JPS5855516B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPS5855516B2
JPS5855516B2 JP53093190A JP9319078A JPS5855516B2 JP S5855516 B2 JPS5855516 B2 JP S5855516B2 JP 53093190 A JP53093190 A JP 53093190A JP 9319078 A JP9319078 A JP 9319078A JP S5855516 B2 JPS5855516 B2 JP S5855516B2
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JP53093190A
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洋平 永井
島司 岡本
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はディジタル電子楽器に関し、特に押下鍵の音
高に対応した周波数ナンバ(周波数情報数値)を用いて
発生楽音の音高制御を行なう電子楽器において、発生楽
音のアタック部、ディケイ部に変動幅がランダムなピッ
チ変動を与え自然性のある楽音が得られるようにしたも
のである。
A、従来技術とこの発明の目的 ディジタル技術を利用し押下鍵の音高に対応した周波数
ナンバを用いて発生楽音の音高制御を行なう方式の電子
楽器としては、例えば特開昭49−130213号公報
(特公昭52−46088号)や特開昭48−9021
7号公報(特開昭53−12172号)等に開示されて
いるものがある。
ところで、一般に自然楽器における発生楽音は、その立
上り部(アタック部)および立下り部(ディケイ部)に
おいてピッチ(音高、周波数)がわずかに変動し、かつ
その変動幅もランダムとなっており、これにより自然性
のある豊かな音となっている。
また、自然楽器のなかでも管楽器等のように気道を利用
した楽器の発生楽音は、前記のアタック部およびディケ
イ部におけるランダムなピッチ変動とともに、上記気道
に対応した固定フォルマント特性を有し、この固定フォ
ルマント特性により各楽器特有の音色の音となっている
そこで、この発明の目的は、上述した方式の電子楽器に
おいて、発生楽音のアタック部およびディケイ部にラン
ダムなピッチ変動を与え自然性のある楽音が得られるよ
うにした電子楽器を提供することである。
この発明の他の目的は、発生楽音のアタック部およびデ
ィケイ部にランダムなピッチ変動を与えるとともに、固
定フォルマント特性の楽音が得られるようにした電子楽
器を提供することである。
B、この発明の概要 このためこの発明では、押下鍵音高に対応する周波数ナ
ンバを発生する周波数ナンバ発生回路とは別に、押下鍵
音高と所定音高だけ異なる音高に対応する周波数ナンバ
を発生する第2、第3の周波数ナンバ発生回路と、鍵操
作とは独立して所定周期で順次値の変化する変動ナンバ
を発生する変動ナンバ発生回路と、楽音のアタック部お
よびディケイ部におけるピッチ変化速度に対応する周期
のアタック制御信号およびディケイ制御信号を発生する
制御信号発生回路とを設け、押鍵時における上記変動ナ
ンバの値と押下鍵に対応する鍵情報とで上記第2の周波
数ナンバ発生回路から鍵操作タイミング毎に異なるラン
ダムな第2の周波数ナンバを発生させ、また離鍵時にお
いては離鍵時の上記変動ナンバの値と押下鍵に対応する
鍵情報とで上記第3の周波数ナンバメモリから離鍵タイ
ミング毎に異なるランダムな第3の周波数ナンバを発生
させ、これら3種類の周波数ナンバを上記アタック制御
信号、ディケイ制御信号の周期で加減算して楽音のアタ
ック部およびディケイ部において押下鍵音高に対応する
周波数ナンバが時間的にある時定数でもって変化する時
間変化周波数ナンバとして発生させ、この時間変化周波
数ナンバに基ツいて楽音を発生させるようにしている。
また、上記時間変化周波数ナンバに基づく楽音発生を、
前述の特開昭48−90217号に開示されているよう
な高調波合成方式により行ないその際各音調波成分の振
幅値を設定する振幅系数を、所望のフォルマント特性に
対応して各周波数に対する振幅レベルを記憶し上記時間
変化周波数ナンバと各高調波成分の次数を示す次数ナン
バとの乗算値によってアドレスされるメモリを用いて発
生するようにしている。
C1この発明の構成および動作説明 (1)この発明の構成説明 第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を示すブロ
ック図である。
同図において、1は鍵盤部に設けられたキースイッチ回
路であって、鍵盤部の各錘に対応したキースイッチを有
し、ある鍵が押鍵されると対応するキースイッチが動作
し、その出力線に論理ゝ1“の鍵情報0を出力すると共
に、いずれかの鍵が押鍵されたことを示すキーオン信号
KONを出力する。
2は一定周期のクロックパルスtc を出力するクロッ
ク発振器、3はキーオン信号KONの立上りでクロック
パルスtcト同−パルス幅のキーオンパルスKONP
