JPS5855065B2 - 硬貨包装機における累積硬貨不揃時の制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は硬貨包装機における累積硬貨不揃時の制御装置
に関する発明である。

従来の硬貨包装機ではカー１− ’Ｊツジ内に一定枚数
の硬貨が連続的に供給されて棒状の硬貨集積体が形成さ
れると、それが包装機構に送り出されて自動的に包装が
行われるようになっている。

硬貨が上記カー１− ＩＪツジ内に集積される際は不規
則な状態で落下するものであるから第２図示の如く斜め
になるものがあったりしていわゆる不揃を生じることが
しばしばある。

従来装置では所定のタイミング時になっても不揃が矯正
されないと検知装置がそれを検知し、その信号によりそ
の時既に回転を始めている包装機構を駆動するためのカ
ム、駆動軸を逆転動作させて初期位置造反した上機械を
停止させていた。

つまり、所定タイミング時に一旦不揃信号が出れば逆転
動作中に不揃が矯正されても機械の停止が行われていた
のである。

従ってその際には再び人手により運転ボタンを操作しな
ければならないので能率が悪かった。

この発明は上記の欠点を解消するためになされたもしっ
て逆転動作中も検知装置に硬貨の不揃を監視させるよう
になし機械停止に至る迄の間に不揃が矯正されれば直ち
に正転に復帰して包装作業を続行するようになしたもの
である。

以下、図面に示す実施例について説明する。

上方に移送ベルト１を配設した硬貨２の選別通路３にお
ける後方側部にカウンター３′を設け、選別通路３の終
端側下方には筒形のカートリッジ４を綱状に設けるとと
もに、カー１− ＩＪツジ４の上部横方向に形成した透
孔５に対応させて一方に投光器６を、他方に受光器７を
配設し光電式検知装置Ａを設け、カートリッジ４の下方
には２枚の両開式板体からなるシャッター８を設けて横
取する。

また、シャッター８の下方には包装部Ｂを装設するが、
該包装部Ｂは、シャッター８の下方に位箇する硬貨受け
９を案内軸１０にそわせて上下動できるようにし、その
硬貨受け９の周囲３等配位置に立設した３個の包装ロー
ラー１１．１１’。

１１″を下方のリンクにより作動できるようにするとと
もに歯車群Ｇにより回転させるようにし、３個の包装ロ
ーラー１１．１１’、１１“の間に落ちこむ累積硬貨２
に対しローラーを圧接し硬貨を回転させながら包装紙を
巻きつけ加締爪１２が上下より包装紙の両端を加締めて
包装できるよう従来構造同様に構成する。

第５図は前記包装部Ｂの駆動部における一部のブロック
図を示し、１３は１回転停止カム、１４はシャッター８
の正常開カム、１５は不揃検知カム、１３’、１４’、
１５’はマイクロスイッチ、１６は計数回路、１７は電
磁クラッチ、１８は不揃検知回路、１９は各制御回路、
Ｍは包装モーターである。

また、第６図は本発明に係る要部の回路図を示し、Ｒ１
は不揃検知リレー、Ｒ２は不揃保持リレー、Ｓは不揃検
知カム１５により作動する不揃検知スイッチ、Ｒ１−１
は不揃検知リレーＲ１の接点、Ｒ２−１、Ｒ２−２は不
揃保持リレーＲ２の接点を示す。

しかして、電源を入れてスタートボタンを押すことによ
り、包装モーターＭおよび計数セーターが正転を始め、
カウンター３′により計数されてカー１− ＩＪツジ４
内に落ちこむ硬貨２が所定枚数になり正常に累積すると
、計数回路１６より計数終了信号が包装モーターＭと前
記各カムの軸を機械的に接続する電磁クラッチ１７に送
られて各カム１３．１４，１５が動き出す。

したがって、包装モーターＭはそのまま正転し正常開カ
ム１４のタイミング時にシャッター８が開き、第１図に
おいて仮想線で示すように上動した硬貨受け９上にカー
１− ＩＪツジ４内の硬貨２が全て落ちこむ状態となり
、硬貨受け９の下動とともに降下される累積硬貨２に対
し各包装ローラー１１．１１’、１１’が作動して包装
紙を巻回し、その上下部を加締爪１２によって従来同様
に加締めて包装する。

