JPS5854735B2 - 磁気浮上列車の浮上用地上コイルの製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は誘導反発型磁気浮上列車の浮上用地上コイル製
造３法に関するものである。

従来の浮上用地上コイルは第１図ないし第４図（こ示す
ごとく、電気銅または電気アルミ等を一定断面積の平角
線材１に線引き加工し、それを絶縁処理した後、各段毎
にコイル成形用型枠１ａに回巻し、各段毎の口出し端子
２ ｔ ２Ｚ ２ａ ＋ ２ａＺ２ ｂ ｔ ２ ｂ’
ｔ ２ ｃ ｒ ２ ｃ’を第４図に示すように段間
接続端子４を用いて全体が閉ループを構成するように溶
接して、浮上用地上コイル３に組み立てる。

しかし、上記の方法では、溶接作業および巻線作業が煩
雑となるため、製造コストの大きな要因となっている。

また、線材の一部に欠かんが生じた場合、浮上用地上コ
イル全体の機能が損なわれてしまい、磁気浮上列車に大
きな電磁的加振力を与える等の欠点がある。

本発明は上記欠点を解消するためになされたもので、電
気銅又は電気アルミ等の良導電性の平板より多数の閉ル
ープ素線を切り取り、各素線の絶縁処理を行った後、平
板数枚分の閉ループ素線を閉ループコイルに組み立て加
工することにより、安価で、かつ線材の一部（こ欠かん
が存在しても全体の機能が損なわれることのない磁気浮
上列車の浮上用地上コイルの製造法を提供するものであ
る。

以下、本発明の実施例を図に従って説明する。

電気銅又は電気アルミ等の良導体板５を第５図（こ示す
ごとく、多数の閉ループ素線６に浮上コイル内形寸法ま
で切り取り、各閉ループ素線６を絶縁処理する。

絶縁処理を施した各閉ループ素地６は第６図（こ示すよ
う（こ複数枚分重ね合わせ、全体を含浸あるいはモール
ド等により成形加工し、浮上用地上コイル７とする。

以上述べたごとく、従来の浮上用地上コイルの製造法は
仕上り外形寸法精度の向上をはかるため、１つの巻枠に
線材を１０〜２０回程度各段毎に巻き付け、それぞれを
接続端子で溶接するため、この巻線と溶接作業によるコ
ストが全製作コストの２〜３割程度も占めるうえ、渦電
流損を考慮して線材断面を小さくすると、巻線と溶接作
業がますます増加しコストアップにつながる。

これに対し本発明（こよれば、線引き加工が不要で、巻
線と溶接作業が省略することができ大巾なコスト低減が
期待でき、コイル外形寸法仕上精度を容易に上げること
ができる。

また、１つの閉ループ素線が電気的（こ断線状態となっ
ても複数本のループ素線より構成されているため、ルー
プ素線数がｎ本のとき電磁気的な加振力は、従来の浮上
用地上コイルの１ ／ ｎと非常に小さく乗心地に対し
てもほとんど問題にならないなどの特徴を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は平角断面線材の斜視図、第２図は従来の浮上用
地上コイルの平面図、第３図は同側面図、第４図イはＡ
−Ａ断面線の断面図、第４図口はＢＢｌｆ１面線の断面
図、第４図ハはＣ−Ｃ断面線の断面図、第５図は本発明
による閉ループ素線の斜視図、第６図は本発明により成
形加工した浮上用地上コイルの斜視図である。 １・・・・・・平角線材、１ａ・・・・・・コイル成形
用型枠、２ 、２’・・・・・第１段目の口出し端子、
２ａ、２ａ”・・・・・第２段目の口出し端子、２ｂ、
２ｂ’・・・・・第３段目の口出し端子、２ｃ、２０′
・・・・・・第４段目の口出し端子、３・・・・・・従
来の浮上用地上コイル、４・・・・・・段間接続端子、
５・・・・・・良導体板、６・・・・・・閉ループ素線
、７・・・・・・本発明による浮上用地上コイル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 良導電性の平板から複数本の閉ループ素線を切り取
   り、絶縁処理を行った後、平板複数秋分を重ねて多数の
   閉ループ素線を組みたてることを特徴とする磁気浮上列
   車の浮上用地上コイルの製造法。