およびキーオン信号KONの立下りでクロックパルス
tcト同−パルス幅のキーオフパルスKOFPを出力す
るフンショット回路であって、第2図にその詳細回路を
示すように、クロックパルスk を共通のクロック人力
Cとし、データ人力りをカスケード接続した2個のD型
フリップフロップ3a。
3bと、D型フリップフロップ3aの非反転出力QとD
型フリップフロップ3bの反転出力4との一致をとるア
ンドゲート3cと、D型フリップフロップ3aの反転出
力0とD型フリップフロップ3bの非反転出力Qとの一
致をとるアンドゲート3dとを備え、D型フリップフロ
ップ3aのデータ人力りに第3図すのタイムチャートで
示すようなタイミングでキーオン信号KONが入力され
ると、その直後に現われるクロックパルスtc(第3図
a)の立上りでD型フリップフロップ3aがセットされ
、次のクロックパルスtc の立上りでD型フリップ
フロップ3bがセットされる。
従って、アンドゲート3cはD型フリップフロップ3a
がセットされてからD型フリップフロップ3bがセット
されるまでの間、第3図Cに示すようなりロックパルス
tc と同一パルス幅のキーオンパルスKONP
を出力する。
また、離鍵に伴ってキーオン信号KONが第3図すに示
すようなタイミングで立下がると、その直後に現われる
クロックパルスtc の立上りでD型フリップフロップ
3aがリセットされ、次のクロックパルスtc の立上
りでD型フリップフロップ3bがリセットされる。
従って、アンドゲート3dは、D型フリップフロップ3
aがリセットされてからD型フリップフロップ3bがリ
セットされるまでの間、第3図dに示すようなりロック
パルスtc と同一パルス幅のキーオフパルスKOF
Pを出力する。
4は押下鍵音高に対応した第1の周波数ナンバRNを出
力する第1周波数ナンバ発生回路であって、キースイッ
チ回路1から出力される論理11“の鍵情報印をキーオ
ンパルスKONPの発生タイミングでラッチするラッチ
回路4aと、このラッチ回路4aにラッチされた鍵情報
KD*でアドレスされ合鍵の音高に対応した周波数ナン
バRNを各アドレスに記憶している第1周波数ナンバメ
モリ4bとから構成されている。
5は鍵操作とは独立して所定周期で順次値の変化する変
動ナンバβを出力する変動ナンバ発生回路であって、周
期τ8の低周波パルスを出力する低周波パルス発振器5
aと、この低周波パルス発振器5aの低周波パルス出力
をカウントするカウンタ5bとから構成されている。
6は押鍵時における変動ナンバβの値に対応し、かつ押
下鍵音高とは所定音高だけ異なる音高に対応する第2の
周波数ナンバRAを出力する第2周波数ナンバ発生回路
であって、キーオンパルスKONPの発生タイミングで
変動ナンバβをラッチするラッチ回路6aと、変動ナン
バβに対応するメモリグループを有し、各メモリグルー
プ毎に合鍵に対応する第1の周波数ナンバRNを若干異
ならせて第2の周波数ナンバRAとして記憶している第
2周波数ナンバメモリ6bとからなり、この第2周波数
ナンバメモリ6bを第1周波数ナンバ発生回路4のラッ
チ回路4aにラッチされた鍵情報0*と前記ラッチ回路
6aにラッチされた変動ナンバβ*ONとでアドレスす
るように構成されている。
7は離鍵時における変動ナンバβの値に対応し、かつ押
下鍵音高とは所定音高だけ異なる音高に対応する第3の
周波数ナンバRDを出力する第3周波数ナンバ発生回路
であって、キーオフパルスKOFP の発生タイミン
グで変動ナンバβをラッチするラッチ回路7aと、変動
ナンバβに対応するメモリグループを有し、各メモリグ
ループ毎に合鍵の音高に対応する第1の周波数ナンバR
Nを若干異ならせて第3の周波数ナンバRDとして記憶
している第3周波数ナンバメモリ7aとからなり、この
第3周波数ナンバメモl、J7bを第1周波数ナンバ発
生回路4のラッチ回路4aにラッチされた鍵情報0*と
前記ラッチ回路7aにラッチされたナンバβ*OFとで
アドレスするように構成されている。
この場合、第2周波数ナンバメモリ6bにおいて、変動
ナンバβの最大値に対応するメモリグループに記憶され
る第2の周波数ナンバRAは、第1の周波数ナンバRN
に対して音律差で+lOOセン)(100セントは12
平均律の半音)程度ずれた音高に対応するものに設定さ
れ、また変動ナンバβの最小値に対応するメモリグルー
プに記憶される第2の周波数ナンバRAは、第1の周波
数ナンバRNに対して音律差で一100セント程度ずれ
た音高に対応するものに設定される。
従って、ラッチ回路6aにラッチされた変動ナンバβ*
ONがその最大値と最小値の中間値を示している場合に
は、第2の周波数ナンバRAは第1の周波数ナンバRN
と同一値を示し、変動ナンバβ*ONが最大値を示して
いる場合には第2の周波数ナンバRAは第1の周波数ナ
ンバRNに対して音律差で+100セントずれた音高に
対応するものとなる。
このことは、第3周波数ナンバメモリ7bにおいても同
様であるが、この第3周波数ナンバメモリ7bの場合、
変動ナンバβの最大値および最大値に対応するメモリグ
ループに記憶される第3の周波数ナンバRDは、第1の
周波数ナンバRNに対してそれぞれ音律差で±50セン
