JPS5855395B2 - 配管用自在管枕 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は配管用自在管枕に関するものである。

地中に配管を埋設する場合には、配管作業を容易にし、
しかも数十年という長期間の間に起こる地震、地盤の不
当沈下、さらには配管が受ける各種の土圧荷重等を考慮
して、配管を適当な支持構造によって支持する。

たとえば電らん管の地中埋設においては複数管路を並行
させる場合があり、このような場合に各管路間のピッチ
を確実に所要のものに設定しておく必要がある。

電らん管等の敷設経路中に何らの障害物もない場合には
適当な管柱によって各配管を支持すれば良いが、たとえ
ば既設水道管等がある場合には後から敷設する電らん管
等をランダムに屈曲させ、これをよけて通す必要がある
。

このような場合に、複数のランダムな電らん管等を強固
にかつ確実に支持し得る自在管枕の提供が望まれている
。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、以下そ
の実施例を図面に基づき説明する。

１は配管群、２は既設の水道管である。

配管群１はその敷設経路に障害物のない個所では、各配
管１Ａが並行し、適当個所な管柱支持装置３によって支
持されている。

そして既設水道管２を乗り込える個所では、各配管１Ａ
が適当本数ずつ上下に振り分けられる。

４は本発明に係る自在管枕を示している。

第２図〜第４図において、５は剛性枠であり、その上部
梁５Ａ及び下部梁５Ｂはガイド部材として作用する。

すなわち上部梁５Ａと下部梁５Ｂとの間には複数の垂直
な枠材６Ａ、６Ｂ、６Ｃ，６Ｄが平行に設けられ、これ
らが上部梁５Ａ及び下部梁５Ｂをガイドとして左右に移
動可能である。

８は最外側の枠材６Ａ、６Ｄに金具７を介して回転のみ
可能に取付けられたボルト（押引きボルト）であり、そ
の先端は左右一対の側枠５Ｃに固定されたナツト９を蝋
質されている。

枠材６Ａ、６Ｂ。６Ｃ，６Ｄのうち、最外側のもの６Ａ
、６Ｄはその内面側にガイド溝１０Ａ、ＩＯＤを有し、
また中間部のもの６Ｂ 、６Ｃはその左右両面側にガイ
ド溝１０Ｂ、１０Ｃをそれぞれ上下方向に有する。

１１Ａ、１１Ｂ 、１１Ｃは上下方向に伸縮可能なパン
タグラフ状のリンク機構である。

リンク機構１１Ａは、第３図及び第４図から明らかなよ
うに、一対の中折れ多連リンク１２Ａ、１２Ｂの単位リ
ンク体１２ａ、１２ｂの対応するもの同士をたすき状に
重合させ、その重合部をピン１３で枢着すると共に、各
中折多連リンク１２Ａ、１２Ｂの連結部に転子１４Ａ、
１４Ｂを設けてなる。

そして転子１４Ａ、１４Ｂはそれぞれ前記枠材６Ａ、６
Ｂの各ガイド溝１０Ａ、１０Ｂに嵌入されている。

他のリンク機構１１Ｂ、１１Ｃについても同様である。

しかして各枠材６Ａ、６Ｂ、６Ｃ，６Ｄはリンク機構１
１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃを介して相互に連結された状態と
なっており、ボルト８をナツト９に対して螺入出させる
ことにより枠材６Ａ。

６Ｂ、６Ｃ，６Ｄは相互に接近又は離間移動する。

そしてこのときリンク機構１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃを構
成している単位リンク体〔たとえば１２ａ。

１２ｂ〕は、隣接するもの同土間の間隔を狭めることに
なる。

この間隔には配管１５が貫通せしめられる。

以上において、第２図、第３図のように、各リンク機構
１１Ａ、１１Ｂ 、Ｉ ＩＣの単位リンク体相互間に形
成されている間隔に配管１５を貫通させ、次にボルト８
をナツト９に対して、たとえば螺出させると、第３図矢
印のように枠材６Ａ、６Ｂ。

６Ｃ，６Ｄが相互に離間方向に移動せしめられるため、
前記単位リンク体相互の間隔が挟まり、配管１５がこれ
ら単位リンク体によって付勢状態で挾持され、支持され
る。

この実施例において、数種の異なる径の配管を支持させ
る場合は、たとえばリンク機構１１Ｃのように単位リン
ク体の長さを所要のものに変更しておけばその要請を満
足させ得る。

また必要な場合は枠材６Ａ、６Ｂ、６Ｃ。６Ｄ相互間に
フレキシブル形状の伸縮体１６を設け、これを枠材６Ａ
、６Ｂ、６Ｃ，６Ｄの離間移動によって伸張させ、もっ
て配管２を押えるようにしてもよい。

実施例で説明した本発明によれば、水道管等の既設配管
が新設配管敷設の障害になるような場合において、該新
設配管をどのような形態で既設配管を乗り込えさせ、あ
るいはくぐり抜けさせたとしても、新設配管相互間のピ
ッチは長期に亘って当初の設定通りに保持され、かつ支
持状態も確実となる。

なお枠体、リンク体等にはアルミニウムメッキを施して
耐用年数を増大せしめておくのが望ましい。

さらに必要があれば、自在管枕内部にコンクリート等を
打設することにより、支持状態をさらに強固なものとす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施例を示し、第１図は説明図、第２図は
正面図、第３図は第２図の要部拡大図、第４図は第３図
のＩ−Ｉ矢視図である。 ６Ａ、６Ｂ、６Ｃ，６Ｄ・・・・・・枠材、１１Ａ。 １１ Ｂ 、 １１ Ｃ−−−−−・リンク機構、１２
ａ、１２ｂ・・・・・・リンク体、１５・・・・・・配
管、１６・・・・・・フレキシブル伸縮体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部梁、下部梁及び左右一対の側枠とから成る剛性
   枠の上部梁と下部梁とに案内されて左右方向で移動可能
   にされた複数の上下方向の枠材を設けると共に、これら
   各枠材に上下方向のガイド溝を形成し、一対の中折多連
   リンクより構成されると共にその各中折連結部に転子な
   有するパンタグラフ状リンク機構を各隣接する枠材間に
   配置し、且つこれら各リンク機構の転子をそれぞれ対応
   する枠材のガイド溝に嵌入させ、上記少なくとも一方の
   側枠に枠材を左右方向で移動させる押引きボルトを設け
   ると共に、上記枠材の移動に伴って上下方向で伸縮する
   リンク機構のたすき状にされた単位リンク体間に配管を
   保持させるようにしたことを特徴とする配管用自在管枕
   。