縁MISゲート構造
を形成している。
MISゲート構造の絶縁膜はソース近傍15で厚く、ド
レイン側15で薄くされている。
切欠きはV型で示されているが他のどんな形でもよい。
例えばステップ型、U型等を採用できる。
第10図Cは第10図すと略々同様であるがチャンネル
領域が異なる不純物密度の2領域21゜22によって形
成されている。
第11図a、bに相補形MOS−8ITインバータの回
路構成と構造例を示す。
pチャンネル5ITQIのゲート電極39とnチャンネ
ル5ITQ2のゲート電極19とは電極配線で接続され
、入力端子Vinに接続されている。
同様にPチャンネル5ITQIのドレインとnチャンネ
ル5ITQ2のドレインとは電極20で接続され出力端
子V。
ulへ接続されている。第12図a。b、cにはそれぞ
れ、MOS−FET飽和MOS−FET及びディプレー
ションFETを負荷とするSITインバータの例を示す
中央のn十領域12は左側に位置する5ITQ3のドレ
インであると同時に右側にあるFETQ4のソースにも
なっている。
入力はSITのゲート19に入り、出力はSITのドレ
イン(FETのソース)17から取り出される。
第12図aでは、FBIのゲート電位は独立に与えられ
、第12図すでは、FETのゲートはそのドレインと同
電位になっている。
第12図Cと、SITではチャンネル領域13がソース
領域11を取り囲む拡散領域に形成され、短チャンネル
にし易い構造になっている。
チャンネル領域13を他の方法たとえばイオン打込みで
形成することもできる。
負荷FETのゲート電極はそのソース電極と接続され同
電位に設定されている。
ゲート回路の一例として、二人力のNORゲートとNA
NDゲートの回路例を第13図a、bに示す。
それぞれ、2個のnチャンネル長G−8ITとpチャン
ネル長G−8ITを使用すれば、これらのゲート回路は
実現できる。
もちろん二人力以上のゲート回路もそれぞれ使用するI
G−8ITの数を増加することにより実現できる。
以上、IG−8ITを用いたインバータ相補形回路、ゲ
ート回路の例を述べたが、IG−8ITを用いた集積回
路は当然これに限られるものではなく、IG−FETで
実現されている全ての集積回路をIG−8ITで置き換
えることができ、その高速性のゆえにその工業的は極め
て高い。
また、IG−8ITを実現する構造もここで述べた例に
限られるものではなく、ソース近傍に主動作領域におい
て電位障壁が生じてその電位障壁がゲート電圧だけでな
くドレイン電圧によっても制御され、キャリア注入量制
御機構で動作し、勿論、反転層によるチャンネルが生じ
て抵抗性電流が流れてもよくソースからピンチオフ点ま
での直列抵抗と固有変換コンダクタンスの積が1以下に
なっているような短チヤンネル構造であればよいのであ
る。
これまで、MOSゲートを中心に述べてきたが、ゲート
電極下の絶縁物はSiO2に限られるものではなく、S
ia N4またはSi3N4とSiO2の組み合わせ
たもの、あるいはAl2O3,TiO2等薄くて良質の
絶縁物となるものであれば、いかなるものでもここで述
べたIG−8ITすなわちMIS・SITは実現できる
のである。
同様、電極は導電度の高いものであれば金属でなくても
よい。
低抵抗ポリシリコンの使用も有効である。
また、実施例は全てp基板を用いたnチャンネルSIT
について記述したが、n基板を用いたpチャンネルSI
Tにこのまま適用できることは明白である。
ここで述べたIG−8IT(MIS−8IT)の製造は
従来公知の集積回路の製造方法で容易につくれる。
【図面の簡単な説明】
第1図a、bは従動の接合型pチャンネルSITの電流
・電圧特性の一例、第2図は第1図と同じ接合型pチャ
ンネルSITの電流−電圧特性の温度特性の一例、第3
図は第1図、第2図と同じ接合型pチャンネルSITの
増幅係数の電流依存性とその温度特性の一例、第4図は
従来のn−チャンネルMO8−FETの代表的構造例の
断面図、第5図は本発明の一実施例のMOS−8ITの
−例の断面図、第6図及び第1図は第5図の構造を有す
るMOS−8ITの特性曲線であり、それぞれゲートに
ある閾値電圧が加わって初めて反転層が生じて電流が流
れる場合とゲートに電圧を加えなくても反転層が生じて
いて電流が流れる場合との電流・電圧特性の例を示す。 第8図a乃至dは本発明の他の実施例による絶縁ゲー)
SITの構造の断面図、第9図a乃至eはピンチオフ点
の位置をソース領域より遠くした本発明の変形例の断面
図、第10図a乃至Cは短チャンネル化に適した本発明
の実施例による絶縁ゲートS工Tの構造の断面図、第1
1図a、bは相補形MO8−8ITインバータの回路図
と構造例の断面図、第12図a乃至Cは、夫々不飽和M
O8−FET%飽和MO8−FET及びディプレーショ
ンFETを負荷とするSITインバータの例、第13図
a、bはNOR,回路とNAND回路とを形成するゲー
ト回路の例である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくともキャリアを供給するための高不純物密度
    の第1導電型のソース領域、キャリアを回収するための
    高不純物密度の前記第1導電型のドレイン領域、前記ソ
    ースとドレイン領域の間にあり、低不純物密度で、前記
    第1導電型と反対導電型の第2導電型のチャンネル領域
    、前記チャンネル領域上に形成された絶縁層と該絶縁層