ト程度ずれた音高に対応するものに設定されている。
8は楽音のアタック部の音高変化速度に対応する周期の
アタック制御信号VAおよび楽音のディケイ部の音高変
化速度に対応する周期のディケイ制御信号vpを出力す
る制御信号発生回路であって、楽音のアタック部の音高
変化速度に対応した周期の低周波パルスtAを出力する
第1低周波パルス発振器8aと、楽音のディケイ部の音
高変化速度に対応する周期の低周波パルスt1)を出力
する第2低周波パルス発振器8bと、押鍵中(キーオン
パルスKONが11”の間)は低周波パルスtAをセレ
クトし、離鍵後は低周波パルスtDをセレクトして出力
するセレクタ8cと、このセレクタ8cの出力をクロッ
クパルスtc と同一パルス幅のパルスに変換して出
力するワンショット回路8dとから構成されている。
ワンショット回路8dは、キーオンパルスKONPおよ
びキーオフパルスKONPを出力するワンショット回路
3と同様な原理に基づくもので、第4図にその詳細回路
図を示すようにクロックパルスtc を共通のクロック
人力Cとし、データ人力りをカスケード接続した2個の
D型フリップフロップ80d。
81dと、D型フリップフロップ80dの非反転出力Q
とD型フリップフロップ81dの反転出力4の一致をと
るアントゲ−)82dとを備え、セレクタ8cから第5
図すのタイムチャートで示すようなタイミングで低周波
パルスtAまたハtDが入力されると、その直後に現わ
れるクロックパルスtc (第5図a)の立上りでD
型フリップフロップ80dがセットされ、次のクロック
パルスtc の立上りでD型フリップフロップ81dが
セットされる。
従って、アントゲ−)82dはD型フリップフロップ8
0dがセットされてからD型フリップフロップ81dが
セットされるまでの間、第3図Cに示すようなりロック
パルスtc と同一パルス幅で、低周波パルスtAま
たはtDの周期と同一周期のアタック制御信号VAまた
はディケイ制御信号VDを出力する。
9は第1の周波数ナンバRNおよび第2の周波数ナンバ
RAと、第−lの周波数ナンバRNおよび第3の周波数
ナンバRDとをそれぞれ組として、これらの各組の周波
数ナンバ(RNとRA、RNとRD)をそれぞれアタッ
ク制御信号VAおよびディケイ制御信号VDの周期で加
減演算し、その演算出力をアタック部およびディケイ部
において時間的に変化する時間変化周波数ナンバRtと
して出力する演算回路であって、第6図にその詳細回路
図を示している。
第6図において、9aは押鍵中(キーオン信号KONが
′N″1“の間)は第1の周波数ナンバRNをセレクト
し、離鍵後は第3の周波数ナンバRDをセレクトして出
力するセレクタであって、このセレクタ9aから出力さ
れる第1の周波数ナンバRNは、楽音のアタック部にお
いて時間変化波波数ナンバRtが順次変化していくため
の目標値ナンバとなるものであり、第3の周波数ナンバ
RDは、ディケイ部において時間変化周波数ナンバRt
が順次変化していくための目標値ナンバとなるものであ
る。
9bはキーオンパルスKONPの発生中はA個入力に入
力されている第2の周波数ナンバRAをセレクトし、そ
れ以外にあっては後述する加算器9gから出力される順
次目標値ナンバに収斂していく時間変化周波数ナンバR
tをセレクトして出力するセレクタ、9cはセレクタg
bの出力をクロックパルスtcでセットして時間変化周
波数ナンバRtの現在値ナンバとして出力するレジスタ
、9dはセレクタ9aから出力される目標値ナンバRN
、 RD とレジスタ9cから出力される現在値ナ
ンバ(時間変化次数ナンバRtのある時刻におけるナン
バ)との減算処理を行う減算器、9eは減算器9dの減
算結果に定数r2−8J を乗じてその乗算値を現在
値ナンバが次の時刻において目標値に対してどれだけ接
近すべきかの増分を示す増分値ナンバ△Rとして出力す
る乗算器、9fは楽音のアタック部の音高変化速度に対
応する周期のアタック制御信号VAまたはディケイ部の
音高変化速度に対応する周期のディケイ制御信号VDが
供給される毎に開となって乗算器9eからの増分値ナン
バ△Rを通過させて出力するゲート、9gはゲー)9f
からアタック制御信号VAまたはディケイ制御信号VD
の発生毎に供給される増分値ナンバ△Rとこの時レジス
タ9cから出力されている現在値ナンバとを加算処理し
てその加算値を次の時刻において現在値ナンバが移行す
べきナンバの値を示すものとして出力する加算器である
10はクロックパルスtc をW分周(W:各サンプ
ル点において合成しようとする高調波の総数)して計算
区間タイミング信号txを出力するカウンタ、11はク
ロックパルスtc をカウントしてその出力から各高調
波の次数を示す次数ナンバn(n1〜nw)を出力する
モジュロ(法)Wのカウンタであって、前記カウンタ1
0と兼用することもできる。
12は演算回路9から出力される時間変化周波数ナンバ
Rtに基づいて基本波を含む各高調波成分を発生する高
調波成分発生回路であって、計算区間タイミング信号t
xの発生毎にゲート12aを介して入力される時間変化
周波数ナンバRtを累算して楽音波形振幅の計算すべき
サンプル点を指定する累算値qRt (q = 1.