ところで、包装モーターＭの動力を包装カムに伝達する
クラッチに電流が流れて従来式同様に包装カムが動き出
してカムが回転し不揃検知タイミングになると、不揃検
知マイクロスイッチＳが作動し、その際に第２図に示す
ように不揃であると検知装置Ａにおける投光器６の光が
受光器７に対し硬貨２に遮止されて当らないので不揃検
知回路１８が作動して不揃検知リレーＲ１に電流を流し
、不揃検知スイッチＳを通り、不揃検知リレーＲ１の接
点Ｒ１−１を通って不揃保持リレーＲ２に電流が流れ、
不揃保持リレーＲ２の接点Ｒ２−１により、逆転時に不
揃検知スイッチＳの信号がなくなっても保持される状態
となる。

不揃保持リレーＲ２に電流が流れると、不揃保持リレー
Ｒ２の接点Ｒ２−２により包装モーターＭは逆転して包
装カムは逆転することになる。

その逆転中に、公知の図示しないパイブレーク装置振動
により第２図に示すような不揃が解消されて揃うと、不
揃検知リレーＲ１に電流が流れなくなり不揃検知リレー
Ｒ１の接点Ｒ１−１が離れて不揃保持リレーＲ２が解除
され、該リレーＲ２の自己保持が解除されると不揃保持
リレーＲ２の接点Ｒ２−２により包装モーターＭは正転
に戻り硬貨２は前記のように包装され、包装カムが１回
転して累積硬貨２は１本状に包装紙により包装される。

すなわち、従来例と本発明とを第７図に示す比較説明図
により説明すると、矢印イで示す正転状態で、マイクロ
スイッチ１３’、１５’がそれぞれ接触する１回転停止
カム１３および不揃検知カム１５が正転する状態におい
て、従来はＸで示すように０点からカム軸（電磁クラッ
チにより）が回転開始して不揃が検知される点ハから逆
転し不揃が解消される点二にいたってもそのまま逆転し
て１回転停止位置口に戻って機械を停止させていたが、
本発明によると、Ｙに示すように点ハて逆転して点二に
いたると再び正転して包装を行なうことができるもので
ある。

このように本発明は、包装カムの逆転時にも不揃を恢知
するように構成し不揃による機械の停止回数を少なくし
て能率的に硬貨包装ができる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は硬貨包装機における一部の側面図、第２図はカ
ートリッジ部分の断面図、第３図はカートリッジ上方部
の平面図、第４図は第１図の一部の平面図、第５図は包
装駆動部の一部のブロック図、第６図は本発明実施例で
ある回路図、第７図は比較説明図である。 ２・・・・・・硬貨、４・・・・・・カートリッジ、Ａ
・・・・・・検知装置、Ｂ・・・・・・包装部、Ｍ・・
・・・・包装モーター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定枚数の硬貨が計数されると計数終了信号を出力
   する計数回路と、計数された硬貨が投入されると共に、
   これら投入硬貨が正常に累積するよう振動が与えられて
   いるカートリッジと、このカートリッジ内の累積硬貨の
   高さを検出して不揃いか否かを検出する不揃検知回路と
   、前記計数回路からの計数終了信号に応じて正転を開始
   し、その一回転動作によって累積硬貨の包装動作を−サ
   イクル実行するカム、駆動軸と、このカム、駆動軸に設
   けられ、このカム駆動軸の初期位置を決定する一回転停
   止カム、前記カートリッジ内の累積硬貨の状態を検査す
   る不揃い検知タイミングを決定する不揃検知カムとを有
   し、前記不揃検知回路の出力は、前記不揃検知カムによ
   る不揃い検知タイミング時に有効となるよう制御し、該
   不揃い検知タイミング時に不揃い発生と判断した場合、
   前記カム１駆動軸を初期位置まで逆転せしめると共に、
   前記初期位置までの逆転動作中も前記不揃検知回路の出
   力を有効となし、該逆転駆動中に不揃いの解消を検出し
   た場合には、前記カム、駆動軸を再度正転させるよう制
   御する制御回路を設けたことを特徴とする硬貨包装機に
   おける累積硬貨不揃時の制御装置。