    上に形成された導電性ゲート電極よりなるゲートからな
    り、該チャンネル領域は、少なくとも第1不純物密度の
    第1チャンネル部分、第2不純物密度の第2チャンネル
    部分を含み、第1不純物密度は第2不純物密度より高く
    、かつ、該第1チャンネル部分は該第2チャンネル部分
    より前記ソース領域に近く位置していて、前記ゲートに
    印加されるゲート電圧と、前記ドレイン領域に印加され
    るドレイン電圧に応じて、前記第1チャンネル部分の電
    位障壁の高さが制御されることによって、不飽和電流−
    電圧特性を示すことを特徴とした絶縁ケート型静電誘導
    電界効果トランジスタ。 2 少なくともキャリアを供給するための高不純物密度
    の第1導電型のソース領域、キャリアを回収するための
    高不純物密度の前記第1導電型のドレイン領域、前記ソ
    ースとドレイン領域の間にあり、低不純物密度で、前記
    第1導電型と反対導電型の第2導電型のチャンネル領域
    、前記チャンネル領域上に形成された絶縁層と該絶縁層
    上に形成された導電性ゲート電極よりなるゲートからな
    り、該導電性ゲート電極が、少なくとも第1仕事関数を
    もった第1ゲート電極部分と第2仕事関数をもった第2
    ゲートを稜部分を含み、該第1仕事関数は第2仕事関数
    と異なり、かつ、該第1ゲート電極部分は、該第2ゲー
    ト電極部分より前記ソース領域に近く位置してして、前
    記ゲートに印加されるゲート電圧と、前記ドレイン領域
    に印加されるドレイン電圧に応じて、前記第1ゲート電
    極部分の下のチャンネル中の電位障壁の高さが制御され
    ることによって、不飽和型電流−電圧特性を示すことを
    特徴とした絶縁ゲート型静電誘導電界効果トランジスタ
    。 3 少なくともキャリアを供給するための高不純物密度
    の第1導電型のソース領域、キャリアを回収するための
    高不純物密度の前記第1導電型のドレイン領域、前記ソ
    ースとドレイン領域の間にあり、低不純物密度で、前記
    第1導電型と反対導電型第2導電型のチャンネル領域、
    前記チャンネル領域上に形成された絶縁層と該絶縁層上
    に形成された導電性ゲート電極よりなるゲートからなり
    、該絶縁層は、少なくとも第1誘電率をもつ第1絶縁部
    と第2誘電率をもつ第2誘電部を含み、第1誘電率は第
    2誘電率より小さく、かつ、該第1誘軍部は該第2誘電
    部より前記ソース領域より近く位置して、前記ゲートに
    印加されるゲートiff圧と、前記ドレイン領域に印加
    されるドレイン電圧に応じて、前記第1誘電部の下のチ
    ャンネル中の電位障壁の高さが制御されることによって
    、不飽和型電流−電圧特性を示すことを特徴とした絶縁
    ゲート型静電誘導電界効果トランジスタ。 4 少なくともキャリアを供給するための高不純物密度
    の第1導電型のソース領域、キャリアを回収するための
    高不純物密度の前記第1導電型のドレイン領域、前記ソ
    ースとドレイン領域の間にあり、低不純物密度で、前記
    第1導電型と反対導電型の第2導電型のチャンネル領域
    、前記チャンネル領域上に形成された絶縁層と該絶縁層
    上に形成された導電性ゲート電極よりなるゲートからな
    り、該絶縁層の厚さが前記ソース近傍で他の部分より厚
    くなされていて、前記ゲートに印加されるゲート電圧と
    、前記ドレイン領域に印加されるドレイン電圧に応じて
    、前記ソース近傍でのチャンネル部分の電位障壁の高さ
    が制御されることによって、不飽和型電流−電圧特性を
    示すことを特徴とした絶縁ゲート型静電誘導電界効果ト
    ランジスタ。 5 少なくともキャリアを供給するための高不純物密度
    の第1導電型のソース領域、キャリアを回収するための
    高不純物密度の前記第1導電型のドレイン領域、前記ソ
    ースとドレイン領域の間にあり、低不純物密度で、前記
    第1導電型と反対導電型の第2導電型のチャンネル領域
    、前記チャンネル領域上に形成された絶縁層と該絶縁層
    上に形成された導電性ゲート電極よりなるゲートからな
    り、前記ゲートの導電性ゲート電極が前記ソース領域の
    端部から離隔され、前記ソース領域と重畳しない部分を
    有し、前記ゲートに印加されるゲート電圧と、前記ドレ
    イン領域に印加されるドレイン電圧に応じて、ソース近
    傍でのチャンネル部分の電位障壁の高さが制御されるこ
    とによって、不飽和型電流−電圧特性を示すことを特徴
    とした絶縁ゲート型静電誘導電界効果トランジスタ。 6 前記特許請求の範囲第2項において、第1導電型が
    n型、第2導電型がp型のとき、第1仕事関数が第2仕
    事関数より大きいことを特徴とした絶縁ゲート型静電誘
    導電界効果トランジスタ。 7 前記特許請求の範第第2項において、第1導電型が
    p型、第2導電型がn型のとき、第1仕事関数が第2仕
    事関数より小さいことを特徴とした絶縁ゲート型静電誘
    導電界効果トランジスタ。
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