2.3・・・・・・・・・)を出力する音程区間加算器
12bと、クロックパルスtc の発生毎にゲー)12
cを介して入力される累算値qRt を順次加算してそ
の累算値nqRt(n=1.2.3・・・・・・・・・
W)を各サンプル点における第n吹音調波の位相を示す
信号として出力する高調波区間加算器12dと、累算値
nqRt をメモリアドレスデコーダ12eにおいてデ
コードし、このデコード出力によって各アドレスに記憶
されている正弦波形1周期の各サンプル点振幅値のうち
該累算値nqRt に対応する各サンプル点振幅値が各
高調波の正弦振幅値5in−nqRtとして読み出され
る正弦関数メモリ12fとを備えている。
13はカウンタ11から出力される次数ナンバn(n1
〜nw)と演算回路9において演算処理されて出力され
る時間変化周波数ナンバRtとを乗算してその乗算値n
Rtを後述する振幅係数メモリにアドレス信号として出
力する乗算器、14は例えば第7図に示すように所望の
フォルマント特性に対応して各周波数における振幅レベ
ルを記憶している振幅係数メモリであって、乗算器13
から出力される乗算値nRt (各高調波の周波数を
表わしている)によりアドレスされて対応する振幅レベ
ルを振幅係数CnRとして読み出す。
15は高調波成分発生回路12かも出力される各高調波
の正弦振幅値5in−nqRtと振幅係数CnRとを乗
算して各高調波の振幅値Fn=CnR* 5in−nq
Rtを出力する高調波振幅乗算器、16は高調波振幅乗
算器15から出力される各高調波の振幅値Fnを各サン
フ)点毎(計算区間タイミング信号tx の発生毎)に
累算してその累算値 Σ Fnを対応するアナ口n=
1 グ信号に変換し、楽音信号として出力する楽音信号発生
回路であって、振幅値Fnを順次累算して累算値 Σ
Fnを形成するとともに、計算区間りH=1 イミング信号txの発生毎にクリアされる累算器16a
と、ゲーN6bを介して入力される累算値ΣFnに後述
するエンベロープ波形発生器n= 1 18からのエンベロープ波形信号EN′vを乗算して楽
音波形に振幅エンベロープを付与するための乗算器16
cと、乗算器16cにおいて振幅エンベロープの付与さ
れた累算値Σ Fnをアナログ−1 信号に変換して楽音信号として出力するD−A変換器1
6dとを備えている。
1Tは楽音信号発生回路16から出力される楽音信号に
基づいた楽音を発生するサウンドシステム、18は例え
ば第8図の波形図に示すような楽音波形にアタック、サ
スティン、ディケイなどの振幅エンベロープを付与する
ためのエンベロープ波形信号ENVを出力するエンベロ
ープ波形発生器であって、キーオンパルスKONPが入
力されるとアタックおよびサスティンに対応するエンベ
ロープ波形信号ENVが出力され、キーオフパルスKO
FPが入力されるとディケイに対応するエンベロープ波
形信号ENVが出力されるように構成されている。
(2)この実施例の動作説明 このように構成された電子楽器において、鍵盤部である
鍵が押鍵されると、キースイッチ回路1は押下鍵に対応
する出力線に論理ゝ1“の鍵情報印を出力するとともに
、いずれかの鍵が押鍵されたことを示すキーオン信号K
ONを出力する。
すると、ワンショット回路3はこのキーオン信号KON
が入力されることによって第3図Cで示したようなキー
オンパルスKONPを出力する。
これによって第1周波数ナンバ発生回路4のラッチ回路
4aは、キーオンパルスKONP の発生タイミングに
おける鍵情報KDをラッチしてそのラッチ内容を第1周
波数ナンバメモリ4bにアドレス信号として出力する。
これによって、第1周波数ナンバメモリ4bからはラッ
チされた鍵情報KD*に対応した周波数ナンバRNが読
み出される。
一方、変動ナンバ発生回路50カウンタ5bは、低周波
パルス発振器5aかも出力される低周波パルスを鍵操作
とは無関係に独立してカウントしており、そのカウント
出力を所定速度(低周波パルスの周期τβに相当する)
で順次値の変化する変動ナンバβとして出力している。
このようにして変動ナンバ発生回路5が鍵操作とは無関
係に変化する変動ナンバβを出力している時に、キーオ
ンパルスKONPがワンショット回路3から出力される
と、第2周波数ナンバ発生回路6のラッチ回路6aはこ
のキーオンパルスKONP の発生タイミングにおける
変動ナンバβの値をラッチし、押鍵時の変動ナンバβ*
ONとして出力する。
この場合、押鍵時の変動ナンバβ*ONは、キーオンパ
ルスKONP と変動ナンバβの関係が全(無関係とな
っているために鍵操作タイミング毎にランダムに異なる
ものとなる。
この鍵操作タイミング毎にラムダムな値を示す押鍵時の
変動ナンバβ*ONは、第1周波数ナンバ発生回路4の
ラッチ回路4aにラッチされた鍵情報0*とともに第2
周波数ナンバメモリ6bにアドレス信号として供給され
る。
これによって、第2周波数ナンバメモリ6bからは押鍵
時の変動ナンバβ*ONに対応するメモリグループで、
かつこのメモリグループの中で鍵情報KD*に対応した
アドレスに記憶されている第2の周波数ナンバRAが読
み出される。
この場合、第2周波数ナンバメモ1J6bに記憶される
第2の周波数ナンバRAは、第1の周波数ナンバRNに
対して最大の音律差で±100セントずれた音高に対応
したものであり、また、この第2周波数ナンバメモリ6
bのアドレス信号の1つとしての変動ナンバβ*oNは
鍵操作タイミング毎にランダムな値を示すものであるた
め、第2周波数ナンバメモIJ 6 bから読み出され
る第2の周波数ナンバRAは鍵操作タイミング毎にラン
ダムな値を示すものとなり、かつその値は押下鍵音高に
対して最大の音律差で±100セントの変動幅を有する
ものとなる。
このようにして押鍵操作に伴って第1周波数ナンバ発生
回路4および第2周波数ナンバ発生回路6から出力され
た第1および第2の周波数ナンバRN、RAは演算回路
9に入力され、この演算回路9においてアタック制御信
号VAの周期で加減演算される。
つまり、これらの第1および第2の周波数ナンバRNJ
RAが演算回路9に入力されると、セレクタ9aはキー
オン信号KOHによって第1の周波数ナンバRNをセレ
クトし、その出力を楽音のアタック部において時間変化
周波数ナンバRtが順次変化していくための目標値ナン
バとして出力する。
また、セレクタ9bは押鍵時のキーオンパルスKONP
によって第2の周波数ナンバRAをセレクトして出力す
る。
この場合、押鍵時のキーオンパルスKONPによってセ
レクタ9bがセレクトして出力する第2の周波数ナンバ
RAは、アタック部において時間変化する時間変化周波
数ナンバRtの初期値ナンバとなるものである。
この時間変化周波数ナンバRtの初期値ナンバとしての
第2の周波数ナンバRAはクロックパルスtc の発生
タイミングでレジスタ9cにセットされ、このレジスタ
9cから時間変化周波数ナンバRtの初期値ナンバとし
て出力される。
同時に、この時間変化周波数ナンバRtの初期値ナンバ
(第2の周波数ナンバRA)は現在値ナンバとして減算
器9dにも入力され、減算器9dにおいてセレクタ9a
から出力されている目標値ナンバ(第1の周波数ナンバ
RN)と減算処理され、その減算結果は現在値ナンバと
目標値ナンバの隔たりを示すものとして出力される。
この現在値ナンバと目標値ナンバの隔たりを示す減算結
果は乗算器9eにおいて定数「2−8」 と乗算される
この結果、乗算器9eはその乗算値を現在値ナンバが次
の時刻において目標値ナンバに対してどれだけ接近すべ
きかを示す増分値ナンバ△Rとして出力する。
ここで、減算器9dの出力に定数r2−8J を乗じ
ているのは、初期値ナンバ(第2の周波数ナンバRA)
が目標値ナンバ(第1の周波数ナンバRN)に向って指
数関数的になめらかに変化していくようにするためのも
のである。
このようにして乗算器9eから出力される増分値ナンバ
△Rはゲー)9fに入力され、アタック部の音高変化速
度に対応する周期のアタック制御信号VAの発生毎に加
算器9gに入力され、この加算器9gにおいて、その時
の現在値ナンバと加算され、その加算結果は時刻t0
における現在値ナンバが時刻t2において移動すべき新
しい現在値ナンバとして出力される。
この時、キーオンパルスKONPはクロックパルスtc
と同一パルス幅の短いパルスであるため、セレクタ
9bに入力されているキーオンパルスKONPはすでに
論理′O〃となっている。
このため、セレクタ9bは第2の周波数ナンバRAに代
えて加算器9gから出力される新たな現在値ナンバをセ
レクトして出カスる。
これによって、レジスタ9cには第2の周波数ナンバR
Aに代えて新たな現在値ナンバがセットされ、このセッ
トされた現在値ナンバが時刻t2 における時間変化周
波数ナンバRtとして出力される。
このような加減算処理をアタック制御信号VAの発生毎
に繰り返すことにより、レジスタ9cにセットされる現
在値ナンバ田唄次目標値ナンバに指数関数的に収斂し、
一定時間後には目標値ナンバと同一になる。
この現在値ナンバ、すなわち押鍵時のキーオンパルスK
ONPによってレジスタ9cにセットされた時間変化周
波数ナンバRtの初期値ナンバとしての第2の周波数ナ
ンバRAが目標値ナンバとしての第1の周波数ナンバR
N (押下鍵音高に対応している)に収斂していくまで
の速度は、アタック制御信号VAの周期と乗算器9eに
入力する定数の値によって変わるが、この例では定数を
「2−8」 と固定し、アタック制御信号vAの周期
を可変して収斂速度を約100m5に設定している。
この場合、時間変化周波数ナンバRtの初期値ナンバは
第2の周波数ナンバRAであるが、この第2の周波数ナ
ンバRAは前述したように鍵操作タイミング毎にランダ
ムな値を示すものであるから、結局において演算回路9
から出力される押鍵時の時間変化周波数ナンバRtは第
9図の曲線a −hで示すように音律差で±100セン
トの最大変化幅をもち、アタック制御信号VAの周期で
押下鍵音高に対応した第1の周波数ナンバRNに収斂し
ていくものとなる。
つまり、押下鍵音高に対応した第1の周波数ナンバRN
は楽音のアタツ、り部において第1周波数ナンバRAと
の加減算処理によって変化させられたものとなりその変
動幅は鍵操作タイミング毎に+100〜−100セント
の範囲でランダムに変化するものとなる。
ここで、説明を簡単にするため、離鍵時における時間変
化周波数ナンバRtの変化を説明しておくと次の通りで
ある。
今、ある任意のタイミングで押鍵していた鍵を離鍵する
と、ワンショット回路3は第3図dで示したようなキー
オフパルスKOFP を出力する。
これによって第3周波数ナンバ発生回路7のラッチ回路
7aは、キーオフパルスKOFP の発生タイミングに
おける変動ナンバβの値をラッチし、離鍵時の変動ナン
バβ*oFとして出力する。
この場合、変動ナンバβ*OFは、変動ナンバβ*ON
と同様に、キーオフパルスKOFP と変動ナンバβの
関係が全く無関係となっているため、離鍵タイミング毎
にランダムに異なるものとなる。
との離鍵時の変動ナンバβ*oFは、第1周波数ナンバ
発生回路4のラッチ回路4aにラッチされている鍵情報
KD*とともに第3周波数ナンバメモ1J7bにアドレ
ス信号として供給される。
これによって、第3周波数ナンバメモリ7bからは離鍵
時の変動ナンバ〈β*OFに対応するメモリグループで
、かつこのメモリグループの中で鍵情報ゆ*に対応した
アドレスに記憶されている第3の周波数ナンバRDが読
み出される。
この場合、第3の周波数ナンバRDは前述したように変
動ナンバβ*OFの値によって第1の周波数ナンバRN
に対して最大の音律差で±50セントずれた音高に対応
したものであり、また変動ナンバβ*OFが鍵操作タイ
ミング毎にランダムな値を示すものであるため、第3周
波数ナンバメモリ7bから読み出される第3の周波数ナ
ンバRDはランダムな値を示し、そのランダム値の変動
幅は最大の音律差で±50セントに達するものとなる。
このようにして離鍵操作に伴って第3周波数ナンバ発生
回路7から出力された第3の周波数ナンバRDは演算回
路9に入力され、この演算回路9じおいて第1の周波数
ナンバRNとの加減算処理がディケイ制御信号VDの周
期で行なわれる。
この場合、演算回路9における動作は前述の第1の周波
数ナンバRNと第2の周波数ナンバRAとの加減算動作
と同様であるが、この場合にはセレクタ9aはキーオン
信号KONが論理ゝ0“の信号となることに伴って第3
の周波数ナンバRDを目標値ナンバとしてセレクトして
出力する。
そして、目標値ナンバとしての第3の周波数ナンバRD
に収斂していく初期値ナンバは、レジスタ9cに記憶し
ている第1の周波数ナンバRNとなる。
従って、離鍵操作に伴って演算回路9から出力される時
間変化周波数ナンバRt+東第9図の曲線a′〜h′に
示すように、変動ナンバβOFの値に対応して指数関数
的に順次第3の周波数ナンバRDに収斂してい(ものと
なる。
この場合、第3の周波数ナンバRDO値は離鍵タイミン
グ毎にランダムに異なり、その最大の変動幅は音律差で
±50セントに達する。
つまり、押下鍵音高に対応した第1の周波数ナンバRN
は楽音のディケイ部において第3の周波数ナンバRDと
の加減算処理によって変化させられたものとなり、その
変動幅は離鍵タイミング毎に+50セント〜−50セン
トの範囲でランダムに変化するものとなる。
このようにして、第1の周波数ナンバRNは演算回路9
において楽音のアタック部およびディケイ部に対応して
変化させられ、時間変化周波数ナンバRtとなって高調
波成分発生回路12に入力される。
すると、高調波成分発生回路12においては、カウンタ
10から出力されている計算区間タイミング信号tx
の発生毎にこの時間変化周波数ナンバRtをゲー)12
aを介して音程区間加算器12bに入力し、その累算値
qRt (q=1.2.3・・・・・・・・・)を形
成する。
この累算値qRt はクロックパルスtc の発生毎に
ゲー)12cを介して高調波区間加算器12dに入力さ
れ、この高調波区間加算器12dにおいてその累算値n
qRt(n=1.2.3・・・・・・・・・W)が形成
され、各サンプル点において第n次高調波の位相を示す
信号として出力される。
この累算値nqRtはメモリアドレスデコーダ12eに
おいてデコードされ、このデコード出力によって正弦関
数メモリ12fに記憶されている累算値nqRt に対
応するサンプル点振幅値が各高調波の正弦振幅値5in
−nqRtとして読み出される。
一方、カウンタ11はクロックパルスtc をカウント
し、そのカウント出力を次数ナンバnとして乗算器13
に供給する。
乗算器13は演算回路9から出力される時間変化周波数
ナンバRtと前記次数ナンバnとを乗算し、その乗算値
nRt を振幅係数メモリ14にアドレス信号として供
給する。
これにより、振幅係数メモリ14からは、乗算器13か
ら出力されている乗算値nRt によって指定された振
幅係数CnRが読み出される。
この場合、乗算器13から出力される乗算値nRt の
rRtj は発生すべき楽音の基本周波数を表わすもの
であり、また「n」は高調波の次数を表わすものである
従って、乗算値「nRtJは各高調波の周波数を表わし
ていることになり、このため振幅係数メモリ14からは
楽音を構成する各周波数(nRt)に対する振幅係数C
nRが読み出されていることになる。
この楽音を構成する各周波数に対する振幅係数CnRは
高周波振幅乗算器15に入力され、この高調波振幅乗算
器15において高調波成分発生回路12から出力される
各高調波の正弦振幅値5in−nqRtと乗算されて各
高調波別の振幅値Fnの設定が行なわれる。
このようにして高調波振幅乗算器15において振幅設定
された各高調波別の振幅値Fnは、楽音信号発生回路1
6の累算器16aにおいて順次累算され、その累算値
Σ Fnは計算区間タイミンH=1 グ信号tx の発生毎にゲート16bを介して乗算器1
6cに入力される。
そして、この乗算器16cにおいて、エンベロープ波形
発生器18から出力される第8図で示したようなエンベ
ロープ波形信号ENVと累算値 ΣFnとが乗算され、
H= 1 エンベロープ設定が行なわれる。
そして、この乗算器16cの出力(ENV−ΣFn)は
D−A変H=1 換器16dにおいて対応するアナログ信号に変換され、
このアナログ信号が楽音信号としてサウンドシステム1
7に供給され、これによってサウンドシステム17から
楽音として発音される。
この場合、サウンドシステム17から発生される楽音は
、各高調波の正弦振幅値5in−nqRtに付与する振
幅係数CnRが所望のフォルマント特性に対応して押下
鍵音高によって変化するため、押下鍵音高によって各高
調波の振幅値Fnが変化し、これによって固定フォルマ
ント特性を示すものとなる。
同時に、押下鍵音高に対応する第1の周波数ナンバRN
が楽音のアタック部およびディケイ部において変動する
ために固定フォルマント特性の楽音でありながら、アタ
ック部およびディケイ部においてピッチ(音高)が変動
し、そのピッチ変動幅はランダムなものとなる。
このため、自然性のある固定フォルマント特性の楽音を
発生させることができる。
特に、楽音のアタック部およびディケイ部におけるピン
チ変動と振幅係数CnRとを人声の固定フォルマン)%
性に対応させることによって模擬人声音をも発生させる
ことができる。
D、この発明の他の実施例 第10図はこの発明による他の実施例を示す電子楽器の
ブロック図であり、第1図と同一部分は同一記号で示し
その説明は省略する。
同図において、第1図との相違点は演算回路9かも出力
される時間変化周波数ナンバRtにビブラート信号発生
回路19から出力されるビブラート信号Vを乗算器20
において乗算し、ビブラートの付与された時間変化周波
数ナンバV−Rtとし、この時間変化周波数ナンバ■・
Rtに基づいて楽音を構成する各高調波成分を発生させ
るようにしたことである。
この場合、ビブラート信号発生回路19は例えば第11
図に示すように構成されている。
第11図において、19aは所望のビブラート変化速度
に対応した周期の低周波パルスを出力する低周波パルス
発振器、19bは所望のビブラート波形(正弦波形)の
各サンプル点振幅値■をディジタル値で記憶しているビ
ブラート波形メモ!J、19cは低周波パルス発振器1
9aから出力される低周波パルスをカウントしてそのカ
ウント出力をビブラート波形メモリ19bにアドレス信
号として出力するカウンタであって、オアゲート19d
を介して入力されるキーオン信号KONが論理11“の
信号のとき、あるいはフリップフロップ19eの非反転
出力Qが論理X′1“の信号でかつ該カウンタ19cの
最大値反転出力Mが論理″ 1“のとき成立するアント
ゲ−N9fの出力によってカウントイネーブルとなるよ
うに構成されている。
そして、フリップフロップ19eは離鍵時のキーオフパ
ルスKOFP によってセットされ、押鍵時のキーオン
パルスKONP によってリセットされるようになって
いる。
従って、このビブラート信号発生回路19は、鍵盤部で
ある鍵が押鍵されると、この押鍵操作に伴うキーオン信
号KONによってカウンタ19cがカウントイネーブル
となり、低周波パルス発振器19aから出力される低周
波パルスを順次カウントし、そのカウント出力をビブラ
ート波形メモリ19bにアドレス信号として供給する。
これによって、ビブラート波形メモリ19bからは各ア
ドレスに記憶されたビブラート波形の各サンプル点振幅
値Vが順次読み出され、ビブラート信号■として出力さ
れる。
このビブラート信号■の発生はキーオン信号KONが論
理ゝ 1“の間連続して行なわれる。
そして、あるタイミングで押鍵されていた鍵が離鍵され
ると、この離鍵操作に伴うキーオフパルスKOFPによ
ってフリップフロップ19eがセットされ、そのセット
出力(非反転出力Q)をアンドゲート19fに出力する
この時、カウンタ19cの最大値反転出力Mが最大値を
示す論理ゞO“になっていると、アンドゲート19fは
不成立となり、この結果カウンタ19cのイネーブル状
態は解除され、カウント動作を停止する。
しかし、離鍵操作に伴うキーオフパルスKOFP によ
ってフリップフロップ19eがセットされた後、カウン
タ19cの最大値反転出力Mが論理″′1“になってい
ると、つまりカウンタ19cのカウント値が最大値まで
達していなげれば、アントゲ−119fはカウント値が
最大値に達し最大値反転出力Mが論理′0“になるまで
成立し、オアゲート19dを介してカウンタ19cに論
理ゞ 1“の信号を供給し、カウンタ19cをカウント
イネーブル状態とする。
従って、ビブラート波形メモリ19bから出力されるビ
ブラート信号Vは常に振幅値「O」から順次増加し振幅
値「O」で停止するものとなる。
この場合、離鍵操作後においてビブラート信号■を発生
させないようにしている理由は、楽音のディケイ部のよ
うに音量が順次小さくなるところではビブラート効果を
付与せず、自然に減衰させるためである。
このようにして発生されるビブラート信号■を乗算器2
0において時間変化周波数ナンバRtに乗算すると、時
間変化周波数ナンバRtは離鍵操作時まで第12図に示
すように波状的に変化するものとなる。
従って、乗算器20から出力されるビブラ〒ト効果の付
与された時間変化周波数ナンバV−Rtに基づいて高調
波の各成分を発生させることにより、発生楽音はアタッ
ク部、サスティン部においてピッチが波状的に変化する
固定フォルマント特性の楽音となる。
なお、上記実施例において、押下鍵音高に対応した第1
の周波数ナンバRNを楽音のアタック部およびディケイ
部において変動させるための第2、第3の周波数ナンバ
RA、RDは、第2、第3周波数ナンバメモ!J6b
、7bに変動ナンバβに対応するメモリグループを設け
、これらの各メモリグループ毎に第1の周波数ナンバR
Nを所定音高だけずらして記憶させるようにしているが
、メモリグループを設けず、単に第1の周波数ナンバR
Nの変動幅を示す変動幅情報ナンバとして記憶させ、こ
の変動幅情報ナンバを鍵操作タイミング毎に異なる変動
ナンバβ*oN、β*OFFで読み出し、ランダムな変
動幅情報ナンバとして発生させ、コノランダムな変動幅
情報ナンバに第1の周波数ナンバRNを加えた後、演算
回路9において加減算処理をするようにしてもよい。
また、上記実施例では周波数ナンバを用いて発生楽音の
音高制御を行う方式の電子楽器として、特開昭48−9
0217号公報に開示されている高調波合成方式のもの
で説明したが、この発明はこれに限定されるものではな
く、前述の特開昭49−130213号公報に開示され
ている波形メモリ読出し方式の電子楽器等にも適用でき
ることはいうまでもない。
E、この発明の詳細 な説明したようにこの発明による電子楽器は、押下鍵音
高に対応した周波数ナンバとは別に、この周波数ナンバ
と若干異なる第2、第3の周波数ナンバを発生させ、し
かもこの第2、第3の周波数ナンバは鍵操作タイミング
で異なる値となるように発生させ、この第2、第3の周
波数ナンバで押下鍵音高に対応した第1の周波数ナンバ
を楽音のアタック部およびディケイ部において変動させ
、この変動する周波数ナンバに基づいて楽音を発生させ
るようにしたものである。
このため、発生楽音はアタック部およびディケイ部にお
いてピッチが変動し、かつその変動幅は鍵操作タイミン
グ毎に異なるものとなり極めて自然性のある楽音を得る
ことができる。
また、上述のアタック部およびディケイ部において変動
する周波数ナンバを利用して各高調波の振幅値を所望の
固定フォルマント特性、とくに人声の固定フォルマン)
%性に対応して設定することにより、アタック部および
ディケイ部においてピッチがランダムに変動する模擬人
声をも発生させることができるなどの優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を示すブロ
ック図、第2図および第4図はワンショット回路3およ
び8dの詳細回路図、第3図および第5図はワンショッ
ト回路3および8dの動作時のタイムチャート、第6図
は演算回路9の詳細回路図、第7図は振幅係数メモリの
記憶波形の一例を示す図、第8図はエンベロープ波形発
生器の出力波形の一列を示す図、第9図は演算回路9か
ら出力される時間変化周波数ナンバの変化を示す図、第
10図はこの発明による電子楽器の他の実施例を示す図
、第11図はビブラート信号発生回路の一例を示す回路
図、第12図は第10図の電子楽器において演算回路9
から出力される時間変化周波数ナンバの変化を示す図で
ある。 1・・・・・・キースイッチ回路、4・・・・・・第1
周波数ナンバ発生回路、5・・・・・・変動ナンバ発生
回路、6n”・・・第2周波数ナンバ発生回路、7・・
・・・・第3周波数ナンバ発生回路、8・・・・・・制
御信号発生回路、9・・・・・・演算回路、12・・・
・・・高調波成分発生回路、14・・・・・・振幅係数
メモリ、16・・・・・・楽音信号発生回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 押下鍵音高に対応した第1の周波数ナンバを発生す
    る第1周波数ナンバ発生手段と、鍵操作とは独立して所
    定周期で順次値の変化する変動ナンバ発生手段と、押鍵
    時における上記変動ナンバの値に対応しかつ押下鍵音高
    に対応した第2の周波数ナンバを発生する第2周波数ナ
    ンバ発生手段と、離鍵時における上記変動ナンバの値に
    対応しかつ押下鍵音高に対応した第3の周波数ナンバを
    発生する第3周波数ナンバ発生手段と、楽音のアタック
    部の音高変化速度に対応する周期のアタック制御信号お
    よび楽音のディケイ部の音高変化速度に対応する周期の
    ディケイ制御信号を発生する制御信号発生手段と、上記
    第1および第2の周波数ナンバと第1および第3の周波
    数ナンバとを組としてこれら各組の周波数ナンバをそれ
    ぞれ上記アタック制御信号およびディケイ制御信号の周
    期で演算し、その演算出力を楽音のアタック部およびデ
    ィケイ部において時間的に変化する時間変化周波数ナン
    バとして出力する演算手段と、上記時間変化周波数ナン
    バに基づき該周波数ナンバの値に対応する音高の楽音を
    発生する楽音発生手段とを備えてなる電子楽器。 2 前記楽音発生手段は、前記演算手段から出力される
    時間変化周波数ナンバに基づいて楽音を構成する高調波
    の各成分を発生する高調波成分発生手段と、上記時間変
    化周波数ナンバと上記各成分の次数を示す次数ナンバの
    乗算値に対応した高調波振幅係数を発生する振幅係数発
    生手段とを備え、上記高調波成分発生手段から発生され
    る高調波の各成分に上記高調波振幅係数を乗算してその
    乗算値を合成することによって楽音を発生するようにし
    てなる特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。 3 前記第2周波数ナンバ発生手段は、前記変動ナンバ
    の各位に対応したメモリグループを有し、各メモリグル
    ープ毎に各錘の音高に対応した第1の周波数ナンバを所
    定値だけ異ならせて第2の周波数ナンバとして記憶して
    いるメモリと、押鍵時におげろ前記変動ナンバの値をラ
    ッチするラッチ回路とからなり、上記メモリを上記ラッ
    チ回路にラッチされた押鍵時の変動ナンバの値と押下鍵
    に対応する鍵情報とでアドレスするように構成し、前記
    第3周波数ナンバ発生手段は、前記変動ナンバの値に対
    応したメモリグループを有し、各メモリグループ毎に各
    錘の音高に対応した第1の周波数ナンバを所定値だけ異
    ならせて第3の周波数ナンバとして記憶しているメモリ
    と、離鍵時における前記変動ナンバの値をラッチするラ
    ッチ回路とからなり、上記メモリを上記ラッチ回路にラ
    ッチされた離鍵時の変動ナンバの値と押下鍵に対応する
    鍵情報とでアドレスするように構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の電子楽器。 4 前記振幅係数発生手段は、所望のフォルマント特性
    に対応して各周波数に対する振幅レベルを振幅係数とし
    て記憶したメモリで構成され、該メモリは前記時間変化
    周波数ナンバと次数ナンバとの乗算値に対応する信号で
    アドレスするようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の電子楽器。
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